君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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タイトルは意外と内容とは無関係
なんの期待や事前情報無しで
鑑賞しました…
期待してなかった…と言えば嘘になるかもしれない… 混沌とする世界情勢と日本の絶望的な社会と経済の将来性の今日、どんな将来的方向が見えるのかな…と期待していたかもしれません。
声優さんの声 ナツコさんは聞き覚えのある声で 木村さんでした。
これまでのジブリ映画と比べてしまうと
ストーリーと映像の流れが
ブツリ、ブツリと切れるところがあり
話が飛ぶというか
なんだか雑だなぁ~…
どういう展開? …と理解に欠くため
意味がわからないとなることがありました。
ストーリーがタイトルからはかけ離れていて
私の期待した将来に対しての自分や地球人として どう歩むかなど問う内容は皆無でした。なので 残念
もしくは、今の自分では汲み取れていない要素があるのかも知れないですが。
ナウシカや千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、耳をすませばやもののけ姫、おもいでぽろぽろ、火垂の墓 は 何度見ても何かしら違うものが見えるのが楽しみですが…今回はストーリー的にも解釈は至ってシンプルなのかなぁ?という印象を受けました。
宮崎駿 君たちはどう生きるかを見て
僕は宮崎駿引いてはジブリが嫌いなわけではない
ただ、近年の作風に魅力を感じないのもあり、今回はあまり期待していなかった
ただ、何も広告も宣伝もないというのを知った時は、何が来るかわからない怖さと同時に、下手にSFというかファンタジーに手は出すなよとそれだけを思っていた
実際観てみて彼の独りよがりなところは否めなかったし、ファンタジー要素というか異世界への移動からその先の展開があり、まあ驚いた
で、この映画は、なんというか事象の原因や細かな設定を鑑賞者が想像しなければならない作りになっている、この作り自体は良いとして、あまりにも場面場面がかけ離れすぎていたように思う、海に行ったと思ったら山へ行って山に行ったと思ったら実家に帰って、みたいな状況
それからその途中経過があまりにも雑というか省かれてる部分が多く見られるというのも少し引っかかった
例えば走ってると思ったらなぜかもう目的地の近くまで行っていたり、階段を降りてると思ったらすぐ目的地に着いたり 千と千尋の電車に乗って行くシーン、崖の上のポニョの車で家まで爆走するシーンを思い出して欲しい あのシーンでカットが挟まれて突然目的地の近くに居たらどうだったか、僕はそれが気になった
宮崎駿含めその下で働く方々は素晴らしいと思う
だからこそ物語の場面場面をしっかりと繋げてほしかったし、歩くところ、走るところ、向かうところそしてそれらの背景をしっかりと描いてほしかった
それから、この映画を理解し難いと言っている人に、想像力が足りていないと主張する方がいるが、これは想像力の問題では無く想像で補完する域を超えているというと言うのが問題だと思う 鑑賞者の想像が作品の情報を補完することも、映画やアニメで時たま必要になるが、大衆のみんながみんなそんな素晴らしい想像力を持っているわけではない 間髪入れずに「なぜなぜ、原因を知りたい、いつ教えてくれるの」と思うだろう そして分からなかった挙句帰りの電車でネタバレサイトの適当なレビューを見る始末 このような人が大量に生まれる映画を作るのは少しばかし独善的なのではないかとも思う
そして今回、反応を試されてると感じて気持ち良くなる人もいるが、何が何だか分からなくて終わった人が多かっただろう だから評価が二分されてる現状も、至極真っ当と言えば真っ当といえる どっかのサイトでレビューが5と1ばかりで結果3になってると言うのを見たこれはこれで面白いと思った
