「理解できない?しようとしなくていい。」君たちはどう生きるか ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
理解できない?しようとしなくていい。
あの宮﨑駿の、おそらく最後になるであろう長編アニメ「君たちはどう生きるか」
正直、どんな感想をもてばいいのか、伝えればいいのか、分からない。発してしまってもいいのか。そんな思いに駆られる。
言葉にできない、どう言葉にすればいいのか分からない。そういったものに出逢ったとき、、それをなんとか自分の内側を掘り返して、なんとか言葉にしようとする時が1番人間らしい気がする。だから、書いてみる。
世界を良くするのも、悪くするのも、人間の知恵や知識?
本当と嘘。
現実と空想。
実感と夢。
石=永遠。西洋文化。
木=生命力と成長に満ちた世界。日本文化。
ぼくたちはどう生きればいいのだろう。
マスクがないと生きられないナウシカのような世界になろうとも、
神殺しを肯定しないと生きられないもののけ姫のような世界になろうとも、
新しいものだけに価値を置き、古いものを捨て去るコクリコ坂の世界になろうとも、
不完全で未完成な世界だからこそ、生きるに値するんだと。
嘘にまみれたこの世界を
有限だけど失敗と成長を繰り返す世界を
バーチャルな空想世界に逃げるのではなく、
現実を。
一貫して宮﨑駿が伝えたかったのは、
きっとそれでも「この世は生きるに値する」ということだろう。
平等でも公平でもない世界だからこそ。
初日の朝に見れたことに感謝します。
きっともう1回は観に行く。
その時また今とはちがった感想をもつと思う。
うちの子も積み木が好きだ。
積み木って、倒れるか倒れないか、崩れるか崩れないか、ギリギリのところで保つのが楽しい。
挑戦することに似ている。
積み木ってどんどんどこまでも高く積み上げたくなって、最後の1つ、、これで終わりと思って積んだら崩れてしまう。
人間の欲に似ている。
積み木って崩れたときってだいたい1番下らへんの土台の部分
残ってる。またやり直せる。
挫折から立ち直れる。
人生に似ている。
理解はできなかった。しようとしないほうがいい。
観た人の心に委ねられるのであれば、ぼくの感想は以上です。