「ネタバレ云々無しで普通の気持ちで見てほしい!」君たちはどう生きるか もけけさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレ云々無しで普通の気持ちで見てほしい!
何にも情報もないまま公開される作品とは、どれだけぶっ飛んだ作品で、果たして自分に理解できるのか?不安な気持ちで鑑賞しましたが…
ジブリ感満載で最初のシーンから物語に引き込まれました!真人が服を着るシーン、あぁこの感じ、人の動きの細やかさをちゃんと表現するこの感じ、ジブリだよなぁとネタバレ回避が云々だった作品というのは頭から完璧に離れました。背景は本当に美しいし、あれ?この世界どのジブリ作品で見たっけ?的なtheジブリな設定も本当に楽しい!
神秘的だったアオサギが本当はあんなにお茶目なキャラだったのが驚きだったし、(そこちょっと思わせぶりすぎたかな?とも思った)
異世界がどんどん出てきて、なぜ?ここでペリカン?インコ?とか思ってると置いてかれます。物語の本質はそこじゃない、私たちが生きてるこの世界はただ一つの世界ではなく、たくさんのドアの中の世界の一つに過ぎないって事。邪悪なものなんて一つもない世界ではなく、悪もあるいろんな世界を飛び越えて母に会い、継母を助けるのは本当に胸熱だし、子供時代の母がまたドアの向こうの世界に戻って、いつか真人に会う、そのラストが本当に胸に沁みました。こう言ってはいけないのかもしれないけど、人生終盤の宮崎駿氏だからこそ描けた世界とも思います。
途中、あ!これはオームみたいじゃん!じゃむぱん美味そう!カリオストロの時計の塔の中のシーンみたい!と幾つもジブリ作品思い出すのもまた楽しかったです✨
一つ難を言うならば、なぜあんなにネタバレ回避にしてる?それが宣伝になってしまうと言うのがちょっと解せないです。普通に予告編作って宣伝して十分売れる作品だと思います。長々失礼しました
かせさん、コメントありがとうございます✨確かに作品に絶対的な自信があるからこその、宣伝皆無ですよね!宣伝ナシが返って宣伝となる今、こう言うやり方もアリなんだと思います。
身勝手と言えば身勝手なストーリーテリングの中身で、一度観客に全部判断してもらおうという鈴木敏夫プロデューサーの遊びだったのかも知れないとか適当なこと思ってます。
宮崎監督作品を信頼してないと、できないギャンブルだとも思いますが。