君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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宮崎流身勝手の極意!
宮崎さんは最後に高畑勲さんみたくわがままし放題をやりたかった。
かぐや姫の物語みたいに金と時間とスタッフを贅沢に使いまくり庵野さんから超有能なスタッフを引き抜きファンにもスポンサーにも忖度しないわがまま作品をつくったんだなと思いました。
その結果はかぐや姫の物語と同じくなんとも言えないつまらん作品に仕上がった。
それでも宮崎さんのコアなファンは評論や分析や解釈のしがいがあって大喜びですかね。
ネタバレなのかな?
主人公の母親は、「君たちはどう生きるか」を大人になった息子へ贈ります。この作品は本来は青年に成長する前の子供向けに書かれた作品。自分で考え行動する習慣を持ちなさいってね。
一般に物語の主人公は作者の分身であり読者の分身でもあります。
つまり宮崎版「君たちは〜」は、これまで忖度しまくった作品を残してきた宮崎さんの過去の自分への決別宣言であり、さらに大人になっても子供向けアニメみたく分かり易いストーリーを期待してわからんぞと憤ってるファン(私)への説教かなと。
分からない…
観る前に「難解」「分からない」の意見があり、どういう事か?確認も含めて鑑賞。
なるほど、確かに分からない…。
自分の理解度が低いせいか、考える力が足りないせいか…しかし、分かる分からないで、結構半々くらいに分かれているらしくちょっと安心した。
かの有名YouTuber曰く、アート作品であるから例えばモナリザの絵を見て普段からそういう物に触れていて分かっている人には分かるがそうでない人にはよく分からない、という感じらしい。
作者の宮崎駿も途中よく分からんという様な事を言ってたらしいし…笑
個人的には分からないに加えて、なんとなく盛り上がりに欠けるというか、何か大人しい感じがして、宮崎駿も歳とったなぁと思ってしまった。
宮崎駿全部盛り
まずはアニメーションの描写のこだわりを感じる部分が多くて魅了された。眞人がズボンのファスナーを上げる、水中から浮かびあがる、キリコさんが主に乗りあげる動作などなど、細かい描写にフェチズムすら感じる場面が沢山あったと思う。
ストーリーはさておき、宮崎駿作品の名シーンをセルフオマージュしたような場面が沢山あり、宮崎駿作品のファンなら滅茶苦茶楽しめるのでは無いでしょうか、どうでしょうか
個人的には眞人と青鷺がテーブルに並んでキリコからお茶?をもらっているシーンがポニョに出てくるシーンに似ていてほのぼのして好きでした。
どこかちぐはぐで整合性の取れない設定やセリフのやり取りは、これが監督の頭の中に存在していた存在で、それぞれが独立した世界観を持っていてその世界の条理に従って行動しているからなのではないかと感じられてこれはこれで面白かった。
宮崎駿が自分のアニメーション人生を振り返り終わらせるような内容とも、この某石屋に支配された世界を憂いたような意味深な内容とも取れて興味深かった。(深読みすれば、それが理由で宣伝を打たなかったのかな?など)
向こうの世界での魔術的な要素は最初は西洋的だと思っていたけど、結界的な要素や式神を弾き飛ばすような要素から陰陽的な世界観なんだろうか?
眞人が青鷺の風切羽を使って矢を作ったけど、米を一旦口に含んだことで力を持ったんだろうか、もしくはあの世へ通過するするための神事的な要素なのかしら(君の名はの口噛み酒的な)、など色々考えながら観るのが楽しかった。
あと作品に出てくる沢山の鳥!鳥鳥鳥!鳥が苦手な人はさぞかし苦痛だった事でしょう
あの鳥たちはなんの意味があったんだろう
鳥といえばTwitterを連想します笑
インコはただただ作品をネタとして消費するだけのSNS民への意趣返しだろうかなんてTwitter民の私は思ったり刺さったりしました笑
だとするとペリカンはアニメオタク達かなあ
あのインコたちのフスフスな鼻息がちょっと可愛かった
他にも主とふわふわ達が生殖行為をモチーフにしているだろうという事から、キリコさんは大叔父とそういう関係だったのかも?
