君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全2097件中、1141~1160件目を表示
映画は理屈ではなく感覚だ
これほど事前情報がシャットアウトされた映画ははじめて。ヒントはこの鳥?のポスターのみ😅 だからこれから一体どんな映画がはじまるのか⁉⁉️️と、興奮しながらの鑑賞。あまりネタバレしないように書く(これから観る人はこれも読まない方がいい)。
いやぁおもしろかった‼️😆 宮崎さんの前作「風立ちぬ」はどこか理屈っぽくてあまり好きではなかった。「君たち」はあまり考え過ぎずにストレートに宮崎ワールドを描き切っていてその清々しさが良い。そして絵(画)、これまた今までの宮崎作品よりも秀でていた。立体感がありとても美しい。光の具合も秀逸。それでいて時代の空気までも見えるようだ。時代といえば(キャラクターの顔つきや背景から)戦時中の空気感もリアルに感じられた。もちろんおれはその時は生きていないから実際の雰囲気は知らないのだけど、宮崎さんの生きた体感を見事に映像化している。物語は自由❗️😁 壮大なファンタジーが展開される。次々と新しい世界を観せてくれてすっかり引き込まれた。これは宮崎さんの夢の中の世界とも言えるね。シナリオはスパッとしている。回りくどい予定調和な段取りは省き、言いたいことだけ言って、はいおしまい、という簡潔さ。これでいいんだよね。映画には余計な説明はいらない(最近の映画は説明過剰でイライラしてる)。映画作家「宮崎駿」を前面に出した傑作だとおもう😄 久石さんの音楽はいつもの親しみやすい旋律はなくバックに徹している。しかしピアノを基調としたサウンドはリズミカルで透明感がある。さすがだ。キャラクターはいつもの宮崎さん好みの性格の持ち主だけどそれでいい(しっかりしすぎておれにはちょいと合わないが😅)。とはいえ凄い映画ですぞ❗️
全開
キャラクターに魅力がありませんでした
ストーリーを理解できるできない以前の問題として、登場するキャラクターに魅力がありませんでした。
特に主人公の眞人。
時代設定上、多少は仕方ないのかもしれませんが、感情や表情の揺れ幅が少なすぎて、何を考えて行動してるのかが伝わりません。
また全編を通じて一切変化も成長もなく、ただひたすら義母を探し続ける姿は、与えられた命令を実行するアンドロイドかロボットのよう。
同級生との喧嘩のあとに、側頭部を石で自傷するシーンは、おびただしい出血量に見合うだけの動機も怒りも痛みも感じられず、その行動とそれをした眞人自身に大きな恐怖を感じました。
そしてヒミ。いや、この場合はヒミ役のあいみょんと言うべきでしょうか。
棒読みなのはもちろん、声そのものにも大して魅力がなく、ヒミが喋るたびに違和感がハンパなく仕事をしてくれました。
ジブリが職業としての声優さんを使わないことについては呆れや諦めを通り越して、もはや悟りの境地なのですが、逆に出演者として世界に自分の無力さを晒してまで得るメリットって何かあるんでしょうか?といつも疑問に感じています。
あいみょんにとって、今後、この作品が円盤化され、テレビ放送されるたびに、視聴者から笑われ晒し者にされる黒歴史がデジタルタトゥーのように永遠に刻まれてしまったわけで、本人や所属事務所に代わって共感性羞恥に苛まれています。
最後に、その他のほぼ全てのキャラクター。
「はじめまして」の場合、一般世界ではまずは自らを名乗り、自己紹介や状況説明から入ってお互いの距離間を少しづつ近付けていくと思うのですが、ほぼ全てのシーンでそれがありません。
眞人に出会った時に名乗ることもなくいきなり指示を出し、唐突に行動と判断を迫ってきます。尺の都合なのでしょうか、キャラクター同士の自然な距離感など完全に無視されています。エヴァのシンジくんならとっくに逃げ出してるところですが、それでも眞人くんはノーダメージで次々と受け入れ、時にガン無視し、右から左にさばいていきます。さすがアンドロイド、迷いも後悔も1ミリもありません。
ここまで書いてきて、他の方のコメントで「宮崎駿さんの夢の中を覗いているようだ」とおっしゃってたことが腑に落ちた気がしました。確かに夢の中の登場人物はお互いがお互いのことを知っていますから名乗り、説明する必要などありません。
とはいえ、ココは夢の中ではなく一介の映画作品に過ぎません。描かれない限り、キャラクターの名前も性格も行動の意味も動機も魅力も何もかも伝わりません。
このキャラクターが勝手にわちゃわちゃ動いている感じが、総じて全主要キャラクターの「モブキャラ感」「NPC(ノンプレイヤーキャラクター)感」に通じています。観客を無視して勝手に進むのです。ストーリーもキャラクター同士の関係性も。
そして、全てのキャラクターに言え、かつ魅力を致命的に失わせていることは、
【誰も悩まず、変わらず、成長しない】
【作者からのキャラクター愛を1ミリも感じない】
ということです。
どうしてこうなった?
