劇場公開日 2023年6月2日

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ウーマン・トーキング 私たちの選択のレビュー・感想・評価

全103件中、61~80件目を表示

3.5女は男の共同所有物

2023年6月8日
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ボリビアで起きた実話らしいが設定はアメリカ。アンビリバボーで似たような共同体を見たが、そこからクレームつかないか?テレビどころか電気もないからバレないか。

女子に対する教育の機会を奪うとは暴力と同じ、無知なら奴隷のごとく扱えるとでも思ったのか?村の掟はキリスト教を基にしていると思うが曲解してないか?気持ち悪い。

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Oyster Boy

1.5今日こそ、神の御業の日。この日を楽しみ喜びましょう。

2023年6月8日
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鑑賞方法:映画館

ダメだ、予備知識なく観だしたらよくわからん。レイプが頻発してるってどうゆうこと?男たちがいなくなるって?出て行くって?闘うって?男と女がいがみ合っているの、この村は?てか、おいおい2010?
彼女たちの決意に圧倒されながら、その日を一緒に喜ぶことができずに終了。例えば西洋人が、日本映画で急に踏み絵の場面が出てきてチンプンカンプンになったりってこんな気分か。

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栗太郎

3.5タイトルなし

2023年6月7日
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多数決取るところがクライマックス
予告で見て小洒落ていると思ったのですが、識字率が低い故なんですね
そして米の西部劇ぐらいの時代?ではなく2010年ボリビア(ウユニ湖がある、南十字星が見える羨ましい) 女性は学校にも通えず家畜みたいな扱い まだまだそのような地が有るのだと知る 闘うを選んでドンパチ大暴れ、自由を掴み取るみたいな話だと勝手に想像していたので肩透かし しかし雰囲気、演技はとても良かった 昨今強い女性の映画がメインなので新鮮といえば新鮮 誰をも傷付けず去ることだって出来るのだ 何だかトムホの出演してたカオスウォーキングを今度は女性側から描いてみましたみたいな感じでした

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ゆう

4.0男性として、社会というシステムの中で、無自覚に利益を得る側にいる

2023年6月7日
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鑑賞方法:映画館

2010 年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日それが実際に犯罪だったことが明らかになる。タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う―(公式サイトより)。

正直に告白すると、序盤は「どうしてこんなに作品が入ってこないのだろう...?もしかしてつまらない映画なのか...?」と感じていた。前評判通りではない作品はままある。個人の好みも、観ているシチュエーションも影響するだろう。

豊かな田園風景と鳥のさえずりに囲まれた女性たちの熱い議論をぼんやりと眺めていた時、「そういったように女性を扱う社会に生まれた男性もまた被害者と言えるのでは?」的なセリフが出た刹那、鈍い痛みを覚えた。

もしかしたら、わたし自身が男性として、社会というシステムの中で、無自覚に利益を得る側にいて、どの登場人物にも感情移入できないから、作品が理解できないのではなかろうかという、どことなく恥に近いような感覚に襲われた。

そのシーンを境に、わたし自身がなり得ない性を持つ彼女たちの話し合いの場面が正視しづらくなった。彼女たちをここまで追い込んだのは、男性という「性」そのものではなく、男性の持つ「無自覚」である。

不遇な環境のせいで識字を持たない彼女たちが、恐怖や葛藤、母性、信仰について、時に理路整然と、時に感情的に吐露しぶつけ合う中で、単にどちらかの選択肢を選ぶのではない結論に至る様は、まさに「止揚」と呼ぶべき気高さがあった。

村を追放されたオーガストが大学へ進み、知識を得て(時々、理不尽に罵倒されながらも)中立な書記という役割として戻ってくる設定に、この映画で描かれた問題の解決が見え隠れする。知ることを増やすことこそが未来。

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えすけん

3.5女たちにも権利はある

2023年6月7日
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悲しい

難しい

珍しくレビューをチラッと見ていて2010年の設定というのは認識していたが、やはり1900年代ぐらいとしか思えないような未発展な村での話。

村の女たちは牛の鎮静剤で気を失ってる間に乱暴され、それを悪魔の仕業とし欺瞞行為を繰り返す村の男たち。レイプ魔の仕業ということならある話かもしれないが、これが村の男たちだということ。女たちを守るべきであるはずの村の男たちだということ。そしてその村の男たちによって、家族までもが傷つけられていたとは、そんな事あるのだろうか。驚愕でしかない。イカれている。
そんな村の男たちに虐げられ傷つけられ、学べるのは男の子供たちだけ。女たちや女の子供たちはは読み書きすら許されず、厚い信仰により赦すという教えが選択肢にある。女たちは、男たちの暴力に抗えない運命を辿るだけだったのだ。

架空の村とは言え、実際に2005年から2009年にあった事件が元となっている話とは驚愕し、なんともやるせない。ほんの10数年前に起きていたという現実には信じ難く心が痛い。

