君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全2097件中、81~100件目を表示
泣けた~
公開から1カ月半ぐらいだけど、13:00からの上映で96席の9割は埋まってた。
まず、これでびっくり。
自分は宮崎アニメはあまり興味がなく
でも千と千尋の神隠しは大好きな程度。
なので、見に行く予定はなかったけど、
評価が別れているのと、千と千尋の神隠しのような世界観と何人かのレビューにあったので観に行きました。
ちょうど、ただ券もあったので。
いつもは映画は朝イチに観て、終わったら、商業施設で昼御飯のパターンなんだけど
今日は反対でご飯を食べてから映画。
椅子に座った頃には、お腹いっぱいで眠気満載でヤバいと思ったけど、最初から引き込まれて
眠気はぶっ飛んだ。
今回、いつもと違うのはもう一つあり、一番後ろの席で観た。
遠い~
見えない。失敗。いつもは車椅子席の後ろなので、けっこう前の席だから、あまり見えなかった。けど、音響が良くて、久石譲氏の重厚なピアノがとても良かった。
でも、声優さんがなんで、俳優さんばかりなの。何人か俳優さんならわかるけど、俳優さんばかりで、違和感ありありだった。
あと、エンドロールで誰も立ち上がる人がいなかった。
かなり久しぶりの光景かも。
ちょっと自分のレビュー見て、令和3年のインターステラーの上映以来かも
『ワレヲ学ビモノハ死ス』
マグリット?ゴッホ?ヒッチコック?そして数々の概視感溢れるシーン 勿論考察サイトにはその解釈や、題名の本、そして参考した児童文学から紐解くテーマは数多ネット上に溢れる そして同時にこのサイトを問わずネット上に囂しい程の極端な賛否両論 その中には直接作品とは関係無い制作陣への人格評価等々、このデジャビュはそうだ、"#私のアリエルを返して"だと合点がいく パヤオはこんな作風じゃなくてもっと夏休みの子供達が喜ぶ様なエンタメに振り切った冒険活劇とファンタジーを提供してくれ、もはや『ナウシカ2』以外に制作することを赦さない的輩からすると、正に"#私のジブリを返して"なんだろう もうそれは単なる自分の欲望を"正義"という鋳型に流して出来た鋳物を、他の賛同者に称賛して貰いたい"承認欲求"のバケモノ以外に見えない
セルフオマージュと、監督が好きなモノをぶち込んで煮こごりにする手法は、タランティーノがもうやってること 別にそれを否定したり二番煎じと揶揄する道理はない 引退を撤回、声優を使わないキャスティング、別にどうでもいいではないか
実際今作は監督がその全ての人生経験を落とし込んで描いてみせたストーリーテリングだと思うし、そのラストをバサッと呆気なく終わらせるのも彼の気持の代弁を演出したのかもしれない 「色々喋ってきたけど、なんかもうどうでもよくなってきた バイバイ」って感じで・・・ 映画は実写であれアニメであれ、作家性が溶け込んでいないとそれは総合芸術として体を成していない エンタメはあくまで"エクスプロイテーション"を呼び込む手段 面白い、哀しい、恐い、寂しいなんていう感情をコントロールする理性や哲学を訴えたところで、その正しさはいつもいつも世界は、時代はそれを刀で真っ二つにし、プロパガンダで感情を増幅させる 齢82才のアニメーションの神が、自分の老害を厭わずに、後輩アニメーター達を連れ回しながら仕上げた作品 勝手に遺言と受け取れば良いし、いい迷惑だと思うのも自由 馬鹿馬鹿しくも神々しい、繊細で図太い、それは正に"人間"そのものを表現してみせたアニメーションなのだと自分なりに結論付けてみる ヒューマニズムを説く作風は幾らでもある そしてそれは今感じる義務などなく、後から感じる事だってあり得る これだけは言い切れるが、今作は今後も永くに渡り、日本テレビや全国の映画館で上映されるのだ。。。
理解できない?しようとしなくていい。
あの宮﨑駿の、おそらく最後になるであろう長編アニメ「君たちはどう生きるか」
正直、どんな感想をもてばいいのか、伝えればいいのか、分からない。発してしまってもいいのか。そんな思いに駆られる。
言葉にできない、どう言葉にすればいいのか分からない。そういったものに出逢ったとき、、それをなんとか自分の内側を掘り返して、なんとか言葉にしようとする時が1番人間らしい気がする。だから、書いてみる。
世界を良くするのも、悪くするのも、人間の知恵や知識?
