君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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宮崎駿アート作品
これは宮崎駿の自己表現の形かな、、
いろいろと自身の経験した世界を張り巡らしている。
宮崎駿の中に巡る様々な世界をうまく一つの作品としてまとめている。
そのまとめ方の美しさはまさに西洋絵画にみる傑作のそれ。+4。
ただ、その分宮崎駿の内なるもののコピー&ペーストによって、
映画世界の一貫性や深みは他の宮崎駿作品には劣る部分があるように感じた。
千と千尋やハウル、もののけみたいな一貫した世界での深い描写には欠けた感じ。
これは、主人公目線と宮崎駿目線とのバランスが原因なのかもしれないし、
宮崎駿監督が引退されて長いという"事前情報"が僕に起こした錯覚かもしれない。
とにかく、この部分について僕自身が期待したものに足りなかったので-1。
宮崎作品の安定して優れた映像表現は顕在している。
なんなら冒頭の映像は過去を超越していて圧巻だった。+1.5。
以上は初見の感想で、
考察してるサイト等で学習してからもう一度見ると、
ただただ最高の作品でしかなくなる。潜在的な評価は5。
宮崎駿の集大成
まず映画が始まってすぐその映像美に圧倒させられます。オープニングとしては最高の始まり方だったのではないでしょうか。あのシーンでまず私は涙してしまいました。あれほど切なく切羽詰まる描き方は今までなかったと思います。
さて、本編ですがテーマはやはり生と死なのでしょうか。生まれること、母親とは、命とは、死とは、あの世とは…そんな色々な命に纏わるテーマを扱ってるように思えました。ただもっと他にもメッセージ性が込められていて、受け止め方が違うのがこの映画の醍醐味だと思います。
その上で最後、さぁ君たちはどう生きるのか、この苦しい世界でどう生きるのかと問いかけてくる映画でした。
たくさんの生き物が世界にはいて、その中でたった1つの自分。
一度見ただけでは分からないところも何度も見直したいと思える作品です。やはり宮崎駿は唯一無二で、代わりになる人は誰も居ないとそう感じさせる素晴らしい作品でした。
ただこの映画には今までのジブリ作品を彷彿とさせるシーンがそこかしこにあります。それを見つけるだけでもとても楽しめる映画でした。
手書きの素晴らしさを再認識させられる見事な映画です。
ただ、最後の曲だけは今までのジブリらしくなくて好きにはなれませんでした。
好き嫌いがはっきりわかれる映画ですが、私はとても好きでした。また何度も見に行くつもりです。
とても濃い
全く予備知識無しで観に行った作品は初めて。
こんなにワクワクしたことはなかった。
ジブリ作品だと、もののけ姫やナウシカ、ハウルが好きなわたしはわりと重たい作品が好きなんだなと自覚しているが、今回の作品はどうだろうと心躍らせていた。
上映直後、空襲警報がなった時、あぁ、戦争映画なのかと少し怖くなった。(恥ずかしながら、風立ちぬは観ていない。)
序盤の眞人の母が火事に巻き込まれ、眞人が母の元へ走るシーンで、とにかく画面から溢れ出る、ジブリという、宮崎駿という世界観に圧倒されて涙が出てしまった。
このとても濃いジブリに、宮崎駿に2時間浸れると思ったら心が震えた。
今までのジブリ映画のワンシーンを切り取ったような場面やキャラクターの仕草などが散りばめられてると感じた。
ジブリの走馬灯を観ているのかと思った。
世界が崩れてしまった後、石を積み立てていたおおおじさまは、眞人が生きる今に還ったのかな。
わたしたちはきっと言葉で表現しなくても感じ取ることができる、この濃いジブリの世界が大好きなんだ。
宮崎駿の触れてきた世界観がこれでもかと描写された映画
□登場人物
まひと 牧眞人 旦那
しょういち
なつこ
アオサギ
ペリカン
わらわら 人間に
きりこさん
ひみ(様)
オヤカタサマ
インコ
大叔父様(棟の主)
- [ ] 不自然な描写
ば~ばが多い
あんなに血ぃ出んやろ
アオサギの口で木棒の粉砕の仕方不自然
水から上がってくる眞人
□印象に残ったシーン
戦時中4年目の田舎の物語
風切りの7番
みんな幻だよ。この世界は死んでるやつのほうが多いんだ。
がらがらどーんの婆さんの顔(笑)
眞人のお母さん
私にとってはこの程度もネタバレ。
1回じゃ分からない部分あるけど、問題なし。私は好き。風立ちぬが好きな人には難しくないかと。いや難しいんだけども。もう1回は観たいかなぁ。「君たちはどう生きるか」より「失われたものたちの本」という小説の影響があるそうですね(薄い)。どんな小説か興味を持ったのですが、レビューに怖い、というワードがよく出てくるので読むのは止めました。でも考えさせられる内容とのこと。この映画は怖くはないけど少し暗い?いやちょーっと何となーく怖い雰囲気もあるか?期待したファンタジーとは種類が違うけど、難しいけど、分かりにくいけど!深すぎて好き!
