「驕りと改心」ワース 命の値段 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
驕りと改心
アメリカ同時多発テロ事件。死傷された方々の補償を任された弁護士の苦悩と再生を描く物語。
実話を基にした作品のようですね。何気なく鑑賞を始めましたが、とても良い作品だったと思います。
映画は、主人公ケン・ファインバーグ再生の物語。
理論家で数字に強く、その強みを屈指して弁護士の頂点に上り詰めた主人公。ただ、成功の過程で、大切な人間性、感受性が失われて行きます。
そんな彼が、7000人もの悲嘆にくれる遺族の感情を理解出来ずに怒らせ、立ち往生します。
補償チームのメンバー、遺族の人々とのかかわり、それによる主人公の心境の変化がとても丁寧に描かれていて心に迫ります。
マイケル・キートンやスタンリー・トゥッチ等、役者陣の演技も素晴らしく、隙がない作品でした。
私的評価は4.5。
最高点を付けるには少し地味過ぎるように思われ、少しだけ評点を落としました。
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