君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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微笑みがえし
ベースは千と千尋+ハウルです。
ところどころに今までの作品の要素が入ってるあたり
キャンディーズの微笑みがえしのような作品です。
また、これでもかこれでもかと宮崎駿が押し寄せます。
「このモブどもが!俺こそが宮崎駿だぜ!」と言わんばかりの
何も考えずに飯だけ食べるインコのような有象無象の集まり。
「こんなことも言葉にしねーとわかんねーのかよ」と叱咤激励する
おっさん、今回はアオサギでしたが若人を導く先輩。
「やっぱ女性は少女とツンデレとばばあにかぎるな!」と監督が好きなタイプの女性。
未来少年コナンからの世代なので、あーこれこれ、これこそがジブリよと思いました。
おじいさんが監督からのメッセージなのでしょうがよくわかりませんでした。
何回も観たり考察出てくれば理解できそうです。
でも、オムニバス的だったので引退作品として
今まで作品観てくれてありがとうと感謝を送ってくれたのかもとは感じました。
そんな聖人君主みたいな監督は誰も望んでおらず他の方がレビューしてるように
「俺は好きに生きた、君たちも好きに生きろ、てか知らんがな」と
投げっぱなしジャーマンするような監督であってほしいです。
ということで、さっさと引退撤回して次作期待してます。
私にはまだ理解できない概念
「作り手」が抱える理想と現実のジレンマを
ヒシヒシと感じる映画だった。
私は「インコ」の立場なので明確に理解できなかったが、映画が好きなのでせめて「無害なインコ」でありたいとも思った。
いつも素人が好き勝手言ってごめんなさい。
大物レビューに惑わされずに実際に見た方がよい。あと、宮崎吾郎が不憫
某Youtuberのレビューやここのネタバレレビューを見て支離滅裂、意味不明という先入観を持った上で見に行きました。
最初から外れ映画を見るつもりで見に行きましたが大外れ。非常に面白かった。
はっきり言うと、岡田某氏もだれもまともにレビューできないだろうという内容で、レビューはあてにならないから実際に見た方がよい。
確かに君たちはどう生きるかで、なんで前宣伝を一切しなかったのか理由も見たら納得した。
人によって解釈は違うと思うが、明らかにこういう風な取り方ができる。
大叔父:宮崎駿
塔の異世界:ジブリ
セキセイインコ:ジブリスタッフ
真人:宮崎駿の子孫(吾郎ではない)
ナツコ、ヒメ:吾郎ではない宮崎駿の親族・子孫
真人の父親:宮崎家のパトロン。ナツコもヒメも父親の子を孕むので、一見父親の血が重要だと思わせつつ、大事なのは大叔父の血を引くナツコとヒメの血を受け継いでいるということが重要。
おばばたち:従順で支えてくれるジブリファン
ストーリ:
大叔父(宮崎駿)は降ってわいた隕石(才能)を具現化するクリエイターで後継者を探している。実子(吾郎)の存在はあやふや。血を引いた人物じゃないと隕石を守る塔(ジブリ)の管理はまかせられないと思っている。塔の世界は時間が入り乱れており、姪も姪孫も同年代になったり、リアルな年代の姪もいたりする(まだ後継者は見つかっていない。いつか見つかってくれればいい)。
塔の中の異世界の中にいる大叔父は生きているかどうかも怪しい(この「君たちはどう生きるか」というアニメ映画の監督としての宮崎駿)。常に後継者を求めている大叔父は、自分の子孫に手当たり次第、アオサギを飛ばしてこの映画を見せてジブリの後継者を目指させる(そのために作ったと言える)。だから真人は(嘘ついたり不登校になったりするけれど)出木杉くんみたいな意思が固そうなよくできる男の子という設定。
塔の中(アニメ業界)に踏み込んだ真人は、いろんな困難にぶつかりつつも、自分が宮崎駿の血統にあるということを認識して、ジブリスタッフからの試練にも耐え抜いてついに宮崎駿を継ぐことを目指してほしい、という宮崎駿の願望がそのまま出ている。