いや本当にこう書いているとなんか悔しかったというか、結局期待してしまっていた自分がいたということに気づいてしまった 彼らの技術は素晴らしいが今一つというか、私がもし他人にこの映画どうだったと言われても、別に面白かったとも言わないし、勧めないなという感じ まぁ見てみればと言うだろう、と言うか実際そう言った
結局、数十年に渡って、映画公開当時の熱狂が語り継がれるような、そんな作品を僕は求めていたんだ ジブリに傾倒しているわけでもないし、盲目の信者なわけでもない、グッズも買ったことはあるが別に多いわけではないただの一般人の僕が、こんな気持ちを持っていると言うことは、こんな感情を覚えた方は多いんじゃないかなと思う それで僕は最初、タイトルの「君たちはどう生きるか」というのを見た時、ああ宮崎駿は、僕たちに生き方を教えてくれるのか、と安易に思ってしまった。 いつでも餌をくれる親鳥がいる雛のように、ジブリが僕に答えを明確に示してくれると思ってしまった。色々な映画を見ててなんというか、分かりやすいのが当たり前、答えがあるのが当たり前だと、勝手に、我儘に決めつけてしまっていたんだ
今でもぐるぐると頭の中を色々な思いが巡っている。良かった、いや本当にこれで良かったのか、、でもきっとこれで良かったんだな
この映画の掴め無さ含め、内容の圧倒的質量と鮮やかな色遣いだったり、色々な部分で輝かしいものがあった。そうその他諸々これでよかったんだ
映画を作るのは彼らであり、僕達があーだこーだ言っても何も変えることはできない。 彼らの努力と研鑽を、僕たちは直接助けることは出来ない。ましてや、作品の責任を持つこともできないのだから
それでそう、そんな細かいことは置いておいておこう 今は彼らに感謝を伝えたいと思う。本当にありがとう 7年もかかって作るプロジェクトと聞いた。そこにどれだけの人と熱量と時間が必要だったのか まずは休息を
そして制作秘話で、後々裏話をたくさん教えていただけるとありがたい 本当にお疲れ様でした
次回作も必ず見に行きます よろしくお願いします
身構えずに観るのが良い
分かるもよし、分からぬもよし。何かを分かりたくて映画を観るのではないでしょう。メッセージくれくれじゃなくて、作品全体が目の前にありますから、それを堪能するだけです。良し悪し善悪で捉えようとせず、この映画をそのまま受け取って、今、腑に落ちる事があればよかったねということです。今腑に落ちない人もありがたく頂戴しておくだけです。
原作とは全く違う解釈と感性が問われる映画
道徳的な投げかけ作品として知られる原作の「君たちはどう生きるか」という作品を思い描いて この映画作品を見に行こうとすると、おそらく戸惑いが襲ってくるだろう。
この表現の仕方がジブリ作品の真骨頂だと考える ジブリ作品のファンにとっては登場するキャラクターたちに親近感を感じるのかもしれないが 原作においてのメッセージ性は全く感じられなかった。
むしろ 宮崎駿が 何を伝えたいのか理解不能な作品だった。
この映画を見た人が そこに原作でのメッセージ性を感じたとするのなら それはそれでいいのかもしれないが、単にパラレルワールドの中での 仏教的な輪廻転生を戦争の時代の時代性と絡めて表現しただけのように感じてしまう宗教感を植え付けてくるような作品であったと思う。
趣味に付き合わされた2時間
戦争に関わるのかと思いきや、ファンタジー要素が突然現れ、ただ怖いだけのシーンが続いた。その後は、お得意の三途の川を思わせるシーン。そしてよくわからない建造物と生命体。何をしているのかはわかったが、前提がよくわからず、感情移入はまったくできなかった。
オチは理解できたが、起承転結の結だけ良くて言い訳がない。時代設定に関しても、戦時中である必要性を微塵も感じなかった。1つあるとすれば、戦闘機の絵をどうしても描きたかったからとしか言わざるを得ない。
