劇場公開日 2023年7月14日

君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価

全1335件中、261~280件目を表示

2.5あのアオサギ、誰?

2023年7月30日
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鑑賞方法:映画館

宮崎駿監督作品だから多くの人が賛否し、様々な考察あり、何やかんや話題になってヒットしている作品ではあるけど、あまり名の知れてない監督の作品だったらここまで話題になるのだろうかね?的な内容だとおもいます。

なんていうか身内ウケ作品だと感じましたね。明らかに大衆には向けてはいないですね。最近、こういう有名監督の視聴者置いてけぼり自己満作品が多い気がします。

業界人や余程のジブリファンでないと、この作品から意味やメッセージを読み取るなどは難しいとおもいます。私はさっぱり何が描きたかったのか?何を伝えたいのか?わからないままです。そもそも何かを伝えようとしていたのかもよくわかりません。

とは言え映画の品格というか作画、動画は文句なしの最高レベルだとおもいます。描写の仕方も。流石はジブリ。
特に何の意味があるの?って思うような真人がズボンを穿くシーン、ものすごく細かで丁寧な描きは見事だと思いました。でもただズボン穿くシーンなんですがね。
アニメーションで実写並みの何気ないシーンを描くのは宮崎駿監督の性癖なんでしょうね。

そのくらいですかね注目したのは。

実は途中で眠くなりました。私にとってはそういう作品でしたね。

過去の宮崎駿作品ではそんな事無かったのに。

作品の品質は高いのですが私には向いていなかった作品ということで2.5点にしました。

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ダークブライト

5.0私は2回目見ても面白かった

2023年7月29日
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笑える

単純

興奮

本当に観客の反応が2分されてしまう不思議な映画です。

私は公開直後に見て、ムズ!って思いつつも、居眠りもせず、予備知識なしでジブリを見れる幸せを感じながらかぶりついてみました。
その後、レビューやらニュースやら「失われたものたちの本」も読んでいろんな解釈を2週間見たのち(もちろん主題歌もダウンロードして毎日聞いて)面白いんだろうか??寝ちゃうんだろうか、って思いつつもう一度見てみました。

結果、面白かったんです!

最後の方は何度も鳥肌がたつ感じで入り込めました。
途中寝たりしてしまうかもって思ってみたのも杞憂でした。
久石譲の音楽も1度目はあまり印象に残ってなかったのですが、今回は「君たちはどう生きるか」の本を主人公が読むときに流れてきたりするのが多分一番いいメロディーライン持っている気がするんですが、全部が聞けないのでサントラ買うしかないなって思って早速アマゾンに注文しました。
場面ごとの選曲が素晴らしいです。

2度目見てて気が付いたのは、極端に無駄な音がないんです。
静けさが全体を覆ってます。
もちろん、盛り上がるところは大音量だったり、左右に音が流れたりするんですけど、静かな映画って感じがします。

セリフは本当に少ないと思います。
主人公なんて、途中一言も喋りません。
なのに、映像はいろんなことを語ってます。
周りのおばちゃんたちもわちゃわちゃしてますけど、一つ一つのしぐさがすべてを語ってます。
最近テレビ見るときとかスマホをいじりながら、とか、倍速で見て、とかやっちゃってますが、そんな姿勢で見たらダメなんだと思います。
真剣に音と映像をしっかりみてすべての変化を感じてみるのが大切な気がします。
っていうのを本当に感じさせてくれる良作だと思います。
ファンタジーなんだから深く考えずに見たらいいんだと思います
寝ちゃったとかよくわからないって、つぶやきながら帰った人たちが今日もたくさんいました。
でも、こんな私みたいな人もいる本当に不思議な映画です。

また公開中に見に行っちゃうかもしれません。

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a200812

1.0宮崎駿はどう生きたかったのか?

2023年7月28日
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初めに書いておくと私はジブリが…
いや宮崎駿作品が大好きである。

過去の作品も全て見ているし、DVDや
HDに保存もしている(たまに見返す事も
らよくある)中でもTVシリーズの
「未来少年コナン」「紅の豚」「風立ちぬ」は
大好きだ。
今回、もしかしたら宮崎駿最後の作品になるかもしれない…と思いシアターへ。

「君たちはどう生きるか」
タイトルは見る側に問いかけているのか?
ただ単にそう言う内容なのか?全く前情報も
入れずに見てみた。。。
シアターは金曜の18時15分からと会社帰りの
人も多く7割ぐらい入っていただろうか。
最後のエンディング、米津玄師の「地球儀」が
ブルーバックで流れ、著名な声優陣が
ずらっと並んでいた。

私のレビューなど宮崎駿本人に届くはずはないが、作品を見終わった私の素直な意見を伝えたい。この作品は…
「壮大な駄作」であると!

