君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全1955件中、441~460件目を表示
権威を持て囃すことしか出来ない不毛さ
宮崎駿流自己満足のオンパレード。
説明を省くのは構わない。しかし、辻褄の合わないシーンが頻繁に出てきて、非常に雑な作りとしか言いようがない。
例えば、曾祖父の世界は、重要な死者の安息の地なのかと思いきや、単に現実世界からの避難場所でしかなく、そこの説明も皆無。
登場する種族の役割も、その世界の仕組みもよく分からない。矛盾がどんどん出てくるけど、放置して物語が進み大団円。
いきなりワープするし。「あれ?じいさんに会いに行って、なんで戻るの?」みたいな。
これぞ宮崎ワールドと満足する人を否定しません。楽しんだのなら、それはそれでも良いでしょう。しかし、娯楽作品としてろくに成立しないものをそのまま出すのがジブリなのだとしたら、無責任と言わざるを得ないです。結構な値段取るんだから。
ま、私の批判は「監督の夢の世界の話に突っ込みいれんなや、野暮よのお!」ってことでしょうかね。
とにかく酷い映画でした。
夏に味わうこのクラクラ感こそジブリ。
空襲(?)をきっかけに母を失い、父親の再婚者のもとへ疎開した主人公。
家柄による転校先での葛藤や、再婚母への嫌悪感に苛まれる主人公は、実母が遺してくれた本により解放される。
パワーアップした主人公が、「母親に会わせてやる」とそそのかす青サギを追い、謎の塔の不思議世界に迷い込むお話。
▼他人の夢を体験するクラクラ感がすごい。
・ばか暑い夏でクラクラしてる中、謎世界に迷い込まされて、再び現実世界に戻され、なんだったんだあれは・・・とさらにクラクラする感じが、まさに夏公開のジブリの真骨頂。
・トトロや千と千尋よろしく、夏の空気のなかでそのクラクラ感を味わわせてくれただけで有難い。
(以下ネタバレ気味)
▼人間に生まれるために舞い上がった、キュートな命の精霊たちに感動した瞬間、
パックマンスタイルで次々とペリカンに喰われていった不条理の衝撃が忘れられない
▼主人公が異世界へ出発する前にすでに成長してる
・異世界に迷い込んだ主人公が、冒険や出会いを通じて、人間的に成長を遂げるというパターンが多い気がするけど、
本を通して、冒険前に主人公はすでに成長していて、なんでもこいや状態で、異世界ダンジョンを淡々とこなす感じがなんかおもしろい。
▼ファンタジーといってもキラキラしてるだけじゃなく、エグみが容赦ない
・世代的に劇場でのジブリ鑑賞デビューのキッズたちもいるだろうに、ガマガエル大量発生シーンや、大魚かっさばき臓器シーンといった、シュバンクマイエルばりの強烈シーンでトラウマになる子もいるんだろうなぁ。。
▼視聴者が普段大事だと思っていることが、この抽象度の高い作品を通して強化されるところがあるかも
・かろうじて映画のメッセージ性が保たれているのは、大叔父に託された「より良い世界を作るために、混沌の現実世界に戻ること」を主人公が決意するところにある気がする
・主人公が宮﨑駿監督をモデルにしてるっぽいところをみると、だからアニメを一生かけて頑張ってきたのかという見方もできるし、何かに普段打ち込んでいる観客は鼓舞されるところあるかも。
・フィクションとノンフィクションがないまぜになっていて、さらに抽象度が高いので、観客は映画を観ていても、実は自分自身を勝手に発見することになり、結果的に作品タイトルのような作用が働くという構造がおもしろい。
・それを踏まえていろんな人の感想を見ると、それぞれが大事にしていることが垣間見えて、それもまたおもしろい。
とらえどころがなく、肩透かし
宮崎駿が引退を撤回してまで作りたかった作品ということで、観る前からどうしても構えてしまう。ストレートに切実な思いをぶつけてくるに違いないと想像していたが、観終わった感想としては、とらえどころがなく、肩透かしを食らった感じ。
黒澤明の晩年の諸作品、中でも「夢」を思い出した。巨匠の頭の中を覗き見て、よく意味はわからないけど、受け取るしかない、というような。
主人公はともかく、アオサギの実体のおじさんをはじめ、今作の登場人物のビジュアルが好みではなかった。ヒロインとなるべき女性たちも魅力的じゃなかったし。エンドクレジットで豪華声優陣が紹介されていたが、誰もはまっているように感じなかった。
賛否両論と聞いているが、はたしてどの辺りが良かったのだろうか。これまでのジブリ作品のエッセンスを感じさせるところ?罪悪感を抱えながらも、自らの意志で生きていくという希望?それとも、人間の欲望に限りがないという絶望?
