君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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んー
これは本当に評価が分かれると思う。
というか深く考えれば考えるほど、確かに深みのある作品であるようには思えた。
前提として言いたいのが「君たちはどう生きるか」というタイトルなので、この映画に「生きるためのヒント」や「人生観を変えてくれそうな何か」を求めてしまう方もいるのかもしれないが、それは避けた方がよろしいかと。
そもそも映画にそれを求めることは過度な要求であるし、作品を観た感想とは個人の主観に委ねられる(べき)ものだと思うので、その点はニュートラルな視点で鑑賞することを推奨。
それを踏まえ本作は、個人的には「千と千尋の神隠し」にやや近いものを感じた。
決してストーリーそのものが似ているという意味合いではなく、あくまでストーリーの構成の話。
ただし「千と〜」のような明るい展開ではなく、どちらかという全体通して暗い(というか、盛り上がるところがない?)ように感じた。
タイトルの意味合いは、自身の主観では「あーなんとなくこういうことを言ってるのかな」という理解をしたつもりだが、必ずしもその解釈が正解とは限らないし、多種多様な受け取り方をされるべきであると思う。
個人的には全然つまらくはなかったが、これぞジブリ作品!と強く推奨できるような作品でもなかった。
最後の尻切れ感だけはちょっと不満、、、
もう少し広げられた気が、、、
ややネタバレ。なるべく本筋には触れず
概ねここで多くレビューされている方々と同じ様にあまり理解出来ませんでした。 しかし作画はこれまで見てきたジブリ映画そのものでした。
この令和の時代に、これまでの作品と同じ様に一コマづつ手間暇かけて作画したのかと思うだけでも目頭が熱くなりました。
見てる途中で深く考察して見るべきなのか、頭を空っぽにして見るべきなのか、思えば映画を深く考えながら見る様になったのはいつからだろうかと様々な思いが巡りました。
幼少期に見たトトロ、ラピュタ、もののけ姫、千と千尋の神隠しなど、コアなジブリファンとは言えませんが当時は何も考えずともただその世界観や作画、キャラクターに夢中になって何度も何度も同じ作品を見たものでした。
当時と同じ見かたが出来ていればまた違った楽しみ方が出来たのかなと思うと少し寂しい気もします。
内容的には火垂るの墓や風立ちぬの様な戦時中の日本を舞台にしたのかなと思いきや、トトロや千と千尋の様なファンタジー世界に迷い込む王道のジブリワールドの要素もたっぷり詰め込まれていました。
なんとなくですがこれまでのジブリ作品のオマージュも随所に散り込まれていると思います。(千と千尋、ハウル、アリエッティが強め?)
ただ内容が難解だったので自分は作品自体はあまり好きになれませんでしたが、機会があれば作品のタイトルの元になっている著書を読み、ある程度考察が出揃った所で再視聴してみたいと思います。
何はともあれ宮崎駿さんお疲れ様でした!
面白かったです
塔の向こうの世界にはいくつもの扉があって、扉ごとに違う時間や別の世界に繋がっている。
その扉の向こうに、主人公の眞人君やお母さんや大叔父さんなどと、時代の違うさまざまな人が集まっている。
まるで、近年でアメリカンコミックなどを中心に流行りの、世界が絡まり合ったマルチバースですよね?
先月封切られたばかりのザ・フラッシュなどは時間を超えられるヒーローでした。
よくもまぁ、宮崎駿監督の年齢で、こんな最近の流行を取り入れたような若い世界観を作れますよね。
しかも、物語の元になる主人公の生まれ育った元の世界は戦時中の日本。
若い人にはなかなか描けない世界だと思います。
若さを持った80過ぎの老人って、最強ですね。
最初に戦争の場面から始まったときには、普通に戦争のアニメかと思いました。
それに、屋敷で働くお婆さんがまたたくさん。
千と千尋の神隠しに出てきた湯婆婆とか、ハウルの動く城なんか主人公がお婆さんになっちゃうでしょ?
ジブリ作品って、皺くちゃでどこかちょっと不気味な、お婆さんのキャラクターが結構存在感があると思うんです。
今回はお婆さんがたくさん出てくるのに、顔の大きさやおできがあったり、「皺くちゃで個性がある外見」がひとりひとりに個性的で、存在感があったように思います。
不思議なお話で、理解できない部分もあったけど、なかなかに面白かったと思います。
というか、ネットニュースの記事ではスラダン方式で爆死して、観客が少ないって情報だったと思うのですけれど。
劇場内はほぼ満席でしたよ?
