「面白かったです」君たちはどう生きるか 福島健太さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったです
クリックして本文を読む
塔の向こうの世界にはいくつもの扉があって、扉ごとに違う時間や別の世界に繋がっている。
その扉の向こうに、主人公の眞人君やお母さんや大叔父さんなどと、時代の違うさまざまな人が集まっている。
まるで、近年でアメリカンコミックなどを中心に流行りの、世界が絡まり合ったマルチバースですよね?
先月封切られたばかりのザ・フラッシュなどは時間を超えられるヒーローでした。
よくもまぁ、宮崎駿監督の年齢で、こんな最近の流行を取り入れたような若い世界観を作れますよね。
しかも、物語の元になる主人公の生まれ育った元の世界は戦時中の日本。
若い人にはなかなか描けない世界だと思います。
若さを持った80過ぎの老人って、最強ですね。
最初に戦争の場面から始まったときには、普通に戦争のアニメかと思いました。
それに、屋敷で働くお婆さんがまたたくさん。
千と千尋の神隠しに出てきた湯婆婆とか、ハウルの動く城なんか主人公がお婆さんになっちゃうでしょ?
ジブリ作品って、皺くちゃでどこかちょっと不気味な、お婆さんのキャラクターが結構存在感があると思うんです。
今回はお婆さんがたくさん出てくるのに、顔の大きさやおできがあったり、「皺くちゃで個性がある外見」がひとりひとりに個性的で、存在感があったように思います。
不思議なお話で、理解できない部分もあったけど、なかなかに面白かったと思います。
というか、ネットニュースの記事ではスラダン方式で爆死して、観客が少ないって情報だったと思うのですけれど。
劇場内はほぼ満席でしたよ?
コメントする