今あるジブリはなくなってしまってもいいと思っている。最後インコたちが野に放たれるのはそのメタファ。宮崎駿はそういう考えを持っているけれど、君たち(ジブリスタッフ)は(これから)どう生きるか?と言っている。
つまり、この作品は、まだ生まれてもいないかもしれない宮崎駿の子孫が見ることを想定し、君たち(この作品を見た宮崎駿の子孫たち)は、どう生きるか(宮崎駿のこの後継者になってほしいという意思を受け継いでくれないかという誘いを受けて受け入れるかどうか)、と問うている作品であり、かつ、今のジブリスタッフについて、吾郎は後継者足りえないからジブリはこのままつぶすんで、これからの人生はジブリ以外で過ごさないといけないけれど、それにあたって君たち(ジブリスタッフ)は、どう生きるか(他のスタジオでやっていけるか)。と問うている作品でもあるわけです。
つまり、(まだ生まれてもいないかもしれない)親族と内輪のスタッフに向けた作品なので、前宣伝とかする必要がないので、宣伝しなかった、と解釈できるわけです。
今は意味不明作品と言われるかもしれないが、数十年、100年たって実際に宮崎駿の子孫が有名アニメクリエイターになったときは、内容が全部一本の線につながって生きてくる作品であり、宮崎駿最後の作品としてはこれ以上ない一つのプログラム(クリエイター宮崎後継者プログラム)と言える、ある意味傑作。
前評判に踊らされず(踊らされたけれど)実際見に行ってよかった。面白かった。個人の妄想をたれ流せられない有名レビュアーのレビューを見ただけでは誤解するだけなので実際に足を運んでほしいと思います。
わからない、つまらない、すごい?
事前情報なしで見に行って!のような煽り方の映画としては、「カメ止め」以来。
カメ止めは良かった。
本作は、わからない、つまらない、表現力はすごいけど過去一番ではない(千と千尋とかの方が凄かったよね)
他の感想では「宮崎駿作品で一番わかりやすい。なんで分からないの?」みたいな人も一定数いるんだけど、フォロワー3桁いるのに、ツイートから1日以上経っているのに、いいねが1つもついていなかったりして、共感を得られていないんじゃないの?と思ったりして。
一方で「分からなかったけど面白かった」という人もかなりの割合でいますね。ちょっと何言ってるのか分からないです。
個人的な素直な感想としては、時間もお金も無駄にした、という感じでした。
この手の分かりにくさの作品が数少ないならまだしも、なんか似たような分かりにくさの映画や演劇はくさるほどあるので希少性という点でもない。
<あらすじ>
冒頭、空襲警報から始まり、目覚める主人公。父親が「母さんのいる病院が燃えている!」と飛び出して行き、主人公も後を追います。
このシーンはあっさり目で終わり、後ほど「君は母親の死体を見ていないだろう?」と繋がります。
次のシーンでは、父親と主人公が疎開というか、なんというか、母親の妹と父親の間に子供ができて(生まれる前です)、母親の実家に身を寄せることになります。駅に着いた後、父親はそのまま勤務先の工場に、妻(主人公の母の妹)と主人公は実家に向かいます。
実家の近辺には気になる存在のアオサギがいます。鳥のようで人のようで、と言った感じなのですが、主人公に頻りに「お前の母親が呼んでいる!助けを求めている」と叫び、主人公の心を揺さぶります。
また、実家の近くには奇妙な塔があります。主人公の大叔父にあたる人が建てたとも、天から降ってきた建造物を大叔父が覆ったとも言われています。大叔父は塔に行ったまま、帰ってきていないという話を聞きます。
主人公は塔とアオサギの存在が気になり、塔に向かいます。アオサギはその塔の中に入っていきました。塔の中にはアオサギの羽がいっぱい落ちています。主人公の姿が見えないので、実家の世話をしている謎の老婆の集団(7人)のうち2人が捜索に来ます。
連れ戻され、新しい母親(主人公の母親の妹)に塔に近づかないように諭され、了承します。
そしてある日塔に近づくな、と言っていた母親が自ら塔の方に歩いていくのを見かけます。