事前情報が一切なかったことが評判だったが、宣伝の仕様がなかったということもあったような気がする。
よくわかりました
映画観てきました☆彡
生まれ変わり、時代を超えた出来事。
死後の世界、生まれてくる前の世界、DNAを繋げていく意味。
よく分かりました!!
というのも、事前にレクチャーのYouTubeを見たおかげです!!
おもんなかったなー。 ベタと意味わからんの混在してて途中めっさ眠か...
おもんなかったなー。
ベタと意味わからんの混在してて途中めっさ眠かった。
親子連れでゾロゾロ来てたけど、、
逆に子供がどう思ったのか聞きたいな。
率直な感想を3点挙げました。
言いたい事は3つです。
⑴ ●前宣伝等一切なし、パンフレット販売も当初なし(8/11から)。主人公も時代も分からないで観るのは新鮮な体験でした。
⑵ ●ストーリーは意味不明、でも宮崎駿ワールド・宮崎駿アニメーションは堪能できる。(階段を駆け上がるシーン・シチューをそそぐシーン・ジャムをかけて食べるシーンなど) つまりそこに価値を見出せる人かどうかでこの映画の評価が分かれる作品だと思います。
⑶ ●たまに夢を見ると、普段気にもしてない昔の友人や近所の人が出てきたり、よくこんなの考えたなと思うような荒唐無稽な展開のストーリーの夢を見る事があります、そして起きたらほとんど忘れている。それに通ずるものがある映画だと思うしかないのかな、と感じました。
宮崎駿の過去の総決算と深層心理
特に新しい何かがある訳でも無く、訴えかけるメッセージが感じられる訳でも無い。
ただただ、宮崎駿の表現力と物語があるだけだ。
至るところに氏の過去に送り出してきた作風が垣間見える。
それが見たければ見た方が良いかな。
何かを受け取りたい。と使命感を持って見るならば、別に見なくても良いと思います。
期待せずに見てきたら
事前に見た評価が散々だったので全く期待せずに見てきましたが、独特の世界観にすぐに夢中になりスタッフロールでは自然と涙が流れていました。
賛否両論あるのは分かるけど宮崎駿作品で育った人は食わず嫌いせずに一度ぜひ見て欲しいかな
人の心に様々な捉え方をさせる映画
「人間は綺麗なものではないけれど、それでも醜さも許しながら生きていく」ということが伝えたいことなのかなと思った。人間は私利私欲で醜く、不自然に他者を傷つける。ラピュタやトトロのようなファンタジーとは違って、現実的でドロドロした部分を描いてるなと思いました。何も考えずに素直に感じるまま見たら、きっと冒険的で楽しいと思います。死生観について頭で考えてしまう私にとっては、映画の伝えたいことが少し複雑に遠回りしているように感じられ、かつ、物語の熱量に少しだけ疲れるかもです。映画を見た人の感想が十人十色で面白いので、人の心に様々な捉え方をさせるという意味で希少な映画だと思います。
ジブリを見てきた人こそ見てほしい。
君たちはどう生きるかと言うタイトルだが、これは明らかに宮崎駿はどう生きて生きたかっという感じがする。様々な場面に過去の作品のオマージュがあり、あ、これあの作品のココのシーン。あのキャラってあの作品のキャラだよね。など一緒に観に行った人と後の座談会に花が咲きました。逆に、ジブリ作品をあまり見ていない人にとっては退屈な作品だったかも。
一つの作品の中でこれだけ駿の中身が見れたのも少ないのではないかなぁ。なんかこれが遺作になるのかなっとも思いましたね。まだ1度しか観ていませんがもう一度じっくり見直したい作品です。ここまで秘密にしなくても良かったのに。中身を説明しなくても、何かしらの宣伝方法はあったと思うのですが、どうなんだろうか。