宮崎駿監督を改めてリスペクトできる映画
作品を鑑賞して改めて駿監督の凄さを体感出来た。
1つ目。人の動き。ラピュタの親方対長男のケンカシーンを彷彿とするような、所々の人の動き、鳥の動きの躍動感は、さすがハヤオワールドを感じました。夏子を助けに行くシーンなど、人の動きって誇張されてるけど感情が入るとこんなに情緒ある動きになるんだーと感心させられた。
2つ目。世界観。駿監督の頭の中ってどうなってるんだろうと思うシーンが目白押し。終始不思議な世界に入り込んでの話のため、シーンの移り変わりが激しく、頭が少し混乱しかける。こんなぶっ飛んだ世界観は、さすがハヤオワールド。
3つ目。ワンシーン、ワンシーンが凄く凄く手の込んだ作画となってる。夏子のお産室で寝てるシーン。天井を回る短冊の様な紙のシーン。描くのに途方もない時間がかかるんだろうな、、、スタッフ含めて作り上げるのにもの凄い歳月を費やしたんだろうな、と思わせる妥協なしの手の込んだシーンは、やはりさすがハヤオワールド。他にもそんなシーンが沢山。脱帽です!
最後にストーリーだけど、元の世界に戻ってからの余韻が凄く短くて、ストーリーを見る側が解釈し切れず、バッサリ終わった感があるので、作品全体に厚みが薄くなってしまった感があり、星は3.5。
やっぱり映画は楽しかったかどうかが一番大事ですよ!
超高級なもやし
観に行ってしまった時点で負けは負けなんですが
基本的に気分が高揚するような展開や演出はなく
内容も、よくある話のどんでん返しが一切ないパターンでした。
しかし、超絶プロフェッショナルが集まり
丁寧に宮崎駿に有終の美を飾ってもらおうと
作りこまれているのも事実なので
最高級のモヤシと言った感想に落ち着きます。
とっても歯ごたえは良いし
健康にもなりそうだけど、モヤシはモヤシ。
肉が食べたくなりました。
これで、ガバっと稼いでジブリパークを充実させてください。
これは皆さんの感想が気になる作品でした。
宮崎駿監督作品。風立ちぬから10年。
もう宮崎監督の作品は観れないと思っていたが、この発表は本当に嬉しかった✨
それにしても事前PRを全く行わなかった本作。
予告もCMもHPも一切無し。唯一公開されていたのは鳥の着ぐるみのようなイラスト1枚のみ。
映画公開日にパンフレットが売られていないのにも驚いたが、発売している数少ないグッズも、全てこの鳥のイラストのデザイン。
なかなかシュールな光景でした😅
それにしてもフライヤーすら存在しない。
鑑賞した作品のフライヤーをファイリングしている身としてはかなり痛いです😢
パンフレットのようフライヤーも遅れて出してくれるのかな?
ここまで徹底して情報を流さないのにはなにか理由があるのでは?と色々考えていました。
実はタイトルもイラストもフェイント。宮崎駿監督作品の集大成としてナウシカを完結させるのでは!?
一切の情報無しでナウシカの完結作を出したとしたらこれは大騒ぎになる!!
と、密かに期待していたのですが・・・
全く違いましたね😅
舞台は戦時中の日本。
母を亡くした主人公が父と郊外へ疎開し、新しい母親との生活が始まる。
そこに現れた不思議な青鷺・・・
といったオープニング。
想像もしなかった始まりに衝撃を受けつつ、
でも美しい作画、さり気ない仕草や躍動感のある動きが、
ああ、宮崎監督作品だぁと引き込まれます。
そして、このシーンはトトロっぽい。ここはラピュタっぽいなとか宮崎監督の過去作を思い出されるシーンが多々あるように感じました。意識しすぎかもしれませんが😅
現実的な世界観からファンタジー色に染まり始めてからは、ジェットコースターのように舞台が変わっていく。
ただ、これは悪い意味でのジェットコースターです。
この異世界は何なのか?から始まり、様々な事に対して圧倒的に説明が少ない。
そもそもその世界に母親を探しに行くわけだが、なぜ母親はその世界に行ったのか。行動の動機も分らなかった。
ハウルもそうだっが、右脳で観る作品なところがありますね。
中学生の頃、宮崎駿作品にハマり、色々と影響され育ってきましたが、今作については正直
う〜ん・・・
といったところ。
「君たちはどう生きるか」
1937年に作られた小説と同タイトルの為、これを読めば宮崎監督の伝えたいことが少しは分かるのか?