そこからは主人公が母親を連れ戻すべくなんだか、アオサギが「実の母親のところに連れてってやる」だか忘れましたが、塔の世界に入っていくお話です。
結局、実の母親も大叔父も塔の世界に居て、主人公と母親は扉を通って現世へ、実の母親と(誰か忘れた)は別の扉を通って別の世界へ行って終了。
時間としては約2時間。長かった。
大叔父が塔の世界?を司る人みたいになってて、「ワシの積み木の世界はもうダメじゃ。主人公に継いで欲しい」と言って13個の積み木を渡し、3日に1個だか、1日3個だか積んでくれ、お前が安定した世界を作ってくれ、みたいな依頼をするんですが、主人公は母親を連れて現世に戻るのでお断りです、みたいな感じになります(まったくもって分からない)
ここらへんはワンピースのUTAの夢の世界をよろしく➝お断りします、に似ているような気がしないでもない。
序盤で主人公が疎開した先の学校に、父親のダットサン?で校庭に乗り付ける形で登校し、クラスメートに疎まれて帰り道で襲撃されるシーンがあるんですが、ここで主人公はちょっと驚きの行動に出ます。すでに襲撃後、一人で返る道すがら、落ちている石で側頭部を切りつけ、尋常じゃない量の血を流します。血の表現が、血の一粒が巨峰みたいに大きく描かれており、すごいデフォルメだな、と思いました。
この点について物語の終盤で言及するシーンがあるんですが、よく分かりませんでした。
感想の中に「この映画は宮崎駿の半生記だから」というのがあったので、実際に有ったことなのかもしれませんね。
もう一つ、物語の序盤で駅に主人公(と父親)を迎えにきた新しい母親が、「お腹に貴方のお父さんとの子供がいるの!とっても嬉しいの!」と当てつけのように言うシーンがあって、主人公が塔の世界に助けに来たときに「貴方なんか大っ嫌い!」と腕を振り払うシーンが係り結び的になっていて、うーむ。何か生生しいな、と思いました(小並感)。
上記のように、私の頭の中もとっちらかっているのですが、話の筋が分かるようで分からないのが、もし私の頭の悪さに起因しているのだとしても、私の感想としては面白くない、ということにならざるを得ません。じゃあ1点か、というとエンターテインメントとしての評価がゼロという訳でもないので、2点とさせていただきました。
時間が無限にあってヒマヒマプーだと言うなら2回、3回と見に行ってみたい気もありますが、そこまで暇ではないので。寸暇を惜しんで見に行った割には、裏切られた気持ちでいっぱいです。
まだ分かりやすいだけ、プペルの方が良かったですね。
わけはわからないけど、なぜか満足感
観終わって映画館を出るときに感じた感覚は、知識ゼロで行った美術館の企画展を見終わったときのものに似ていた。
ストーリーはあって、テーマもあったように思うが、色々と描かれていたメタファーはわからないしキャラクターの性格がころころ変わってしまって一貫性がなく、大量に描かれた動物達が何のために登場したのか、門の中にあったあの墓は何だったのか、結局アオサギやなつこさんは何がしたかったのか全く意味がわからなかった。だが、いちいち描写が美しかったり、キャラクターの動かし方、いわゆるジブリ的な走り方や服の動きが好きだったりといった、内容とは関係のないアニメーションの技巧的なことやスクリーンを眺めていて飽きなかったという圧倒的な美といったことに対して満足感が得られたと言うのが1番自分の感想を表せていると思う。
ワクワクした、感動した、面白かった、
といったエンターテイメント性は無しに等しいが、観てよかったなという充実感だけは感じられた作品。
今後、何度か見る機会があればまた見え方も違ってくるかも知れない。
自由
宮崎さんジブリ映画の集大成になったのか、、、
ストーリー的に云々、ひっかかる所は多かったけれど、
描きたかったモノを描いて、まるで自分の人生の生き写しみたいな作品を遺せることが凄まじい。
多分、あちらの世界が宮崎さんが描いてきたジブリの世界。これまでの作品を彷彿とさせるキャラと世界観を見事に描ききってる。このジブリたらしめてるものは何なのだろうか?って考えてしまう。