ここからは蛇足です。
いろいろと他の方のコメントで考察をお見受けし、それはそれとして自分にはない視点として楽しく拝読しています。
とはいえ、この作品が宮崎駿さんの自伝的なものだとしたら、自分を愛せていないし、それ以上に他者を愛せなかったのかなあと心配になってしまいました。余計なお世話ですみません。
勝手に期待値を上げすぎてた
宮崎駿監督の世界観はすごく出てた。
でも何の情報もないのはやっぱりどうかなーって感じた作品だった。
自分が作品に没頭するにあたって、どういう状態でいるのが正解なのかわからなかったし、最初は戦時中の作品なんだろうかという気持ちだった。
転校初日に同級生とケンカって流れはわかるけど、その後になんでマヒトが自分の頭を石で殴ったのかもわからないし、アオサギが急に喋れる設定になってて話しかけてきたのかもわからない。
あと継母が突然姿を消して、別世界?で出産したいと言い出したのかもわからない。
途中から急にファンタジー感強くなって、その世界に引き込まれては行くんだけど、そこに辿り着くまでのストーリーが自分の中で理解できてなくて、追いつかないままだった。
最後もなんか終わり方としては腑に落ちない気持ち。
消化不良だった。
あと今までのジブリ映画になく少し恐怖を感じるところがあった。
まず、情報は最低限にしても少しあらすじ的なものは欲しかった。
同じように最低限の情報しか公開していなかった「THE FIRST SLAM DUNK」は既にスラムダンクとして人気漫画だったし、登場人物の人となりを知るには漫画自体を読んでた人、アニメを観てた人には少なからず理解出来る作品だった。また映画の予告シーン、公開されていた画像などから誰が主人公で、どういうストーリーなのかある程度考察出来るシーンが散りばめられていた。
今回は宮崎駿監督の完全新作でオリジナルということで、情報がないことを期待してた部分が大きかった。
観ててとっつきにくい部分もあって、勝手に期待値を上げすぎてところはあるが、やはり何かしらの情報は必要だったんじゃないかって気持ちが残る。
おそらく、2度、3度観ればわかる話なのかもしれないが初回では意味がわからない作品だと感じる人が多いと思う。
本当のレビューはこれから何度か観てからになるんだろうけど…。
現時点で作品の評価としては納得はしてないかな。
ただ、作画は良かった。
作画監督はゲド戦記、コクリコ坂から、風立ちぬ、など近年のジブリには欠かせないし、エヴァンゲリオンファンならお馴染みの本田雄さん。
他に作画に携わっていたのが、名探偵コナンのハロウィンの花嫁の監督の満仲勧さん。同作の劇場版では黒鉄の魚影が上映されるまでシリーズ最高の興行収入でした。ハイキュー!!や新海誠監督の天気の子でも知られる方です。
作画においては文句なしですね。
何にしてもこれこそが宮崎駿監督の世界観だなって感じたし、一番評価出来るところだと思う。
良かった。
かなり好き
タイトルだけを見たら説教臭い内容なんだろうかと敬遠してしまうかもしれませんが実際全くそんなことはなかったです。
