「俺の理解あってる?」君たちはどう生きるか hamiさんの映画レビュー(感想・評価)
俺の理解あってる?
公開当日に事前知識なしで、レイトショーにて鑑賞。
これって生死(精子)の話だよね?
結論から話すと、これは受精から出産までの話。
【生について】
1. 青鷺はコウノトリ(優しくいうと)
2. 真人はコウノトリに誘われ、7の羽を持って塔へ案内される
-> かえるやこいに煽られたのは射精のメタファー
-> 塔(意味深)に向かったのは受精までの過程
-> 7の羽は受精から着床するまでの期間を指している
3. 受精場所(卵管)を通じて、夏子さんのいる産屋(子宮)に向かう
-> これは着床までの道のりを描いている
-> 夏子さんに会って着床した
-> 夏子の不穏はつわりやホルモンバランスの乱れを意味している
4. 邪魔してくるとりの存在
-> 着床するまでの過酷さ、困難さを描いてた
5. インコ大王は陣痛
-> インコ大王と手下が向かった先の天国は羊水のある子宮内(赤ちゃん居心地いいよね、栄養(食材)もあって温かい環境)
-> インコ大王が石(胎盤)を壊したことで破水が起きた
6. 破水によって世界が崩壊
-> これによってそれぞれ扉を開いて現実世界に戻る(出産)
(補足)
扉は年代を示していて、時間軸は違うが出産の概念を示している
【死について】
1. 側頭部の自傷行為
これは自○のメタファー。慣れない環境、母親の死に対する絶望感からと察する。
2. 傷をつけたことの自認
最後自分が傷つけましたと自認。これは生と向き合い生きることを決意した。
(だから友達を作るとかの話をした)
【まとめ】
ぱやおは受精から出産までといった生まれるまでの過程を見せること、
加えて死に向き合い生きることを決意した真人を通して、
命の使い方、尊さを描きたかったんだと思う。
他のコメにあったような
今作はジブリの集大成だの、映像に力を入れているだけだのは違う気がした。
ぱやおは人生最後の作品として、生命の尊さを描いたんだね。
これは確かに広告打てないわ。それほどまでの話。