この作品を見て感動した!
もう一度見たい!心に響いた!
きっと忘れない!…と感じた人がいたとしたら
それは宮崎駿本人と同じベクトルで物事を
感じることのできる天才なんだろう。

受け手を置いてきぼりにして
壮大さを全面に出し、錚々たる声優陣、
音楽(久石 譲)、(米津玄師)をてんこ盛りに
使った「壮大な駄作」
時代の流れとともにジブリが終わったと
感じた最後の作品になるだろう。

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ぱややん

5.0感謝

2023年7月28日
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冒頭の5分、火災のシーンで「あぁ、これが宮崎駿の映画だよな」と思った。階段を駆け上がり群衆を掻き分ける躍動感のある人物の動き、まるで生きもののように蠢く炎の描写に、目が釘付けとなった。

前半の静寂(感傷的な静けさ)と、後半のごちゃごちゃ(しっちゃかめっちゃか)感。イマジネーションの大海原に放り出されたような感覚。CGでは真似できない手書き作画ならではの美しい映像表現。端々に感じとれる自然や生き物たちへの敬意や畏怖。敵とも味方ともつかない不思議なキャラクター同士の関係性。頭で理解しようと思っても追いつかない数多くの暗喩たち。
そして、これまでのジブリ作品を思い出すようなオマージュ(と思えるシーン)の数々。

見終わった後に、結局よく分かんねえな、という感想を持つことになった。でも、それも「もののけ姫」以降はずっとそうだったような気がする。
稀代の天才アニメーターが、純粋にただ自分の作りたいものを作った作品。
80歳を超えてなお有り余るその想像力や情熱を目の当たりにして、彼の頭の中(心の奥底)を少し垣間見ることができたような気がした。
そういう意味で、これが宮崎駿の最後の長編映画だとしたら(おそらくそうなるのだろう)、こんなにふさわしい作品はないと言っても良いかもしれない。
これまでの数々の作品への感謝の意味も込めて、(かなり贔屓目に見て)★5つです。

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village

5.0秘密の手紙、宛先は自分

2023年7月26日
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泣ける

楽しい

幸せ

見ている間はどんな話なんだろう?と思っていましたが、見終わった後は自分宛にずっと待っていた秘密の手紙が届いたような、嬉しい気持ちになりました。

自分の中に世界がある人、世の中にどれくらいいるんだろう?何言ってるのか分からないって人がほとんどかも?
でも、私の中には世界があって、そこはとても美しくて、半分くらいはいつもそこにいる感じ。

私のような凡人には頭の中の世界を現実世界に表出させる事が出来ないけど、宮崎さんは自分の頭の中の世界を現実にして皆に見せてくれた。

君たちはどう生きるか?と問われ、それで良いんだよ。と言ってもらえた気がしました。

そして、最後の米津さんの歌。美しい、若い、天才が宮崎さんを祝福したような、引き継いだような、宇宙からのご褒美のような素晴らしい歌でした。宮崎さんが泣いたのがわかります。生まれてきて良かった。

この映画の宛先は自分と思えるような人は絶対にいると思います。
ちなみに私はただの普通のパートの主婦です。不思議でしょ。

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みーぽい

4.0わかろうとする人にしかわからない

2023年7月25日
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誰でも楽しめる大衆主義的な作品ではありません。
かといって、解釈講釈で理解力を競って悦に浸るためのものでもありません。
作りたいものを作った、そう思わせる作品です。
他人を喜ばせるためのプレゼントではないのです。
シーンが断片的で違和感があるでしょうが、逆に言えば展開が読めず、まるで夢の中のようです。
主人公は地味でわざとらしい魅力がなく、リアルです。いっぽうでジブリっぽさをわざとらしく展開するシーンがあり、逆に冷静にさせられ、これは人が作った映画なのだと認識させられます。
私達は宮崎駿作品を通してファンタジーな空想世界を見てきましたが、本当はファンタジーを通して現実を見てほしかったのでしょう。
空想の世界に理想を夢見るのではなく、現実をどう生きるのか、そのヒントにしてほしいという想いを感じました。宮崎駿氏にとって「君たちはどう生きるか」がそうであったように。