歴代のジブリ作品の寄せ集めのような雰囲気でしたが、不思議と全ての世界観が調和しており違和感無く観ることが出来ました。ファンタジー過ぎず、適度にシビアな部分もある少し難しい大人向けの作品かもしれません。
集大成作品として見ない
君たちはどう生きるかと問う作品なのかなと、予想して観たがそんな事はない。
今まで観てきた宮崎作品を下敷きにした新しい境地にある映画なのだ。
なぜなら、全く分かりやすく作っていないし、全く説教臭くない、ただ自分の作りたいものを熱意を持って作ったと感じる作品だからだ。こう言う作品は、はっきり言って若いと感じる。
長いキャリアの中でいかに映画を面白く見せるか計算し、観客に伝えたいことを明確にする、現に宮崎作品ははっきりと何が言いたいかわかる作品が多い。しかし、この映画にはそう言った分かりやすさはない。
それでいて、何の話かわかるけどわからない気分になる、しかしどこかで観たことあるような、既視感はある。ここは、あれだな、あそこは、これだなみたいなシーンがたくさん出てくる。宮崎監督でなければパクリだオマージュだの連続だ。しかし、自分の作風の、オマージュしてるんだから文句はない。
では、何作も作っている監督がそう言う作り方をするだろうか、あまりないのではないだろうか、それでいて感じる若々しい熱量。鑑賞後、頭をガンガン殴られたような衝撃を受けた。
次の作品を予感させる熱量がこの作品にはある。何作も積み上げないとこの作品は出来上がらないと言うことに衝撃を受けた。さらに、まだまだ次の作品への足がかりなのだと思うと、なんとも先の長い話で途方もなさを感じずにはいられない。
あれこれと思う事を書いたが、この作品は凄いんだとシンプルに思う。次の作品を楽しみながら今は積み上げられた重みを感じつつ余韻に浸ろうと思う。
星5にしない理由はまた次の作品に取っておこうと思うからです。
予備知識なしで観る映画鑑賞もまた新しい。今度タイトルのみであらすじも出演者も見ないで映画を鑑賞して、この映画との差異を検証するのも悪くないかなと思う。
家族愛の物語!感動で涙。
ストーリーが難解などの評価を見て、どんな難しい映画なのかと構えて見に行きました。
しかし、実際見てみると、内容はすごくシンプルで家族愛や絆をテーマにした心に沁みる作品でした!
難しい難しいと書いてる人は何?と思いました。何がわからないのかが、わからない程、とてもわかりやすく、素敵な作品でした!
少年がトラウマを乗り越える過程や葛藤など、とても心に響きました。
身近な人の死、過去のトラウマ、悪意と善意、家族愛、友情など、誰もが経験する人生そのものが詰まっていました!
今までのジブリ作品で涙した事はなかったのですが、今回の作品は心に響いて思わず涙が出ました。
多彩なアニメーションにも感激しました。
これは、映画館で見て良かったと心から思いました。
米津さんの歌も映画にぴったりで、更に感動しました。
迷っている方は評価気にせず、ぜひ見に行ってみて下さい!
