「万人ウケではないが十分に観に行く価値アリ!」君たちはどう生きるか サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
万人ウケではないが十分に観に行く価値アリ!
レビューサイトの評判が微妙なのでハードルを下げて観賞しましたが
個人的には(おそらく)最後の宮崎駿アニメを十分に楽しめました。
ポニョや風立ちぬのような宮崎アニメの中でも最後の方の作品より今作の方が好みです。
7年かけただけあって作画が恐ろしい事になってます。これだけで観に行く価値があると思います。
今作は「宮崎駿がやりたいようにやった作品」という感想です。
客の満足度よりも自分の描きたい事をいっぱい描いた作品かのように感じました。
なので『風立ちぬ』よりも「引退作っぽいな…」とか思いながら観賞していました。
そういう意味では少し高畑勲のような雰囲気を感じたような気がします。
『ジブリ作品』と聞いた人々は何十年も前のラピュタやナウシカなどのごりごりファンタジーや壮大なスペクタクルだと想像しがちなので、宣伝を全くしない手法も個人的には正解だと思いました。
予告などを作ると「好みのジブリ作品っぽくない」と見に来ない人がいたかも、と思いました。
そしてもちろん子供向けではない。
SNSなどをみていると「今作は子供向けじゃないんだ…」という言葉をいくつか見受けたが、そもそもジブリ作品で子供向けな作品の方が少ないと前々から思っています。
特に宮崎駿作品はガワを子供向けにしてファミリー層を釣るが中身を見てみると基本的には大人向け、というイメージ。
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