君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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のびのびとした宮﨑アニメの表現に惚れ惚れ。
主人公の父親が、母親の妹と再婚することになり、母親の実家に疎開する。母親の妹は、駅まで人力車で迎えに来ていて、カバンを人力車に積むと人力車がカバンの重みで揺れる。ああ、いま宮﨑アニメを見ているのだなと、長いこと感じていない感覚にとらわれた。別に10年ぶりだからではない。もう長らく宮﨑駿は、新作ごとに新たな挑戦をしていて、同時に過去にやったことを封じていたように感じていた。昔から観ていた世代として、その都度その都度表現の強さに畏敬の念を覚えつつ、あれ?この表現はもっと素晴らしいのを前に見たことがあるぞ、と違和感も覚えていたのだ。それが今回は、リミッターを外したかのごとく、得意な表現を出し惜しみしていない。今回は絵コンテを担当し、作画は別のアニメーターに任せたという記事も目にしたが、細部の動きがいちいち宮﨑アニメが持っていた心地よさなのである。もちろん、最初の火災(というかおそらく空襲)の場面は凄まじいインパクトだった。でも、建付けの悪い窓を力をかけて閉めようとする場面とか、ああいうところにいちいち宮﨑アニメを感じてしまい、ノスタルジーと同時に、やはりアニメーションとして素晴らしい芸だなと思ってしまう。相変わらず好き放題の内容だが、のびのびとしていてヨカッタ。
きっと人生の折々にこの”問いかけ”を思い出す
宮崎駿やジブリの映画として最高傑作かどうか。そんなことはどうでもいい。私の心を捉えたのは随所で過去作の記憶が蘇ってきたこと。あの生い茂る草木のトンネルを潜り抜ける場面、王蟲の殻のような戦闘機の天窓を持ち運ぶ場面にハッとさせられつつ、冒頭で母を喪うというくだりではなぜか高畑勲の「火垂るの墓」すら思いおこした。ただし本作では母の亡骸は描かれないし、日本が戦争へと突き進む時代を背景に、あくまで飛翔感あふれるファンタジーの構造を貫く。その世界で、眞人は死の香り漂う不条理な世界を生き抜きながら、自らの意志で決断を重ね、”真の人”として成長を遂げていくのである。着想を与えた同名小説も、日本が戦争へ向かう時代に、社会を見つめ、友を得て、自分の頭で考えることの重要性を青少年へ訴えた。物語は異なるがエッセンスは似ている。映画が終わっても問いかけは続く。この先、人生の折々に本作の記憶が蘇ってきそうな気がする。
予備知識なしの鑑賞体験は是か非か
昨年は「THE FIRST SLAM DUNK」が事前情報を極力まで秘して公開を迎え、結果として大成功をおさめた。ただ、主要キャストの背番号に合わせたカウントダウン動画をちらりちらりと見せ込んでいたので、今回のような飢餓感を味わうことはなかった。
「風立ちぬ」から10年。まさか宮崎駿監督の最新作を観られるとも思っていなかったが、蓋を開けてみたらポスタービジュアル以外は何も情報がないまま公開初日に。ここまで予備知識なしに作品を鑑賞するのは、記憶にないほど新鮮な体験となった。
出足からスクリーンにくぎ付けになったのは言うまでもないことだが、序盤から中盤、中盤から終盤へと向かうなかで、全く読めない展開が脳内を活性化させてくれてすこぶる気持ち良い。「是か非か」でいえば、無論「是」である。声優情報や主題歌情報は、弊サイトのニュースをご覧いただきたい。ここでは、ネタバレすることなく、予備知識が一切なかろうが問答無用で作品世界にどっぷり浸かり、珠玉の映画体験が叶うということについて言及しておく。
希望の物語だった。号泣した。
以前見た時のレビューを書いておきたいと思って備忘録。
前情報で難解だという意見も多い作品だったが、見てみたらもうドバドバに泣いてしまった。
たしかにものすごく哲学的で、ストーリーとしてはおもしろい!と一言でくくれるようなものではなかったため、宮崎駿以外がこのような作品を作ったとして、世間でここまで評価されるかどうかはわからない。
ただ私はものすごく感動した。
「滅びゆくこの世界で、愛する君と同じ速度で共に歩むことすらできないが、それでも僕は前を向いて生きる」という希望の物語をみたんだ…と思ってむせび泣いた。素晴らしいものを見た。
