「7人の小バーバと可愛くない鳥たち」君たちはどう生きるか ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
7人の小バーバと可愛くない鳥たち
ジブリ作品を全部観てはいないのですが、観た中で、
好きな作品は、「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」です。
嫌いな作品は、「かぐや姫の物語」「風立ちぬ」です。
つまらなかったのが、「コクリコ坂から」です。
本作は、私にとってつまらない作品に入りました。
まず絵です。炎のシーンなど背景は初めのうち、とてもきれいだったのですが、だんだん手抜きな感じになりました。お屋敷の母屋と増築したらしい離れはどんな位置関係だったんでしょうか。それに後半の別世界では部屋や通路がかなり雑でした。
それからキャラクター。ばあやさんたちが醜すぎます。千と千尋の湯ばーばは人間じゃないから気になりませんが、本作のばあやたちは見た目が汚な過ぎです。キリコさん、変わりすぎですよ。
「借りぐらしのアリエッティ」」でもお母さんが不細工でばあやが醜かったですね。
鳥たちが全く可愛くなくて、アオサギは私がカッコいいと思っている鳥なので残念でした。
どんなラストかまでは分からなくても、観客を驚かせる仕掛けが無いので何となく先が読めてしまう感じでした。
キリコさんやヒミの正体はすぐに分かってしまう一方で、分かりにくい所はわからないままでした。
内容に、宮﨑監督の考えが色々込められているのだとは思いますが、アニメ作品としてとにかくつまらなかったです。監督の熱烈なファンや、仏教や哲学に興味がある方や、様々な事柄に込められた意味を読み解くのが好きな方はそれなりに楽しめると思います。
<追記>(というか備考です)
私にはハマらない作品でしたが、海外で高く評価されるのは喜ばしい事です。
海外での題名は、「少年と青サギ」です。アオサギは、英語でgray heronという灰色のサギです。
灰色なのになぜアオサギ?そんなことはどうでもいいという人は読まないで下さい。
日本には色の名前がおそろしく沢山あります。鉄色、鈍色(にびいろ)、利休鼠(りきゅうねず)……青系だと群青、藍、茄子紺、花紺、浅黄(浅葱とも書く)……これは、黒い目の方が青い目より色が識別しやすいらしい事もありますが、長い歴史の中で、わずかな色の違いを楽しむ、色へのこだわりが強い文化が生まれたからでしょう。一方で、少しでも青みを感じれば青、赤みを感じれば赤、と呼んでしまう傾向もあります。灰色の馬にアオと名前を付け、茶色の牛をアカと呼んだりします。うちの犬の図鑑にも、柴犬の毛色はアカ、クロ、ゴマ、シロとあります。
というわけで、 アオサギは、青みがかった灰色の美しい鳥なんです。
私は「ナウシカ」も「もののけ姫」も「千と千尋~」も面白く観ましたが、本作は感銘を受けたとは言えないです。監督のメッセージは関係者(自分の関係者と若いアニメーター達)に向けてのものだと感じました。
ギリギリ、私達に生き方を問うているようにも取れるのでOKが出たのでしょうが、ナウシカやもののけ姫に比べたら、メッセージとしては大分弱いです。過去作品を思い出す、という所でまあ、集大成としては良いと思います。
共感ありがとうございます。
公開されても、公式パンフレットはもらえませんでした。
宮崎駿監督、ジブリの意向に配慮したレビューが多かったので、
私も、ストーリーのアウトラインに留め、作品テーマ、メッセージを中心にレビューをまとめました。
本作、眞人の成長記ですが、ラストシーンで東京に戻るところは
成長した眞人の今後のプロローグです。エピローグではないので、
スッキリしない方が多かったのだと思います。
眞人の成長記をケーススタディとして観せて、我々観客に今後どう生きるかを強く問いかけている作品だと思います。観終わって、どう生きるかって常に意識しなければと感じた作品でした。
では、また共感作で。
ー以上ー
吉野源三郎さんの本は、眞人がそれを読んで感動する、という場面にしか出てきません。
満塁本塁打さんにお伝えした内容をこちらにも書いておきます。
本作は起承転結はちゃんとあるので、全く意味不明という訳ではありませんが、暗喩だらけですっきりしません。観客は、
①隠された意味を考えながら興味深く観る。
②深く追求せずに久々の駿作品を楽しむ。
③思わせぶりな語り口にイライラするか、ポカーンとする。
のどれかでしょうが、私はイライラしました。
返信お気遣いありがとうございました。貴方様の示された3️⃣のカテゴライズですし、そもそも一部引用されるであろう、吉野源三郎さんの、限られたエリート 旧制高等学校生、旧制中学生 向けの同一タイトルの本も、ひねくれた私には無理そう❗️なので鑑賞は控えます。ご親切に返信ありがとうございました😊😊。またよろしくお願いいたします🙇♂️。ただ、従来のジブリラインからは想像できない作風ですね。😊
暗喩だらけの本作を楽しむことが出来るかどうかで評価は分かれますね。
私は敢えて分かりにくくしている作品は苦手です。
キリコの部屋は居心地が良さそうだし、ヒミの部屋も可愛かったのに、産屋(うぶや)の殺風景さはどうしてだったんでしょう。産屋に入るのが禁忌、と言うのが、デリケートなプライベート空間だから覗かないでね、という意味ならまだ分かるんですが、あの描写だと穢れの場所だから、という意味にしか取れません。いつの時代の話?と私は不快でした。出産経験のある方はどうご覧になったでしょうか。
ゆりさんコメントありがとうございました。
確かにダイサギかと思いますよね。
本文中には書かなかったんですが・・・サギ=詐欺
じゃないかなあと・・・プロデューサーもそうですし、アニメ業界も・・・
ともあれ評価が分かれるのは面白いですね。
事情があり先週末映画館に行けませんでした。私は難解な哲学的な🧐作品は大嫌いなので、貴殿のレビュー拝見して、観なくて正解でした。他作への イイね ありがとうございました😊