久子が2年後に戻ってきたという事はキリコも2年神隠しにあっていたのかな?
宮崎駿は手塚治虫と色々あった、という話をよく聞きますが、最後の青鷺の友達という言葉に、なにか本人達にしか分からないような想いがあったのかな、とうっすら感じました。
個人的に色々考察していくのも楽しいかもしれない映画でした。
エンドロールにまたびっくり
え、菅田将暉だったんだ!!!
君たちはどう生きるか
この作品を見てまず感じたのは壮大なクエスチョンでした。話の中に必然性をみつけようとすると無理難題の迷路に迷い込んでしまいます。しかし、その中にあるすべての描写から力強いメッセージが伝わってきました。中でも印象的に感じたのが宮沢賢治との関連性です。要所要所で馴染みの賢治童話を彷彿とされるようなシーンがあり、とくにやまなしとの類似性は強く感じました。また、最後宇宙に帰結するところもとても考えさせられました。
今作品において正解を見つけることそれはとてもナンセンスであり、考え感じることが大切だと思います。何度も何度も見返したくなり、宮崎駿さんという人を知りたくなる。そんな作品でした。
宮崎駿だから許される映画
黒澤明の「夢」
夏目漱石の「夢十夜」
村上春樹の「海辺のカフカ」
この映画を見ながら、上記の作品のことを考えていました。
事前情報無しっていうのもなんとなくわかります。
これ、どうやってプロモーションするのが正解なんでしょうか?
母を失った少年が異世界に迷い込んで…
豪華声優キャストでお送りする…
「君たちはどう生きるか」、宮崎駿による脳内解釈…
どれも引きが弱そうです。
となるとやはり事前情報無しっていうプロモーションが正解なんでしょうか…。
映画の内容にしてもプロモーションにしても、宮崎駿だから許される感じです。
私個人としてはとても面白かった(興味深かった)です。
で、何
70年前に書かれた、数年前にはマンガ版も出版された青少年向けの小説“きみたちはどう生きるか”が原作、、、ではないようです。モチーフにはなっていますが。
少年がファンタジー世界に迷い込んで大冒険。青鷺が頭の部分をはずすと中年太りのおっさんに変化、謎の船乗り女性、炎を操る少女、インコの王国や国王、ファンタジー世界のバランスを調節する大叔父さん、これらは何かの比喩なのか。タイトルのきみたちはどう生きるかは誰に何を問いかけているのか?最後にファンタジー世界が崩壊して現実世界戻ってメデタシメデタシ?
結局どう理解すればいいのか分からないし、これを受け手側が自由に解釈しろというのも無責任な気がします。色々な人が色々解説していますので参考にしてもいいと思いますが、個人的にはこのようなご自由に解釈してください、あるいは言わなくても過去の映画とか見れば分かるだろ的な映画は嫌いです。
客の入りはいいから、そのうちテレビ放送するでしょう。そこで見れば十分かと思います。個人的には駄作と判定。時間の無駄、、、までとは言いませんが。
面白いか面白くないかで言えば面白い
キムタクの進化★5
ストーリー★2
映像美★5
音楽★4
難解度★10
子供の頃から元々ジブリ作品自体あまり興味がなかったのですが(もちろん観たことはあるけど楽しいとか感じたことがあまりなかった)広告が無く事前情報が無かった為敢えて見に行ってきました。
自分は元々ジブリの子供っぽさや大衆さがあまり好きでは無かったので若干観賞することに抵抗があったのですが、これはこれで良かったのでは無いかと思っています。
ジブリマニアの人からしたらこんなの駄作だ!とか宮崎駿はもう監督として終わってるとかなかなかな事を仰っている人が多いようですが、映像作品としては嫌いじゃない自分的にはなかなか好きなジャンルだったと思います。