本当と嘘。
現実と空想。
実感と夢。
石=永遠。西洋文化。
木=生命力と成長に満ちた世界。日本文化。
ぼくたちはどう生きればいいのだろう。
マスクがないと生きられないナウシカのような世界になろうとも、
神殺しを肯定しないと生きられないもののけ姫のような世界になろうとも、
新しいものだけに価値を置き、古いものを捨て去るコクリコ坂の世界になろうとも、
不完全で未完成な世界だからこそ、生きるに値するんだと。
嘘にまみれたこの世界を
有限だけど失敗と成長を繰り返す世界を
バーチャルな空想世界に逃げるのではなく、
現実を。
一貫して宮﨑駿が伝えたかったのは、
きっとそれでも「この世は生きるに値する」ということだろう。
平等でも公平でもない世界だからこそ。
初日の朝に見れたことに感謝します。
きっともう1回は観に行く。
その時また今とはちがった感想をもつと思う。
うちの子も積み木が好きだ。
積み木って、倒れるか倒れないか、崩れるか崩れないか、ギリギリのところで保つのが楽しい。
挑戦することに似ている。
積み木ってどんどんどこまでも高く積み上げたくなって、最後の1つ、、これで終わりと思って積んだら崩れてしまう。
人間の欲に似ている。
積み木って崩れたときってだいたい1番下らへんの土台の部分
残ってる。またやり直せる。
挫折から立ち直れる。
人生に似ている。
理解はできなかった。しようとしないほうがいい。
観た人の心に委ねられるのであれば、ぼくの感想は以上です。
宮崎駿は呆けたのか。
内容がとっ散らかっている。宮崎吾朗のゲド戦記を鑑賞し終えた宮崎駿の気持ちになった。未熟さではなく老いなのだろうけど。
この作品は宣伝しなかったのではなく、出来なかったのだ。
なぜならば、スタジオジブリ最新作且つ宮崎駿の最後の作品。誰もが大きな期待を胸に映画館へと足を運ぶ。
けれど見終わった一般大衆は口を揃えて言う。「よくわからなかったけど面白かった」。
一部の物好きを除いてわざわざ否定したりしないが、内心では期待値との差にがっかりしている。
宣伝というのは、ここがすごい!楽しい!見にきてね!というセールスだ。鈴木敏夫は観客の反応を予想できていただろうし、宣伝をしないことでその落差をさらに深く抉らずに済むよう、奇を衒った戦略を選択したのだと思う。
これならば「あとは観客の皆様の解釈にお任せします」「人それぞれの感じ方・受け取り方を尊重します」という雰囲気で躱わせる。
宣伝をしないことで客を煽らずに済む。だから勝手に期待して見に行った観客側の自己責任となるのだ。
大衆は「何やら知的で難しいがさすが宮崎駿だ」と感情の波立ちを一旦鎮めて帰路につき、結論は有耶無耶にする。だが現実に向き合い受け止めるとどうなるか。
「宮崎駿は呆けたのか?」
【生と死】【あの世とこの世】壮大な宇宙観の物語
◎ストーリー
戦時中、母を火災で亡くし、父の再婚を機に2人で継母・夏子の実家でもある立派な屋敷で暮らすことになる。ここは母の生まれ育った屋敷でもあった。真人が屋敷にやってきた時から不思議な出来事が度々起きるようになる。ある日、夏子が敷地内の森の中から帰って来なくなった。真人は、アオサギの仕業だと感じ、夏子の大叔父が建てたと言われる敷地内の不気味な塔に入り、夏子を探しに行く──。
その塔はあらゆる世界、宇宙を繋ぐ不思議な塔で、そこから真人の摩訶不思議な冒険が始まる。