映画終わりに拍手したくなった映画ははじめて。
賛否両論があると前情報を得て観に行きました。見続けている中、これのどこが賛否あるんだろう?と思いながら見ていました。前半の火事のシーンなど高畑勲監督の雰囲気が感じられ、特徴的で際立った映像だと思いました。全体的に進化したジブリ映像に感じた。後半の積み木はデッサンの基本の形たちで、それを自由に積み重ねて世界を守り作っていくおじいさん自身は宮崎駿自身なのだと感じました。隕石の中の世界が崩れ去っていくシーンでは、宮崎駿氏の世界が崩れ去っていくような感覚になって涙が出ました。これからの若者にその欠片を渡して生きてと言っているようでした。
絵が終わりを終えたところで拍手したくなりましたが、周りはそんな感じじゃなかったので気持ちを抑えてエンドロールを見終わりました。いい映画でした。ジブリのすべてと言うか宮崎駿の世界を十分に堪能しました。これが最後の作品になってもいいし、作れるなら次も気楽に作ってほしいと思いました。米津玄師の地球儀も合っていて早速ダウンロードしてリピート再生しています。
サギとインコの神隠し(中略)
【タイトル】君たちはどう生きるか
【脳内変換】シン 火垂るの坂の となりの崖の上の城の 思い出の姫と サギとインコの神隠し を追うこども
帰りのエレベーターで若い女の子たちが「良かったね〜♪♪♪」と言っているのを聞いて、少なくともこんな陰湿なレビューを書く人間はお呼びでない作品なんだな、と実感した次第です。
というわけで、以下本作がお好きな方には大変不快なレビューとなります事をお断りしておきます🙇♂️
鑑賞後の第一印象は「疲れた…」の一言です。
元々上映時間が長い作品ですが、苦痛に感じるほど長かった…
スタジオジブリ作品らしく、素晴らしいアニメーションと美味しそうな食事シーン、幻想的な風景描写と、ファンなら各シーンで既視感を覚える画が随所に登場し、思わずにやけてしまいます。
ただ、ストーリーまでその辺ごちゃまぜした上に新しい展開を足そうとしたのか、過去作+他監督某作をまぜて煮込んだ上澄みでなく底の方をすくった作品、という印象を持ちました。
上澄みの方+αなら今までにない新しい味だったのかもしれませんが、煮込んだ鍋の底にある◯◯ガラとか香辛料の葉やら実やらを皿に盛り付けたようで、「知ってる味はするし、高そうな材料使ってるけど、この料理何…?」という感じです。
悪い意味で先の見えない展開、わからない人はついてこないでいいと言わんばかりの描写、でもジブリの作画はすごいでしょ?と。
ただ、その辺を気にしなければジブリらしさ満載のジブリファン待望、吾郎監督じゃない駿監督作品のファンタジーです。(ただし作画のみ)
大衆に迎合するようなエンターテイメント作品ではく、宮「﨑」駿 監督のやりたい事を詰め込んだ芸術作品なのでしょう。
ナウシカ、ラピュタの頃の感動をまた味わいたい一心でずっとジブリ作品を追っていましたが、いい加減卒業します。
今まで本当にありがとうございました🥲
ミヤさんアンタすごいよ
初回視聴は新宿に出来た109シネマズプレミアムで観ましたが、隣の大学生ぐらいの子がポップコーンをガリガリ口を開けながら食いやがったから、話が入ってこず最低な映画だと思いました。初心に戻り、日比谷TOHOスクリーン1にて2回目観賞したところ号泣。ポップコーン大学生に「君はどう生きるか」と問いたい。おじさんになった私は、ただ後世に光り輝く若者に次を託したい。星4にしたのは、死ぬまで作品を作って欲しいので満点は付けたくないです。
この作品をどう見るのか?