もしかしたら、今作が本当に宮崎監督の最後のなりかねない作品。
もっと監督の意図を感じたかったですが、なかなか難しい作品でありました。
観た方々の感想を色々聞いてみたい作品です。
グッズ…グッズを早くください
宣伝、前情報全くなかったから、不安しか無かったけど、めちゃくちゃ良かった。
私の好きな宮崎駿だった。
どうせ金曜ロードショーでそのうちやるとか思ってる人たちもとりあえず見て欲しい。
(集合体恐怖症の人は気をつけて欲しい)
もののけ姫とかハウルとか千と千尋が好きな人はハマると思う。
ただ、自分の中で1番のもののけ姫が星5だとした時はそことは並ばないかなってことで-0.5にした。
最初の入りからして風立ちぬ的なリアルな感じで行くのかと思ったら、四等身のジジババがたくさん出てきて流れが変わった。
やっぱり宮崎はファンタジーもの書いた方が良い。
意識したかは分からないけど、所々過去作の要素があって宮崎ジブリの集大成って感じがした。
そして、塔の世界のキャラ達が良すぎた。
公開までにグッズがほとんど出せなかったのが悔やまれるけど、ワラワラとインコ、使用人ズは是非ともグッズ化して頂きたい。
多分、ぬいぐるみとか若いキリコが作った人形とか出したらバカ売れすると思う。
声優は菅田将暉は気づいたけど、他の方々マジで分からなかった…
パンフレットも早く見てとのキャラの声やってたか知りたい。
個人的に1番興奮したのはエンドロール。スタッフと協力会社が強すぎて、このメンバーが揃うことなんてあるんだって思った。宮崎駿の最後の作品(だと思う)ってことで集まったんだと思ったらエモすぎてエンドロールだけで泣けた。
絶対に子供と行っちゃいけない駄作
事前情報一切なし。でもジブリなら、宮崎駿なら絶対大丈夫。と言う今までの信頼をぶち壊す衝撃の作品。映像は安定のジブリ感だけど、話がとにかくつまらない。異世界に行ってしまった義理の母をアオサギに導かれて探しに行く…と言う大枠のストーリーは一応わかるものの、全体的に暗いテンションで盛り上がりも薄く、ドキドキワクワクもなければ感動もなく、バタバタしながら戻ってきて終了。1時間たった辺りから退屈で仕方なく、早く終わらないかなぁと思うと同時に子供と一緒に来たら耐えられなかっただろうなぁと心底思う。アオサギのビジュアルも見苦しく、インコも中途半端で可愛くなく、たまに若干笑い所なのか?と言うポイントもあるもののたいして面白くもなく、ホントにもうジブリどうしちゃったの!?と言う思いだけが頭を巡る。これが宮崎駿が作りたかったもので、ジブリがこれからもその方向を続けて行くならもう映画館に見に行きたいようなものではないな、とまで思えるほどつまらなかった。残念すぎる。
今を生きる人への「生きていけ」というメッセージを感じた
暗いニュースが流れ、世の中の流れが不穏になっている今こそ作りたくなった作品なのかなと。
個人的には「悪意」がキーワードなのかなと思いました。
主人公の人生は、生まれた時代が戦時中、親は太くお金持ちであるが母は他界、父親の再婚相手は叔母でなんだか思うところがある様子。
それゆえに、初めは叔母のことを無視してしまっているのかなと思います。(異性として意識しているように見えたけど、やはり初めは馴染めなかったのかなと)
その上疎開先ではうまくいかず、学校の誰かのせいにしたかったからか石で自らを傷つけてしまいます。
主人公にとっては辛い環境であったのだろうなと思います。
私も友人を亡くしたことがあり、その喪失感や続けて自分にとって良くない環境も続く経験があったため主人公に感情移入してしまいました。
母親になる叔母を無視し拒んだこと、自分を傷つけ自演のようなことをしてしまったこと。
これが主人公の「悪意」であると解釈します。
そんな主人公が、大叔父(創造主?)と出会い、元の世界に戻らずに豊かな世界を作る創造主にならないかと持ちかけるが、自らの「悪意」を理由に断ります。
「悪意」は誰もが持っているものだと思います。
大叔父は創造主であったが完璧な世界は作れなかったし、主人公がもし作ったとしても完璧な世界は作れなかったのだと思います。
完璧な世界を作れる人は、世界のどこにもいなくて自分の「悪意」を受け入れて生きていけというメッセージだと私は受け取りました。
辛い環境だけど、叔母を母と受け入れる、友達を作る、そうすることで自分で生き方を変えていくと主人公は決心したのかなと解釈しました。
これからも強く生きていきたいと感じられた作品です。
今、見られて本当によかった。
ありがとうございました!
