君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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大きくて暖かな手で背中を叩かれるような映画
事前情報や感想に一切触れずに見に行きました。宮﨑駿の作品なので。
開始10秒で「あ、これはおもしろい映画だな」と思いました。
素晴らしかったです。
芸術としても素晴らしかった。
最高オブ最高オブ最高
一人でスタンディングオベーションしたい気持ちを何とか大人の羞恥心で抑えました。
ですがこれは万人受けしないだろうなと思いました。
公開を終えて、長い時間をかけて残る映画だと思います。
私にはとても刺さりました。
宮﨑駿が「この世は生きるに値するということを伝えたい」(あやふや)と言っていたようで、ガッツリ伝わったし受け止めてますよ。と伝えたいです。
"どうやってるのか分からないけど圧倒される" "何か分からないけど面白い"
というのが、力量のなせる技なんだと思います。最初から最後まで息つく暇もなく見入ってました。
いやすごいですね。恋愛要素を出さずにここまでやれますか。力を見せつけられたし、それだけじゃなく でっかいお土産まで持たされた感じです。
私のようなメインストリームを歩けないひねくれ者が、めっちゃ前向きな考えをもらえました。大きな暖かい手でバーン!って背中押された感じがします。
「ほら、前向いて、怖がらず飛び込んでいけ。未来へ」って。
あと、宮﨑駿があの歳になって、世界をこんな暖かで前向きな目線で見れていることがすごく嬉しかったです。
日本に1番必要なメッセージを誰もしたことがないくらい愛いっぱいに発していると思いました。
そして、晩節にこんな映画を作るなんて、あんたは最高!と思います。
でもね、失敗でもやりかけでも映画監督人生がキレイに完結しなくても良いから、もう一本見たいです。
よろしくお願いします。☆
む、む、む、
集大成!駿氏お疲れ様でした!
広告を全く打たなかった本作!当然、事前情報が無いなか本日観てきました。
恐らく、上映収入は程々になると思いますが(とは言え、千と千尋の初動は超えたとか!)、宮崎駿氏の集大成です◡̈♥︎
多少でもネタバレをするのも野暮ですし、レビューが難しい…笑
個人的に気になったキーワードは“悪意”でしょうか。
ジブリ従来通り、意味が無い描写は少ない感じです。そこを観つつ自分で消化できる方・普段から映画で深読みをする方は大満足です。(映像を翻訳できない、程度の低いレビューが多いのが残念です。)
少し前に上映のスパイダーバースが素晴らし過ぎて、本作は酷評やろなーと思っていた己を殴りたい!!
是非、映画館で宮崎駿:最終作をご観賞下さい♪というか、映画好きは義務です。(パヤオ氏の遺書的な側面があるのかなと思いました。)
蛇足:駿氏に、実際に家具や室内装飾、道具などのデザインを依頼して販売したら面白そう…と思いました!!