宮﨑駿監督が好きな方は、趣味丸出しだと思うので、観てみればいいんじゃないでしょうか。映像は美しかったです。
長く愛せる作品かな
2001年宇宙の旅が好きな方には観て欲しいですね。作品の世界観に共通の概念を感じました。観れば観るほど感じ方が変わってくるのではないかと思います。だだ、幼児向けでは無いことはあらかじめ知っておきましょう。
これぞジブリ作品
圧倒的な情報量と早い展開に、脳の処理能力が追いつかない。
近年の作品に多い『分かりやすい作品』ではない。見終わったあとに、じっくり考えたくなる作品。
『風の谷のナウシカ』から始まる宮崎ワールドの集大成。
彼の思想、母性への恋慕、父性への歪んだ愛情、生命への愛、戦争の憎しみ、彼の死生観。彼が作品の中で描き続けてきた物が詰め込まれた作品。
そして圧倒的に美しいビジュアル、作り込まれた世界観、一つのテーマで描かれた複数の短編集を読んであるかのようなストーリーに、ずるずると引き込まれていく。
ジブリ作品ではなく『宮崎駿の作品』が好きな人にはハマる。
『となりのトトロ』を見に行くつもりで行くと後悔する。
創造の世界と僕
非情に抽象的な映画だと思うし、個別の要素だけ追っているととっちらかっていると言えてしまうのかもしれない。
賛否あるレビューを呼んでいて、「自分と他者の世界に折り合いをきちんとつけられている人には、もしかしたらあまり響かない映画なのかもな」と思った。
本来、レビューというのは作品の魅力を伝えるために書くものだと思う。けれど、僕は誰かがこの映画から何を受け取ったのか知りたいと思ってレビューを探していたし、僕がこの映画に参っているのは簡単には言語化できない熱量と感情をぶつけらたからだと思うので、以下には個人として「感じて想ったこと」を書いていきたいと思う。
映画の内容に触れているので、観ていない人にはお勧めしない。是非大人は内容を調べずに映画館に行って、殴られてくらくらしたり、怒ったりしてほしいと思う。
前提として、僕は特にジブリの熱心なファンというわけではない。
子どもの頃から宮﨑駿作品に触れてきて、漫画版のナウシカもジブリ映画も幾度となく見てきたし、好きだったけれど、年を重ねるにつれてなんとなく徐々に遠のいてしまった。最後に見た作品はゲド戦記か、ハウルだっただろうか、といった程度だ。
今回見に行こうと思ったのも、SNSで「宮﨑駿監督の作品が公開される」という話が流れてきて、「監督お幾つだっけ」と検索して、なんとなく気が向いたからという以外に理由もない。
結果、素晴らしかったし、映画館で観ることができて良かったと思う。
けれど、レビューするのは本当に難しい。
キャラクターが良かったのか、と問われると首を捻らざるを得ない。僕にとっては登場人物たちはあまりにも生生しすぎて、おいそれと愛しづらい。掛け合いは楽しかったが、入れ込んだ人物は特にいない。
ではストーリーか、と問われるとこれも素直に頷けない。2時間という時間で繰り広げられる世界はあまりにも濃厚で、唐突で、ストーリーラインだけを追っていては主人公の気持ちの変化についていくのも大変だ。
では、美術や音楽が良かったのか、と問われると唸ってしまう。間違いなくそれらは素晴らしかったと思うし、感情や息遣いが感じられる動画は凄まじかった。けれど、それはこの感動の直接的な理由じゃない。
どうして自分がこの映画を素晴らしいと感じたのか、と振り返ってみると、いくつか思うことがあるが、一つは映画を見る前の下地として、これまで子どもの頃から当たり前のようにそこにあった、「ジブリ作品という想像の世界」と僕との関係があったからなのだと思う。
