「飛信隊の信、ここにあり」キングダム 運命の炎 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
飛信隊の信、ここにあり
まずはグチらせてください。私は原作を読んでいません。たしかエイ政は妾の子、セイキョウは本妻の子だったと思います。私はてっきり杏さんがエイ政の母親かと思いました。
冒頭の王騎将軍の言葉、「今一度お尋ねします。あなたはなぜ中華の王になりたいのですか」
えー、また聞くの。しつこくないですか。そしてエイ政が話した紫夏と亜門のエピソードはとてもいい話でしたが、これに時間を割く必要がありましたか。
セイキョウがいるのにエイ政が王位継承者だと言うなら、呂不韋はなんでエイ政を助けておかなかったのかと思ったし、エイ政少年はいじめられすぎて病んでいたし、闇商人の荷馬車で追っ手を振り切るのは無理があったし、あの2人があんな事になったのは完全にエイ政のせいです。
1作目で、エイ政の「俺もここで簡単に殺られるわけにはいかない。俺を守る為に死んでいった者が少なからずいるからな」のセリフに、カッコいーい!と思ったのに、そのエピソードがこれですか⁉ 吉沢亮さんがいじけた子供を演じるのは無理がありました。
ということで、私のエイ政愛は薄れました。
杏さんと浅利陽介さんはすごく良かったですよ。
でも、戦の駆け引きは、前作より面白かったです。山﨑賢人さんは役にどんどん馴染んできてますね。「わらべ信」の呼び名も無くなりますね?
主題歌は、なぜ宇多田ヒカル?
ゆり。さん、コメントありがとうございます。
紫夏エピソードでの嬴政を、子役が演じた方が
良かったかどうか。…については
「すご~く悩ましい」というのが本音です。・_・;
吉沢亮が演じれば、「いまさら子供に見えない」で
子役が演じれば、「誰?この子」 になりそうです。
※
「子役で」とした場合に私の頭に浮かんだのが第一作の
時の子役の子だったのですが、1作目からこの作品までに
「4年」経過しています。
1作目時点で13才くらいの子(2005年生)が、4年後17才で
10才を演じるのも苦しいかなぁ と。
全く新しい子役の子でも良いのかもしれませんが、それだと
誰の子供時代を演じているのか分かりにくいので、結局
「この子、誰だっけ?」になりそう。 …うぅ +_+
とはいえ
実年齢28か29の吉沢亮が10才を演じるのもムリヤリ感は
拭えませんね。それは仰る通りかと。@_@
「悩ましい」です。ホント。・_・
最後にもう一つだけ
原作では「紫夏のエピソード」は、王騎将軍との場面で
語られるお話ではありません。
どちらかというと嬴政のサイドストーリー的な話で人気が
あるエピソードなので、何らかの形で映画に使いたくて
今回の形で入れてきたものと推測しています。
(このエピソードの場面から「王騎との場面」に戻った際
嬴政が「この事だけが理由ではない。他にもある」 と
口にしていて、取ってつけたような感じは受けました)
色々書きましたが、私は細かい粗探しをしたい訳ではなく、ただ、自分の好みとして言いたいのです。「私が観たいのはカッコいいエイ政なんだから、王として迷ったり悩んだりする姿ならともかく、こんな病んだ子供時代は子役でやってちょうだい」ということです。
王騎の質問は、「あなたはなぜ、中華の王になりたいのですか」でした。つまり、なぜ中華の統一をしたいのか、という質問です。でも、紫夏のエピソードは、要するに、10歳ほどの子供が、恩人の恩に報いる為に、立派な王になる決意をした、という話に過ぎないです。エイ政の紫夏への想いは強いのかもしれませんが、王騎の質問とはズレた答えです。
思い出してください(と言っても私もおさらいしてないのでうろ覚え💦)
1作目で、エイ政は、山の王楊端和に、「山の民と平地の民が共に仲良く暮らす世を作ろう」と説得し、終盤では、王騎に、「俺がなりたいのはただの王ではない、中華の王だ」と言い、「戦乱の世が500年(たぶん)も続き、多くの民の血が流れた。俺はこれからの500年の戦乱を止める為に中華を統一する。力づくでも」と言い切り、家来たちも信も、エイ政に付いて行こうと決めました。王騎は納得し、私は、「きゃー、カッコいい」と思いました。この話をまた蒸し返すのはおかしいので、私の想像では、吉沢さんの出番を増やしたかったのではないかな。だって、王騎には、因縁の相手と対決するという個人的な理由があるので、エイ政の覚悟を聞かなくても戦いに参加するつもりなんですから。
(続く)
ゆり。さんおっしゃるとおり あまりに突然の笑いのツボに😆 皆さん呆気に取られて、止まってましたね。
レビューおっしゃるとおり、前作等精通されてらっしゃると ご都合主義かもですね。私は初見初心者なので見抜けませんでした。こう言うモノかと・・・勉強になります。ありがとうございました😊。
共感ありがとうございます。
本作の前半について私見を述べます。
あくまで私見ですので、聞き流して頂いて構いません。
エイ政の悲惨な境遇に対して、紫夏は、あなたほど悲惨な経験をした王はいませんねと語るシーンがあります、王騎も、エイ政のエピソードを聞いて、同様のコメントをしたと記憶しています。
悲劇の数だけ人は強くなれます。中華統一という壮大なビジョンを持っていても、それを実現するのは苦難の連続です。強くなければ実現できません。王騎将軍はその強さを再確認するために、エイ政に再質問したと思います。
紫夏のエイ政に対する想い、行動は明かな母性です。エイ政も分かっていたと思います。そんな大切な人が己のせいでああなってしまったのは、人生最大の後悔であり悲劇ではないでしょうか。
本作の前半は、エイ政の中華統一という想いの強さを知る為には大切なパートだと思います。
では、また共感作で。
ー以上ー