私はもう一度見に行きたいと思っています。
説教臭いタイトルに惑わされるな とにかく何も考えるな
母と子の愛と絆の物語
これは母と眞人との愛と絆と成長の物語に感じた。
母が亡くなり(兄は戦争に?)、知らない土地に引っ越し、新しい家族とも学校でも上手く馴染めず、自暴自棄になっていた眞人がふと見つけた亡き母が贈った「君たちはどう生きるか」
この本を読んで眞人は自分本位の考えから周りの世界に目を向けるきっかけになったように思う。
それからの眞人は夏子を助ける為(本を読む前の眞人では考えられない覚悟が感じられる)、様々な冒険をし、そこで生命の神秘、世界の在り方、青サギ、キリコ、ヒミとの出会い、最後は大叔父の作った歪んだ平和の独りよがりの世界ではなく、例え醜い争いがあっても、誰もが生命に満ち溢れた世界を選んだ。
そして自分も母を亡くし人生に絶望しこの世界に逃避してきたヒミもまた眞人に出会い、自分がこんな素敵な子を産むことを知り、生きることに前向きになっていく。(眞人とのことは大叔父に聞いたっぽい) この2人が時空と時を超えて、若い頃のヒミが眞人に影響され、死ぬと分かっていても眞人を産むために生きる。眞人もまたヒミ(母)から生命と愛と本(知恵)を贈られ生きる力をもらう。この不思議な繋がりがとても素敵で泣いた。
そしてエンディングの米津玄師の地球儀を聴いてまた泣いた。
作画演出7割、脚本1割。
2割は、宮崎駿と言う天才とスタジオジブリの付加価値と懐古的感覚。
後継者がいないスタジオジブリの悲鳴の様な作品。
これが観終わっての感想です。
取り敢えず良かった部分。
作画は素晴らしいの一言。
空気や風が『視覚的に見える』作画が出来るのは宮崎駿ただ1人。
これは間違いない。
僕もイラストレーターを仕事としている身ですが、子供の頃から憧れたのは宮崎駿と鳥山明の2人。
その1人の作品をいい歳したおっさんになってまで映画館で観れたのは素直に幸せでした。
何よりもこれまでの作品には見当たらないタッチを多用した事に驚き。
新鮮だったし、躍動感あふれる素晴らしい映像だった。 作画に関しては最骨頂だと感じました。
演出も素晴らしく序盤から中盤手前にかけての下はかなり良かった。
ただ。
作画が良けりゃ良い作品というわけではない。
ストーリーは正直残念なものとなってます。
過去作のつぎはぎの様な構成で、特に本筋に入るまで感覚で1時間ちょっと使ってるかと思います。
とにかく核心部分までが長い。
かといってそこまでのメッセージ性は感じられない。
あまり魅力のないストーリーの中、終盤やっとこの作品が言いたい事。
宮崎駿のやりたかった事を自分なりに解釈したのだが
『血縁に継いでほしい』
『後継者を育てられなかった』
『現実を見なさい』
これでした。
近いところで言うと庵野秀明監督の『シン・エヴァンゲリオン』でしょうね。
ジブリの解体後、再結成していろんなスタジオからアニメーターをかき集めどうしても宮崎駿はこれが言いたかったのか。
初見の解釈はこんなもんです。
前作『風立ちぬ』は個人的に宮崎駿の最高傑作の1つだといまでも思っています。
宮崎駿の念が目に見えるほど熱いものを感じました。
素晴らしい作品だった。
今作も期待していたのだが、少しだけ子供寄りに戻しキャッチーに仕上げ、そこに宮崎駿のダークな部分を足したと言う感じ。
正直に言うと僕の苦手な細田守監督の作品の上位互換と感じた。。
ターゲットも曖昧で個人的には期待には及びませんでした。
なんとなくですが、宮崎駿はあと一作作りそうな気もします。
悪い部分を書きましたが やはり劇場でスタジオジブリのオープニングを見ると高揚してしまうのもまた事実。
次に期待します。
理想的な人
自身の悪事に向き合える人、愛すべき人を愛する人、
守るべきものを守ろうとする人、立場責任を全うしようとする人。
様々なキャラクターが登場しますが、みんな清々しく、自立していて、
それぞれの考え、行動にある種の理想を背負っているように見えました。
