「良きアニメの実写化成功例」シティーハンター ソニー・クロケットさんの映画レビュー(感想・評価)
良きアニメの実写化成功例
アニメの実写化はファンとしては否定的な事が多い。特にこのシティーハンターは過去何回も実写化されてきているが今回は成功したと言っても間違いはないだろう。
原作は昭和のマンガで今の令和ではコンプライアンス違反になる描写も多いのでそれを再現すると公に劇場公開するのは難しくネットでの公開は否めないが見て損はない。
原作で描かれたエンジェルダストを巡るユニオンテオーペとの争いを叩き台にして令和に相応しいアクションを盛り込んだストーリー展開になっている。
冴羽を演じる鈴木亮平さんは撮影に入る前にしっかりと役作りをしていた様子で身体を作り格闘や射撃スキルも原作に近付けていた。そして何よりこの作品に関わるスタッフが原作に対するリスペクトが感じる場面が多く細部に渡り再現されている。冴羽の乗るミニクーパーやそのナンバー、コルトパイソンやコルトローマン等の銃器、香の100㌧ハンマーや2人の衣装、依頼する為の伝言板、モッコリネタ等々・・そして何より新宿の街並みの中で撮影を再現して新宿の種馬の活躍ぶりを画面いっぱいに見せてくれる演出は原作ファンも納得できる出来るだろう。もちろんエンディングはTM NETWORKのGET WILDが流れる。そしてエンドクレジットでアニメ版の冴羽を吹き替えた神谷明さんの名前が出て来ているが作品中の何処かで出演しているので是非とも皆で確認して欲しい。
次回作が製作されるのなら今回で未登場のキャラクターを是非とも登場させて更にモッコリとした作品に仕上げて欲しい。
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