戦争時代という冒頭の始まりから、その時代背景とその時代に失ってしまった母親。
なんだか、色んな要素がふんだんに詰め込まれるているパラレルワールド感に頭の中が混乱していた。
主人公の眞人が義母に心開けずにいる中で、その義母が行く不明になってしまう。
その義母を探す為に冒険に出る事になる。
背景などがどこかトトロやラピュタ、ハウルなどを思わせるようなシーンが組み込まれるているなと、思った。
ストーリーとしては、とても難解であります。
この作品は、原作を読んで、それを基にしているという感じよりもその作品からインスパイアされた作品だと思った。
他の人のレビューを参考に考察すると、異世界の世界は、(宮崎駿)の過去の栄光の中の世界である。
ただ、その世界が今にも無くなるのを前にして、残された人達は、どう出来るのか?
その問いかけは、少し傲慢さを伺えるのかもしれない。
自分と同じ事が、それ以上のものが作れるのか?
そんな風に聞こえてしまう。
それは、自分がいなくなってしまうという寂しさからくるものかもしれないです。
そんな要素を踏まえながらもこの作品を自分にとってどう観るのか?
それがこの作品をさらに楽しむ為の課題かもしれない。
全体的に難しい。
けども、最後の何気なく終わるシーンは、好きでした。
「悪意」と「悪意のない13の石」 追記:タイトルについて
一回目は絵力に圧倒され時を超えた親子の物語に涙しつつもさまざまに疑問もあったので二回目の鑑賞に臨みました。
一回目で一番飲み込みづらかったのが悪意云々の件です。
積み木を差し出されマヒトが「これは木ではなく墓と同じ石で悪意がある」といい、大叔父が長い年月をかけて用意した「悪意のない13の石」を差し出し、マヒトはこめかみの傷を見
せながら「これは自分の悪意の証でその石には触れられない」といったことを言います。
「悪意のない13の石」については宮崎駿の劇場公開作品の数と同一であることは指摘されています。では悪意とは何か。
あちらの世界というのは「上」とは違い、「石」と大叔父の契約によって「創られた」世界です。
積み木として使われる石は無数に存在する中で「悪意のない石」が宮崎駿の作品群であれば、映画やあるいは創作物、「創られた」ものが石ということになるかと思います。
マヒトの「悪意」とは、行為としてはこめかみに自ら傷をつけたことで、「命を弄ぶ」ことと言えます。
他の作品によく見られるような「命を弄ぶ」作品は作らなかったという宮崎駿の自負です。
「悪意のない13の石」でより良い世界を作ってとマヒトに伝えながらも、マヒトには断られ、インコ大王が無茶苦茶にして、世界は崩壊します。
大叔父が宮崎駿であるならば、「命を弄ばなかった」という自負がありながらも、それによって若い人たちに良い影響が与えられるなどということはない、自分の作品が世界を変えるなどということはなかった、そしてそれでいい、というのが宮崎駿のたどり着いた境地なのではないでしょうか。
もう一つあちらの世界について、夏子さんの「あんたなんか大っ嫌い!」というセリフがあって、あちらの世界(宮崎駿の作品)には嘘がないのではないかという点も気になって、青鷺のセリフを確認しましたが、少なくてもあちらの世界に行ってからの彼のセリフには嘘はありませんでした。
命を弄ばず嘘をつかなかったと自分の作品を評価しつつも、最後には自分で突き放し崩壊させ「それでいい」と言えるのは、かっこいいジジイだなと思いました。
追記:「君たちはどう生きるか」について
吉野源三郎著のものは未読ですが、児童書ということでおそらくは子供達に向けて道徳的な教えのある内容だろうと推察します。映画の中では亡くなった母が「大きくなったマヒトさん(君だっけ?)に」と書き添えた本をマヒトが見つけ、これを読みふけ涙する、というように扱われています。この涙の場面から、夏子さん失踪騒動の場面に直結しますが、実はこの時点でマヒトの成長譚としては区切りがついているのではないかと思っています。