物語の前半や下の世界の幻想的な光景は、奇妙な冒険譚だ。美しく不可思議で、子どもの頃いつかどこかで触れた物語や映画を思い出しては、懐かしくなった。「あぁ、こんな気持ちでページをめくっていたことがあるな」と童心を思い出しては、くすりとし、純粋に宮﨑駿ワールドツアーを楽しんでいた。この物語は何処に転がっていくのだろうと思いながら。
そんな観光気分で観ていたから、後半の展開には正直面食らった。
母を探して訪れた場所で、いきなり現れた老人に「お前がこの世界の継承者になれ」だなんて唐突に言われて頷く奴がいるだろうか? 確かにこの世界は美しい。素晴らしく美しいが、眞人は来訪者に過ぎない。眞人には眞人の世界がある。当然断る。当たり前だ。
けれど、一方で「あぁ、それではこの夢のように美しい世界はなくなってしまうのか」と惜しむ僕がいて、同時に監督のお年を思い出して猛烈に寂しくて堪らなくなってしまった。監督が創り上げた、この想像を絶する魅力的な世界も、多分同じだ。
そう思った瞬間に、物語と現実の境界がたわんだようになって、ダイレクトに感情をぶん殴られてしまった。幼いころから監督が手掛けた作品に慣れ親しんで、積み上げてきた思い出や感情があったからこそ、失われて行こうとしているものを突き付けられ、直面させられた時の動揺が激しかった。
「この美しい幻想の世界を継いで欲しい」「引き継げる者はいない」「あるいは理解されない」といった悲痛な絶望と、それに対する理解か受容、或いは諦念を経ての「小石一つ分位は継いでもらえるだろう」があまりにも美しすぎた。小石を持ち返った眞人が家族たちの元に帰り、有り触れた幸せとあたたかな希望に包まれているのが残酷で、悲しくて、そしてやっぱり美しいと思った。
どんなに美しい創造の世界も、永遠はない。創造主がいなくなれば必ず終わりが来る。作品は終わることはなくても、宇宙の膨張はそこで止まる。人は永遠を生きることはできないし、誰かの心を生きることもできないから、似たような世界を作っても、きっとこの監督が作るのと同じものにはならないし、同じものには出会えないんだろう。これは創り上げた人によって見せてもらっていた夢だから、観客は物語の中に飛び込んで続きを見ることは決してできない。
あまりにもあっさりと、ふつりと物語を終えられてしまったことで、その寂しさが余計に強化されてダメだった。
正直、終わった瞬間はあまりに唐突に物語から放り出され、置き去りにされて、感想が「は?」という怒りに近い感情になってしまっていた。けれど、これが眞人ひとりの物語として綺麗に緩やかに閉じられていたら、僕は観客席とスクリーンの距離を超えるほどに心を揺さぶられて、スタッフロールで寂しさと美しさに往復ビンタされながら呆然と泣くようなことはなかっただろうとも思う。
この映画は生きていくことと死にゆくことそのものでもあったと思うし、いろんな哀しみや絶望や醜さを内包しつつも、世界は生きるに値する。そしてそんな素晴らしい世界にもどれだけ名残惜しくても別れの時が来る、出会いと別れを重ねて色んな影響を受け合いながら人の営みは続いていく、という普遍的なことが描かれていたように思う。
当たり前のこと、と言ってしまえばそうかもしれないが、全力でそれを駆け抜けてきた人間にそれを2時間に濃縮して、あんなやりかたでぶん殴られたら、当たるところに当たった人は泣くと思う。漬物石を胸に落とされたようなえげつない衝撃だった。「大して力のない小石」の殺傷性を些か軽視しすぎだと思う。あんなもん全部引き受けようとしたら、受け手の個が死滅して廃人になるだろう。
話がそれたが、僕がこの映画が素晴らしいと思った理由は大体上記のような理由からだと思う。僕は故あって人の生と死に立ち会う機会が多いのだが、この映画は生命としても、人と人との関係性としても、物語が創りあげる世界としても、生と死とそれに纏わる人の心がこれでもかという程詰め込まれ、生生しく、力強く描かれていると思った。物語が閉じられた直後の、「ちょっと待て」「戻って来い」と理不尽に吠えたくなるようなあの感情までもが、既知の人との突然の別れに遭遇した時のそれに酷似していたように思う。