駿の頭の中を観た感じでとても私は良い作品だと思いました。
駿さんの物語
ストーリーは謎すぎ。君たちはどう生きるかという同名小説とは関係がない。
これは駿さんの物語だと思う。
こんなことを子供の頃毎日考えていたんじゃないかな。当時のイマジネーションを人生の最後に表現したと思うよ。
とても駿さんらしく、自由で奥行きがある。おそらく、一人で考え事している子で、静かに毎日がワクワクだったんだろうと思う。なんか分かる。
駿少年はその後、皆が知る通りこんな人生を歩いた。生まれてからずっと、何も変わりはしなかった。
子供の頃の自分が今の自分と似ている人は、幸せなのだと思う。自分らしさを守れたということだから。実はそれってすごく困難で、険しい道。
人生の歓びはどう生きるかで大きく変わる。
何をしたかでなく、どう生きたかなのだ。
駿さんはそう問いかけていると思う。
劇場版にする作品なのか?
基本星3つ以下はレビューすら書かないが
これはいただけない!
宮崎駿82歳
ま、しゃーないねんけどさ笑
やっぱ最後の作品は小さい子供から大人まで、みんなが楽しめるジブリを作ってほしかった。
個人的なポエムは一部の場所で限定公開したほうがよかったように思う
駿さんは"風立ちぬ"で終わるべきやったね。
私の中のジブリ
ジブリと聞けば、テレビの中であり、映画館で封切りされる前にテレビ前で名作を見る幼少期だった。
宮崎駿は先生、巨匠でなく、名作を作る人というイメージであった。
そんな中本作では、今まで感じたことのない若い感性と緻密な脚本力の体力的限界を感じた。
それは宮崎駿という人物を今までで1番強く感じた瞬間であり、と同時に今まで1番強い喪失感を覚えた
あなたは何故生きるのか
君たちはどう生きるか
裏庭の異世界は、単純な原風景の描写(書き写し)ではなく、作中の人々がその中で自分の時間、空間を持ちながら世界を生きるための礎に見える
生き急がなくてはいけない時代が来て、自分の中に培ったものを手にして時代と向き合う。積み重ねたものが崩れ去ったときにも、ありきたりでも、お互いを思う気持ちがあり、眼は未来を見ている
生を励まされるような映画
自分の手で自分の世界も誰かの世界もいくらでもどうにかすることが出来た。それでも、清いものを前に自覚する「これは自分の悪意だ」。罪を償うように、己を律するように、生きやすい世界を自ら手放し、火の海の苦しい世界で生きていくことを決める。そんな眞人の真の強さに、心の底から震え上がるような勇気を貰った。己の黒い部分を受け止めることはきっと何よりも難しいことだと思う。実際私自身も無意識に幾度も自分を裏切って生きてきたのではないか「これは私が◯◯のためにやったことであって」自分の心を守っていたのだ。それでもやったことは消えない。言い訳をするということは罪悪感が後ろにあったのは確かで、かさぶたで覆っているだけ、中は腐っているのをどこか分かっていた。だから憧れるのだ。エンドロールが終わり画面に広がる「君たちはどう生きるか」の文字に、まるで雑踏に1人放り出された子供のように、突き放された気分になった。ここで映画全体が一つの問いかけだったことに気付く。眞人は指針だ。指針を隣に、さあ、君たちはどう生きるか?彼のように、黒も白も強さも弱さも己の全てを受け止められる人になりたい。それはきっと何年かでできるようなことじゃないから、一生の課題である。どうか強かに生きていきたい。
全1955件中、441~460件目を表示