この場面以降マヒトは苦労することはあるものの、悩み葛藤することがありません。夏子さんを連れ帰らなくてはいけないという芯がブレることが、全くないのです。つわりで苦しんでいる夏子さんにあんなにそっけない態度をとっていたはずなのに。つまり母親の思いのこもった本を読んでマヒトは変わったのです。
おそらくは夏子さんのような人を悲しませるのは良くないことだいう風に変わったのではないかと思います。だから自分のことを「大っ嫌い」とまでいう夏子さんに精一杯に「お母さん!」と叫ぶことができた、「僕は変わったよ!」と。
だから冒険を通して成長する物語ではなく、成長した少年の冒険、というふうに自分には見えました。
宮崎駿が吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」をどう思っているのかは分かりませんが、少なくても映画内ではマヒトを成長させるものとして扱っています。いわゆる良書であり、「悪意のない石」と同義のものではないでしょうか。
映画の「君たちはどう生きるか」というタイトルは、挑戦的な意味合いではなく、宮崎駿自身が作り続け、今後もあらゆるところで生まれ続けるであろう「悪意のない石」に触れて、若い人たちはどんな大人になっていくんだろう、どんな世界になっていくんだろうと、老人が思いを馳せているような意味合いに自分は感じました。
世界を崩壊させたくだりと矛盾しているような気がしますが、創作物の可能性を信じながらも無価値さも感じているという、相反する思いが混在しているのがこの映画、というのが現段階での感想です。
様々な動画経ての感想
様々な動画を見るに、この映画は、宮﨑駿が生まれて初めて「この映画を見る子供」を意識せずに作ることができた映画なのではないかとおもいます。誰よりも褒められたかった老人である宮崎駿が、宮崎駿以上に誰よりも褒められたかった老人が、先に死んだからこそ生まれた奇跡の作品です。もう彼より褒められる必要はないのです。彼は死に宮崎駿は生きているからです。
多分に作り手の思惑に寄り添ってこそ楽しめる作品ではあります。かといって普遍性もちゃんとありますし、若く、日本で最も優秀なアニメーターとのコラボ作品でもあります。そのノイズもふくめ、「アニメーションとは」を何も知らない自分でさえワクワクさせるものがあります。
悲しさと寂しさ ジブリの集大成 そして終焉
途中から、あ、これは宮﨑駿の自叙伝的な感じ?と思って観ていました。
最後らへんの13個の石のくだりでやっと確信。
スタジオジブリと宮﨑駿の終焉を感じ涙。
スタジオジブリと宮﨑駿は新しい物はもう創らないんだなと受け取りました。
(てか、宮﨑駿監督って言っても他の方に自由にやらせていた感がありました。駿感があんまりなかった。でもアオサギのキモいシルエットは駿(絶対にそう)。)
とてもシンプルなエンドロールにクレジットされた方々をみてさらに涙が溢れました。
(なんか、爺さんの生前葬を関係者で執り行ったみたいな。さしずめ、我々、観客は参列者か、、、。)
米津玄師の曲はさらっとしていて耳に残らない、が、またそれが何も残さない感じで泣ける。
宮﨑駿ありがとう、そして、さようなら。
てか、なんで宮崎から宮﨑に変えたの?
今までのジブリ作品に、影響を受けた王と鳥を混ぜ混ぜ、死ぬ間際の走馬灯のよう(語彙)
話の内容や登場人物に、多くのメタファーがあると感じました。
小2の子供と夏休みにもう一回観る。
過去のジブリ作品をしらない純粋な子供の感想を聞いてみたい。
総集編!
最初の火事の場面は良かった。さすがジブリ!さすがパヤオ!!と
『え?レビュー悪いけどそんなじゃないじゃん』と思いつつ。。。。
寝てました。
まさかの、寝ちゃってました笑
あー。惜しい事したなぁ〜。
登場人物わらわら出てて
今までのジブリでの既視感の総集編!