◎感想
死の世界、動物との共存などのテーマを散りばめた宮崎駿らしい作品である。『千と千尋の物語』をはじめ、他の宮崎駿作品とも通ずるところが……。時間を忘れて夢中で見てしまった。だけど、見終わった後の余韻や高揚感は、過去作品と比べると劣る気がする。今作の評価が分かれる理由の一つに、スピリチュアル要素が大きく関係しているのではないだろうか。スピリチュアルや輪廻転生、あの世この世の話が嫌いな人にとっては、訳の分からん物語、あるいは白けてしまうかもしれない。だけど私のように、目に見えない世界を信じている人、興味関心のある人にとっては、とてもワクワクする世界観になっている。
そして、“君たちはどう生きるか”。
これからの未来を生きる若者へ──。というタイトルには、世界は君たちの手によって作られていくというメッセージが。平和な世界にするのも、不安定な世界にすることも君たちの手にかかっているのだと。
────────
⭐️⭐️以下ネタバレのレビューと考察⭐️⭐️
義母の夏子と真人の実の母は姉妹だったということだろうねど、真人にとっては複雑だっただろう……。
黄泉の国で出会う、火を魔法を使う女の子は実の母がの幼い頃の姿だったということか……!?
真人の窮地に彼女が現れ真人を助ける。そして、最後のシーンのセリフではハッキリとそのことを口にしている。
キリコさんはあの仕様人のお婆さんの生まれ変わる前の姿?
白いモフモフした物体(名前なんだっけ?)が、これから生を受ける人たちというのもなんだか感慨深い。
ちょっと謎が多かったり、話の筋が合わないことも多かったので★4つですが、それでも宮崎氏の強いメッセージ性を感じました。
残された私たちへ向けた『遺書』
開始早々に涙ぐんでしまいました。
<こんな描写はあなたにしか出来ないよ>
と、胸が熱くなりました。
スクリーンには、生きた『駿ぶし』が存分に描かれています。
彼が作り上げてきたジブリ作品の面影が『思い出たち』がここにも、あそこにも、ふんだんに散りばめられていて、宝石箱の様です。
どなたかも書いておられますが、まるで宮崎監督の『走馬灯』を観せて貰っている様な、そんな映画なのです。
宮崎監督の作品は、これで最後かも知れません。
リアルタイムで、公開初日に宮崎監督の作品を劇場で見られるなんて、こんな贅沢なことはありません。
私は今日、彼の『遺書』を観ました。
そんな気がしてなりません。
ストーリーとしては、考察が必要なシーンが多く『何かを比喩しているんだな』『なんのオマージュだろう?』といった視点を持てない方は、少し退屈かも知れません。
一緒に観ていた相方は『つまらない、眠かった』という感想を持った様です。
この映画は、大衆を満足させる為に作られたものではないと思うのです。
宮崎監督が『最後に好きな様にやらせてくれよ』と言って、筆を取ったのではないか?と勝手に妄想しています。
人は死にます。
どんな天才でも、いつか必ず死にます。
『俺を見ろ、俺はこう生きた、君はどうする?』
そんな声が、私には聞こえてくるのです。
宮崎監督、あなたが現役で輝いている時間を、共に生きる事が出来て、幸せです。
魂で生きるとは、魂を表現するとは、こういう事を言うのだと、教えて頂きました。
本当にありがとうございました。
P.S 考察が得意な方!私には読み解けない部分が多くありましたので、レビュー待っています!