頑張って理解しようと観ていたのですが、冒頭40分程は余裕でついていけます。ただ、後半の異世界に溶け込んでしまった後からは、やはり大勢の方が言っている通り、難解な部分や説明不足なシーン、観た人に判断を委ねますといった空気感がとても強く、エ◯ァを観ているような気持ちになりました。
敢えて詳しい説明しない、物語を難解にするのは昨今のアニメではよくあることですが、宮崎駿がなぜこれをやったかについてはちょっと理解ができませんでした。
もしかして大衆映画を作ることが嫌になってしまったのか、やっぱり庵野◯◯っぽい印象が強かったです。
でもその点については逆に高評価で、ありきたりな作品に嫌気がさしているへそ曲がりな自分みたいな人間にはもってこいな映画ですね。
まあ逆に言えばジブリ大好きな人からしたら確かにクソ映画なのかもしれないですね。ジブリ大好きっ子(子供)が家族と行って観賞したら、なんか子供にトラウマを植え付けてしまうかもしれないし、子供だけで安易に観に行ったら100%後悔します。劇場を出る際、結構な人(大人)が全く意味が分からなかった。と話していました。
おそらく1発ですべてを理解できる人はこの世に存在しないでしょう。
何度も観て、それでも理解できない部分は必ずあります。そこは自分の中の考察で補完するべきでしょう。たぶんそういう映画です。
でもなぁ、宮崎駿ほど凄い監督が、観た人の判断に委ねます、なんてことはしないと思うんだよな。というか思いたい。
何かを伝えようと気持ちを映像にしたのだろうけど、複雑過ぎて一般人には到底理解が追いつかない、シンエヴ◯の最後もそんな感じでしたよね。
それでも一見の価値はある!それは間違いない。
とりあえず観てから考えよう、そんな映画でした。
産後に映画館で観た初の映画。
産前に観るのとでは感想が違ったかも…
5ヶ月の息子を育児中の私には、母を理想化する少年の眼差しが痛すぎた。
空襲で火の粉が落ちてくる中走る場面は、忠実に再現しようとゆう気持ちを痛いほど感じました。
描写が悲惨でも美しいです。
アート作品の解釈力を問われてる
木村拓哉さん(目を閉じればハウル)でてきたー!
主人公アシタカに似てるなー!
ハウルみたいな、千と千尋みたいな、西洋のお家可愛いー!
ジブリ好きからすると、その作画、世界観で感動が最初訪れました!
岡田斗司夫さんのYouTubeで『ギリギリ90点』『アート作品』と聞いていたので、その前提で観に行きました
話が進むにつれて案の定、訳がわからなくなってきて少し眠くなり、、いや、いかん!起きたい!と自分を鼓舞しながら観ました
全てがマヒト目線の世界だったと考えると、夏子さんの言動、大叔父の印象、お母さんはどこかに居る、などがすこーしだけ分かるような、気がします。(気がしただけ)
ラストの傷、自分でつけたと、自分の罪を告白したシーンはよかったな、マヒト成長したな、と思えました
わからない、つまらない、すごい?
事前情報なしで見に行って!のような煽り方の映画としては、「カメ止め」以来。
カメ止めは良かった。
本作は、わからない、つまらない、表現力はすごいけど過去一番ではない(千と千尋とかの方が凄かったよね)
他の感想では「宮崎駿作品で一番わかりやすい。なんで分からないの?」みたいな人も一定数いるんだけど、フォロワー3桁いるのに、ツイートから1日以上経っているのに、いいねが1つもついていなかったりして、共感を得られていないんじゃないの?と思ったりして。
一方で「分からなかったけど面白かった」という人もかなりの割合でいますね。ちょっと何言ってるのか分からないです。
個人的な素直な感想としては、時間もお金も無駄にした、という感じでした。
この手の分かりにくさの作品が数少ないならまだしも、なんか似たような分かりにくさの映画や演劇はくさるほどあるので希少性という点でもない。
<あらすじ>
冒頭、空襲警報から始まり、目覚める主人公。父親が「母さんのいる病院が燃えている!」と飛び出して行き、主人公も後を追います。