みたいな雰囲気。
どこも見た事あるぞ、この場面!
でも、やっぱりトトロやもののけ姫みたいに
立ってるキャラはいなかったなぁ。
キャラクターが全体的に可愛くない。。。笑
声優のせいか、全体的に覇気がないというか、、、
(俳優使うのはやめてください)
ワクワクする場面があるけど長続きしない。
夢オチ、というかその血筋にしか見られない幻覚なのでは??トトロの世界のような。。
最初にもった羽が消えたシーンや、
他の人にはアオサギが見てない描写、
カエルや鳥たちがおかしいくらい出没してても、
城が崩壊してるのにも
他のばあちゃん、お父さんが気づいてないところから
何かの比喩、なのか、幻覚なんだろうなぁ。
アオサギの爺さんがなんの比喩だったのかは謎、、
もののけ姫の下駄履いたチビの歯抜け爺さんにしか見えなかった。
良いところ。2つ。
1.最近の某アニメ映画の登場人物のように
気持ちや行動がチグハグじゃなかったのが良かった。
当たり前なんだけどね、、。
(例えば、、で沢山出てきたけど割愛)
2.水の描写、ゾワゾワするようなアニメーション、やっぱりうまいよな〜
また機会があれば見なくては、、、
好き(微ネタバレ)
事前に予告されていた通り、ファンタジーだった。
一度見ただけでは映像と常況、流れに持っていかれ、あらすじが理解できる程度だったが、二回目を見たら色々伝わってきた気がする。
この世界は悪意に溢れ汚れたひどいところだけど、あなたの中の悪意、葛藤を受け止めてくれる家族や仲間、友達がいる美しいところ。だから時に逃げてもいいけど自分を認ることができる生きるに値するこの世界で自由に生きていってください。
と言いたかったんじゃないかなと。
キムタクの声が聞こえた。木村佳乃も分かった。柴咲コウかなーと思った...
キムタクの声が聞こえた。木村佳乃も分かった。柴咲コウかなーと思ったら柴咲コウだった。菅田将暉はわからんかった。
キムタクの声やっぱいいなー。パパナイスキャラだった。
事前情報ないと声優だれかなーって考えられていいな。
鳥モチーフだったのはなんでだらう
インコたち怖かったな。でもアホっぽくて可愛くもある。
コンセプトはよくわからなかったし真人のキャラ設定よくわからなかったけどけどジブリって毎回そうだなって思い返した。
真人の母親思いの好青年だったり喧嘩っ早かったり遠慮なくアオサギ踏みつけたりでメチャクチャな感じが少年っぽくて好き。
登場人物がどう生きてるのかとか結局わからなかったけど私は明日からもとりあえずヲタ活をして生きる。
やはりジブリは、宮崎駿だ
予備知識無しで見たかったので、全くの情報を入れないまま映画館へ。
原作の漫画も昔に読んだことはあったがうる覚えでしたが、原作のストーリーが大きく物語に関わることはありませんでした。
あくまで全て私の想像の解釈なのでお手柔らかに…。
主人公が、ファンタジーの世界へ誘われるのだがそこから先の館の主がまるで宮崎駿自身を、思わせる様だった。館の主は物語に魅せられ取り憑かれ、作り上げた架空の世界。それがまさにジブリを思わせる。
主様が何年もかけ、守り続けた架空の世界。
主様は血族に座を譲ろうとする姿も、宮崎駿と重なった。
宮崎吾朗はジブリの名前は継いだが今や3D作品に挑戦したり、独自の世界を展開していってる。
宮崎駿が何年も守り続けた、ジブリの世界観は
やはり宮崎駿で終わってしまうのかもなという風に感じた。
そう思ってみると最後の幼き母の主に対しての泣きながらの「ありがとう」は何だが感慨深いものがある。
途中アオサギが「アオサギはみんな嘘つきなんだ」と言っていたシーンをみて宮崎駿が昔、物語を作るのは大嘘つきになる事だらしきことを言ってたシーンを思い出した。
本当の意図はわからないけど私は映画を見てそう思った。
宮崎駿は最後の遺書にもなる様なつもりでこの作品を作ったのかもしれないと感じた。
そして今までのジブリを思わせる様な演出に心惹かれ、映像の美に心奪われました。