男たちが村を出て戻ってくるまでの2日間で、女たちは男たちを赦すのか、戦うのか、村を出るのか決断を迫られる。この話し合いが女たちにとって初めての命を懸けた選択になるのだ。今まで男たちに意見した事などなく、それでも悪魔の仕業が男たちの所業と分かった以上、自分を、自分の子供
たちを、家族を守るためにどうするべきか。

どう決断したらいいのかあぐね果てるが、最終的にとった手段は女たちにとって未来が開けたに違いないと思いたい。

他のレビューにもあったけれど、2010年の国勢調査で車が回って来たのも違和感を感じるぐらいの村の未発展ぶりだった。そして突然のDaydream Believer。よりその違和感を掻き立てた。

あの国勢調査員 ブラッド・ピットだよね???違う う???

星3.5か4.0しかないから3.5だけど、3.8ぐらいかな。

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Qoo

4.023-078

2023年6月7日
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鑑賞方法:映画館

女は家畜のように扱われ、
大いなる信仰のもと、赦しを強要される。
『赦し』と『許可』の区別なく
頼む事も守る事も出来ず、信仰に縋る。

21世紀の世界で、こんな事があるのか❓
国勢調査の車から2010年のアナウンス。
ギョッとした。

女性たちの苦悩と怒り、未来への希望を
対話劇の中で見せつけられた。
終始薄暗い映像は、
彼女達に暗くのし掛かる呪縛のよう。

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佐阪航

4.5デイドリームビリーバー

2023年6月7日
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まさかの2010年。たまげました。これは寓話ではない。「SHE SAID」に続くブラピ製作。一連の作品として捉えると恐ろしい

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ハチ

2.0評価高すぎて微妙

2023年6月7日
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アカデミー賞のノミネートもあり、出演者も良さげなので予備ちしなく見たが、面白くはなかった。
時代背景や世界観の説明も全くないのも意味不明。
納屋で女性達が討論するだけで行動も逃亡とは腑に落ちない。
裁判劇を期待したのが間違いでした。

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ナカザワヨウスケ

3.5結局男は、女が怖いのだろうな~~

2023年6月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

男たちが揃って出かけてしまった小さな村で
これまで男たちが女性達にやってきた事に対して
残された女性たちがこの後、
どう生きてゆくのかを、女性達で選挙をするも
同数で決着がつかない。
そこでそれぞれの意見を代表する女性たちが
数人で議論をして決めることになり
薄暗い納屋の中で白熱する議論の様子を
丁寧に描いてゆく。

一見時代劇に見える様な昔の装束の女優達。
それがまさか21世紀の話とは!!

薄暗い納屋のシーンの合間に、
女性たちが守ろうとする子供達の遊ぶ姿や、
一人村に残っている男性、
農夫から教師になり、女性たちに同情的な
こころ優しいオーガストと、
レイプ被害によって妊娠中のオーナの
細やかな心の交流シーンなど
納屋の外のシーンが印象的に描かれていて
この女性や子供達に幸あれ!と
心の底から願わずにいられないです。

で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては

米アカデミー賞の脚色賞受賞作なので
ざっくりした内容は知っていたのですが
予告編の画面から、西部開拓時代の話だと
勝手に思い込んでいたのでちゃんと観て、
その内容に改めて驚愕しました!

もとになった事件そのものがまずショッキング!
21世紀にまだ女性たちに読み書きすら教えないなんて
その女性蔑視はどこの宗教も一緒じゃん!!
宗教とはやはり、危ういシステムなのだな~~
と同時に、宗教の教義と言う名を借りて
女性たちの権利を奪うってことは
結局男は、女が怖いのだろうな~~

女性たちは自分自身の怒りを超えて
子供たちを守るためにある決断をします。

たまたま、旧統一教会問題で
宗教二世の問題がクローズアップされましたが
この映画の中の女性たちは目が曇っていなかった。

女の子達には誰にも蹂躙されずに生きてゆく権利があるはず。
それは親であっても奪えない権利であり
また、男の子達も「加害者にしない教育の仕方」があるはず。
女性たちの議論はそこまで愛に満ちて進んでゆきます。

映画が終わってエンドロール時
音楽の後に自然音が続く。
鳥のさえずりから始まり~~
最後までしっかり聴いて下さい。

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星のナターシャnova

1.5人の顔と名前と所属と主張がスッと入ってこない

2023年6月7日
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鑑賞方法:映画館

誰と誰が親子なのか、この人はどっちの主張側なのか。
顔と名前と所属と主張をやっと一致させられたと思ったら映画が終わってしまった...