大叔父さんから積み木を託される終盤のシーンに、この映画のテーマというか伝えたかったところを感じて涙してしまった。
もし自分だったら、こんな作品を世に残すことができたのなら、もう死んでもいいと思えてしまうのではないかとさえ思った。
あと映画全体の世界観が好き過ぎた。
画面をずっと見れる。
ムチムチの魚を捌くシーンはかなり興奮した。
見てはいけない他人の夢
最近のジブリ映画は苦手です。
他人の夢、深層心理の奥深く、見てはいけないようなものの生々しさが苦手です。
眞人さんのような覚悟のないわたしは、奇っ怪ないきもの、現象に畳み掛けるように圧倒され、どっと疲れてしまい、込められていたであろうメッセージを受け取る余裕はありませんでした。
HSPの人にはおすすめしません。
ラピュタが懐かしい。
よく分かりません
その後、アカデミー賞を取ることになるわけですが、内容も良さもよく分かりません。
戦争体験による教育的映画だと思ったら全然違う。
ジブリ宮崎駿特有の映像、演出で、得体の知れない生き物が出てきて気持ち悪い(トトロは好きですが)。
異論・反論を承知で、逆に同意見の方がいらっしゃるかなと思って、投稿しました。
さすが宮崎駿
宮崎駿の作品で一番好きな作品になりました。思春期の青年の複雑な感情からの不思議ワールド。どっぷり宮崎駿の作り出す世界に引き込まれて、鑑賞後に放心状態になりました。ただ、出てくるものが何を意味してるのか考えてもわからないものがいくつかあります。まぁ、それも宮崎駿からのプレゼントかなぁって思います。
うーむ、難しい
宮崎駿監督集大成の作品は分かりました。
今までの作品、詰め込んでますもんね。
ただ、内容が分からない。
???が頭でいっぱいです。
いや、この作品は分からなくてもいいのか?
それを追求する自体が無意味では?
宮崎駿監督はこう生きてきた。
さあ、君たちはどう生きるかと問われた感覚です。
最後の作品で賛否両論しかも考えさせられる宮崎アニメを作った。なんだか、その事自体が凄いのかもですね。
理解できない人を容赦なく斬り捨てていく迷作
前提としてあくまでも私自身ジブリのファンであり、批判したり攻撃したい気は一切ない。ただ他のレビューでも私と同じく様々な疑問を持った方がいらっしゃたため、これから視聴するか検討している方々に対し私なりの意見を述べたいと思った。普段映画を見ないため、他の方に比べれば知識不足であることは自明である。そして一部ネタバレを含むため、注意していただきたい。このことに留意してレビューを読んでいただけたら幸いである。
宮崎駿監督の映画ということで見に行った。流石ジブリと言わんばかりにアニメーションはやはり素晴らしく作画もよかった。音響も良かった。しかし同時に内容面においてかなり違和感を覚えた。
まず人物構成である。主人公の義理の母の描写は正直いらないのではないかと思った。彼女がいる事で物語に感情移入しにくかったと共に一種の困惑を感じた。ずっと心に異物混入している感覚を覚えた。ジブリらしくない設定で完全な迷走だと私は考える。彼女の存在は別に居なくてもよかったし、なにより主人公が土壇場で彼女に対しての評価を掌返しする感覚は私にはとても理解し難かった。あの展開は流石に論理の飛躍が過ぎる。
また、全体的に布石が多すぎて散漫な印象を受けた。これらの要素が分かりやすく劇中で回収される訳ではないので見れば見るほど理解できず、歯痒さを感じる。
確かに概要を見ると今作は宮崎駿にとっての実験的試みであると記載されている。所謂アニメーションというカテゴリではないのだろう。芸術作品に近い位置付けなのだろうか、ある程度その手の知識の蓄積がある人を前提に作成したと感じる。(ちなみに筆者は世界史選択のため文化史などは学習済み)
ここからは意見の分かれる部分だと思うので、一意見として読んでいただきたいが、難解とは決して美徳ではない。万人にわかる必要はないが、背景知識を持っていない人を置き去りにして分かる人にだけ相手をするというある意味無責任な作品の作り方には些か疑問である。そして今回その感覚を宮崎駿の作品に感じたことは非常に残念である。正直鑑賞した後の後味の悪さは今までに経験したことないものだった。もう一度書いておくがこのレビューは決してジブリや宮崎駿に対する批判ではない。あくまでも一般人の率直な意見として参考にして頂ければ幸いである。
宮崎ワールド