あまりにも独創的世界観で、すいませんほぼわかりません
久しぶりのジブリ。舞台は戦後?の日本といった感じで、今作主人公マヒトくんの母が入院してしている建物火災で母を亡くし、父と母の妹で父との間に子供ができた夏子との田舎生活からスタートしていく。そこには使用人の老婆複数人がいたりと、かなり大きな敷地に家を構えており、一羽の青鷺もいる。実はこの青鷺は異界の存在か口の中から人間の顔が出せ、会話もできる。そんな青鷺の存在を知って数日、新たな母である夏子は異界に行ってしまい、探すためマヒト少年と青鷺が時にバディを組み冒険の始まり!ってことで合ってるのか?前半戦の中盤ぐらいから青鷺が異形だったり、謎の建物があったりとポニョなどのわふうファンタジー系であろうと思うも異界先が独特過ぎて少し会話で説明があるもののどこに物語が向かっているのかみていて迷子。マヒトくんの異常な冷静さと相まって早々と進んでいくもんだから登場人物、場所、動機の大半が理解不能。個人の解釈だが、子供のマヒトくんは夏子さんへの疎遠な態度と火災現場の母の記憶から夏子さんを受け入れられないながらも、好きな父親の迷惑にもなりたくない。そんな自分をいじめを口実に頭に自ら傷を負わせ周りを信じさせてしまった罪を背負って生き続けるか、それとも公開し心を軽くし進むのかを異界でのアクシデントの中答えを求める、夏子を探すよりもいマヒト自身の在り方を探す旅ではないかと、無理やり考察しました。作画に関しては序盤の動きは場所によっては事細かくやはりジブリといったところです。老婆の顔の筋肉なんか特に。水鳥インコとすみっこぐらいありゃいったいなんだ。過去作の集大成っぽいけど正直作画に差がある作品が一緒の世界感におさめるのはジブリには合わないと思う。戦争時代の話と異界者に関しても、戦争という土俵はできているのに異界でのまして世界創造に近い内容は世界観的にも材料が多く感じミスマッチだと感じた。
彼は変わった。私たちはどう生きていくのか。
彼は自分の罪を認めた。彼は自分で友達を見つけると言った。彼は母の死や、母の妹が次の母になる事、その人のお腹に弟が出来たこと。目を背けたくなる現実に向き合う事を決めた。1人の少年の意志が形作られていく過程を見た。彼は変わった。さて私はどう生きていこうか。
まだまだ作りそう
今までのジブリ作品をギュッと詰めた感じ
結論から言うと凄く面白かったです。
宮崎監督の今まで作品がすべて詰まったような作品でした。
ネタバレとして風立ちぬに出てきたシベリアが登場します。
若者に向けて~自分はこう生きたよってメッセージ?~
宮崎駿監督作品の最後の作品かと。今までの作品のオマージュ的要素が、たくさん見て取れました。母親や夏子さんは、監督が追い求める女性像だろうし。異界への入り口は、千と千尋と似ていた。もののけ姫の木霊に似た妖精。大叔父は、宮崎駿監督本人か。自分は、世界をこのようによいものにしようと思って映画を撮ってきたよって。13ピース(作品)と積み木はリンクするし。
宮崎駿は、異界とかパラレルワールドが大好き。ひみがいた世界は、中間世的な世界のようでもあり、大叔父の世界は、もっと純粋理性、世界を作っている原理的な世界のようであった。おそらく、宮崎先生が世界を読み解こうと思って、追求していった結果、自分は世界をこう読み解いたっていうように感じて、それを大叔父という存在で表そうとしたのだろう。
声優が豪華なのだけれど、見終わってタイトルコールを見てから、この声優は誰だったかって気になる映画でした。
宮崎作品が好きなのであれば、見るべき映画でしょう。
感じれる組に入れた!よかった
宮崎駿監督の作品大好きジブリファンです。
勿論全ての作品がめちゃくちゃ好きなわけではなく、ラピュタ・ナウシカ・紅の豚・魔女宅・パンダコパンダと自分の好みには偏りがあります。
風立ちぬで少し遠く感じていたので、冒頭が自分には同じ感触がして(このレビューも賛否分かれていたので‥)不安になりましたが、観ているうちに、次の展開や隠された向こう側が気になる『千と千尋公開』で感じた冒険感と、それを上回る沢山のメッセージ(勝手な解釈ですが)掴めました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
見る人によって解釈が異なる映画ステキ
監督のこれまでの作品を随所で振り返らせてもらえて、自分は感じ取れる組に入れた!!自分には伝わった♪( ´▽`)おこがましいですがそんな嬉しさと胸いっぱいの文字に表せない五感の感想でありがとうと言いたい!言いたーい!!!
