「映画は理屈ではなく感覚だ」君たちはどう生きるか ボブさんの映画レビュー(感想・評価)
映画は理屈ではなく感覚だ
これほど事前情報がシャットアウトされた映画ははじめて。ヒントはこの鳥?のポスターのみ😅 だからこれから一体どんな映画がはじまるのか⁉⁉️️と、興奮しながらの鑑賞。あまりネタバレしないように書く(これから観る人はこれも読まない方がいい)。
いやぁおもしろかった‼️😆 宮崎さんの前作「風立ちぬ」はどこか理屈っぽくてあまり好きではなかった。「君たち」はあまり考え過ぎずにストレートに宮崎ワールドを描き切っていてその清々しさが良い。そして絵(画)、これまた今までの宮崎作品よりも秀でていた。立体感がありとても美しい。光の具合も秀逸。それでいて時代の空気までも見えるようだ。時代といえば(キャラクターの顔つきや背景から)戦時中の空気感もリアルに感じられた。もちろんおれはその時は生きていないから実際の雰囲気は知らないのだけど、宮崎さんの生きた体感を見事に映像化している。物語は自由❗️😁 壮大なファンタジーが展開される。次々と新しい世界を観せてくれてすっかり引き込まれた。これは宮崎さんの夢の中の世界とも言えるね。シナリオはスパッとしている。回りくどい予定調和な段取りは省き、言いたいことだけ言って、はいおしまい、という簡潔さ。これでいいんだよね。映画には余計な説明はいらない(最近の映画は説明過剰でイライラしてる)。映画作家「宮崎駿」を前面に出した傑作だとおもう😄 久石さんの音楽はいつもの親しみやすい旋律はなくバックに徹している。しかしピアノを基調としたサウンドはリズミカルで透明感がある。さすがだ。キャラクターはいつもの宮崎さん好みの性格の持ち主だけどそれでいい(しっかりしすぎておれにはちょいと合わないが😅)。とはいえ凄い映画ですぞ❗️