そして、そちらの世界の崩壊はおそらく宮崎さんの引退とともに幕が閉じられるこれまでのジブリ世界。これからは新しい世界だと言わんばかりの閉幕でした。
あの世界は何なのか、何で誘き寄せられたのか、夏子はなぜあちらで産みたがったのか、などなどストーリー的に考察を呼ぶような箇所はたくさんあったし、どんなメッセージなのかと思わず考えたくなってしまうけど、
多分そんなことはどうだっていいんだ。
自分が描きたいモノを描きたいように、自分の人生を写すかのように、誰に届けるでもなく、自分のために、自分の生きた証として、ただつくりたいように製作した、そんな作品なんじゃないかな。
あぁ、なんて自由なんだ。
そんなことを思うととっても素敵だ。
AIが作ったかのような違和感
まず結論から、
最低最悪の駄作だと感じたけどなぜか人に勧めたくなる作品。
映像は良い。
特に開始してから数分は流石ジブリ映画だと思うような、千と千尋の神隠しを初めてみた時のような、そんな不思議な感覚が蘇る。
でもそれだけ。
後は本当に時間の無駄。
終始意味不明でストーリーは進み、「そろそろ盛り上がってきてこの世界の真実が少しでも明らかになるのか?」「父親が母親の妹と再婚するといった気持ちの悪い状況にはどんな理由や想いがあるのか?」と思ったら映画終了。
いつもは最後まで映画を楽しむが、エンドロールが流れた瞬間エレベーターが混む事を考え早々に離席。
1視聴者として採点するなら100点中15点くらいか?
10点は映像や音楽。
5点は異世界の不気味さや多少のワクワク感。
色々考察されているから、そういった考察を理解すれば評価は変わるのかと考え、少しネット上で考察などを確認。
結局しっくりくる考察は無く、ほとんどが無理矢理過ぎるし、だから何?って考察ばかり。
難解と言われているが違う。そもそもあの内容に解なんて無いんだと思う。
まさにAIにジブリっぽい映画を作ってくれと頼んで作られた映画のよう。
不気味の谷の様な、気持ちの悪い違和感を覚える映画でした。
でもAIが作ったのだとしたら、かなり良い出来栄えだと思う。
自分は映画ミストのような胸糞系の映画も嫌いでは無いが、この映画はまた種類の違った胸糞系。
ここまで不快というか理解不能な新しい感覚を得る事が出来たという意味では記憶に残る特別な作品なのかもしれない。
もちろんそういった感覚だけを残し、映画の内容は映画館を出てから徐々に記憶から消えていった。
あのトトロの絵がまたスクリーンで見られた。
情報が溢れかえるこの世界で、何も知らずに映画を見る選択肢を与えてくれたことがありがとうだし、そんなことができることそのものがスタジオジブリの、宮崎駿の功績。
それだけで見に来る人たちに向けた宮崎駿からのメッセージだったのかもしれない。
君たちはどう生きるか、母が眞人にあげた本を眞人は見つけて、きっと一気に読んだのかな。Wikiであらすじを見ただけだけど、眞人に似た境遇の主人公の物語だそう。母が伝えたかったことを眞人はしっかり受け取ったんだろうな。
一度は夏子を置いて元の世界に戻る選択肢もあったのに自分の意思で助けに行くことを選択した。自分の悪意を認められた。元々大人っぽいと思ったけど、眞人にとっては一皮剥けた大冒険だった。
自信はないけど各所にオマージュが散りばめられていたように思う。(メモだから記憶違いあると思うけど、もののけ姫のコダマ、狭い通路からポッと顔を出すのは千と千尋?、オウムと王蟲って掛かってるの?、大叔父様のが待っているガーデン、丘?庭を歩いているところはハウルにそっくりな構図があったような?、初めて塔に入る時はメイが森を覗く時みたいだったな、カリオストロの湖に沈んだ都市みたいなところもあった?そんなこと言ってたら限り無さすぎるか笑)
他の人のレビューで宮崎駿作品以外のオマージュもあるんじゃないかというのもあって、なるほどなと。(でもそんなこと言ってるとオウムの影に追い詰められるところとか、唐突に落ちてくる一輪のバラとか、ガラスの棺に入ってるヒミとか、ファンタジアですか美女と野獣ですか白雪姫ですかみたいになる気もするので考えすぎかな、、、)