けれど、この映画が僕の心に嵌った理由は、もうちょっと別の個人的な特性によるものだ。
僕は現実の世界で常々生きづらさを感じている人間だ。別に困窮しているわけじゃなし、災禍に遭っているわけでもない。人間関係にも困っていない。けれど、どれだけ仕事で充実を感じても、家族や友人と笑い合っていても、子どもの頃からずっと息苦しかった。誰と居ても寂しくなるばかりで、ひとりになりたかった。一番心が解放されて生きていると感じられるのは、想像の世界に触れているときだった。人間生きるのに向いてないなぁと思ったことは数知れない。現実の余暇に想像の世界の空気を吸うのではなく、現実を生きるために想像の世界での息継ぎを必要とする僕は、果たして現実を生きていると言えるんだろうか、なんて思春期のような自己問答が頭を過ったこともある。そういう意味では僕は、創造の世界を『呼吸のできる場所』にすると同時に『死の世界』として位置付けていたのだと思う。
だから眞人を通じて見た映画に、勝手ながら想像の世界と自分の関係を投影してしまった。まならない現実世界に辟易し、能面のような顔で硬い声をしていた眞人が、死の世界に潜って冒険することで活力を取り戻していく。幻想的な死の世界での冒険を通じて、初めて自分の気持ちとの折り合い方や、他者への優しさを見せるようになっていく。その姿に、創造の世界に何度も救われてきた僕のこれまでを思い出した。
現実でない場所で眞人が掴んだものは決して幻想じゃないだろう。
僕にとっても、想像の世界への訪問は、感情の柔らかさや、誰かに優しくすることとや、人間として大事なものを忘れずにいるために、思い出させてもらうために必要なことだった。だったら僕と創造の世界との関係も、そんなに悪いものじゃないんじゃないか、後ろめたく思わなくてもいいんじゃないかと、そんな風に思った。
僕は人の心を理解するのが苦手だし、宮﨑監督やスタジオジブリのことも良く知らないから、きっと監督が表現したかったことは僕が感じたのとは全然別の事なんだろうと思っている。この映画が監督とジブリの栄枯の話だと説く論を見て、成程なとも思っている。
だとすれば、あまりにも剥き出し過ぎて受け付けない人もいるんだろう。
けれど、僕個人は人が生まれてから死ぬまでの心を明暗すべてぶち込んだようなこの映画が美しいと感じたし、宝物のような小石をたくさん握りしめて生き続けていく人生は結構上等なんじゃないかと、そう思えた。そう思わせてくれたこの映画と、幼いころ僕を手招いて心から自由になれる世界に連れていってくれた人たちに、心から感謝したいと思う。
できることなら、もっとずっと、この監督の生み出す世界の続きが見たい。
ひとまずは、昔見てきた作品や、これまで見逃して来た作品を改めて観てみようと思っている。
見応えあり。見終えて考察したくなる映画
※ネタバレ注意
現実世界の描写はインパクトがあり主人公の絶望が痛いほど伝わってきます。そうかと思えば中盤から後半にかけて凪のような穏やかさを持つ死の匂い漂よう異空間に誘われ、夢と現実の狭間のような感覚を見るものに与えます。ただ、主人公が大冒険する様はスピード感をもって描かれているので、鑑賞後の感じがいいです。
他の方のコメントにもありますが、ジブリの過去作品が思い出されるので、その世界観を楽しみながら見ることができます。
上映中はひたすら宮崎ワールドを楽しめますが、見終わってから考察したくなる複雑さを併せ持つストーリーであり、そこがまたいいです。
不条理な世の中を恨んで生きていくのか、それとも愛を持って生きるのか。受け入れ難い感情に向き合うことは容易ではないし、時には仮想空間に逃げ込んでしまいたくなることもあるでしょう。信じられるものもなく人を傷つけ自分もまた傷つけられ、たとえ荊のような道に感じたとしても現実から目を背けずに進めば必ず道は切り開ける。これは、真実を見極める目が養われるということでもあるのだと思います。そうすればあなたはきっと1人じゃない。信頼できる人が必ず側にいるはずだよ。