圧倒されました。
簡単なカタルシスに流れてない
考察厨に見て欲しい
かなり色んなことを考えさせられる作品だと思うのですが、難しいという感想だけで終わるのは余りにも悲しいので、人生で初めて映画のレビューを書きます。出来れば、最後まで読んでいただきたいです。
この映画の主題は、人間がやっていることを動物(インコ)がやっていると怖いと感じることの人間側の矛盾、おかしさだと考えました。
人間は鳥や動物に対して本能で生きていて言語も火も使えないという点で人間のほうが上だと考えています。けれど、鳥が喋れたら?道具も火も使えたら?人間が動物にしているように相手も道具(包丁)を持って集団で取り囲み、自分の食欲を満たそうとしてきたらどうでしょうか。人間は、恐ろしい、怖いと感じるでしょう。でも、人間がこれまでやってきて、これからもやって生きていく事です。この映画を観て、鳥が怖くなったという人、たぶん毎日肉を食べていると思いますが、自分のことは怖いと思わないのですか。漁師さんや、養豚場の人には怖いと感じるのでしょうか。「お腹に子供がいるから食べない」と言ったインコの方がまだ優しいと思います。だって、人間は卵も食べていますし、食べるためだけに育てていますから。
他にも、食物連鎖についても描かれていました。誰かの味方をしようとしても、相手にも相応の理由があるので、どちらか一方の意見だけ聞いて味方をするのは良くないという事を観ながら考えていました。
最後に、私も世界を作りたいと思ったし、一瞬出てくる怪我を負っているペリカンが好きです。
大好きな宮崎駿へ、愛をこめて。
我々は映画を観るのではない。宮崎駿を観に来たのだ
宮崎駿さん、ごめんなさい。
今までのレビューで一番書くのが難しいかもしれない。
ストーリーうんぬんの映画ではなかった。いろんな解説レビューを見て「ああなるほど、そういうことか」と。
つまり僕は観終わった後、この映画の意味を1ミリも理解できなかったんです。国語でいう作者の意図を読み取るやつ、あれ全くできなかった。
でもいいんです。国語じゃなくて映画だから。僕が好きな映画っていうのは、ロマンがあるもの、憧れが形になってる映画ってのが好きなんです。
子供の頃ナウシカを観てあのメーヴェに乗って空飛んでみたいなと。千と千尋の湯屋みたいなあんなお風呂入ってみたいなと。風立ちぬみたいに自分の大好きな仕事に没頭したいなと。
『君たちはどう生きるか』にはそういうのは全くなく宮崎駿の遺書のようなメッセージが含まれている世界。途中眠くなってしまった。空飛んで欲しかった。飛行機オタク用語いっぱい聞きたかった。美味しいごはんたくさん食べて汚い家を掃除して欲しかった。
この自分の欲望に気付いた時僕は思ったんです。あの映画の中に出て来たあの石(作品)たちを僕は子供の子からガムのようにくちゃくちゃ噛んで味がなくなっては吐き捨て、またあの味楽しみたいなと思ったら噛んでは捨て、噛んだは捨て。しっかりと飲み込んでなかったんです。この映画の意味が一発で分かった人っていうのは僕みたいに味だけ楽しむんじゃなく、しっかりと飲み込み、自分の胃袋で消化し、身体の一部にしている、そんなスタジオジブリを宮崎駿を愛し、人生の一部となっている人たちなんだと思います。
僕はジブリ大好きです。小さい頃のVHSのナウシカ、トトロ、魔女宅、千と千尋。この4本を擦り切れるほど観て、中学生からはハードディスクの中の風立ちぬを人生の教科書として観てきました。
けど、それ以上に僕はハリーポッターが好きで、スターウォーズが好きで、トムクルーズが好きで、たくさん浮気してました。
ごめんなさい宮崎駿監督。僕は結局、あなたに小さい頃たくさんロマンを味合わせてもらったのに、今作、何の意味も汲み取れませんでした。
けど僕は後悔はしてません。あなたに教わった日本の良さ、ロマン、アニメ映画としてのフォーマット。それは僕の映画という一つの臓器の基盤を作ってくれていたと思います。きっとあなたに心酔して、のめり込んでいたら出会えなかったり、ハマれなかった映画たくさんあったと思います。欲張りな僕にとってはそれでよかったんだと思います。
最後に、宮崎駿監督。あなたの『君たちはどう生きるか』という問いについて答えます。
僕は、欲望のままに自分の好きな輝きを放っている石たちを集めつくします。逆に、みんな集めてるけど自分の嫌いな輝きを放っている石は蹴っ飛ばしてやります。
これが僕の芸術観としての答えです。つまらない人間です。あなたの作品に出てくる登場人物として例えるとしたらミスターカーチスでしょう。
あなたがカッコいいを詰め込んだポルコロッソとは真逆の人物です。
PS 菅田将暉が声やってたのってどのキャラクター?
美術館をアニメにしたような哲学的作品
「意味がわからない」というレビューが不安な方へ
「わからないならつまらないかな…?」と不安になる人も多いかもしれない。
そんなことないから安心しろ!