ひとつすごい良かった思い出
てかこれ、いつの話だよ...
と思ってたら途中で言葉を失いました。これが実話とは絶句。

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Jongo

3.5最初に「寓話」であることを明示して欲しかった

2023年6月6日
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敬虔なキリスト教徒の話なのに、冒頭の投票で、いきなり「赦す」という選択肢が除外されたことに違和感を感じる。
しかも、復讐や殺人につながりかねない「戦う」という選択肢の得票数が、「出て行く」と同数であるということにも驚く。
よほど腹の虫が治まらないのか、それとも自尊心が強いからなのかと思っていたら、中盤で2010年の話だと分かり、こんな閉鎖的な社会にもようやく女性解放の波が押し寄せたのかと、少し納得した。
ただし、いくらアーミッシュのような宗教的なコミュニティだとしても、司法や行政の手は届くだろうし、タリバンでもあるまいし、女性に教育の機会を与えないのは度が過ぎるだろうという疑問が残る。
南十字星が出てきて、初めて舞台がアメリカではないことが分かるのだが、それだったら、これが(解説にあるように)現代のボリビアでの事件を下敷きにした「寓話」であるということを、最初に明示してもらいたかった。
そうすれば、次々に湧き上がってくる違和感や疑問に気を取られることなく、女性たちの白熱した討論にもっと入り込むことができたのではないかと思えるのである。
知識や教養はないものの、知性や理性に裏打ちされた彼女たちの主張には、直接心に響いてくるような重みを感じることができる。
恐怖や憎しみの対象である加害者の男たちが、はっきりと画面に映し出されないため、観客が、討論の行方を、冷静かつ客観的に見守ることができるようにもなっている。
すでに結論は出ているのだが、全員がそれに納得できている訳ではない。
そんな中、彼女たちが、宗教的な「善」の価値観や「子供たちのため」という信念に基づいて、誰もが同意できる解釈を導き出す過程は見応えがあった。

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tomato

5.0「善なることリスト」を作ろうかな。

Mさん
2023年6月6日
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今年の作品の中で一番の作品かもしれない。
単調なストーリーに色がついてるのかどうかも忘れてしまいそうな淡い色彩。なのに、ものすごく心に残った。

追記
最初に見た時には、モンキーズが流れた場面で頭の中が???状態になった。
実際にあったことを小説にしたものが原作らしいが、あくまでも、架空の場所での架空の話である、と考えたい。その方が話が普遍的になるし、今の世の中で起こっているできごとのメタファーにもなると思う。
「RRR」の最後の言葉や「ヒトラーの虐殺会議」の会議のことを思い出した。

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M

4.0未来を見据えた物語だった。

2023年6月5日
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まず、テンポ感が素晴らしく良い。
本題に時間をかけるために、
説明を簡潔に時間をかけず、
しかし分かりやすく見せることに成功している。

さらに、話が進むにつれて見えてくる
人物それぞれのバックグラウンド。
ある人が何故そんな態度をとってしまうのか、
どうしてその台詞を聞いて笑って、
どうしてその台詞を言うときに涙がこぼれてしまうのか。
綿密に作られたその造形に圧倒された。
唯一登場した成人男性の作り込みも良かったし、
キャスティングも最高だった…。

フランシス・マクドーマンドの役柄が若干気にはなったのだが、
おそらく彼女は顔の傷を悪く言われてきたのだろう。
あの村の男たちなら、やりかねない。
だから、外に孫たちを出すのも躊躇った。
自分と同じ目に合わないように。
そう受け取った。

全編を通して思い返したことがある。
全く別の時代、別の国、別の人々。
それでも想ったのは、今まで見てきた周囲の女性たちだし、
自分の女性性のことだった。
色んな苦悩を抱えていたあの女性たちは、この映画を観て
どう思うだろう。

ラスト、本当に素晴らしいものを観せてくれて
ありがとうという気持ちになった。
女性と子供だけで村を出ていく、ああいうのを
映像にして視覚的に観せてくれるだなんて。
これは夢や幻想じゃないんだな、と思った。
信じうる何かがそこにあった。
未来への可能性を信じたくなった。

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JYARI

4.0Sleepy Jean

2023年6月5日
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モチーフとなる実話があるようだが、現代とは思えぬ舞台演出から、唐突に流れるその曲が、まさに目覚ましのように聞こえる。女性の話ではあるが、不条理な支配側の論を飲み込まされ、搾取されているケースは大なり小なりあるわけで、寝坊助は案外自分やも知れぬとも思う。正義と自由ののために熟慮を重ねる人たち、そして立つ。

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Kj

4.0寓話的な作りは面白いけど、作り込み過ぎで、独りよがり。予告編で見た...