冒頭は少しの違和感があらゆる場面に散りばめられていて、いつ宮崎ワールドに入るのかな、と期待高まり待ち構えました。またそれぞれのキャラクターが味があり好きになるところが必ず一つはあるのも宮崎駿監督作品の好きなところ。
映画が終わると映画館内色々なところで考察を話している方々がいらっしゃいました。
思ったよりも楽しめた
いつ見たのか忘れましたが正直よくわからないです。
晩年はどうしても概念的になるよなーとか思いながら見に行ったので意外とストーリーがあった。ただ話が進むにつれ、わからなさが増していき・・・。これまでの駿作品を感じる場面もありつつ。
ただ相変わらず作画は良いし、アイディアは感じたので楽しめた。
ジブリ過去一多様。
輪廻転生のようなことなのかな。
伏線を集めてひとつの答えへと向かう、
そんな安定さを根本から無視していた。
ただ伝えたいことは、君たちはどう生きるか、その選択が世界を変える、ということなんだと思う。
時空も天地も生死すらも行き来させ、表現も様々。
それはいつも同じ場所を堂々巡りしている。
この狐につままれたような不思議さ。
一番不思議なのは、
これだけの多様さからなぜかひとつの答えは多分観てる人誰もが感じているということ。
すごい。
幼い頃からすぐ側にいた作品はやはり天才から生み出されていたものだったと、改めて実感した。
スルメ映画
観た直後はよくわからんってなった。
ジブリはもっとファンタジー色強めの方が好きだし。
凡人には理解できないけど、アカデミー賞を受賞したからみんな便乗して称賛してるんだなと。
こんなもん星2じゃ。
で、レビューするのにいろいろ思い返したり調べたりしてたんだけど、気付いたら星の数が増えてた。
実は天空の城ラピュタだったり、もののけ姫だったり、ハウルの動く城だったり、思い出のマーニーだったり、これまでのジブリ作品を観たことがある人ならニヤッとさせられるシーンがあちこちに散りばめられてる。
たくさんの人がいろいろと考察してて、調べれば調べるほどどんどん面白くなってくる。
ポスター1枚だけで、一切のプロモーションなしに映画を公開するとい試みもかっこいい。
あと、音楽がやばい。
地球儀を映画館で聴いた時も鳥肌だったけど、改めて聴くとじんわりと心に溶けていくような感じ。
どうやったらあんな曲が作れるんだろう。
不思議。
おそらく万人にはウケないし、誰かにお勧めしにくい映画ではあると思う。
でも、何故か惹きつけられる魅力がある。
そんな映画だった。
宮崎駿監督、よく頑張りましたね。
あなたは素敵です。
家族のことで葛藤と不満を抱える内向的な思春期前の少年がダークファンタジー体験を経てコンプレックスを解消する私小説
宮﨑監督は少女の物語ばかりを作ってきたが、正直、オッサンとしては少女が健気に頑張る姿は頑張れと応援する気持ちは起っても、自分のこととして共感はできない。父親のような目線になり、主人公の少女とは距離が出る。だから、少女が主人公の宮﨑アニメは一回見れは十分で、二回以上劇場でみたいとは思わない。だいたい、少女が主人公の映画をオッサンがみるとか、気持ち悪いし。
今回は、思春期を迎える前の少年が主人公だ。眞人は内向的で無口な性格だ。それでいて実は結構、攻撃的である。内向的で無口で攻撃的。ああ、分かる。自分の思春期を思い出しても、その感じ分かる。
その内向的で無口で攻撃的な眞人が、サギ男にだけは内心を吐露する。ただし攻撃的なものの言い方で。そして、いっしょにダークファンタジーの探検を開始する。ああ、分かる。君にもやっと友達ができたんだな。でも、その友達にも酷いこと言ったりして、うまく関係が築けなかったりする。ああ、分からないでもない。(笑)
眞人は、相当屈折している。このまま育ったらどうなるんだろうと心配するに足る少年だ。
その彼が、仲間と共にダークファンタジー世界に踏み入る。ここからは、怪奇・ホラー・変態・グロテスク・ナンセンスの世界だ。エログロナンセンス(怪奇・変態)の世界っていうのは、要は大人の世界ってことだ。大人の世界で、自分の心のもやもやを少しづつ解消していく。そして、最終的にスッキリして、コンプレックスを整理して、帰還する。
帰還後の眞人は詳しく描かれていない。内向的で無口なのは変わらない様子だが、屈折や葛藤は解消された様子だ。他者に対する攻撃性もおさまったに違いない。
