劇場公開日 2023年7月28日

「将棋」キングダム 運命の炎 crisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0将棋

2024年7月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

杏さんの死に際の演技が上手い。
上手いから普通に見てしまうけど、やろうと思うと難しいよな、みたいな顔をする。

大沢たかおさん
キングダムというこの作品でやはり一際印象に残る役作り。
王騎というキャラを、格好良く、面白く、印象強く守ること。
彼はその仕事を見事やり切っているなあと、感動した。
「こうしとけばいいんでしょ」みたいなのが見えない。
濃い、独特なキャラではあるけどコスプレっぽくならず、
取ってつけたようなキャラにならず、
ちゃんとその人物が存在しているようにできたのは、
大沢たかお氏の努力のおかげだろう。

趙との戦い。あれは見ててあがったね〜〜。
史実系の戦いもの、見て一度もあがったことはなかったけど、
なるほど、こういう面白さか、と初めて感じられ、納得できた。

片岡愛之助、山本耕史、大沢たかお。
この3人の戦術の話をしてる時は、とても面白かったし
すごく「将棋」のことが頭に浮かんだ。
そういえば将棋も王様が獲られないようにするゲームだったな、
その為のいろんな駒があるんだったな、とか。
そういうの思い出した。
金、銀、飛車、桂馬、とか将軍を守る為のいろんな格好いい兵士たちがいたり、信たちがいるような歩兵もあるな、とか。
あ〜だから将棋ってそういう見方するから面白いのか、とか。
キングダムを見ることで、戦い、とか戦術とか、そういう世の中の多くの人が感じている面白さに、自分も気づけたことが嬉しかった。

将棋は、戦術なんだなあ。そっか。将棋士たちは毎回、あの台の上で、戦術を繰り広げてるんだなあ。ようやくいろいろわかりました。

cris