「君たちはどう生きるか?で、君たちって誰?」君たちはどう生きるか masamiさんの映画レビュー(感想・評価)
君たちはどう生きるか?で、君たちって誰?
はい。良く私のやんちゃ&妄想レビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
この映画って毀誉褒貶が激しいですね。モーゼの十戒か!わからない。つまらない。そんな意見もあります。 それでもいいんです。リリースした瞬間から受け手のものですから、それでもいいんです。でもね・・・ちと、もったいない。私達があんなに愛した宮崎駿を一刀両断で切り捨てていいのでしょうか?
さてと・・・やや個人的な話しです。この映画は鳥が沢山出てきますね?鳥マニアの私はたまりません!
インコ
特にセキセイインコ。可愛い。大好き。動画でお喋りインコを見ちゃう。沢山。そして知能も高い。(ジャングル大帝レオでもライオンキングでも知性の象徴です)
でもね・・・インコって最大の特徴はモノマネじゃないですか?私はアニメーターさんと解釈しました。先輩の技術を真似て、一流のアニメーターさんに成長するのではないでしょうか?
ペリカン
嘴の袋が印象的ですね。これはメディアの象徴ではないでしょうか?クリエイターの作品をガンガン食べて育つ。そして消費する。私達もペリカンかもしれません。
アオサギ
敵なのか、味方なのか中々正体が判然としません。宥めたりすかしたり褒めたり貶したり。
正体は鈴木敏夫プロデューサーです。眞人(まひと)を不思議な世界に導いた張本人ですから。
プロデューサーって大変な仕事。主には予算管理。アニメって映画公開まで一円も儲かりません。つまりスポンサーを探すのが一番大事。ただねスポンサーの意向を聴かないとダメです。具体的に言うとジブリの映画に出て来る調理シーン。美味しそうですね。はい大手食品メーカーがスポンサーです。
天才肌のアーチスト宮崎駿はなんども衝突したはずです。(この辺りは実写映画のハケンアニメでも触れられいます。)
最大の敵であり最大の味方。
映画は終盤に、昔、忽然と消えた大伯父が登場します。主人公の眞人(まひと)と対峙します。不安定な積み木を毎日積み上げています。それはアニメの作画そのもの。
やや混乱。眞人は宮崎駿本人だと思っていたからね。
この方は手塚治虫?高畑勲?いや違う。宮崎駿本人です。
宮崎駿は本質的にはアニメーター。自分で全部描きたい人。では主人公の眞人は誰?
私は息子の吾郎さんの長男と解釈しました。2008年生まれなので現在、14歳か15歳ですね。つまり宮崎駿にとって孫にあたります。
多分ですが宮崎駿は息子の吾郎をアニメ業界に入れた事に色々思うところがあるのでしょう。すぐに叩かれるしね。
宮崎家の一族は駿が超有名人なんで色々あったのでしょう。せめて孫には自由に生きて欲しい。
アニメ業界は華やかな世界じゃないよ。暗い森を分入って、塔にはいる。そこは魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界でもあるよ。
そんな願いが込められています。なんならジブリがなくなってもいい。
そう感じました。
余談ですが京アニの放火事件のあと京アニの映画を観に行ったんですよ。
こんなに美しい絵を描くアニメーターさんが不憫で切なくてね・・・胸がいっぱいになりました。ふと気づくと周りの方々も泣いています。泣く場面でもないのにね・・・
エンドロールにはジブリゆかりの制作会社がいっぱい。熱い熱い。
やっぱりアニメは絵が命。そんな事を思いました。
前半の30分は盟友、高畑勲に捧げられています。火垂るの墓みたいだしね。
そんな宮崎駿のメッセージ。しっかり受け取りました。
日本には手塚治虫と宮崎駿がいる‼️
いやね大谷さんとTONIKAKUさんも誇らしいんですけどね・・・
一応ですが個人的な意見ですよ。
お付き合い頂きありがとうございました。
PS 色々考えているうちに評価が上がりました。そんな映画も有って良いよね!
やっとmasami さんのレビューにコメント書けます。
鳥マニアとは意外でした。いつものヤンチャレビューを期待してましたが、すごく胸がジーンとなった感動コメントでしたね。君たちって…君のことでしたか…
masamiさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
宮崎駿監督でもあり、お孫さんでもあり … なるほど 🤔
宮崎駿監督、想像力が豊かで繊細な感性を持った少年だったのでしょうね。
masamiさん
お久しぶりです(^^)
masamiさんの解釈、なるほど〜でした 🤔
キャラクター達がそれぞれに個性豊かで、◯◯◯◯さんがアオサギ役とは驚きました。鑑賞時に、この声はあの!というワクワク感も面白い体験でした。
masamiさん レビューたのしみにしてました^ ^鳥好きなんですね〜。動きがリアルでしたよね。
私は、青鷺は潜んだ葛藤を目覚めさせ自分をリードする内面のひとつのように思いました。眞人については、誰にでもある悩みや迷いの象徴だと受け取りましたが、いろいろな考察がありおもしろいですね。
そしてあの塔の解釈…なるほどです。
批判的な意見も踏まえて二回目鑑賞しましたが、むしろ、一回目の?な部分も自分なりには色々と繋がってくるので、より深く味わえました。
masamiさんのおっしゃる通り、人それぞれでいいのだけれど、期待はずれのところからの短絡的な印象で終わらせてしまうのはあまりにもったいないな、とは思います。