ズブの素人の意見ではありますが、私はすごく面白かったです。
初めて子供の頃に、ジブリを見た時のワクワクをもう一度感じれた気がします。このワクワクは宮崎駿にしか生み出さないと私は感じています。ありがとうございます。
宮崎駿の天邪鬼加減。
途中で登場する白いふわふわした生物の存在は個人的にまっくろくろすけやコダマに続くゆるふわキャラのつもりだったのでしょうが、僕は毎回この媚びてくるストーリーに大して重要性の無いキャラクターが苦手でそこはマイナス評価です。
それ以外、ジブリスタジオを解散して物理的に作品を作れなくして筆を折ったはずの宮崎駿の久々の復活。
映画としてはウェルメイドに仕上がっており、解散したスタッフも何人かは戻ってこられた?のかいつものジブリクオリティになっていたのは流石としかいえないと思います。
劇伴も円熟味を増す久石譲が新しい風を吹き込もうと良い音楽で呼応してくれています。
久々にジブリ作品を観たなと言う感想。
ストーリー自体は他で言われている様にスケールが小さく思えます。が、少年がトラウマを克服して新しい人生に踏み込むという主人公目線で見れば激動の一日であったのであろう事も想像できるかと思います。
この映画を観ながら、ふと思い出したのがテリー・ギリアムのバンデットQ。
11歳の少年が不思議な世界に紛れ込み…と言う流れが似ていて、描き方のタッチの差はあれど僕は2つの作品に似た何かを感じました。
どちらもその世界の創造主が出てきます。
バンデットQは最後のオチが強烈ですが。
今作、での僕なりの評価ポイントがラストの扉の選択での母親との別れ。
実にあっさり描かれていて、それだけに母親の愛情の深さを感じる事が出来、続く過ごした屋敷との別れのシーンも余韻が心地良い。
ストーリーテラーとしての宮崎駿なりの天邪鬼加減も堪能しつつ、今の日本のアニメ産業の技を集結し、これだけの作品を作り上げたと言う事実は素晴らしいと思います。
PS.この映画を一緒に鑑賞する約束をしていた女性とバレンタインデー1週間後に別れてしまい、僕はどう生きるのか今だに模索中です。
事前情報はポスター1枚のみ。さて・・・ 太平洋戦争が激化したころ、...
事前情報はポスター1枚のみ。さて・・・
太平洋戦争が激化したころ、東京はしばしば米国爆撃機群に襲来されていた。
その日も空襲警報が発令。
国民学校の上級生・眞人(まひと)の母が入院中の病院に爆弾が落ち、火の海となってしまった。
猛火を?い潜って病院へと向かう眞人だったが、病院は焼失、母も帰らぬ人となってしまった。
それからほどなく、東京の戦火の激しさを増し、眞人は軍需工場の上級技師である父とともに、亡き母の実家に疎開することになった。
母の妹が、父の再婚相手。
お腹には、眞人の弟か妹を身ごもっていた・・・
といったところからはじまる内容。
観る前の想像では、『君たちはどう生きるか』のタイトルから、「君たちはどう生きるか。ぼくたちはこう生きた」という回想録のような映画(例えば『フェリーニのアマルコルド』のような)かしらんとあたりをつけてい、果たして、巻頭のエピソードはそれに近い感じ(宮崎駿は主人公より若干若いという年齢差はあるものの)。
また、高畑勲監督『火垂るの墓』を彷彿とさせる丁寧な描写で、ゆったりとした演出はややまだるっこしいが好感が持てました。
(ただし、猛火のなかを走る眞人の作画、その迫力は凄まじいです)
眞人の疎開先、亡き母の実家は旧家で、かつては殿様だったのだろうと想像できる。
屋敷の庭の大池には一羽のアオサギがい、眞人を誘うように、ざざざぁっと少年のすぐ後ろを、屋敷の外廊下の屋根の下を横切ったりする。
(このショットも素晴らしい)
するうち、身重の母の妹、眞人の新しい母が姿を消し、眞人は彼女を探して、屋敷の敷地の森の外れに朽ちた塔へと入っていく。
それは異界への入口。