最初の火事のシーンがすごくて、本当に怖かった。やっぱり画はすごく綺麗。動きも細かいし、CGと手書きが綺麗に混ざり合って、きれいだった。
勝手に期待値を上げすぎてた
宮崎駿監督の世界観はすごく出てた。
でも何の情報もないのはやっぱりどうかなーって感じた作品だった。
自分が作品に没頭するにあたって、どういう状態でいるのが正解なのかわからなかったし、最初は戦時中の作品なんだろうかという気持ちだった。
転校初日に同級生とケンカって流れはわかるけど、その後になんでマヒトが自分の頭を石で殴ったのかもわからないし、アオサギが急に喋れる設定になってて話しかけてきたのかもわからない。
あと継母が突然姿を消して、別世界?で出産したいと言い出したのかもわからない。
途中から急にファンタジー感強くなって、その世界に引き込まれては行くんだけど、そこに辿り着くまでのストーリーが自分の中で理解できてなくて、追いつかないままだった。
最後もなんか終わり方としては腑に落ちない気持ち。
消化不良だった。
あと今までのジブリ映画になく少し恐怖を感じるところがあった。
まず、情報は最低限にしても少しあらすじ的なものは欲しかった。
同じように最低限の情報しか公開していなかった「THE FIRST SLAM DUNK」は既にスラムダンクとして人気漫画だったし、登場人物の人となりを知るには漫画自体を読んでた人、アニメを観てた人には少なからず理解出来る作品だった。また映画の予告シーン、公開されていた画像などから誰が主人公で、どういうストーリーなのかある程度考察出来るシーンが散りばめられていた。
今回は宮崎駿監督の完全新作でオリジナルということで、情報がないことを期待してた部分が大きかった。
観ててとっつきにくい部分もあって、勝手に期待値を上げすぎてところはあるが、やはり何かしらの情報は必要だったんじゃないかって気持ちが残る。
おそらく、2度、3度観ればわかる話なのかもしれないが初回では意味がわからない作品だと感じる人が多いと思う。
本当のレビューはこれから何度か観てからになるんだろうけど…。
現時点で作品の評価としては納得はしてないかな。
ただ、作画は良かった。
作画監督はゲド戦記、コクリコ坂から、風立ちぬ、など近年のジブリには欠かせないし、エヴァンゲリオンファンならお馴染みの本田雄さん。
他に作画に携わっていたのが、名探偵コナンのハロウィンの花嫁の監督の満仲勧さん。同作の劇場版では黒鉄の魚影が上映されるまでシリーズ最高の興行収入でした。ハイキュー!!や新海誠監督の天気の子でも知られる方です。
作画においては文句なしですね。
何にしてもこれこそが宮崎駿監督の世界観だなって感じたし、一番評価出来るところだと思う。
かなり好き
タイトルだけを見たら説教臭い内容なんだろうかと敬遠してしまうかもしれませんが実際全くそんなことはなかったです。
歴代のジブリ作品の寄せ集めのような雰囲気でしたが、不思議と全ての世界観が調和しており違和感無く観ることが出来ました。ファンタジー過ぎず、適度にシビアな部分もある少し難しい大人向けの作品かもしれません。
母と子の愛と絆の物語
これは母と眞人との愛と絆と成長の物語に感じた。
母が亡くなり(兄は戦争に?)、知らない土地に引っ越し、新しい家族とも学校でも上手く馴染めず、自暴自棄になっていた眞人がふと見つけた亡き母が贈った「君たちはどう生きるか」
この本を読んで眞人は自分本位の考えから周りの世界に目を向けるきっかけになったように思う。
それからの眞人は夏子を助ける為(本を読む前の眞人では考えられない覚悟が感じられる)、様々な冒険をし、そこで生命の神秘、世界の在り方、青サギ、キリコ、ヒミとの出会い、最後は大叔父の作った歪んだ平和の独りよがりの世界ではなく、例え醜い争いがあっても、誰もが生命に満ち溢れた世界を選んだ。