この作品を観て、こういったメッセージ性を感じ取りました。
どうやったって過去や他人は変えられないけれど、自分自身と今、そしてこれからを変えることはできますもんね。
もう一度観たいなと思わせてくれる作品でした。観てよかったです。
宮崎駿、ジブリからの挑戦状。
宮崎駿とジブリからの挑戦状。
宮崎駿とジブリに関わってきた人たちの過去、現在、未来を繫ぐ、走馬燈のような映画だと思いました。
宮崎駿が先頭となり仲間のために作った映画、そして深い愛情と記憶の一端に触れることができる、ある意味で生々しい訴えのある映画だと思いました。
僕(等)はもうやりきったよ。ここに全てがあるよ。
もう伝えているのだから、今更語ることはない。
あとはあなた達次第だよ。
賛否別れる映画だと思います。
それすらも手の平で転がされてるような話題作。
なので、映画は見たら良いと思います。
挑戦状なのだから。と、思いました。
夏休みの課題
主筋が継母を連れ戻す話なので推進力に欠く。先導役の鷺に導かれファンタジー世界に引きづられていく。置き去りにされるのも理解できる。しかし、それでも良いだろう。たった一度の人生において、この人ほど同時代の巨匠であった人もない。わかりやすさを今さらこちらも求めていない。与えられた課題はゆっくりと読み解くこととしよう。
セキセイインコの動きがよくできている。
スタジオ名だけで売る
宮崎駿監督脚本、何作目かの引退作品
意味不明なチラシを一枚撒いてあとはなに一つ情報公開しないなんとも強者のプロモーション戦略
そうくるなれば色々聞こえくる前にいかねば、というところ、なんだか普通にジブリ作品で普通に良かった
なんか拍子抜けだなー
逆にいえばスタジオ名だけで稼ぐ話でもある
なんだか物悲しい、そういう小手先なんかじゃなくって、もっとこう、豪速球でアニメの可能性を切り拓いてきた皆さんだと思ってたから
宮崎駿集大成
宮崎駿の生き方が人生が次の時代への願いがひしひし伝わりました エンドロールで声優名が!あまり意識しなかったけどあー!これで終わりですか?寂しいけどナウシカ以来私も年を取っちゃたなー素晴らしい作品ありがとうございました
万人受けはしないけど、好きな人はすごく好きだと思う
いつまでもふわふわした余韻が残る、なんだか不思議な物語だった。夢見てたみたい。
皆さんみたいに上手く感想言えないから、すごい頭の悪そうなことを言うと、
主人公がとてもタイプでした。以上です。
つまらないと言い切れない
けど面白いと絶賛もできない
興味深いって感じが一番近いけど
押井守作品みた後みたいな後味
考えさせられたけど自分の人生には必要ない問い(哲学)というか...
原作読んだら変わるかな?
塔の世界は描き切ってないし辻褄が合ってなくてわからないのもある。
けど主人公に焦点を当てると救われてよかったねってほっこりする映画
弓とタバコの取引を持ちかけられた時、正直に話したり
夏子に嫌いって言われたのにすぐ母さんって返したり
自分で頭割った時はこいつやべえって思ったけど
元は悪いこじゃないんだなって。
頭割ったのも見た目が現代の若者っぽくなったのと
最後のシーンの伏線になっててよかった。
友達もできて自分で頭割る鬱屈さが消えて現実で人と関わって生きてく覚悟ができて
ラストシーンで母との思い出はトラウマじゃなく塔の世界のものになっただろうし
夏子も新しい家族としてお互いを受け入れられただろうし。
主人公が救われる優しい映画だなって印象。っていうか周りの大人がちゃんと主人公(子供)に優しいよね。
とりあえず映画館行ってよかったし、原作は買った。
けどジブリのおわり、っていつものカットあったけ?
私が見逃しただけ?