原作版ナウシカの焼き直し
過去作のオマージュが随所に見られましたが、全体としては原作版ナウシカと同じテーマを扱っているように見えました。
墓の主は墓所の主であり、インコ大王はトルメキアのヴ王であり、マヒトはナウシカ。
人類を汚れなき清浄の地へと導くはずの存在を、主人公が拒否し破壊。
人間の尊厳は汚れや悪意をも含んでいる。それなしには人間とは言えないのだと。
しかし原作版ナウシカが人間社会の醜さを徹底的に描いていたのに対して、今回の映画は間接的には言及されていたとはいえ、ちょっとそこの描写が足りないと思いました。ラストのマヒトの選択のインパクトが薄くなってしまっています。
あと今回はそこに監督の自意識がかなり投影されているように見えて、そこが原作版ナウシカに比べるショボく感じた理由でもあります。
まるで監督自身がかつて酷評した、息子吾郎監督のゲド戦記の様。
それでも凄まじい作画と怒涛の場面展開によって最後まで飽きさせずに見せてしまう技量が今までの宮崎監督にはありました。
ところが今回はそれもない。敢えて宮崎ワールドを戯画的にショボく描いているのか、歳のせいなのか分かりませんが、全体的に物足りない。
千と千尋やポニョにあったような圧倒的なスペクタクルは感じられませんでした。
とは言いつつ、久しぶりの宮崎作品だったからでしょうか。序盤は結構興奮しました。
階段を昇り降りするシーンや、火事のシーン。青サギのシーンやマヒトが部屋で矢が飛ばすシーン。
人間の細かい所作も非常に丁寧に描かれていて、特に夏子さんの醸し出すオーラが凄かった。最近のアニメは作画レベルがどんどん上がっていますが、こういう部分ではやはりジブリが圧倒的だなと感じました。
多くの人が???になるであろう、一般向けの作品ではありません
映画博愛主義の者ですが、一切のネタバレ無しで珍しくシビアなレビューを綴ります
ただの「わけのわからない映画」、が大方の感想だと思います
テンポも悪くダラダラ進むので前半はとても退屈
さらに、特に後半は「馬鹿馬鹿しい」とさえ感じました
これは”グレードG(年齢にかかわらずどなたでもご覧になれます)作品”にしてはダメではないでしょうか、皆さん???となってしまうと思います
途中退場がチラホラ・・・も理解できます
あたかも哲学的で意味深げですが、そういった作品の上っ面を真似した「っぽく」作ってあるだけの作品で偽物の印象、そこを表現するには宮崎駿さんでは力量不足だと思いました
引退宣言した宮崎駿監督が「やっぱりやる」といって10年ぶりに作った作品だが、なぜこんなのを作るがために大いなる人生の決断を撤回したのか全く理解できない、その二流な振る舞いが作品全体のテイストに滲み出ているとも感じました、とにかく中途半端
中学生の頃から「ルパン三世/カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などなど宮崎駿さんのアニメ映画史上に刻まれる超傑作ジブリ作品を劇場で観てきました
その超一流のキャリアを自ら落とす必要はないと思います、哲学的なのは力量不足だと思うので、宮崎作品はそういうのじゃなく、従来通り老若男女に解りやすいファンタジーを突き詰めるべきと思いました
いろんな不思議な事が起こるストーリー展開だけど、ほとんどが回収されず謎のまま、とても消化不良になります
前半のノスタルジックな戦時中の日本はとても良かったし、キーキャラクターとなる1人”夏子さん”がすごく綺麗で色っぽかった、など全般的に映像表現はさすがだなあとは思いましたが、なにぶん内容が・・・で全く乗れませんでした
エンドクレジットを見ると、超大作の邦画を観た?というぐらい超豪華なキャスティングでした
いやーホントにもったいない
覗き屋の青サギ…www
海外の映画館で観る宮﨑作品、最近観た作品の中では、バービーの次にお客さんが入っていたのを見て、誇らしく思うやら、不安に思うやら…。
スラムダンク以来の英語字幕で、どう翻訳されるかも気になったし、いってらっしゃいとかおかえりとか、咄嗟に出てこないフレーズに興味深いと思ったし。
まあ、海外アニメに比べたらセリフも少ないし、翻訳もそこまで情報量が多くないので、外国人にもそこそこついていける作品だったとは思いますが、何せ退屈な展開www
何人かは序盤で席を立ってました。
戦時中の話かと思って、この人ら、ついこないだはオッペンハイマーで笑ってた人たちだから、ちょっとは反省してくれる展開なのかなぁと思ったら…、予想が全部覆る…www。
海外ではこの作品のタイトルがThe Boy and The Heron!