どの考え方に同調し、あるいは、違和感を抱き、
そういった反応が自身の世界を作り上げていくものだと感じました。
童話や、おとぎ話のように、
観るべき時に観て、子供でも大人でも、観客、視聴者それぞれのタイミングで、
それぞれの注目点が変わるような映画だと感じました。
良い映画だと思います。
若いころ、どんな人を理想的だと思っていたのか、
何をかっこいい大人だと思っていたのか、
もう覚えていないことに気づき、自分の世界がなくなったようで、
少し歳を取った気になりました。
序盤とそれ以降とで 監督も作者も違う
風立ちぬも ストーリーはひどかったのだが 監督は明らかに 宮崎駿 だった。 それは演出の力によってわかるのである。 演出の力というのは絵の構図とか色 バランス 、カメラワークなどによって伝わってくる 迫力とか緊張感とか 深みとかいうものとなって現れるのだ。 私が今回の作品を見て 演出の力を感じた部分は 3つ。 1つは婆様たちのいる部屋に主人公が近づいていくところ 。.。.それまでカメラを停止した時間を長くとっ、ここぞのところで 主人公に合わせてカメラが移動する・・という 宮崎駿がよくやる手法がとてもよく決まっていて 迫力があり怖さも出ていた。 2つ目は 堤防の上で主人公が他の少年たちにボコにされる シーンだ。 意図的に カメラを引いた構図を使ってこのシーンに何か 深い意味がありそうだという雰囲気を醸し出していた。もう一つは 主人公が自分の頭を石で殴ったら 思いがけず 血がたくさん出てきたところ。 意外性があって 見てて結構 びっくりして怖かったので 宮崎駿の演出だと思う。 その後を少しの間 スローダウンしたように見えたが あれは主人公がなぜ計画を実行しないのか、 その理由を 観客に考えてもらうためだと思う。 だからその辺までは 監督自身の脚本、 演出 だったと私は思うのだ。
主人公の父親は母親と政略結婚した。金持ちと金持ちのコラボレーションだ。父親は 最初の奥さんが亡くなったのでその妹と結婚した。 これを彼は大喜び しているようだ。その資金のおかげで 事業が順調なようだ。 もしも妹が他の男と結婚したら そうはいかなかっただろう。さらには戦争で人々が苦しんでいるというのに自分だけ会社が真儲かって喜んでいる。 そして少年は誰かを陥れようとして自分の頭を殴った。だが自分のその行動に嫌気がさした。どくどく流れ出す血を見て、父親と同じ悪党の血が自分の中に流れていると感じたからだ。・・・ これはおそらく 宮崎駿の生い立ちと似た設定だと思う。違うのは 宮崎駿は長男ではなかった。 もし 長男に生まれていたら 事業を継がなければならなかっただろう。 果たして映画監督になるという 今のような生き方ができただろうか?・・ さあ 君たちはこういうシチュエーションに生まれてしまったら、どう生きる?
・・という問題を 若手のアニメーターたちに投げかけたのではないかと思う。
考察
しかるにバトンを受けた 監督や脚本家たちは宮崎監督が どんなバトンを投げたのかさえ 理解することができず ワケのわからないものを作ってしまった。 全然思い入れをしていない継母がいなくなったからと言って 何だというのだ ?観客はそのどこに 主人公のモチベーションを見いだしたらいいのだ?作家や監督が主人公に何をやらせたらいいのかわからないんだから 観客が見ていて何をやっているのかわかるわけがない。 演出 に全く力がない 。絵も構図も カメラワークも全て平凡。インコのキャラクターとか全く魅力がない。あれを見て 宮崎駿 デザインだと誰が信じることができるのだ?人物のアップは ゲスだった。
この作品は序盤はかなり 点数高いが それ以降は0点だ。一体何点をつけたらいいのか とても困ったよ 。
純粋に良かった