そして自分も母を亡くし人生に絶望しこの世界に逃避してきたヒミもまた眞人に出会い、自分がこんな素敵な子を産むことを知り、生きることに前向きになっていく。(眞人とのことは大叔父に聞いたっぽい) この2人が時空と時を超えて、若い頃のヒミが眞人に影響され、死ぬと分かっていても眞人を産むために生きる。眞人もまたヒミ(母)から生命と愛と本(知恵)を贈られ生きる力をもらう。この不思議な繋がりがとても素敵で泣いた。
そしてエンディングの米津玄師の地球儀を聴いてまた泣いた。
序盤とそれ以降とで 監督も作者も違う
風立ちぬも ストーリーはひどかったのだが 監督は明らかに 宮崎駿 だった。 それは演出の力によってわかるのである。 演出の力というのは絵の構図とか色 バランス 、カメラワークなどによって伝わってくる 迫力とか緊張感とか 深みとかいうものとなって現れるのだ。 私が今回の作品を見て 演出の力を感じた部分は 3つ。 1つは婆様たちのいる部屋に主人公が近づいていくところ 。.。.それまでカメラを停止した時間を長くとっ、ここぞのところで 主人公に合わせてカメラが移動する・・という 宮崎駿がよくやる手法がとてもよく決まっていて 迫力があり怖さも出ていた。 2つ目は 堤防の上で主人公が他の少年たちに僕にされる シーンだ。 意図的に カメラを引いた構図を使ってこのシーンに何か 深い意味がありそうだという雰囲気を醸し出していた。もう一つは 主人公が自分の頭を石で殴ったら 思いがけず 血がたくさん出てきたところ。 意外性があって 見てて結構 びっくりして怖かったので 宮崎駿の演出だと思う。 その後を少しの間 スローダウンしたように見えたが あれは主人公がなぜ計画を実行しないのか、 その理由を 観客に考えてもらうためだと思う。 だからその辺までは 監督自身の脚本、 演出 だったと私は思うのだ。
主人公の父親は母親と政略結婚した。金持ちと金持ちのコラボレーションだ。父親は 最初の奥さんが亡くなったのでその妹と結婚した。 これを彼は大喜び しているようだ。その資金のおかげで 事業が順調なようだ。 もしも妹が他の男と結婚したら そうはいかなかっただろう。 そして少年は誰かを陥れようとして自分の頭を殴った。だが自分のその行動に嫌気がさした。父親と同じ悪党の血が自分の中に流れていると感じたからだ。・・・ これはおそらく 宮崎駿の生い立ちと似た設定だと思う。違うのは 宮崎駿は長男ではなかった。 もし 長男に生まれていたら 事業を継がなければならなかっただろう。 果たして映画監督になるという 今のような生き方ができただろうか?・・ さあ 君たちはこういうシチュエーションに生まれてしまったら、どう生きる?
・・という問題を 若手のアニメーターたちに投げかけたのではないかと思う。
考察
しかるにバトンを受けた 監督や脚本家たちは宮崎監督が どんなバトンを投げたのかさえ 理解することができず ワケのわからないものを作ってしまった。 全然思い入れをしていない継母がいなくなったからと言って 何だというのだ ?観客はそのどこに 主人公のモチベーションを見いだしたらいいのだ?作家や監督が主人公に何をやらせたらいいのかわからないんだから 観客が見ていて何をやっているのかわかるわけがない。 演出 に全く力がない 。絵も構図も カメラワークも全て平凡。インコのキャラクターとか全く魅力がない。あれを見て 宮崎駿 デザインだと誰が信じることができるのだ?人物のアップは ゲスだった。
この作品は序盤はかなり 点数高いが それ以降は0点だ。一体何点をつけたらいいのか とても困ったよ 。
純粋に良かった
子供の時に大切だったことが大人になるにつれて無くなっていく系にとても弱いから刺さってしまった。ガムシャラひたむき感がジブリっぽいような気がして良かったし世界を創作することにのめり込んだまま時が止まったような大叔父とリアルを受け止めて前に進んでく眞人の対比?が良かった。全部の時間軸と発生とリアルを同じ世界に入れ込んだ構想がすごいなぁて思う。レビュー低かったからドキドキだったけどいいものを見れたと思う。
宮崎駿アート作品
これは宮崎駿の自己表現の形かな、、
いろいろと自身の経験した世界を張り巡らしている。
