劇場公開日 2023年7月14日

「キャンディーズの「微笑み返し」ですな。」君たちはどう生きるか センノカゼさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0キャンディーズの「微笑み返し」ですな。

2023年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

つくづく宮崎駿は、商売上手ですな。(悪い意味ではないが、あざとい)
・「魔女の宅急便」では、ユーミンの曲をつかってママ世代に訴える。
・「ハウル・・・」では、当時人気のキムタクを声優に起用。
・「風立ちぬ」では堀辰雄の小説や、松田聖子の曲と同じタイトルにする。さらにユーミン    の曲も使う。
本作では「君たちは・・・」の小説や、5年前の漫画版のタイトルを、内容にほぼ関係なく無理やり入れ込む。

映画の内容(映像世界だけ)は、過去の作品のオマージュで綺麗です。
昭和のアイドル・キャンディーズは、過去のヒット曲をオマージュした「微笑み返し」を解散前に発売して大ヒットしました。
でも、この映画はだめでしょ。
・疎開した少年の葛藤や悩みのエピソードが弱すぎる。
・大叔父の世界や、積み木のモチーフが弱すぎる。

終戦前後の少年の葛藤を描いた映画では、高畑勲の「火垂るの墓」の方が100倍染みわたります。見るのがつらくて何度も見たくはないが、1度見れば忘れられない映画に仕上がっています。

さよなら宮崎駿! もう出てこなくて良いよ♪

センノカゼ
かばこさんのコメント
2023年8月6日

こんにちは
「キャンディーズの『微笑がえし』」
的確ですね、素晴らしいです!

かばこ