2023年6月4日
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寓話的な作りは面白いけど、作り込み過ぎで、独りよがり。予告編で見た以上の何もなし。

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えみり

4.0コレが2010年とは…

2023年6月4日
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めちゃくちゃ変わった作品。
ほぼ会話しかない構成だし、前提情報がほぼ無いままに語られるしで、彼女たちの行動はなかなかに理解し辛い。どの選択肢を取ったとしてもあまり良い結果をもたらさない気もする。それでも話し合い、自分たちがどうしたいのかを語ることにきっと意味がある。それを細かく描いていく…
劇中で語られる可能性に一喜一憂したり、恐れたり、それでも子供たちのためにより良い未来を、ってのは分かるんだけどまさかコレが2010年とはね…70年代くらいかと思ってたよ…
しかしまぁ、ルーニー・マーラとフランシス・マクドーマントの作品選びには舌を巻くよ。たいしたもんだ…
ベン・ウィショーもね…

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ぱんちょ

4.0怯えずに話ができる場に混ぜてもらえたような気持ち

2023年6月4日
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泣ける

笑える

知的

これから自分達はどうするかを二日間で決める為の、会議でありながら全く「会議」的でない空間と時間に居合わせた。柄は異なっても同じような服で化粧なし、マウントも媚びも根回しもなく議事進行役も居ない。紛糾しても落ちつかせてくれたり謝ったり謝ってくれる。オーナ(ルーニー・マーラ)の存在がみんなの間に信頼を作り出していて、怯えずに一緒に考えて対話する空気がゆっくりと醸成されていった。笑いもあるし母、娘、孫、姪がいる中で一人一人が言葉を述べる。議事録作成は大学出の男性、女性達から唯一信頼されている男性のオーガスト(ベン・ウィショー)。書かれた議事録は自分達のためでなく他者に自分達の思考と決断の経緯を読んでもらうため。

みな、知性と理性と冷静を持ち合わせている。それは何に依るのだろう?信仰心だろうか?彼女たちの決断と行動は自分の子ども達を守るためであり、考える権利を保持するためだ。出て行った先のいつかどこかで、信仰とは、神とは何なのか考えることになると思う。宗教も権力構造から自由ではない。

素晴らしい女優たちとベン・ウィショーのいる納屋、井戸端、屋根の上。立体的な空間の中、干し草の匂いや手触りを感じながらみんなが緊張なく穏やかに話している。ヴァンゼー会議とは真逆で裏返し。それにこの映画には音楽がある。ジョーカー、TAR、そして本作と続くヒドゥル・グナドッティル。

最後のシーンは「屋根の上のヴァイオリン弾き」のようだったが、この映画では話し合いの上で合意のもと自らの意思で立ち去る。強制退去でも逃亡でもない。ただ立ち去る。どこへ?はどうでもよく、地図を手にとにかく離れる、去る、新しい世界へ。

グレタ(最年長の一人)の台詞。示唆があってキュートで空気を和ませる笑いがあって好き💕
1)馬二頭を操って馬車移動するとき溝があってはまりやすい道を行く時は下でなくて遠くを見るといいのよ。
2)この入れ歯大き過ぎる、と外す。
3)「私もうすぐ死ぬ・・・」あ、メガネが曇っていただけ!

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talisman

3.0モンキーズ…

2023年6月4日
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デイドリームビリーバーが流れた時点で頭が混乱。昔の話と思ってみていたからいかなりトンチンカンな感覚になってしまった。いろんな国があるから一概には言えないけれど全世界差別なしなんてまだまだなんだなー、と。女性達の選択が3パターンのみというのも圧迫された世界。弱冠難解だった…。

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peanuts

3.02011年のアメリカですと?んなアホなw

2023年6月4日
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2000年代に、ボリビアで実際に起こった事件を基にしたフィクション。暴力に曝された時、「赦す」「戦う」「去る」の選択を行う女たちの物語。非暴力の進歩的な民主主義と言うのが結末な訳ですが、まぁ、これって、普遍性はあれども、一般化は出来んよねぇ。そもそも命を奪う暴力と、単に支配のための暴力じゃ、全然意味違うし。

概念先行な上、特異な事例を引き合いに出してきてたりするもんで、ちょっと乗り切れなかったです。ありていに言うと、退屈だった。男は全員が敵、って言う前提に、そもそも違和感。

気分取り直して、次いこw

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bloodtrail

4.02010年!?

2023年6月4日
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2023年劇場鑑賞127本目。
女性の権利が一切なく、男たちがやりたい放題の村。ついに我慢できなくなった女性たちが男たちを赦すか、残って戦うか、出ていくかを決める話し合いをすることに・・・という物語。最初19世紀くらいの話だと思っていたら第二次世界大戦後の話が出てきて、じゃあ1950年前後かなと思っていたら2010年だと分かって嘘でしょ!?となりました。しかも後で調べたらほぼ同じ時代にあった実話ベースらしく、驚きの連続です。

基本会話がほとんどなのですが、それでもそれぞれの考えがあって面白かったですね。アフターサンには爪の垢でも煎じて呑んでいただきたいです。

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ガゾーサ