「B級感たっぷりだが勢いと迫力を堪能」オオカミ狩り kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
B級感たっぷりだが勢いと迫力を堪能
「これ、どんな映画なの?」と戸惑いながらも楽しんでしまう映画がたまにある。「ドリームキャッチャー」がそうだった。途中で場の雰囲気が変わるやつ。
本作もそんな転換点が待っていた。フィリピンから移送される貨物船を、犯罪者たちが乗っ取る話とイメージしていた。予告編も観ていたのに。でも怪人アルファが登場してからはテイストがかなり変わってしまう。でもそれが最高に面白かった。
貨物船内でバトルロワイヤルが繰り広げられるような展開なのだが、誰が死ぬのかまったく予想できない。アルファの暴れっぷりが静かなのにイカれてる。この人をこんな段階で殺しちゃうんだ!と驚くことが多かった。こんなの「ザ・ハント」以来の感覚。なるほど、オオカミを狩るんじゃなくてオオカミが狩るのか(違うかな…)。
正直色々と粗い部分もあって、B級感もハンパない。日本兵の登場シーンとか、アルファを移送する理由とか、そこに犯罪者も一緒に移送する理由(少し触れるシーンもあったがそれでも納得しがたい)とか。でも、それを上回る迫力のアクションだったから問題ない。万人受けはしないと思う。でも、個人的には大満足だった。
これ、続編あるな。ラスボス残ってるし。
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