子供の時に大切だったことが大人になるにつれて無くなっていく系にとても弱いから刺さってしまった。ガムシャラひたむき感がジブリっぽいような気がして良かったし世界を創作することにのめり込んだまま時が止まったような大叔父とリアルを受け止めて前に進んでく眞人の対比?が良かった。全部の時間軸と発生とリアルを同じ世界に入れ込んだ構想がすごいなぁて思う。レビュー低かったからドキドキだったけどいいものを見れたと思う。
宮崎駿アート作品
これは宮崎駿の自己表現の形かな、、
いろいろと自身の経験した世界を張り巡らしている。
宮崎駿の中に巡る様々な世界をうまく一つの作品としてまとめている。
そのまとめ方の美しさはまさに西洋絵画にみる傑作のそれ。+4。
ただ、その分宮崎駿の内なるもののコピー&ペーストによって、
映画世界の一貫性や深みは他の宮崎駿作品には劣る部分があるように感じた。
千と千尋やハウル、もののけみたいな一貫した世界での深い描写には欠けた感じ。
これは、主人公目線と宮崎駿目線とのバランスが原因なのかもしれないし、
宮崎駿監督が引退されて長いという"事前情報"が僕に起こした錯覚かもしれない。
とにかく、この部分について僕自身が期待したものに足りなかったので-1。
宮崎作品の安定して優れた映像表現は顕在している。
なんなら冒頭の映像は過去を超越していて圧巻だった。+1.5。
以上は初見の感想で、
考察してるサイト等で学習してからもう一度見ると、
ただただ最高の作品でしかなくなる。潜在的な評価は5。
泣きだす幼児――がいたそうだ
年間10-20本ほどの映画を、映画館で鑑賞する程度の映画ファンである。
宮崎駿監督作品は、トトロやナウシカはテレビで見たかな、という程度だが、それ以外でもそれなりの本数で封切り時に見ている。
千と千尋、もののけ、風立ちぬ、劇場で見た。良かった。感動した。紅の豚、その他でイマイチというのもいくつもある。
本作は、やはり封切り時に見ている「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)、「ハウルの動く城」(2004年)と同水準だと思う。キムタクも起用されていたし、ね。
タイトルはあくまで借用。英語タイトル「The Boy and the Heron」(少年と鷺)が正しいが、それでは客は呼べないだろうから、借用したのだろう。
トトロや魔女の――などのように、子供が見て楽しめる映画ではない。
この映画に限らず、極力事前情報を得ずにスクリーンで映画を見ることにしているが、そもそも事前情報がない映画だった。
「君たちはどう生きるか」の意味は、見てのお楽しみ…である。
テレビCMもなく、試写を回していないので映画評も公開後に出てきたくらい。
平日の午後、下町のシネコンでは8割くらいの入り。かなりのものである。
映画終了後、館内が明るくなって3人組の男子高校生と思しき子らが「わかんねー」「じゃなく、感じろよ」などと言いあっていた。アニメファン、映画ファンの若者の素直な感想だろう。
この映画が、宮崎駿以外の監督が撮ったものなら、★は2つ。御年82歳の大監督、日本が世界に誇れるクリエーターの一人の作品、見ておいたほうがいいという意味で私は上記の評価をつける。それだけだ。
7月21日付産経新聞の映画評子は「映画館では途中で泣き出す幼児もいた。『となりのトトロ』のような家族で楽しむ作品とはいいがたい」と書いている、そういうことだ。
正直なところ、新海誠の「すずめの戸締まり」のほうが、アニメ映画としては10倍面白く、理解しやすいね。
声は、木村拓哉はじめ声優ではなく、俳優を起用。過去作品でもある傾向だが。主人公の父親をなぜキムタクにしたんだろ? しかも特別出演。これはいらん。ま、制作時にジャニー喜多川問題はなかったろうけど。
事前情報を出さない、宣伝しない戦略を取ったのはなぜだろう…。
宣伝用の公式サイトもない。
イメージ写真も1点のみ。
パンフレットもまだ発売されていない。…の、ないない尽くし。
そんな出し惜しみせは、あんまり意味ないと思う。コスト削減にはなるだろうが。
全2097件中、1141~1160件目を表示









