「肩透かし」オオカミ狩り Jongoさんの映画レビュー(感想・評価)
肩透かし
警察vs囚人vs怪人と聞き「絶対面白いやつじゃん!」と思って鑑賞。
確かに面白くないことはない。想像していたような地獄絵図も見ることができた。
ただ、想像通りで期待は裏切られた。
あんなに人がいたら、もっとクリエイティブな殺し方をいくつも見せてほしかった。
例えばエレベーターのシーンで、一度首から上を画面から消したのであれば、下に引っ張り下ろした時にはすでに首なしになっているとか。
ドアの扉を思いっきり投げたら、当たった人の体が真っ二つになるとか。
そもそも殺し方以前に、全然痛そうじゃない。
顔面を踏みつけても、顔がぐちゃぐちゃにならない。『ドライブ』『ミッドサマー』を見た身からすると肩透かしだ。
ナイフや銃による殺害も、武器の持つグロテスクさが全くと言っていいほど出ていない。ただ傷口から大量に血が出るだけ。武器がどれほど人体を容易にむごたらしく破壊し得るか、つまり武器というものはどれほど恐ろしいものかについて描けていない。
普通のアクション映画ならそこまで期待しない。というかそこには期待しない。
ただ、これは"バイオレンス"アクション映画なのだ。
頭ではなく肉体レベルで感じる恐怖を期待していた身としては、非常にがっかりだ。
あと若干ネタバレかもしれないが、『The Witch 魔女』シリーズもまだ始まったばかりというのに、もろ同じ展開とはどういうことだ...
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