エンドロール見て、プロモ無しにまた感謝。気付かないで最後まで鑑賞できて良かった〜
歳を重ねて‥1分1秒を大切に、描きたい事詰め込めたのでしょうか
創作を志す人への応援もあるかも?
鑑賞後、いくつかのレビューを見た上での感想です。
宮崎駿監督の自伝、ジブリの終焉を表してるなど。
なるほどそうか、そうなんだろうなと私も思いました。
とは言え、個人的には映画を観た直後は、そこまで深く考えませんでした。
宮崎監督の好きなもの、こだわりを自由に制約なく詰め込んだ作品という意見に賛同です。
キャラクターや表現など、過去のジブリ作品の色んなシーンを連想する人も多いでしょう。
癖は強いけど、個人的に全体的にはふわっとした印象の映画だと思いました。
イメージを優先するために、ストーリーはとりあえず王道の行きて帰りし物語でいいだろうという感じだからでしょうか。
そういう部分はむしろ、ストーリーの辻褄とか、メッセージ性とかまでは込められないけど、こういうキャラが描きたい、こういう表現がしたいという情熱を持った、創作初心者に重なる部分があります。
今は素人の勝手な感想や批評をSNSなどで自由に発表できるので(私の感想もその一つ)、クリエイターを目指す人は、こういう有象無象の勝手な意見に影響されて萎縮したり、頭でっかちに考えすぎてしまうのかもしれません。
宮崎監督が成功した時代は、そういうのは無かったので、もっと自由だったはずです(創作して発表できるのは今の方が気軽そうですが)。
そんな現代のクリエイターへの、エールとも言えるかなと思ったりしました。
単純なストーリーでもいいし、メッセージ性なんて観た人が勝手に解釈するんだから、自由な発想で創作していいんだって。
それと同時に映画内で言われていたのが「悪意」でした。
好き勝手に自由に発想しても、その中に悪意があってはならない。しかも、その悪意に自分が気がついていない場合もある。
以前見たNHKの宮崎監督のドキュメント番組を、思い出しました。
面白い表現を考えついたとして、その中に、誰かを傷つけ不快にさせる要素が含まれていないかどうか、それを自分に問えるかどうか。
過去には許容されていた表現も、未来ではNGになっているかもしれません。宮崎監督の作品にだって不快感を感じる人はいるでしょう。人種だとか性別だとかで、色んな人がお気持ちを表現する中、全てに配慮して尚且つ面白い作品なんて難しいけれど、批判に怯え過ぎてもいけないが、無神経であってはならない。その上で、それでもその表現は必要なのか、批判されても発表する覚悟はあるのか。
これからも新しい表現や価値観やクリエイターが、生まれては消えていき、宮崎監督だっていつかは過去の人になります。
かつて大人気だった宮崎アニメの一つではなく、未来のアニメに関わる人やクリエイターにも問い続ける作品を作りたかったのではないか、と思いました。
大量のインコによりウンコまみれに、、、
映像が綺麗で音楽も良くどんなストーリーかワクワクしながら見ていましたが、
蓋を開けると
・ハウルの動く城
・千と千尋
・ポニョ
・思い出のマーニー
・スズメの戸締り
あたりを混ぜたような映画で既視感がすごかった、、、、
