「いまの私がみるべき映画だった」君たちはどう生きるか ameさんの映画レビュー(感想・評価)
いまの私がみるべき映画だった
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今私は2ヶ月前に初めて出産したばかりだ。
とても応援された気持ちになってしまった。
宮崎駿が作ってきた世界は今までとても美しく可愛く強かったが、本当はこんなに不穏で気持ち悪いものだったんだよって提示し続ける。
そのなかでいつも以上に可愛く描かれる、白いわらわらは赤ちゃんの産まれる前の姿だと思った。妊娠初期のとても小さい頃とか。産むまでの葛藤がペリカンに見えた。食べてしまうペリカンにも悩みや正義がある。
いつもなら母性で包んでくれた、母は協力してくれるが少年というかただの人のようだし、完璧なものであるべきとか外から主張するインコはいるけれど、主人公は傷ついていても自分とは違う変な友達がいてそれでいいと言う。そして完全なる世界を変える力はなくたって、みんなその白い欠片は持っているのだ。過去の分岐を変える必要はないと母とババアは言う。
世界と母性と無垢さを美しく書いてきた人が、そうじゃなくてもいいって言うときに、可愛さや綺麗さを残してよかった、美化ではないのしたのは子宮と胎児だけなのかもなぁ。(あの庭は子宮で痛みは陣痛だろう)
現実に戻ったら、外部から小言を言うインコはとても小さく可愛くなっていた。禁忌なあの部屋は生まれる前の生命をいじることだろうか。
次の世代を産む人を励ます映画だった。
いや、まぁ、こう見えちゃったけど、別にそうじゃなくてもよくて、エンドロールで泣いていた私は勇気をもらったので感謝をどこかに書いておかなければとアカウントを作った。
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