ちょっと前にジャニーズ問題で炎上した方のヒット曲としか結び付かず、このヘロンは何のオマージュなのか、何を仄めかしてるのか、何に例えてるのか、何のモチーフなのか…。
というわけで、かのヘロン作者のwikiに飛んで、ヘロンをタイトルにした理由を調べたら「朝を象徴する鳥で泣きながら飛ぶと雨が降ると言われている」とありました。
…え?作品に全然関係ないし…www
しかも字幕にはgray heron と書いてあって、ちっともグレイちゃうやん!ってなりました。
他の方のレビューにもあった通り、ほとんど伏線回収がなされておらず、色々消化不良で、日本人だってよくわからないのに、外国人に理解されたかどうかは全く想像つきませんが、子供が観るアニメとしてはまあ理不尽でもいいのかなとは思いましたがw。
カナダ人はエンドロール中にほとんど席を立つので、米津玄師のテーマソングをじっくり味わうことができませんでした。おまけ動画ほしかったです。相変わらず美しい歌声。ターコイズブルーのエンドロールは全部英語表記で、声優さんを確認しづらく、ただただ地球儀の歌詞の英訳がなかなか詩的でわかりやすいなぁと、そこだけは感動してました。
追記
ちょっと気になって、海外でのこの作品の評判を検索したところ、かなりよかったです。
日本人だけが伏線ガーとか、展開ガーとか、オチガーとか言ってるだけかもしれません。芸術作品としても少年成長物語としても、やっぱり宮崎作品の美しさと気高さは世界基準でした。
それにしても、「君たちはどう生きるか」なんて仰々しいタイトルだから、みなさん消化不良なんでしょうか。小説の説明のシーンで一度だけ
How Do You Live ?
って字幕が出てきたんですが、外国人にはあの小説が作品にそこまで関係がないと感じたようです。さすがに宮崎作品で少年と青サギなんてタイトルにはしないでしょうが、タイトルのわかりやすさも、作品の理解に影響するんじゃないかと思いました。
権威主義と悪趣味な駄作。ジブリももうおしまいか。
内容 ☆☆☆ 絵 ★★★
人に勧めるか ☆☆☆
監督の悪趣味度 ★★☆
結論から言うと、これまでの数十年の映画人生の中でもTopクラスの駄作としか思えません。金返せ。
ジブリは特にもののけ姫等中心に好きなスタジオ作品であり、絵の美麗さに逃げず、きちんと練られたストーリーとその背景にある綿密な構成やメッセージ性がとても好きでした。
今回も、賛否両論ある事は承知の上で、決して観衆受けする物ではないにせよ、宮崎監督の想いやメッセージが伝わってくる作品になると期待していました...。
正直これほどの駄作とは思いませんでしたし、これを賞賛する文脈が、全て「宮崎監督が作ったからきっと素晴らしいものに違いない」=「その意図を読み取れる自分は映画通である」という権威主義に溢れたものになる事まで、敢えて想定して作っているとすれば非常に傲慢かと思われます。
「偉い先生が言ってるからきっと正しくて良い事を言っているに違いない」と盲信する日本人の習性をよく利用した、という面でのマーケティングは大成功でしょう。
誰が撮ったか、はあくまで作品の評価とは切り離して考えるべき、と自分は考えておりますが、そう考えていない方が少なからず多そうですね。
また、意味のないコミカルなシーンや、安易な萌えキャラを出す事で、中途半端に聴取受けを狙おうとしている薄ら寒さを感じました。
例えるなら、職場で意味わからず嫌われている上司が、オヂサン構文やちいかわのぬいぐるみを使用している時のような薄ら寒さです。
自分では受けているよう、聴衆に歩み寄っているようで、周囲はドン引きしている事に気がついていない典型的なオヂサンのようで哀れでした。
内容は一言で言えば「子供が熱でうなされた時に見る夢」です。
一つ一つのモチーフには背景がある(例:ストーンヘッジや、ジョルジョ・デ・キリコの神秘と憂鬱など)のですが、そのシーンにその描写をする意味づけが乏しく、またそれに合わせて人物をキリコと名づける安っぽさが目につきました。
二重螺旋DNAも正直発想がそこだね中学生レベル...