それはあたかも、アオサギに誘われたようなものであった・・・
と、ここからは『千と千尋の神隠し』の焼き直しのような展開なのだけれど、異界には人のような鳥たちが暮らす世界があり、時の回廊なるものがあり、死んだはずの眞人の母が若い姿でいて、と宮崎駿のイマジネーションの世界が繰り広げられる。
残念なのは、異界での映画の進み方が、外界のときとかわらずまだるっこしく、テンポが悪い。
テンポが悪いことで、いくつか挿入される笑いを誘う箇所が弾けない。
また、死んだはずの眞人の母が若い姿で登場することで、物語の着地点が予想しづらくなっている。
(死者が登場すると、どうしてもイザナギ・イザナミの黄泉の国のハナシや、ダンテの『神曲』のヴェアトリーチェの物語や、『オルフェ』の物語などを想起してしまうので)。
眞人が外界に連れて帰るのが、死んだ母なのか、生きて子どもを産もうとしている母の妹なのか、というか葛藤のスリルが生まれてしかるべきなのだけれども、演出のまだるっこさ、ストーリーテリングの拙さが、そのスリリングさを消しているのも残念。
最終的には、異界を司っている眞人の大伯父(正確には、母姉妹の大伯父なので、大々伯父か)が現れ、バランスを崩しかけている異界を正常に保ち、理想のこの世(異界)を管理してほしいと眞人に頼むのだが、眞人は戦火にまみれた現実の世(外界)を選択する。
ここへ来てタイトルの『君たちはどう生きるか』の意味、宮崎駿のメッセージが立ち上がって来る。
太平洋戦争の戦火にまみれた世界、そしてその後もつづく戦火のまみれた世界をぼくたちは生きてきた。これからの君たちはどう生きるか、と。
なるほど。そう来たか!
なのだけれど、いかんせん、映画がまだるっこしくて、この終盤に来るまでに疲れてしまいました。
このあと、もう一スペクタクルがあるのだけれど、カタルシス感には遠かったです。
画力のすごいシーンがいくつもあるが、これを90分ぐらいにまとめられれば傑作になったんだけれどもなぁ。
君たちはジブリから何を学ぶのか。
様々なこの映画に対する批評があるけど、「君は石を持ち帰れるのか、そうでないのか。」それだけだと思う。
それさえも分からないという人はそこまでなのだと思う。
意見が分かれるのは分かる。けど・・・。
鈴木敏夫プロデューサーの「いままでいろいろな情報を出しすぎていて、観る方の興味を削いでしまっていたのかもしれないと思ったんです。最初は通り一辺倒の宣伝だけでもしようかなと思っていたのですが、一切宣伝しなかったらどうなるのか興味があった。これだけ情報化された時代に、情報がないことが、エンターテインメントになると思ったんです。」との意向がある以上、情報が入り込んでしまう前に観たかったので急いで(それでも公開から6日も経っちゃったけど)。
映画自体の内容はさておき。
これまで宮﨑駿監督が作ってきた映画のエッセンスが、あちらにもこちらにも散りばめられていて、これまでの宮﨑映画の回顧録のような感じがした。
その上で、宮﨑駿監督の「君たちはどう生きるか」に込められた意図を自分なりに酌むと、”(監督である)僕はこう生きてきた。で、「(観ている)君たちはどう生きるのか」”と問われていると感じた。
拡大解釈なのかもしれないけど。
監督の”こう生きてきた”の部分が、これまで監督(やジブリの方々も共通して持っている?)が映画に込めてきた”反戦の思い”や”危うい世界を変えていきたい”という根底の部分を作品を通して表してきたことならば、その意思を受け取って受け継いでいってほしい、との願いが”大おじ”の言葉そのものだったのかもしれない、と思う。そして、主人公の牧眞人(ここでは監督自身の分身)は、”大おじ”とは違う方法でそれを達成したい、とも。
までも、色々と詰め込み過ぎたので、内容の1つ1つを理解するには膨大な時間が必要な気がする。その意味で、この映画自体の意見(賛否)が分かれるのかな、と思う。
全741件中、361~380件目を表示