このシーンはあっさり目で終わり、後ほど「君は母親の死体を見ていないだろう?」と繋がります。
次のシーンでは、父親と主人公が疎開というか、なんというか、母親の妹と父親の間に子供ができて(生まれる前です)、母親の実家に身を寄せることになります。駅に着いた後、父親はそのまま勤務先の工場に、妻(主人公の母の妹)と主人公は実家に向かいます。
実家の近辺には気になる存在のアオサギがいます。鳥のようで人のようで、と言った感じなのですが、主人公に頻りに「お前の母親が呼んでいる!助けを求めている」と叫び、主人公の心を揺さぶります。
また、実家の近くには奇妙な塔があります。主人公の大叔父にあたる人が建てたとも、天から降ってきた建造物を大叔父が覆ったとも言われています。大叔父は塔に行ったまま、帰ってきていないという話を聞きます。
主人公は塔とアオサギの存在が気になり、塔に向かいます。アオサギはその塔の中に入っていきました。塔の中にはアオサギの羽がいっぱい落ちています。主人公の姿が見えないので、実家の世話をしている謎の老婆の集団(7人)のうち2人が捜索に来ます。
連れ戻され、新しい母親(主人公の母親の妹)に塔に近づかないように諭され、了承します。
そしてある日塔に近づくな、と言っていた母親が自ら塔の方に歩いていくのを見かけます。
そこからは主人公が母親を連れ戻すべくなんだか、アオサギが「実の母親のところに連れてってやる」だか忘れましたが、塔の世界に入っていくお話です。
結局、実の母親も大叔父も塔の世界に居て、主人公と母親は扉を通って現世へ、実の母親と(誰か忘れた)は別の扉を通って別の世界へ行って終了。
時間としては約2時間。長かった。
大叔父が塔の世界?を司る人みたいになってて、「ワシの積み木の世界はもうダメじゃ。主人公に継いで欲しい」と言って13個の積み木を渡し、3日に1個だか、1日3個だか積んでくれ、お前が安定した世界を作ってくれ、みたいな依頼をするんですが、主人公は母親を連れて現世に戻るのでお断りです、みたいな感じになります(まったくもって分からない)
ここらへんはワンピースのUTAの夢の世界をよろしく➝お断りします、に似ているような気がしないでもない。
序盤で主人公が疎開した先の学校に、父親のダットサン?で校庭に乗り付ける形で登校し、クラスメートに疎まれて帰り道で襲撃されるシーンがあるんですが、ここで主人公はちょっと驚きの行動に出ます。すでに襲撃後、一人で返る道すがら、落ちている石で側頭部を切りつけ、尋常じゃない量の血を流します。血の表現が、血の一粒が巨峰みたいに大きく描かれており、すごいデフォルメだな、と思いました。
この点について物語の終盤で言及するシーンがあるんですが、よく分かりませんでした。
感想の中に「この映画は宮崎駿の半生記だから」というのがあったので、実際に有ったことなのかもしれませんね。
もう一つ、物語の序盤で駅に主人公(と父親)を迎えにきた新しい母親が、「お腹に貴方のお父さんとの子供がいるの!とっても嬉しいの!」と当てつけのように言うシーンがあって、主人公が塔の世界に助けに来たときに「貴方なんか大っ嫌い!」と腕を振り払うシーンが係り結び的になっていて、うーむ。何か生生しいな、と思いました(小並感)。
上記のように、私の頭の中もとっちらかっているのですが、話の筋が分かるようで分からないのが、もし私の頭の悪さに起因しているのだとしても、私の感想としては面白くない、ということにならざるを得ません。じゃあ1点か、というとエンターテインメントとしての評価がゼロという訳でもないので、2点とさせていただきました。
時間が無限にあってヒマヒマプーだと言うなら2回、3回と見に行ってみたい気もありますが、そこまで暇ではないので。寸暇を惜しんで見に行った割には、裏切られた気持ちでいっぱいです。