主人公は刈り上げのせいかそうすけにしか見えなかったし、青鷺は完全にザコシショウ笑
上映時間3時間とかにして各キャラクターやストーリー設定の深掘り、伏線回収しっかりした内容で超超大作として見たかったです、、、
あんなにインコのウンコまみれになるのは絶対イヤ笑
何も考えずに,ただ挿絵鑑賞気分で観るなら0.5点❗️
あらすじ: 戦争時代で,庶民の煩悩を知らず、郊外の大豪邸で美人継母と大金持ちお父さんと暮らすお坊ちゃんの憂鬱な気持ちから生み出した夢の中の冒険物語。
・ストーリー:夢の中の話だから,全くロジックがない,話は繋がらない。夢だから,頑張って理解しようとし無駄だ
・パフォーマンス:セリフは意味深いに聞こえるけど、実は薄っぺらで何も意味がない。
主人公は無知な薄情の少年だけど,いつも意味もなく凛々しい主人公面している。
・絵:3D効果があり,自然の景色が綺麗,でもジブリのシリーズして特に突破がない
宮崎さんいままでありがとう、そしてお疲れ様
老マエストロは如何にして心配するのをやめて幻想を愛するようになったか。 これ宣伝しなかったんじゃなくて出来なかったんじゃ…💦
姿を消した継母を探すため異世界へと足を踏み入れた少年、眞人の冒険を描くファンタジーアニメ。
監督/脚本/原作は『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』の、巨匠・宮崎駿。
主人公・眞人を導く青サギ/サギ男を演じるのは『帝一の國』『銀魂』シリーズの菅田将暉。
眞人が住む屋敷に仕えるばあやの一人、キリコを演じるのは『ガリレオ』シリーズや『名探偵コナン』シリーズの柴咲コウ。
眞人の父、勝一を演じるのは『ハウルの動く城』『マスカレード』シリーズの木村拓哉。
異世界の権力者、インコ大王を演じるのは『風立ちぬ』『シン・ゴジラ』の國村隼。
👑受賞歴👑
第96回 アカデミー賞…長編アニメ映画賞!
第81回 ゴールデングローブ賞…アニメ映画賞!
第77回 英国アカデミー賞…アニメ映画賞!
第49回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…アニメ映画賞!
第47回 日本アカデミー賞…最優秀アニメーション作品賞!
第15回 TAMA映画賞…特別賞!
1937年に発表された吉野源三郎の同名小説から影響を受けて制作された作品であり、作中でもその小説が登場するものの、直接的な繋がりがある訳ではない。
この同名小説は既読だが、もうあんまり覚えてないなぁ…。
前作『風立ちぬ』(2013)から10年。長編作品からの引退を表明していた宮崎駿監督がついにカムバックッ!!
それだけでも大事件なのに、今回はその上、公開まで一切の宣伝もしないし情報も明かさないという異例の体制が取られた。
夏の超大作として封切られるというのに、話の内容はおろか出演者すらわからない。こんな事は後にも先にも今作だけだろう。この五里霧中感を楽しむという意味でも、今すぐ劇場に駆けつけなければならないっ!!
という訳で、早速初日に劇場鑑賞。
最速鑑賞組の「意味がわからない」という旨の報告をネットで目にしていたものの、まぁそこまでではないだろうとたかを括っていたのだが…。
これマジかっ!!??