明らかに宮﨑駿が自身の少年・青年時代のコンプレックスとその解消の過程を描いた私小説だ。五木寛之の青春の門を思い出した。つまり、自分の少年青年時代のコンプレックスを描くって恥ずかしいよね。しかも宮﨑駿は世界的巨匠だ。その巨匠が自分の恥ずかしい内面を赤裸々に描くって、凄いことだ。
宮﨑駿は、全世界が目撃する創作物で自分のコンプレックスをオープンにして解消したわけだ。勇気がありすぎる。
オッサンとして自分の少年青年時代を思い起こして、共感できる。肝心な時は無口になるのも共感できる。絵の凄さと相まって、凄い作品だと思う。
10代の男の子にこそ見て欲しい作品。少年よ、誰にも言えないコンプレックスがあってもいいんだよ、と。
勝小吉
青雲を踏み外しそうになった少年をもののけたちが寄ってたかって救う話
老作家を支えているものは母恋かも
日本人が作り出す異世界の住人たちはみな概ね我々に好意的だが実際はどうなんだろう
オスカーはオッペンハイマーとのバーターかと
コラ宮崎駿、賞を狙う映画を作るな
何処までハッキリと感想を述べるのが許されるか判らないけど、先ずは★の評価に半分てのがあるのを今日気付いたので早速使わせてもらいます😅
つまらない、その一言でこの映画は括ってオシマイ😑
これほど「ザ・宮崎駿」から離れた映画も無かろう🌀
昔からこの方は自分の映画でオ❤️ニーしているんだよね(少なくともマ王はそう感じてる)
例えば「ルパン三世 カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「天空の城 ラピュタ」「魔女の宅急便」「となりのトトロ」「もののけ姫」とかとか······
別に変態がどうのこうのとか言うつもりは微塵もないしマ王も充分な変態なので(痛いの嫌い系サディスト)構わないんだけど、今作は宮崎駿の変態要素が感じられなかった😫←悲しい
変態要素が無いかわりに「しめしめ、こういう作り方をすれば海外では高評価になるんだよなぁ🤪」的な下心がギュウギュウに詰め込まれている😶
あまりにも詰め込み過ぎて発酵が進み過ぎたから臭いプンプンな映画なのよ💀
そりゃ観る角度を変えれば「名作😊」と謳う事もできよう😐
でも映画って無理して高評価(好評価)を探すモノではなくね?(同じく無理して粗を探すモノでもない)
その昔、誰スタートが知らんけどフランス映画ブームってのがあってマ王も流れでフランス映画を観た時期があるのさ🥸
フランス映画ってクソつまらんのよ🤣🤣🤣←たまたまマ王がチョイスしたモノだけかもしれないので賛否両論受け付ける
何て言うか映画って脳ミソの奥で考えたり感性を研ぎ澄ませて鑑賞するような崇高な媒体とは思えないのよね💦
リュミエール兄弟の「列車の到着」では列車が駅に到着する様子を撮影した記録映画に人々は驚いたりとか、世界で最初の物語映画と言われる「キャベツ畑の妖精」(アリス・ギイ監督)なんかはファンタジー映画と括ってもいい✨
早い話、観客は映画館にモナリサの微笑みを観に来てるのではなくお化け屋敷やジェットコースターを求めてるのさ😁(マ王は少なとも後者)
だから同じ映画を何度も観て色んな角度から分析し宮崎駿に寄り添うかの評価をするつもりはマ王は無い😛←そういうお金も時間も無い
この映画を初観で全てを理解してそれでも尚「名作だ」と断言出来る脳ミソをマ王は持ちたくないのよね😑
宮崎駿の作品で好きなのは①天空の城ラピュタ②風の谷のナウシカ③紅の豚④もののけ姫⑤風立ちぬ
マ王が求めている宮崎駿はもういないのかもしれない😑
映画館で眠気と戦った映画はコレで2作目😴
2日徹夜の仕事の後、スノボやりに行った帰りに観たテレンス・マリック監督「シン・レッド・ライン」と今作である💨
映画館での鑑賞オススメ度★×−5
宮崎駿度★☆☆☆☆
賞狙いのきな臭度💩💩💩💩💩
普通に面白かった!
めっちゃ面白かった!何だか、賛否両論で、期待してなかったから良かったのかな。宮崎駿さんの映画にしては分かりやすかったと思います。個人的にはハウルより分かりやすかった^^;
アオサギのおっさんが好き。変で。そしてワラワラが可愛かった(*´ω`*)
子どもの心の成長
戦争中、火災で母を亡くした少年のトラウマとの向きあい、そして生死へのまっすぐな思いを書き綴ったような映画。運命を受け入れる覚悟や必死に戦う姿勢、そして友達ができていくプロセス。子どもが成長するうえでどんなことが大切かを教えてくれているよう。
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