宮崎駿の中に巡る様々な世界をうまく一つの作品としてまとめている。
そのまとめ方の美しさはまさに西洋絵画にみる傑作のそれ。+4。
ただ、その分宮崎駿の内なるもののコピー&ペーストによって、
映画世界の一貫性や深みは他の宮崎駿作品には劣る部分があるように感じた。
千と千尋やハウル、もののけみたいな一貫した世界での深い描写には欠けた感じ。
これは、主人公目線と宮崎駿目線とのバランスが原因なのかもしれないし、
宮崎駿監督が引退されて長いという"事前情報"が僕に起こした錯覚かもしれない。
とにかく、この部分について僕自身が期待したものに足りなかったので-1。
宮崎作品の安定して優れた映像表現は顕在している。
なんなら冒頭の映像は過去を超越していて圧巻だった。+1.5。
以上は初見の感想で、
考察してるサイト等で学習してからもう一度見ると、
ただただ最高の作品でしかなくなる。潜在的な評価は5。
宮崎駿の集大成
まず映画が始まってすぐその映像美に圧倒させられます。オープニングとしては最高の始まり方だったのではないでしょうか。あのシーンでまず私は涙してしまいました。あれほど切なく切羽詰まる描き方は今までなかったと思います。
さて、本編ですがテーマはやはり生と死なのでしょうか。生まれること、母親とは、命とは、死とは、あの世とは…そんな色々な命に纏わるテーマを扱ってるように思えました。ただもっと他にもメッセージ性が込められていて、受け止め方が違うのがこの映画の醍醐味だと思います。
その上で最後、さぁ君たちはどう生きるのか、この苦しい世界でどう生きるのかと問いかけてくる映画でした。
たくさんの生き物が世界にはいて、その中でたった1つの自分。
一度見ただけでは分からないところも何度も見直したいと思える作品です。やはり宮崎駿は唯一無二で、代わりになる人は誰も居ないとそう感じさせる素晴らしい作品でした。
ただこの映画には今までのジブリ作品を彷彿とさせるシーンがそこかしこにあります。それを見つけるだけでもとても楽しめる映画でした。
手書きの素晴らしさを再認識させられる見事な映画です。
ただ、最後の曲だけは今までのジブリらしくなくて好きにはなれませんでした。
好き嫌いがはっきりわかれる映画ですが、私はとても好きでした。また何度も見に行くつもりです。
とても濃い
全く予備知識無しで観に行った作品は初めて。
こんなにワクワクしたことはなかった。
ジブリ作品だと、もののけ姫やナウシカ、ハウルが好きなわたしはわりと重たい作品が好きなんだなと自覚しているが、今回の作品はどうだろうと心躍らせていた。
上映直後、空襲警報がなった時、あぁ、戦争映画なのかと少し怖くなった。(恥ずかしながら、風立ちぬは観ていない。)
序盤の眞人の母が火事に巻き込まれ、眞人が母の元へ走るシーンで、とにかく画面から溢れ出る、ジブリという、宮崎駿という世界観に圧倒されて涙が出てしまった。
このとても濃いジブリに、宮崎駿に2時間浸れると思ったら心が震えた。
今までのジブリ映画のワンシーンを切り取ったような場面やキャラクターの仕草などが散りばめられてると感じた。
ジブリの走馬灯を観ているのかと思った。
世界が崩れてしまった後、石を積み立てていたおおおじさまは、眞人が生きる今に還ったのかな。
わたしたちはきっと言葉で表現しなくても感じ取ることができる、この濃いジブリの世界が大好きなんだ。
宮崎駿の触れてきた世界観がこれでもかと描写された映画
□登場人物
まひと 牧眞人 旦那
しょういち
なつこ
アオサギ
ペリカン
わらわら 人間に
きりこさん
ひみ(様)
オヤカタサマ
インコ
大叔父様(棟の主)
- [ ] 不自然な描写
ば~ばが多い
あんなに血ぃ出んやろ
アオサギの口で木棒の粉砕の仕方不自然
水から上がってくる眞人
□印象に残ったシーン
戦時中4年目の田舎の物語
風切りの7番
みんな幻だよ。この世界は死んでるやつのほうが多いんだ。
がらがらどーんの婆さんの顔(笑)
眞人のお母さん
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