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並木

5.0余計な先入観を排除してみるべし

2023年7月25日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

なぜ、公開前に一切の広報、プロモーションを行わなかったのか、
映画を見終わってその答えはすぐでた

「自分がこれから何を見て何を聞き何を感じるのか」
一切わからない状態での新鮮な視聴体験
これは凄い。これは本当に初日でしか味わえない贅沢だ

すでに公開から時間もたっているのでネットに粗筋や詳しい感想、
たとえ話などが蔓延しているが、

これから見ようと思ってる人や、ちょっと興味を惹かれている人は
そういったものから距離をとり、できれば記憶から消し去り
まっさらな状態で視聴してほしい

余計な先入観は視聴の疎外となる。
よってこのレビューもここから先は観る必要はない

さっくりいえば、前作で引退を決め込んだ老監督が
「大事なことを伝え忘れていた」ことに気づき、
急いで後進に渡すバトンを作り上げた。そういう内容である

これで本当に引退ではあると思うのだけど
ここにきてまだこんなものが出てくるのかという驚きで満ち満ちている

おのれを振り返り、そのうえで業界や視聴者に問いかけをしているのだ

よってこの作品はジブリや宮崎駿にある種の先入観
「冒険出ファンタジーで親子で観れる教育にいいもの」
等というゆがんだ刷り込みが強い人には一切楽しめない作品であろう

そうでなくても観た人それぞれの印象は大きく違う
本当に同じ作品を見たのかと感じてしまうこともある

是非余計な先入観を排除して新鮮な気持ちで観てほしい作品である

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破雲泥

4.0世界観が理解不能にすごい!

2023年7月25日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

今までのジブリは、主軸のストーリーは理解できておもしろいし、細かな設定や周りの枝分かれの部分は説明がないと理解できないというような、
そんな不思議な感じなのにリアルな感覚があって面白かったですが、
今作品は、冒頭蛍の墓のようなめちゃくちゃ現実的かと思ってたらめちゃくちゃファンタジーでした。
さらに主軸のストーリーもとても細いのか軽いのか見えづらいのか、その上あっちゃこっちゃいろんなものがてんこ盛りにバラバラな感じで、で?って感じで話しが見えてこなかったです。

ストーリーがあまりに普通で細く薄く、世界観があまりにもかけ離れていて太くてんこ盛りなため、作品全体の理解がとても難しいです。
義理母の心境や行動なんかほぼ理解できませんでした。

タイトルの意味も、メッセージ性がありそうな題名なのに、なにを感じ取ってほしかったのか理解できませんでした。

何回も見れば理解できるというような内容でもない気がしますが2回目観てみようかなと思ったり。
解説や説明などがほしいくらいです。
考察など見ます。

とてもバラバラで、あまりにファンタジーすぎて、
ワンシーンワンシーンどんどん変わるので、
全体的になにを伝えたかったのか、
どういうことなのかよくわからなかったんですが、
ストーリーがめちゃくちゃにおもしろいわけでも
ないのに、なんだろう、
この不思議な満足感と楽しさと感動は。

また、そのシーンそのシーンのキャラは私は好きでした。
かわいいなあ!愛らしいなあ!と思うキャラや描写が多くとても良かったです。
おばあちゃんズは特に好きだなあ。

キリさんとの関係や、アオサギとの関係も個人的にすごい好きです。

なんかわからんけど、いろんな描写かわいかったし、理解しようと必死で飽きなかった。
難しいことは言ってないんですけどね。
なので、深く考えず、キャラや世界観だけで楽しめます。
ぜひ観てみてください。

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中村あ

4.5いかなる時も善を選べ

2023年7月25日
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様々な境遇の人たちが世の中にはいる。

作中にもあったように、愛する母が亡くなった人や、子どもが亡くなってしまった人、家族がいない人、裕福な人、今日を明日を生きる人。

自分が感じたのは、タイトルにもあるが、自分の人生どう生きるかだ。
境遇はみんな違う。大金持ちや美貌のあの子を羨む必要はない。

おれはおれ。
自分の人生は自分の人生だ。
そう思うと、迷った時、心で決めた自分にとって善の道を進むだろう。

そうなれば、人は人に優しくできるんじゃないかと思った。

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tora

4.0どう生きようか・・

2023年7月25日
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観てきました❗「君たちはどう生きるか」。

