「何時も以上の宮さん世界を堪能出来る作品」君たちはどう生きるか コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
何時も以上の宮さん世界を堪能出来る作品
内容は、監督・原作・脚本を宮崎駿が仕切る。『君たちはどう生きるか』を本人の人生観と解釈でまとめ上げたファンタジーパラレル宮崎駿作品。印象的な台詞は、アオサギの『あばよっトモダチ!』です。友達の少なさと友達と呼ばれる存在の大切さを人生において素直に受け止める事の出来る今の状態を表しているようで印象的でした。印象的なシチュエーションでは、様々な年齢と立場で描かれるイマジナリー自分が混在する構成が面白かった。映画で語る言葉とは自分が一番聴きたい思いたい言葉なのかもしれません。その様な意味で、自ずからの全裸姿を嬉しくも怖く感じました。印象的なシーンでは、生と死・自由と束縛・罪と罰などのメタファーが多用されていた事が印象的でした。色とりどりなインコ🦜や白くふわふわ丸い奴や様々な時代や地方の船の列など、葛藤がカタルシスを昇華させていく様に感じ。しかし、倒れる塔の一斉に飛び立つインコ達には、一抹の寂しさも感じられる作品でした。死して屍拾うもの無しって割り切りもある様で混在している気持ちの表れが映像表現として素晴らしいと感じました。しかしっ!ジブリファンならずとも、夢のまた夢のお話は少し分かりづらく山が単調で睡魔が訪れる事もありました。数々の宮崎駿作品さながらまだ表層しか味わっておらず、この後発売されるパンフレットが楽しみで、何倍も深い所まで楽しめる事に期待してます。これからも手は動かさずとも少しでも面白い作品を作られる事を期待してます。そして、アニメーターという呪いを楽しめる一人のファンとして期待してます。
おはようございます。
今朝、もう一度このレビューを拝見し、時間を経て更に深く味わいました。
アオサギのあばよっ!トモダチについての件、とても納得しました。
そして映画で語る言葉とは…の部分に大変共感しました。
改めて、心に触れる作品の、心に触れるレビューをありがとうございます。