劇場公開日 2023年7月28日

「つなぎとしては正しい作り方」キングダム 運命の炎 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5つなぎとしては正しい作り方

2023年8月13日
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鑑賞方法:映画館

キングダムの原作は途中まで読んだけど、途中からまったく追えていない。でも実写映画のこのあたりはまだ覚えているところがあって安心。
本作は序盤でせいの過去が語られるが、正直長いと感じてしまった。たぶん、この映画に求めているのが戦闘シーンとそれに関わる人間たちの熱いドラマだからなのかもしれない。
その分、後半は十分に堪能させてもらった。剛力自慢の武人が周りの敵を吹き飛ばすシーンは、ニヤニヤしてしまうくらい。中国の歴史をもとにした創作物で出てくる、この手の周りの敵を吹き飛ばすシーンが好きなんだな。三国志無双的なやつ。
個人的には清野菜名演じる羌瘣の変化が嬉しいところ。前作のクールな感じは崩していないが、時たま見せる微笑にちょっと感動してしまった。これからも実写版では羌瘣のことを注目してしまうのだろう。
前作とは異なり、本作では趙との戦いが集結するわけではなく、完全なる第4作へのつなぎとなる。それでも一本の話として解決してて尻切れトンボ的な感覚は少なかった。つなぎとして正しい作り方だ。まだまだ続くこのシリーズ。著名で迫力のある俳優が出演しすぎちゃって、もう出せる俳優がいなくなってしまうんじゃないか。そんな心配するくらい出演陣が豪華だ。

kenshuchu