久しぶりに見応えのあるアニメ映画を観た気がします。

はっきり言って、過去の宮崎アニメのようなエンターテイメント性は感じられず、決して面白いとは思いませんでしたが、観終わってからいろいろと考えさせられる問題作と言った感じです。

序盤の展開から、「火垂るの墓」のようなリアリスティックなお話と思いきや、まさかあそこまでファンタジーな成り行きになるとは驚きでした。

でもそこに違和感はなく、今現在の宮崎ワールドと言えるような世界観は納得のいくものでした。

しかし、今もう一度観たいかと言われれば微妙です。これを5年後、10年後にまた観た時にどう感じられるか、それが楽しみになるような映画だったと思います。

その時までどう生きるか・・それを考えさせられたと言う事は、観るべき映画だったと思います。

・・しかし背景が抜群だったなぁ✨

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ひろろん

3.0なるほどね。

2023年7月24日
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この映画が賛否両論なのはよく分かった。
個人的にはそのどちらにも属せない。
エンタメとしては最低限見れるだけ。
考察映画として見るには脈絡が無い。
ジブリ映画は、それまで、主張はあるがエンタメとしてかなり緻密なストーリー展開をしていたと思う。
この映画は脈絡のない個人の想いみたいなものをなんとかギリギリエンタメ映画として作り上げた物に見える。
事前に情報を隠したのではなく流せなかったが正しい。
流したら全ての人が裏切られたと思うから。
映像、音楽はさすがジブリ。
文句のつけようがない。

この映画は、宮崎駿そのもの。
色々な想いを整理せずに、ただアニメとすればこうなる。
数々に過去作のオマージュ含め、やはり遺作となるのだろう。

ある意味、巨匠の最後を飾るのにふさわしいのかもしれない。
映画館で見た方良いとは思います。

PS、リーガルハイ2期で伊藤四郎が演じていた巨匠の映画監督があった。モデルは宮崎駿だろうが。
その劇中で巨匠の叫ぶ言葉が結構思い出された。
本当に余談ですが。笑

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たにやんご

4.0終映後考えさせられました

2023年7月24日
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悲しい

怖い

知的

前宣伝なし、ジブリ映画にそんな思い入れもなしの私が、ジブリファンの友人に見に行こうと誘われて気乗りせずいつも付き合わせてるからと、付き合うことに、そもそもジブリの作品をそこまでいいと思ったことないので半分渋々でした。
各サイトでアップされてるレビューのネガティブな感想をチラッと見てたのですが意外や意外私は飽きることなく考えさせられました。映像的には前半のリアルな描写に驚きました。
色々考察してる人がいるようですが、きな臭い世の中に君はどう生きるか?どう思うか?ということを問うてるのではないかなと思いました。
わからないことをGoogle先生に聞けばわかる時代に、考えなさいと言ってるような気もします。ちょっと説教くさいところがありましたが、考えさせられました。
ジブリファンの友人は、2回ほど寝そうになったとのこと、ジブリらしさというものがわかっていない私としては、先入観にとらわれず見てたので、感じ方が違ってたのかもしれません。
ただ、これはどうかなと思うのは最後の終わり方です。ジブリ映画数本しか見てませんがその時にも思ったのですが、あの唐突の終わり方がなんとかならなかったのかなーと思っています。

追伸 ワラワラが出てきた時「パケラッタ」と心の中で言って笑いそうになりました。不謹慎でしたらすいません。

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たーちん

1.0ひどい作品です。怒ってます。まあ見れてよかったけど。

2023年7月24日
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鑑賞方法:映画館

〈的外れな憶測です。〉
ホントに宮崎駿氏の作品なのでしょうか?
今までの作品のオマージュ作品のような気がします。
どれかで見たような場面がたくさんあります。
本人がこんなものをつくるのでしょうか?
正真正銘の本人作ならこれは生前葬でしょうか?
いや、秘密を貫き通した今作ならまさかとは思いますが、、、。物語の裏より制作の裏側が気になります。でもそう考えると辻褄が合うような気がするので映画代返せとは言わないでおきます。

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streetsoffire

5.0宮﨑駿さんからのバトン、受け取るのは…

2023年7月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

2回目を観て、ある程度自分の中での意見がまとまってきたのでレビューしてみようと思います

今作を見終えた時の最初の感想は、宮﨑さんはほんとにあとを誰かに譲って引退してしまうんじゃなかろうか…でした
クライマックスからエンディングにかけて本当に悲しい気持ちになり、帰りの車で声を出して涙しました