説明されない部分も多々あるけど、その程度は他のジブリ映画と同じです。
今作のわからなさは、ナウシカなんかと同じような『わからなくても楽しく見れる』タイプのものだと私は思います。
「うわー!ママー!」「鳥こわ…」「あばよ…( i _ i )」と、
作中世界の成り立ちを理解できなくても、駿がこの作品に込めたメッセージが何なのかがわからなくても、考察なんかしなくても、ただただ画面に映っているものを見ているだけで興奮して、楽しかったです。
アニメもジブリも詳しくないけど、多分映像とか作画も凄まじいです。
冒頭の走るシーン、炎、飛ぶ青鷺…見ていてぞくぞくしました。
知識も文才もない浅いレビューですが、見ようか迷っている人の助けになれたら幸いです。
相対的な死と生
宮崎駿さんの最後の作品とならないよう、次作も期待してます。
総集編というくらい、盛りだくさんでした。
受け入れられなかった母の死と異次元に住む母との再会は感動的でした。可愛らしく勇気ある母のの行動に、彼は自分の在り方を強めて行きます。意思の芽生えや揺らいだ自我からの脱却です。
母の死後、新しい生活にひとり取り残された気分にありながら、新しく迎えた継母は実の母の妹、お腹には赤ちゃんがいるショッキングなスタートで取り残された感が強いのですが、誰も避難することなく、継母は母に愛されてた存在であることを認識するのです。助けに向かう道中の生まれるの素晴らしさ、それだけではなく無惨でありながら死を意識するもの 不合理であることもしっかり伝えながら奮闘していく姿はリアリティがありました。
又ここでも魔女ならぬ家人たちに守られてある姿が描かれ、憎まれ口もきく青鷺とは戦友みたい。居なくなった彼と継母を探し出し猛烈になる父も、家族の姿として良かったな~と思います。
まだまだ書ききれませんが、異空間ファンタジーあり、盛りだくさんで楽しめます。エンディングの米津さんの地球儀にホロっとなりながら、あっと言う間でした。是非見ていただきたい!
高橋源一郎さんの原作もいいですが、現代にしてみたらこんなストーリーになるのではないでしょうか?
宮崎駿の内なる世界
特異。
ジブリ映画の集大成★
千と千尋の神隠し、トトロ、アリエッティ、風立ちぬ、火垂るの墓などなど、今までに観たジブリ映画のあらゆる場面や場所、人物を思い起こさせる映画だった。この映画の感想に答えはなく、それぞれがそれぞれの生きてきた道や価値観の中で考える内容や解釈がそれぞれに異なるのではないかと感じた。多様性を重んじる現代社会の中で、行く手を阻む人や場面はたくさんあって、そのような中でも、君たちはどう生きるのか、と、タイトル通りに問うている、そして、この映画を一緒に見た誰かと、それぞれの解釈を語り合いたくなる、観終わってすぐは「解釈が難しいな」と感じたけれど、すぐに様々な場面を切り取っては、あれこれと語りだしてしまいたくなる不思議な映画でした。
1回目から大満足のスルメ映画
ジブリが好きな人は絶対好きだと思う
ジブリの世界観が色濃く展開されるので、ジブリ作品の思い出を重ねて浸れるのに、ストーリーは全く新しい冒険活劇
考察しがいのありそうなディテールが散りばめられているのに、ストーリー展開や主人公たちの心の動きにはすんなりついていけるので、1回目から楽しい。1回目は、考察ポイントでいちいち立ち止まらずに、物語の展開を素直に追うのがいいと思う。それでいて、観る回を重ねるごとに1回目はサクッと通り過ぎたディテール部分も意味を帯びていくだろうことを予想させてくれた。
音楽も作画も演出も全てが超一級品なので、映画館で見るべき映画。特に1回目は、「考えるな、感じろ!」の没頭型の見方がいいと思うので、皆様ぜひ劇場へ。
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