上映終了後の劇場内の、水を打ったような静けさ。
今目の前で起こったことを、誰一人として飲み込めていなかった。
もちろん宮崎駿監督作品が一筋縄ではいかないことくらい百も承知なのだが、まさかここまでハイブロウなものを提示してくるとは…。やっぱりこの人頭おかしい…😵💫
情報が溢れかえっている現代だからこそ、あえて宣伝しないことが宣伝になる、とは鈴木敏夫プロデューサーの言。
言いたい事はわかるし、まぁ確かにその通りかもな、なんて鑑賞前は思っていたのだが、いやこれ鈴木さんも売り出し方がわからなかっただけなんじゃ…💦
一緒に観に行った友人はかなりのご立腹だったし、おそらく世間的にもこの作品はめちゃくちゃ叩かれるだろう。
とは言え、自分としてはこの映画を嫌いにはなれない。というかかなり好き❤️
口が裂けても「めっちゃ面白かった!」とは言えないし、人にオススメもできない。
脚本は支離滅裂だし、キャラクターの行動原理も意味不明。ウェルメイドな作劇とは天と地ほども差がある、奇妙すぎる怪作。しかし、その奇妙さが自分の頭にへばりついて離れないのです。
映画にしろ漫画にしろ、ほとんどの観客は明快なストーリーラインを好む。
Aという点、Bという点、C、D、Eという点があり、それを直線で結んでゆく事で物語を作り上げる。洋邦問わず、大衆に受け入れられる物語は大体こういう作りになっている。
しかし本来、物語というのはもっと漠然としたものだったと思うのです。
アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスが編纂した「ボルヘス怪奇譚集」(1955)。これはボルヘスが世界各国の怪奇譚を蒐集し、それを再編集・再解釈したものなのですが、どの物語も唐突であやふやなものばかり。しかしボルヘスは「物語の精髄は本書の小品のうちにある」と断言しています。
思うに、物語には点と点を繋ぐことによって成立する直線的なものの他に、円と円の連なりによって成立しているものもあるのではないでしょうか。というか、その”円”の物語こそがプリミティブなものであり、”線”の物語はその派生系、もっと言ってしまえば商品になるように加工された”インダストリアル”なものであると、私は考えています。
Aという円があり、またBという円がある。AとBの円は2点で交わっている。そこにさらにCという円が、AとBのそれぞれと2点で交わるようにして描かれる。そしてさらにDという円が…。
このように成り立つ物語は、直線的ではない分無駄が多く、一見しただけでは意味がわからない。
しかし、このような円と円の交わり合う部分の外側、無駄に見える部分に宿るものこそが人間の持つ原初的な想像力、言い換えれば「物語の精髄」なのではないでしょうか?
このプリミティブな物語性を追求したものこそが”幻想文学”というジャンル。
幻想文学において、プロットに穴があるとか物語に整合性がないとか、そんなことは関係ない。作者の持つ豊かな想像力をどれだけ具現化出来るか、それこそが全てである。
初期の宮崎駿は、点と点を繋いでいくという”インダストリアル”な物語の名手だった。『カリオストロの城』(1979)や『天空の城ラピュタ』(1986)はその最たる例である。
そんなウェルメイドな語り手であった宮崎監督だが、『千と千尋の神隠し』(2001)辺りから物語の整合性を放棄し始め、その作品群はより幻想文学としての色合いを濃くしていく。
なお、宮崎監督はドキュメンタリー『ポニョはこうして生まれた。』(2008)ではっきりと「ストーリーに興味がなくなった」と発言しており、物語を作る力がなくなったのではなく、意図的に物語を作らなくなったという点は強調しておきたい。
現代幻想文学の旗手、村上春樹は物語を作ることをロールプレイングゲームに例えています。
ゲームを作る自分と、そのゲームをプレイする自分。物語を書くというのはその両方が同時に存在する事なのだと。つまり自分で物語を作っているのにも拘らず、その物語がどのようなストーリーを展開していくのかはわからない、自動筆記のような状態にあるのだというのです。
現代日本を代表する作家という事で、海外メディアでは度々その類似性が指摘されている宮崎・村上の両者だが、確かに今作は村上作品の風合いにひどく似ている。
この映画は純然たる幻想文学であり、おそらく脚本的な面白さはハナから一切考えられていない。
それよりも重視されているのは、監督の頭の中にある想像を出来る限りそのままの形で具現化するという事。
おそらくは監督本人でも理解しきれていない、イメージの本流をそのまま観客に提示すると言うほとんど実験映画のようなことを行っているように思います。
物語のコントロールが自分の手から離れている状態で作り出されたのが、少年・宮崎駿(ゲームのプレイヤー)と老人・宮崎駿(ゲームのクリエイター)の対話劇であるというのは何とも面白い。