追記、原作読みました
原作読んでない人はおすすめ
とても面白かったし、映画関係なくおすすめ
ついでにこの映画の意味わかんないところは置いといても
メッセージとしては同じなんだなって腑に落ちます
とりあえず作品タイトルはあまり意識しなくてよい
まず、タイトルを吉野源三郎の小説からとったということであるが、
それに釣られて何か強いメッセージ性をもった作品なのかと身構えて
視聴するのはお勧めしない。ある程度フラットな意識で観た方 がいい。
他の方が考察しているようにタイトルや本作品内の裏設定はいろいろ
スタジオジブリと宮崎監督の何かが込められているのではないかという
説に賛成であるが、あくまで作品としての完成度や観た上での率直な
思ったままを言えば、慣れた味を詰め合わせてあるのである意味
安心して食えたが全体的に薄味で新味とメリハリに欠け、食後の
満足感というものを特段感じなかった。思い出補正が強いのもあろう
が、ジブリアニメーションには壮大で不思議な世界観と映像・音楽の
体験が冒険心を蘇らせるとか、明日への生きる糧と出来るとかそう
いうのがあるものという認識があったが、いい大人であってもワク
ワクドキドキさせてくれるつくりの作品という意味では最近のアニメ
映画作品ならスラムダンクや鬼滅の某の方がずっと上だと思う。
しかし、ジブリ作品、宮崎監督のアニメというものに人が求めて
いるニュアンスはさまざまであろうから、一概に言うことは出来ない
とも思うのでこれは私見である。
(以下、視聴したまんまを述べており、まるっとストーリーのネタバレ
を含みます。劇場にもう一度足を運ぶつもりはないので忘れないうちに
と、十分な推敲をしていない長文となっており、ご注意願います。
追記:あらすじ書きすぎてる気がしたので文章量を削りました)
主人公・眞人(まひと)の体験と精神的成長がストーリー全体
の主軸ということかと思うが、眞人の内面がわかり易く描写されては
いないため、「意味がわからない」と受け取られる確率が高いのでは
ないかと思った。私自身、このレビューで文字にしようとする過程で
自分なりの解釈をひねり出して書いているだけで、観たその時点では
なにこれ的な印象が強かった。
冒頭で戦時中の空襲が描写されるためそっち系の展開かと思いきや、
主人公の母親が亡くなり父親と田舎に引っ越すきっかけを描写して
いるものだった。まだ子どもである眞人の内面が抱える複雑な想い
を推測できる内容なのだが、初見では判りにくい。
話の中盤以降は舞台が異界であり、冒頭が戦時中とか時代背景がこれで
ある必要はあったのか、と思わないではなかった。状況説明のため以外
ほぼ全く関係していない。
ジブリで描かれる異界の例にもれず、魔法生物や独特のルールが存在
しているが、そこは説明的ではなくても感覚的に観て問題ない。
炎を操る少女・ヒミは眞人の母親ヒサコ(の過去の存在)だと劇中
ほぼすぐに説明描写されている。ヒミ自身が何の説明も受けずに
夏子を妹と判別し、眞人が未来の自分の子だと判別できた理由は
説明されておらずわからない。
また、夏子が異界に赴いた理由は恐らくはそこで出産する必要が
あったのではと推測するが、これも語られず流されている。
あと、眞人とヒミはせっかく主人公とヒロインぽい絵面であるのに、
展開がどんどんと進み、キャラ描写の深みが足りていなかったという
感想をもった。まぁこれは、主人公の母親であり、他に登場する
見た目綺麗な女性も、婆の若い姿とか父親の後妻とか、ストレートに
主人公とカップリングされるようなキャラクターは登場しないあたり、
意図的なのであろう。多分。
敵対?的だったアオサギは眞人と道中協力するなど、相変わらずその
存在は謎だらけである。(謎だらけのまま終わっている。)
あまり深く説明されないままクライマックスとなり、崩れ落ちていく
異界と洋塔の動画はラピュタの崩壊シーンを彷彿とさせ、当然ながら
