劇場公開日 2024年4月26日

「ジアとコングの自分探しの旅+三大怪獣地球最大の決戦ーラドン」ゴジラ×コング 新たなる帝国 アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ジアとコングの自分探しの旅+三大怪獣地球最大の決戦ーラドン

2024年5月23日
PCから投稿

冒頭から出来過ぎのCGアニメ感がありあり。
コングが表情・感情豊かすぎて、マンガです。

で、主役はコングで、ジアと絡めた自分探しの旅。
結果はどちらもお仲間を発見して、同族と合流。

なんのことは無い、コングにしたって人類とは違う“別種族”に過ぎず、道理で擬人感満々な訳。
元からとは、随分と変わった。
もはや孤高の「怪獣」じゃ無いね?
(「別・猿の惑星」となりそうな….)

だから、元祖版のラドン抜きにして代わりにコング入れたって、なにか変なんでしょう。

逆にゴジラはやっぱり、所詮はモンスターの中の1匹。
アメリカ人からしたら「ただの怪獣(例えking of であっても)」に過ぎず。

だけど、元からモスラ+コング+ゴジラとセットで「地球の守護者」運命づけられてた関係?
モスラの起動で、本来の(元から決まっていた)お役目が発動したに過ぎず。

あと、“全力疾走するゴジラ”に失笑した。(予告で既に)
敵キャラのスカーキングに操られて”飼い犬”状態にされているアンギラスもどきの冷凍怪獣シーモ も、呪縛が解けて反撃に加わりその後はコングの”飼い犬(下僕)”状態に、という展開も節操なさすぎ、というか.....

取り敢えず、日本怪獣の「ひと山幾ら」のような扱いに、ゲンナリ。
それぞれが孤高のもの達で、それなりのプライドあったりなどというの全く感じられず。
前作のラドンの如く強い側の軍門に降る、アメリカ人的”合理主義”的発想から来るのか....
強い・弱いで上下関係って、怪獣達には関係ないよね?

本家の「三大怪獣」はモスラは幼虫が果敢にギドラに挑むし、なかなか応じないゴジラとラドンを説得(?)して協力させようと奮闘するも、結局最後は動物(生物)の持つ闘争本能によって、といったような展開で、今作のようなご都合主義なお話とは違っていた。

平成時代でもウルトラマンガイアの終盤では、地球怪獣も「自分たちも地球の生物」であるとの気概で結果的にウルトラマン、人類と力を合わせて外敵に立ち向かい、よほど感動的に思えたが?

まあ、日本人以外には理解し難い(不得意)設定というか分野なんだろうとは思う。

まあ取り敢えず、ゴジラー1と逆でゴジラ+、ですね。
こっちは、“ゴジラ+コング+モスラ”という事でした。

兎に角、アメリカ人はなんでもかんでも「ユニバース化」しないでは居られないようだ。

次は、“マーベル+ウルトラマン”だそうだ。
なんだか、嫌な予感がする…..

アンディ・ロビンソン