「怪獣が人格を持っていることを初めて理解できた」ゴジラ×コング 新たなる帝国 僧ヶ鍬崎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5怪獣が人格を持っていることを初めて理解できた

2024年4月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

興奮

怪獣映画を割とたくさん見てきたが、これまでキャラクター性とは演出であって怪獣自体に変化はないと考えており、怪獣の特徴と人格を切り分けていなかった。

キングコングであれば暴れん坊だが人間慣れしておりたまに人間やほかの怪獣と協力する、ゴジラであれば爬虫類の生態的に単独で海からやってきて街を破壊して満足したら帰っていくのが特徴だ。

しかし、この映画の怪獣は見まごうことなくキャラクターだった。特にコングは同族がたくさん登場する中で、「キングコング」が無頼でありながら兄貴分でもあるという人格を持っていることをよく知ることができた。

煽り文句である「一線を超える」とは、モンスターパニックではなくSFヒーローものにジャンルが切り替わったという意味と受け取った。まあこういうのも1作2作ならありだけど、続いていくとマーベルヒーロー状態になりかねない。そうなると見なくなるだろう。

僧ヶ鍬崎