作画は当時より遥かに緻密。壮大な劇伴もあり、難しく考えず感情
同調すれば、感動し泣ける場面であると思う。
異界から扉を抜けて現実世界に逃げ込んだインコ人やペリカンは
魔法的な力を失い、ただの鳥となって飛び去って行く。そのなかで
アオサギだけは何故か、妙なおっさんのままである。眞人が異界で経験
した記憶もいずれ薄れて行くと告げているが、アオサギは現実世界に
存在する魔法的な存在、普通の人に姿は見せないけど実はこの世界の
どこかに存在する位置づけだったのだろうか。
ちょこっと調べると、アオサギはこの世とあの世、意識と潜在意識を
自由に渡るガイドのようなスピリチュアルな存在だという説があった。
アオサギはこの作品で唯一上映前に公開されていた映画のジャケット
であり、そこにはクチバシの下に人間の目らしきものが描かれ、被り物
でも例えるならガッチャマンのような凛々しさを感じさせていた。
ところが本編に登場するアオサギは妙なおっさんである。観終わった後、
どう解釈したものか悩んだ。考察とか公式見解はチェックしていないが、
アオサギは童話によくある「呪いで不細工になった存在」であり、
本来の姿はジャケットのような凛々しい顔立ちの男だったのではなか
ろうか…いろいろ妄想できるが、多分どこかで誰かが言及するだろう
そして、実にあっさりラストとなり、エンドロールの歌い手にちょっと
テンションが上がったものの、ロール後に少しでも後日談や何か象徴的
な映像でも入るのかと思いきや、本当に何もなし。照明が明るくなり
みんな肩透かしをくらったような気分になったのではなかろうか。
総じて、もっと掘り下げたりたっぷり登場させて欲しかったと思える
キャラも全てさらさらさらっと、という感じで、インパクトが薄い。
アオサギや婆軍団やヒミが、勿体ない。
事前の広報をほとんどしなかった事がどうかは置いて、冒頭にも
若干触れたが、個人によって差はあるだろうがコモンセンスとしての
「ジブリアニメーション」に期待しているのはやはり「千と千尋」や
「ハウル」「トトロ」「ラピュタ」のような作品であろうと想像する。
今回の作品で、それらの主要素であるファンタジー美術や、テンポよく
勢いに満ちたアクションや、壮大な劇伴音楽といったものは全部乗せ
になっており、その意味で良かった凄かったとの声は無論多いであろう
が、私個人は124分で完結するいち作品としてカタルシスを得られる
ものだったかと言われると首をひねらざるを得ない。
先程「全部乗せ」とは書いたが、画面上に「鳥」は大量に出現している
この作品、ジブリの「空」・・・飛翔・飛行・空中戦・自由落下などの
空間的なものが物足りなかったように思う。化け物・怪物・巨大兵器の
要素も少なかった。
心に刺さった人、宮崎アニメの集大成と評する人も一定数いると思わ
れるので、恐らく観る人が歩んで来た経験、描写から特に主人公の心情
を読み取れるかどうかによって判り易い・意味不明の評価が割れるの
ではなかろうか。また、宮崎氏が最後の監督作品だとしているバックボ
ーンまで考えて観るのと単に観るのとでも評価が割れると思う。
エンターテイメントとしての出来や興行成績うんぬんで捉えれば、正直
ちょっとどうなんだろうと思えた。感動が少なめだったので、採点と
してはこの程度である。
ファンタジーで描く哲学
予備知識ゼロで鑑賞
最初の感想は「いまいちわからない」
次に思うのは宮崎駿らしさの良さと少しの衰えでした。
人物と自然の描写において厳しさと逞しさ、そして実に細かいこだわりが随所に見てとれ、それはもう宮崎駿監督の真骨頂だと思います。
一方、全体的に後出しキャラによってストーリーが左右される部分が多く感情移入という意味では入り込めないところもありました。
昔の宮崎駿監督ならうまく1本の糸に紡いでくれたんじゃないかと思うとちょっとだけ寂しくもありました。
常にタイトルを突き付けられている、そんな作品です。
全1987件中、1341~1360件目を表示