劇場公開日 2023年7月14日

「今後世界は火の海となる。そんな宮崎駿の若者への伝えたいメッセージ、確かに受け取りました。」君たちはどう生きるか サイバークィーンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0今後世界は火の海となる。そんな宮崎駿の若者への伝えたいメッセージ、確かに受け取りました。

2023年9月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

今ハワイやカナダやアメリカなどで現在進行している世界中での不審な大火災。これらが日本にも必ず起こるだろうと映画の中で語ってくれています。やたら火の描写が出てきて、王が子供たちに語ります。(ワンシーンなので見逃さないように)

この世は大多数が死人であり、大多数が迷わず悩まずに同じ方向に向かって進んでいると映画で語っていました。映画の描写にも何度も随所に出てきます(海の舟)。

そして人が殺されて食われるような世界らしいです。その描写も随所に描かれています。人間が食糧になっています。

インコ大王は人を殺して食べる悪意ある生き物です。そのような者が世界を牛耳っています。それを映画の中で教えてくれています。
「悪意ある石」と言うキーワードが何度も映画の中で語られています。この部分コレを読み解け無いと本質を理解するのは不可能でしょうね。この世界は悪意ある石工によってつくられているみたいです。

君たちはそれで良いのか?
その様な世界で今の生き方で良いのか?
新しい世界をつくれ。作ってほしい。

と主人公に訴えかけていましたが、主人公はそれを断ります。そして元の火の海となるだろう世界へ還っていきます。。 そして世界が崩壊します。

これが、全てでしょうね。自分はこの様に考察しました。大多数と同じ行動は危険だと教えてくれていました、その先に待ち受けるのは世界の破滅でした。

こんなに未来はおそろしいものだと教えてくれています。このような社会派のメッセージを映画に込めて宮崎駿監督がつくってくれるとは思いませんでした。

タモリさんの徹子の部屋での言葉が頭をよぎりました。『今は新しい戦前ですね。』と言ってくれていました。

サイバークィーン