「前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに」青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない くきわかめさんの映画レビュー(感想・評価)
前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに
今作のランドセルガールでは、おでかけシスターのその後と、謎のランドセル少女が七里ヶ浜になぜ現れたのかという話が展開され、「前進」がテーマの作品と言える。
今作の立ち位置的には大学生編前、高校生最後の話になるのだが、原作既読済みの自分にとってテーマの「前進」を描き切るには75分では足りていないと感じる。
前作おでかけシスターでは花楓が前に歩き始めて、今度は咲太の番だというのに75分では尺が足りない。
そこにたどり着くまでに何が合って、どう心境が変化したかの心理描写が足りていなくて、そこで終わるのかという所で終わってしまう。
前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに、展開が早足で置いて行かれた気分になったが、続編となる大学生編でこのモヤモヤを晴らしてくれる事を期待したいと思う。
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