また、火や産屋=穢れ、などの発想は古事記をベースとしているのですが、幾つもの話を混ぜすぎて原型がなく、都合の良いようにつまみ食いしているだけです。(例えるなら浦島太郎が竹から出てきて打ち出の小槌で鬼をやっつける、みたいな)
キャラクターの行動原理や、なぜ主人公を助けるのか、なぜそこにいるのかを説明せず絡みも薄いので、キャラクターの魅力と深みも出てこずただのちょいキャラ以上の感想が出ませんでした。
ただスタジオジブリらしく、絵の美麗さや重力の表現などは他の追随を許さない流石の表現力であり、その点は満点評価をつけたいです。
最後に...
何十人ものアニメーター様、本当にお疲れ様でした。宮崎監督は勇退されて後進(いないんだろうなぁ)に道をお譲りください。お疲れ様でした。
低評価ばかり目につくので
公開二日目に見てきました。千と千尋以降、少しずつストーリーの骨格が見えにくくなり、エンターテイメントから逸れてアート作品に立ち位置が近くなってきている感のある宮崎作品。
個人的にはストーリーも児童文学として王道だと感じましたし(異世界を訪ねたことによる少年の精神的成長)、真摯なキャラクター造形、圧倒的な世界観、美しいシーン、そして全編を経て伝わってくる、監督の「どのように生きてもいいんだよ」という誠実で優しいメッセージに、とても感動し、涙しました。
宮崎作品はこうでなければいけない、という先入観を持って鑑賞した人たちは裏切られ、失望した感があり、低評価をつけられたのでしょうか。
「宮崎作品でなければこんな作品に観客は入らない」というような立ち位置からの批評も目立ちますが、そうした批評は不誠実で嫌いです。興行成績の高低が、個人の評価と合わない場合に怒りを覚えるというスタンスが傲慢に感じるからです。
私はこの作品が、上記に挙げた理由からとても好きです。でも万人に受ける内容ではないのかもしれません。それで良いと思います。すべての人に受け入れられるように、スタジオジブリが会社として成り立つように、幅広いレンジに向けてこれまで作品を作り続けてきた宮崎監督が、本当に伝えたいことを伝えよう、として創られた作品に感じたからです。
評価が5でない理由は、ストーリーに粗い点や、キャラクターの心象の掘り下げがやや浅く感じたことにあります。そうした評価も、私の個人的な評価です。
映画批評なんてものは、個人個人違っていて当然です。主語を大きくする評価は、大嫌いです。それだけが書きたくて、登録させてもらいました。
事前情報一切無し❗️予測不能の124分❗️
全く先が分からない展開で
とても楽しめた!
見事に頭の中の既成概念を
叩き壊してくれた。
見終わった後
ちょっとした放心状態になったが
それが何とも心地よかった。
観賞中は
何か夢を見ているような
感覚だった。
理屈・常識だらけの社会に
生きている私達
いつの間にか
理屈・常識に合うものは
受け入れ
合わないものは
受け入れなくなっていく。
しかし観賞しながら
ある一つの思いが沸いてきた。
「その理屈・常識は本当か?」
人それぞれ
顔や性格が違うように
感性も全く違う。
自分の感性を信じて
感じるままに表現する。
自分とは違う人々の感性を
受け入れてみる。
時には童心に帰ってみる。
自由な発想
自由に表現する大切さを
教えてくれる映画だった。
改めて映画は総合芸術だと実感した。
この映画の解釈に正解はない。
十人観賞すれば
十通りの解釈がある。
それでいいのだ。
現代社会は
すぐに正解が与えられる。
ネットの普及によって
近年更に加速した。
しかしこの映画は
我々に問いかけてくる
「その正解は本当か?」
確かに
正解・不正解
理屈・常識に
とらわれすぎて
自分の感性を表現しにくく
なっているのかもしれない。
宮崎駿監督は
他人の評価を気にする事なく
大スクリーンに
自分の思いの全てを
理屈・常識を超えて
覚悟を持って描ききった。
その上で
観客にこう問いかける。
「君たちはどう生きるか?」
誰の目も気にする事なく
人生と言う真っ白いキャンバスに
感じるままに
自分にしか描けないものを
思いっきり描きたい!
