劇場公開日 2023年4月28日

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「💬の効果的な漫画」せかいのおきく グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0💬の効果的な漫画

2023年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

漫画でよくありますよね。
吹き出しの中に…があるだけで、登場人物の気持ちを読者に想像させる場面。💬
依頼者との面談シーンや標的への弾道を計算している時のゴルゴ13を思い浮かべてはいけません。
どちらかというと、『この世界の片隅に』のこうの史代さん的な雰囲気です。会話のテンポも時間の流れもゆったりしています。哀切漂う流れの中でも、ついついクスっと笑ってしまったりする(ここは笑うところでいいんだよね⁉︎)。

章が変わるタイミングに出てくるカラーのシーンも、とても漫画的です。
たとえば、登場人物がふと空を見上げて何かに思いを馳せた後、白い雲が浮かぶ中を一羽の鳥が羽を広げて風に乗ってるシーンで終わる…読者はその思いの行き場所をそれぞれの感性で想像することになります。

この映画ではモノクロとカラーの使い分けで、漫画的な〝間〟をより効果的にうまく表現してみせます。
黒木華さんの少し赤らんだ頬やローソクの炎…

背景に白紙部分が多く、人物の線も陰影もそれほど濃くはない叙情的な漫画。
私にはそんな印象の素敵な映画でした。

グレシャムの法則
kazzさんのコメント
2023年5月26日

なるほど…人体はちくわ、ウンコは哲学!
言い得て妙ですなぁ。

食べたものから栄養分を吸収して排泄してるのに、それが作物にとっては養分になる。
その自然の摂理の中で現代人も生きている筈なんですけどね。

kazz
kazzさんのコメント
2023年5月25日

グレシャムさん、相変わらず良い視点でいらっしゃる❗
吹き出しの「…」
イメージが伝わります。

こうの文代さんがこの映画のイメージイラストを描かれてましたね。
「この世界の片隅に」との共通点も分かる気がします。

kazz
NOBUさんのコメント
2023年5月1日

おはようございます。
 只、閑なんです・・。

NOBU
NOBUさんのコメント
2023年4月30日

今晩は。ご無沙汰しております。いつもありがとうございます。
 本来は、今日から京都&チャリンコ旅を予定していたのですが、雨で・・。
 今作は私の地域では上映館が少ないのですが、面白かったですね。仰る通り、モノクロをベースに一部カラーを取り入れた手法が効果的であったかと思います。
 池松壮亮氏や、黒木華さんや、佐藤浩市親子も流石の味を出していて佳き邦画時代劇だと思いました。
 梅安とは違った江戸下層庶民の逞しき生活を描いた作品として記憶に残りましたね。では。返信は不要ですよ。
 明日は、どうしようかなあ・・。

NOBU