スタジオの後継者には血の繋がりが必要だというのはなんとも生々しい独白であるが、それを自分自身に否定させることにより、これまで築き上げてきた世界と心中する。まるで三島や太宰のような正直な独白を、幻想文学の形式で描き切ったのだから恐れ入る。
小手先のテクニックや頭で考えたロジックではない、物語の語り手として約60年も活躍し続けてきたという経験が成せる技を堪能させていただきました。
幻想文学の面白さというのは、世の中にイマイチ浸透していない。一流のエンターテイナーである宮崎駿は当然その事を理解している。なので、これまでの宮崎監督作品では、どれだけ意味のわからん物語であっても、必ず最後には観客が喜ぶお土産が用意されていた。
最も作家性が強く出ており、一部では宮崎駿の”遺書”であると言われていた『風立ちぬ』にすら、最後は大衆が喜ぶようなベタなオチがつけられていた。
しかし、今回はそのエンターテイメント性をすっかり放棄。理解不能な脳内世界を作り上げ、観客をその中に放り込んだ挙句、お土産を手渡しすることもなく、ドンっと突き放すことで物語空間から締め出してしまう。
この態度に腹を立てる観客も少なからずいるのだろう。
今回、美味しいお土産はない。
しかし鑑賞後にポケットを探ってみると、あるんですよ。無機質でゴツゴツした石が。
最初は「なんじゃこのゴミは?」なんて思うんですが、それを手のひらでこねくり回しながらじっくり観察していると、なにかが違って見えてくる。
ただの汚い石かと思ったけど、なんか結構面白い色してるじゃん。
ここはトゲトゲしていて危ないけどここはスベスベしていて気持ちいいな。
ここの傷はなんだか人間の顔みたいで面白い。
あっ、ここの隙間から見えるガラスの結晶はキラキラしていてとってもキレイだ…。
人によってはただの汚い石ころ。人によっては綺麗な小石。みんながみんな楽しめる映画ではないけれど、観測する人間によってその表情を変える。
そんな映画を目指して作られたのだと思うし、その試みは成功していると思うのです。
宮崎駿最高傑作!!…とは決して言いませんが、何度も繰り返し観たくなるような、まぁとにかく凄まじくクセのある映画なのです。
ただ一つ気になったのは、今作の画的なつまらなさ。
これまでの宮崎駿なら、主人公が迷い込む異世界にはもっと観客の心を躍らせるような猛烈で激しい作画の嵐が吹き荒れていたはず。しかし、今回はそれが一切なかった。
荒海を越える展開の静けさといったら、これが本当に『ポニョ』(2008)で気狂いじみた津波を描いた人の作品か?と疑問に思ったほど。
今作の画的な盛り上がりの少なさは意図していたことなのか、それとも年齢的な衰えによるものなのか、そこのところがわからない。
御年82歳。年齢を考えれば今作が宮崎駿の長編最終作になる可能性は高いが、今回の画のパワーの弱さの原因をはっきりさせるためにも、監督にはまだまだアニメを作り続けて貰いたい。
というか、せっかくここに来て純幻想文学作家というさらに新しいステージに登ったのに、今作が最後になるのは勿体無さすぎる。
頼むからまだまだ、出来れば100までやり続けて下さい…🙏
※駿老人が駿少年に手渡した積み石の数は13個。
『未来少年コナン』から『君たちはどう生きるか』まで、宮崎駿の監督作品は全部で13個。
この数が一致するのはただの偶然?それとも意識的に行った事なのだろうか…。
真実は監督本人のみが知る。
※※ NHKで放送された「プロフェッショナル」では、大叔父は高畑勲であるとされていたが、やっぱりどう見てもこれは宮崎駿本人。
「本を読みすぎて頭がイっちゃった人」と劇中で述べられていたように、確かに最初は高畑勲をイメージして作っていたのだろうが、だんだんと今の自分と同一化しちゃったんだろう。
このドキュメンタリーを作ったディレクター・荒川格はジブリ御用達の人物だが、とにかく自分の中で設定した答えありきで映像を作る。彼のドキュメンタリーを鵜呑みにして、宮崎作品を読み解いてはいけない。
※※※2025年5月、「金曜ロードショー」にて3度目の鑑賞。
幾分冷静な目線で見直してみると、これ異世界に行かない方が面白い映画になったんじゃないか?とか、ちょっと思っちゃいました。
不思議なお屋敷には、江戸川乱歩の「幽霊塔」(1937)っぽさを凄く感じる。新装版は宮崎駿が口絵を担当しており、その中でこの小説の冒頭部分を絵コンテに起こしているのだが、それが物凄く良い出来で、やっぱりこの人天才だと改めて感心した。
ジブリの次回作は「幽霊塔」で良いんじゃないですか?宮崎駿に絵コンテを書かせれば、後は誰が監督をしてもかなり良い映画が出来ると思いますよ😁
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