いままでの宮﨑作品は、環境保全だとか、核反対だとか、宮﨑さんの中の思想強めの作品が多かったと思うんです

でも今作に関してみると、
大おじ様が眞人に自らの席を譲ろうとするも断られる、大おじ様は眞人の断った言い分を聞き入れ、そのうえで「君たちはどう生きるか」という問いかけをして終わっています

つまり今作では宮﨑さんの持つ思想性をあまり感じず、視聴者への投げかけで終わっていて、それって宮﨑作品においてとても異質だと思ったんです

ではなぜそのような変化があったかというと、作中で大おじ様が眞人に席を譲りたがってるように、宮﨑さん自身ももう後継者に自分のアニメ映画界のトップランナーのバトンをもう誰かに譲りたがっているのではと思えてしまうんです

でも自分のバトンを受け取ってはもらえずそのまま消えていく大おじ様…

宮﨑さんを大おじ様と考えると、もう宮﨑作品を今後見ることはできないかもしれない…というなんとも言えない悲しみが押し寄せて来たんです

では誰にその席を譲ろうとしていたのか、眞人は誰なのか?

僕は誰か一人を指名しているようには見えませんでした

スタッフロールに注目してみます
作画協力した会社を見てみると、
スタジオカラー→庵野さんの会社
スタジオポノック→米林さんの会社
スタジオ地図→細田さんの会社
コミックス・ウェーブ・フィルム→新海さんの会社
日本の名のあるアニメ映画監督が率いる会社がズラリと並びます

さらにはI.G.、ufotable、4℃などなど…クオリティの高い劇場作品を輩出する会社の名前もありました

さらには、制作の欄にクレジットされていましたが息子である宮崎吾朗さんの名前もありました
(個人的に、この中に吾朗さんの名前も入っているのが、宮﨑さんが吾朗さんを一アニメ作家として認めているようにも見えて個人的にすごくアツかった!)

つまり日本トップクラスの劇場アニメ作品を作る会社がこぞってこの「君たちはどう生きるか」の制作に加わっているのです
(この会社をジブリ側がオファーしたのか、あるいは協力した会社側から自ら手を挙げたのか定かではありませんがとても興味深いですよね)

僕はこんな豪華なスタッフクレジットのアニメ作品、見たことありません

ここから僕は、
眞人=宮﨑駿の次を担う有望な劇場アニメ作家やアニメ会社
と解釈しました

つまり宮﨑さんは
自分の跡を継ぐアニメ作家や会社を探していた

しかし無垢な積み木を積める=自らの理想とするアニメーションを作れる作家や会社はいない

ではどんな作品を後輩たちは作るかと問いかける

ということを今作で描きたかったのではないでしょうか
あるいは、それを意図していないまでも、それが作品ににじみ出てしまった可能性もあります

だいぶこじつけも入っている感じがありますが、この作品を日本アニメ映画業界と結びつけて見るととても面白いなという一意見としてお楽しみいただけるとありがたいです

そのほか、技術面で面白いなと思ったのが、

・止め動かし(仮称)→ミドルサイズ〜アップ時の止め絵のセルを2枚用意し、交互に表示してキャラクターの感情からくる微妙な震えを表現

・ワラワラの色替え→ワラワラの熟し度合いによって?色が違う。おそらく普通の白、黄色っぽい白、緑っぽい白の3色

(これら2つ、多分合ってると思うんですがどうでしょうか??間違ってたらすみません笑)

などなど、やはりスタジオジブリ作品、宮﨑駿作品でしかできないんじゃないかと思うほどの細部のクオリティの高さは目を見張るものがあります

さらには、「事前プロモーションを一切打たない映画」を視聴するという体験も、この作品を語るうえで欠かせません
おそらくですが、PVすら作られないこんな映画の売り出し方ができるのは日本アニメ業界、もっというと日本映画業界で宮﨑駿しかいないんじゃないかと思うんです
なので後にも先にも、こんな映画体験は「君たちはどう生きるか」でしかできないのかも…?と思うと、僕の映画人生において、本当に貴重な経験をさせてくれた作品でした
まだ見ていないという方には以上のレビューなど一切読まず、劇場に足を運んでほしいものです笑