まだ分かりやすいだけ、プペルの方が良かったですね。
純粋に良かった
子供の時に大切だったことが大人になるにつれて無くなっていく系にとても弱いから刺さってしまった。ガムシャラひたむき感がジブリっぽいような気がして良かったし世界を創作することにのめり込んだまま時が止まったような大叔父とリアルを受け止めて前に進んでく眞人の対比?が良かった。全部の時間軸と発生とリアルを同じ世界に入れ込んだ構想がすごいなぁて思う。レビュー低かったからドキドキだったけどいいものを見れたと思う。
ミヤさんアンタすごいよ
初回視聴は新宿に出来た109シネマズプレミアムで観ましたが、隣の大学生ぐらいの子がポップコーンをガリガリ口を開けながら食いやがったから、話が入ってこず最低な映画だと思いました。初心に戻り、日比谷TOHOスクリーン1にて2回目観賞したところ号泣。ポップコーン大学生に「君はどう生きるか」と問いたい。おじさんになった私は、ただ後世に光り輝く若者に次を託したい。星4にしたのは、死ぬまで作品を作って欲しいので満点は付けたくないです。
ジブリファンは絶対に見るべき
恐らく、宮崎駿の遺作となる作品。
「難しい」「分からなかった」というレビューがされている当作品だが、個人的には物語のテーマとしては極めて単純だと思っている。
戦時下で極めて裕福な家庭に育ったものの幼い頃に母親を亡くした主人公。
その後、父の再婚をきっかけに田舎に引っ越す事になった彼は、受け入れられない母親の死、新しい母親の存在、あまりにもお金持ちすぎて子どもの愛し方がズレている独善的な父親等、鬱憤を抱えていた。
本作は、そういった悩みを「塔」というファンタジーの世界での経験を経て乗り越えていくという、主人公と周りの人たちの成長を描くストーリーである。
(本質的にはトトロや千と千尋の神隠しと変わらないのではと個人的には思った。と見せかけて、もっと深いテーマがあるのかもしれないが)
そんな、不思議な世界での成長物語であるが、演出が素晴らしく(作画、気持ち悪い、怖い、不安になる表現)この表現は、宮崎駿にしかできない、宮崎駿は天才なんだと改めて感じた。
ポスト駿が誰になるのか議論され続けてから何年かたつが、改めて宮崎駿の圧倒的なレベルの高さを世に知らしめたのでは無いか。
加えて、鈴木敏夫のプロモーションを殆どしないという方針により、これからどのように作品が進んでいくのかという不安感と作中のダークな雰囲気が見事にマッチしているのが見事だなと。
ギャル「駿って鬱なん...?」
ジブリ最強期に子供でよかった……以上。
最初にものすごく感じたのはラピュタと千尋とハウルともののけをMIXしてみた!って印象でした。
シンプルにつまらなかったです。
途中咳が止まらなくなり、他の人のご迷惑になるなと、退場しようかな、この映画ならまぁいいかと思った自分に対し、ジブリ映画なのに?と悲しい気持ちになりました。
私がジブリに出会ったのは本当に幼少期の頃で、TVでナウシカ、ラピュタ、魔女宅、紅の豚、トトロをそれこそ頭おかしいくらいに観て育ち、小学校中学年くらいに友達と友達のお母さんとポンポコ観たのが映画館では初でした。本当にジブリ作品、宮崎駿監督の作品が大好きで生きてきて、嫌な予感と期待を混じえながら久々に鑑賞し、現在動揺しています。
こういう時、力になるのが鑑賞された皆様のレビューを拝見し様々な考察を見ることなんですが「宮崎駿監督自身の事を作品にした」というのをみて納得し非常に腑に落ちました。
だが、しかし、評価としてはコレです。
それは揺るぎません。
意見として庵野監督の影響を受けているとあり「それだ!」と思ったんですが……シンエヴァを観て「酷いな……」って思った方々……おそらく今回のジブリもそう感じたのではないかと思うんですが如何でしょう?