ふとそんな思いが沸いてきた。
「表現力・想像力は無限大!」
夏休み
ご家族で楽しめる
最高の一本です!
是非とも劇場で!
追伸
感受性豊かな
お子様達の感想を
是非聞いてみたいです。
良い作品ではあるが面白くはなかった。バランス大事
映画のタイトル通りメッセージ性が強くて宮崎駿監督が伝えたいことを盛り込んだんだろうなと思いました。ていうか多分こういう事を伝えたいと考えてからストーリーを後から付けたという感じがしてその結果としてかストーリーに関しては退屈で難解、世界観も説明が少ないのでめちゃくちゃ置いてけぼりされました。
後何故かはわかりませんがキャラに対しての魅力が感じられず心に残るシーンみたいなのがありませんでした。
声優に関してはいつものジブリ通り棒読み感のある人が何人かいます。
音楽に関しても微妙でした。そして主題歌に関してはあえて今風ではなくてレトロな曲を期待してたのでちょっと残念でした。
正直今作は宮崎駿監督+ジブリ作品だから許された感はすごく感じました。
この作品は監督の人生なんだなと思える所(過去作のオマージュなど)がありまた、監督の人生観が結構でてて刺さる人には刺さる映画だなと思いました。観客のことを考えず自分のやりたい事+自伝のようなものって考えると本当に最後の作品なんだなって少し悲しくなりました。
だらだらと批判気味でしたが主題歌以外は『宮崎駿らしい最後の作品』だと僕は本当に思います。
宮崎駿監督が結構色んな作品に影響受けてそうだなって所があったのが面白かった。
教養が無いから理解出来ない言うとる人いるけどこの映画教養あっても理解出来るような作品じゃないでしょ笑笑。監督本人も分からないところあるくらいだし。
「わからない」は「つまらない」じゃない。
「この世界は生きるに値する」というメッセージを発信しつづけてきた駿の最後のタイトル「君たちはどう生きるか?」
ネタバレになるから内容には触れませんが
駿の最後の作品にふさわしい、タイトル、中身、そしてしっかりジブリでした。
「ぶっちゃけ本当に生きるに値するのかもうわからなくなってきたけれど、それでも前向きにいきて欲しい。最後に、生まれてきてくれてありがとう」
しっかり背中を押してもらえました。
さぁ、僕たちはどう生きようか?
「理解できないから、つまらない」なんて感想はもったいないので、是非映画感でジブリの世界観に浸ってください。
宮崎駿のアリス少年
先達が我々に残せるもの
神が存在するとしたら。
その神がつくりだしたもうとある星である地球という名の星で人類と言われるものが息衝く(視覚として鳥に喩えられる。人間をはじめとする様々な次元で社会的生活を営む全ての知的生命体。その生き物達を取り巻く様々な不条理と無責任な世論又は其々の世界のあらゆる思想と文明)世界。
生き物達は勝手な生き物。盲目であるのにもかかわらず自分達は全能であると信じている。
世界は実に繊細なバランスの上に構成されている。
その事は神のみが知り得ている。
世界を構成するバランス。調和は、その世界に生き
る人類を含めた生きとし生けるもの全ての行動、意
思、感情、エゴ、誠意、悪意、創造により破壊と再生そして栄光が新たに創りだされることで保たれている。
神は世界を知ってしまった者にその成り行きを見守
らせる。その間も世界は破壊と再生を繰り返す。神
の視る日々の夢のように。
世界は無責任で、すぐ壊れてしまう脆弱で危い構造
であることを人は気付かなければいけない。
それは人生の先達が残していく我々へのメッセージと感じる。
世界をよくするためには技術や理論だけじゃない。
よくしようとする生きているもの達の想いが大切なんだよ。
時間をおいて繰り返し観るべき映画。
2025.5.2再鑑賞追記
⭐️4.5
不思議の国の真人
題名負けしてない?
全2097件中、81~100件目を表示