ものづくりの魔力とクリエイターの狂気を描いた「風立ちぬ」を作った宮﨑さんのことだから、もしかすると自分の命が尽きるまでアニメを作り続けるのかもしれません
次の宮﨑作品はあるのか、ないのか、それは今のところ宮﨑さん自身もわからない、神のみぞ知るといったところじゃないでしょうか

最後に、この作品を作り上げた全スタッフの皆様本当にお疲れ様でした!!
1カット1カットへの労力から皆さんの情熱と苦労が本当に伝わってくる画面でした、素晴らしい映画をありがとうございました

僕はこの作品が大好きです
一旦グッズのポスターを額にいれて、シンエヴァのポスターの隣に飾りたいと思います

もしこの文章を最後まで読んでくれた方がいたら、ほんとにうれしいです
良ければあなたの意見も聞かせてください
長文失礼しました

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は

4.5子供のようなイキイキとした想像の世界を未だ持ち続ける宮崎駿ワールドに没入する2時間

2023年7月23日
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ちょっと気持ち悪いようなでもどこか愛らしいキャラクターたち、空想なのか現実なのかわからない異次元の世界での少年の葛藤と成長、久しぶりに宮崎駿ワールドを体感した、という感じでした。
最近は伏線含めて細部まで作り込まれた構成や脚本が多いので、いろんな不思議な出来事について細かい辻褄合わせをしたくなりがちですが、この作品はそういうところに拘らず、子供の感覚に戻って独特の宮崎駿的なキャラクターや世界観に没入してエンターテイメントとして楽しむのが良いのではと思います。
もちろん、根底にある主人公の中の葛藤やそれに立ち向かって行く成長の過程も今までの作品と同様、共通のテーマとして描かれてます。
あのお歳でまだこんな瑞々しい子供のような想像力溢れるが世界が描ける宮崎駿さんは本当にすごいな、と思います。

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まりもりも

5.0素晴らしかった

2023年7月23日
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泣ける

楽しい

単純

ネタバレはなし。
事前情報をみず、フラットな状態でみた。すんなり世界観に入れたし内容もシンプルでよくわかった。作画も演出も音も素晴らしかった。新しい表現もありまだまだ進化しているのだなとの印象。この時代に生きてタイムリーに作品を見れたこと、本当に幸せだと思う。見終わったあと座席でしばらく放心状態だったくらい素晴らしかった。色んな評価があって当然だと思うし、よかったけど内容がよくわからないと言うひともいて、感覚の問題なのかもしれないが私は素晴らしいと思った。また見に行きたいと思う。

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りんご

5.0沁みた

2023年7月23日
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知的

幸せ

宮崎駿監督を堪能出来て十分満足出来ました。私はリピート予定です。人の感性はそれぞれで良いと思います。難しく考えず、感性を受け入れるには最適でした。混沌とした時代の中でアニメ映画で表現するのは難しいとは思いますが、少なくとも今回は心揺すぶられ、また頑張ろうと思えました。

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たま

3.5まだみてない方はすぐ口コミを遮断して

2023年7月23日
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興奮

見る気がある人もない人も口コミは見ないでほしいとそれだけは伝えたい。というより、それ以外は何も言いたくない。
今見る気がない人でも将来見るかも知れない。
なんの情報も感想も視野に入れず、ただ見るか見ないかを考えてほしい。

食べ方を指示されて渋々従ったけどそれが一番美味しい食べ方なのだと分かると思います。たぶん。

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ピテラ

4.02度目で素直に入ってきた

2023年7月22日
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先入観なく鑑賞できるようにとのことだったんでしょうけど、余計初見時肩に力が入り過ぎちゃいました。ジブリは考察なんかせず素直に観たらジワリました。
まっさらで楽しみましょう。
アニメのクオリティは懐メロを楽しむって感じ。

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はるそら

0.5パヤオを知らない人にはおすすめできない

2023年7月22日
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大衆向けの映画作品としては全く面白くはなかった。内容も理解できたし、監督の半生を知っていたので作品の意味も理解はした。ただ、大衆向けの映画としてはいかがなものか。半生を加味しないで見るとやはり全く面白くない。全くワクワクもないし、こんなに見終わってなんにも感じなかったのは初めてだ。

映像と音楽は流石だった。美術作品としては星5だと思う。ジブリパークで放映するのが一番。

ゲスト声優に関してもあいみょんは役にハマっておらず減点。

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はんぐ