個人的な見解なので賛否両論あるとは思いますがあえて吐き出します。庵野監督が自分の事をエヴァという作品にのせた事に対して「え」ってなりました。ただ、本人にとってはスッキリした事なのはよくわかります。ただ宮崎駿監督がまさかそれと似たような事をするとは…私は庵野監督のファンではないのですが宮崎駿監督のファンなので今エヴァファンで同意見を持った友人の気持ちが少しわかった気がしました。なるほど胃が痛い……
世間や社会にとって大変大きな存在であり、凄まじい渦の中で素晴らしい作品を作ってくれたので否定する気はしないですしずっと大好きですが、スタジオジブリ作品で育った者としてはやはり一個の作品としてはこの評価しかつけられませんでした。
他の方のレビューにもあった通りこれで本当に引退なのだという事を真摯に受け止め、とりあえずジブリパークにでも行こうかと思います。
宮﨑駿のラブレター
端的に言えば、「吾朗、後継ぎはお前!」に尽きると思う。
恐らく、大叔父=駿。「血を継いでいる人間を後継ぎにしたい」という発言は駿から吾朗へのメッセージだと思う。
塔(積み木)=アニメの世界で解釈すると、大叔父(駿)が塔に魅せられ、その世界にどっぷり浸かり、殿様となった流れがすんなり入ってくる。だから、所々に過去作のオマージュが挿入されてるのかも。
そして大叔父の積み木の崩壊は駿(ジブリ)の時代の終焉を意味しているのではないのかなーと思ったり。
真人(吾朗)は、今後自分の積み木を実直に積み上げていくのだと思う。
偉大な人間の後継ぎはいつの世も揉めるんですかね。。
呼び水
存在する意義 生きてるだけでも尊いけれど自分自身で構築しないと世界は開かないよ若者よ外に出よ的な印象を受けました
昨今、自分に自信がなく価値を見出だせず他人に危害を与えてしまう人が少なからずいます
作品の中では自傷行為として
理由はいろいろ推測できますが
そんな邪悪な心や抱えきれない自分の脆さも包み込んでの人間なんだと
また老いることによる醜さや騙しの世界、食物連鎖など生きることはきれいごとばかりではないといった気持ち悪さの違和感を敢えて加味してある気がしました映像的にはカエル軍団に覆われるとかも
生きとし生けるもの
そこに在るだけでも意味を持つかけがえのない君へエールを送る
生きるも死ぬも自分次第その人次第だけれど…
誰かの気持ちに変化を起こす呼び水となり得る作品でした
それなりに楽しかった
ネタバレ含むけどいいすかね?ストーリー難解。宵の国?と現世、時空を超えた場所に繋がる洋館。取敢えずアオサギは名前の通り詐欺か!って言うビジュアルでした(笑)もうね、色んなジブリ作品がオマージュされてる様な映像・キャラクター・シーンのオンパレード。シン・ジブリって誰か言ってたけど、言い得て妙だと思います。ロリコン出てこない宮崎駿作品?と思ったけどちゃっかり出てきます。でも子供向けじゃないなぁ。全然子供喜ばないと思う。あ、そうだ。ジブリ作品オマージュだけどルパンVS人造人間とかのオマージュも存分にあります。映像もいつものジブリとは違うテイスト沢山入ってて、一瞬宮崎作品である事を忘れますね。物語の始まりが戦時中である必要がどこにあったんだろう?とか、時系列がちょいと複雑でしっかり整理していかないと無理がある。米津氏の歌は確かに素晴らしいが、逆に庵野氏の匂いがプンプンしてくる。キムタクの声、ダメ。大竹しのぶ氏達の声は素晴らしいので余計に残念。ここまで読んでくれた人は評価が両極端な事が分かってくれると思います。ジブリ全部見てる人はこのシーンは●●のオマージュだ!このキャラクターは荒地の魔女と湯婆場だ!見たいな感じで2時間楽しんで下さい笑
子供向けではありません。
タイトル通り、お話の導入までの下積みが長く、またキャラクターや背景をそのまま受け取れないハイコンテクストな作品ですので、子供向けではありませんでした。
少なくとも、寝る前に読み聞かせていた絵本を勝手に読み進めてしまうとか、小説や物語を貪るように読むような子でないと厳しいと思います。
以下、ネタバレを含みます。
初見なのでキャラクターや背景が何を表しているのか、まだ掴めていない部分もありますが、少なくとも大叔父は宮崎駿自身で、隕石は想像力、積み木は宮崎駿自身が作り上げてきた映画、もしくはスタジオジブリではないかと思います。
塔の中の世界は宮崎さん自身(大叔父)がかつて美しいと感じて取り入れた物(海、帆船、鳥たち、魚たち、青鷺、ヒミ、キリコなど)を表しており、時間が経つにつれて自分の悪意や美意識と現実の捩れの影響を得てしまうのではないか、と解釈しました。
キリコは大叔父が見染めたんでしょうか、可愛らしい上等な(奉公に来る女の子には買えない)ワンピースが吊るされているそうです。
キリコやヒミが成長していないところを見ると、一度塔の中に取り込まれるとイメージ体だけが塔の中の世界を保つために取り残されるのかな、という風に考えています。
さらに言うと、本体が再度取り込まれるとイメージ体の、大叔父が美しいと感じ時の姿のまま動くことになるのではないか?とも思いました。
ラストで母であるヒミとキリコが元の時代に戻っていくシーンが?でしたが、本体がイメージ体として動いているので、本体を取り込んだ時期に戻してやらないと戻れないのだと思います。
インコ人間が楽園のセキセイインコを見て「ご先祖様」と言っていましたが、楽園が世界を生み出す場所なのだとしたら、世界はイメージ体が解き放たれる場所なのでしょうか。
青鷺はどういう存在なのか、インコたちは何を表しているのかなど、疑問が尽きませんので、もう一回見てこようと思います。
熱中して見ていました
妄想かもしれないし、解釈というところまで昇華できたものではないかもしれませんが。
私はこの話を、眞人、なつこ、眞人の母の3人が
大叔父や眞人の父が作って来た世界に墓石のような積み木を足して生きていくか、それとも古い時代に捕らわれずに1から積み木を積み上げるかを選択していく物語だと捉えました。
だから、全編を通じて、大叔父からのメッセージとして「君たちはどう生きるか」が問われていたと思います。
時代背景も無意味なものではなく、家父長制のもとに言いなりになるしか無かった女性や長男が、戦争の前後という過渡期に、その自由を選びとるという選択肢を示されていたのだと思いました。
ファンタジックな描写が多かったですが
青鷺が眞人を連れて偽の母親に会わせる場面は、父親が眞人を連れてなつこさんに会わせる様子によく似ています
外面ばかりしっかりしている、エゴっぽくて内心は醜さのある父親って、青鷺そっくりではないでしょうか。
私はずっと出てこない父親の代わりを、青鷺の姿に投影して見ていました。
また、「下」の世界を地獄と呼び、生まれゆく命を喰らって生き延びるペリカンは、私には軍人達のように見えました。
ペリカン達に押しのけられ死の扉を開けてしまう眞人くん、ボロボロのペリカンに敬意を払う青鷺。
この辺りは眞人君の将来に「人を殺し殺される人生」の選択肢を仄めかしていたように思います。
また、多くのインコ達は時にヒミや眞人を喰おうとしたり、一方で妊婦のなつこに不可侵だったり、賑やかしてフンを落としたり…
このインコたちは、おばあちゃん達や、クラスメイトを彷彿とさせました。
私はインコたちを「世の中の人々」なのではないかと思ったのです。
世の中の人々は、最終的には眞人の積み木を無理やりに組みあげようとするが上手くいかない。
自由な生き方に対する、世の中の固定概念の敗北だと捉えました。こうしなければならない、という時代が終わったと。
ファンタジー世界の中で、眞人もなつこも、現実ではぶつけられなかった本音を語り合い、互いに互いの事情を知り、前に進むことが出来ました。
「眞人?どおりで死の匂いがプンプンすると思った」なんてフレーズもありましたが、どこまでも本音を隠す子供の名前が真実の人だという皮肉に対するものだったかもしれないですね。
教訓めいたものを見出すのは好きではないですが、敢えて意味深いものがあるとしたら
自由になりすぎた今の時代に、「初心に帰って」、自由の芽生え始めた時代を生きた人々を見てほしかったんじゃないかと私は思います。
父親のような青鷺に翻弄され、軍人のようなペリカンに翻弄され、大衆のようなインコに翻弄され、それでも自分の生き方を見出した眞人に、すごく感動しました。
他の作品ほど分かりやすくはないし、ポップな明るさ可愛さもほとんどないけれど、一場面一場面自分の感覚で落とし込んで見たこの作品はとても意味深いもので
正解、不正解は分からないけれども、私は戦い続ける眞人くん、なつこさん、お母さんにとても胸を打たれました。
手放しには人にオススメできないけれど、私はこの作品が好きです。
全763件中、381~400件目を表示








