きみの色のレビュー・感想・評価
全83件中、41~60件目を表示
心に何にも残さない作品(絵はきれい)
色が見えるというアイディアが何も活かされてなかった。
何よりライブに魅力がなく、衣装がひどかった。なんなら、エンドロール後に流れる、カセットの曲の方が、印象に残ったほど。
新垣さん扮するシスターがやっていたという「God Almigty」というバンド名はかっこいいかも。
ハーフ?
前情報は山田尚子監督だけで観て来た。
ので、どんなキャラクターが出るかも知らず。最初、子供の頃にトツ子が(ハーフ?それとも、アニメ故の髪の色?まさか染めて無いだろうし)と分からず、それがずっとモヤモヤ。他の子もアニメ故のピンク、青、の髪なら気にしないんだけど、高校になって周りの子は普通に黒や、染めただろう茶髪だから・・・うーん?が続く。
でっ、内容。最初、コレは百合?と思ったけど、そうでは無く、トツ子に見える(感じる?)相手の色が綺麗だと感じていただけ・・・・・だよなぁ?でも、町中の本屋を噂頼りに、きみを探し回ったりしてるし・・・・微百合?
きみもつかみ所が無いと言うか、前半はかなり何考えてんだろう?と言う部分が多いキャラクター。キリスト教系の女子高、下級生にも慕われる、いわゆるお姉様キャラが前触れ無く、保護者の祖母にも相談も事後報告も無く高校を辞めて、本屋でバイトとギターの練習。あの古本屋兼中古レコード店はなんだろう?奥まった所にあり、普通には気付かない、商売成り立たなさそう。店主も他のバイトも出て来ず、きみの為だけの空間の様で、そっち系のファンタジー物?と思った。
ほぼ唯一の男キャラのルイ。これも、中性的でLGBTポジション?と思ったけど、それも無く、きみとのラブ要員?と思ったが、そうでも無く。
なんか、メインキャラがいまいち不思議と言うか、役の為に必要な部分の説明はあえてカットしたんだろうなぁ。それで、イマイチ感情移入出来ない部分は有ったけど。
まぁ、だからと言って面白く無いワケではなく、その世界に慣れれば普通に青春ものとして良作。
ただ、メインキャスト三人が非声優の様で(知らない人だったので、ググったが声優初体験)。きみ、ルイはそれほど気にならなかったけど、一番メインのトツ子はなぁ・・・・・序盤はトツ子の性格からのたどたどしい感じ?と思ったけど、終盤までうーんだった。
エンドロールで日吉子先生を新垣結衣と知る。そう言えば、出演するってネットニュースで出てたけど、情報自主規制してたから何の役かまでは知らなかった。振り返れば、あぁガッキーな声だったわと言う感じ。感情の起伏の無い役だったから非声優でも気にならなかった。
エンドロール中に掛かるのがミスチルの曲。久しぶりにミスチルの今の曲を聴いたけど、なんか若い頃のミスチルぽくって映画にも合っていた。でも、水金地火木土天アーメンの方が上だなw
他の人も書いてたけど、舞台は何処なんだろう?トツ子が地元に帰るのが電車、地元からの土産が明太子、豚骨カップラーメン・・・・福岡?でも、トツ子がサボった修学旅行がいろは坂。高校生の修学旅行でいろは坂方面・・・・何処だ?
あえてなんだろうけど、色々と説明省きすぎ。物語に必要なコアな部分だけ抽出したんだろうけど、省きすぎた故にノイズになってしまったかな。
色々書いたけど、基本好きです。こういう話。ただ、細かい所が気になるのが僕の悪い癖でして。
日本名作劇場現代版ふゎっと
作画よし、演出よし、音楽よし
画面が淡い色合いでよい
キリスト教をいれたのは万人受けしない
その辺考えなければ、若いラノベ好きの若者にはよいかも
興行的にはお客さんは入りませんね
個人的にはすきな部類ですが
学園祭での歌詞
映像がきれい。前半は、まったり進むストーリーで、後半から何か出来事満載で展開が進んでいった感じがした。盛り上がりの学園祭での歌詞が、二曲目を除いて聞き取れなかった。私は、還暦すぎているので、耳が相当悪くなったのかしら?と思ったが、「歌詞が聞き取れない」とコメントしていた方が、いらっしゃたので安堵しました。監督や製作会社、配給会社の人たちは、そこのところをきちんと確認したのかしら?試写室ではなく、それなりの会場等で確認してから、本上映して頂きたい。作品てしては、良かったので、その点が残念でした。
ミッションスクールに通う女子高生×2と離島で暮らす男子高生の、将来への悩みを抱えながらもバンド活動に勤しむ姿をゆったりと描いたドラマです。良作。
山田尚子監督作品なので観ておこう、と思ったのですが
予告編を観ても内容がいま一つ頭に浮かんできません。・_・;
題材は何? 音楽? 踊り? そして 色?
うん 気になります。
気になる作品はやはり観ておかなければ というわけで
鑑賞してきました。
鑑賞開始。
ミョションスクール。通う女子高生2人。
一人はトツ子。 3年生。髪がクリーム色(金?)の子。寮生活。
一人はきみ。 トツ子の同級生。祖母と二人暮らし。
そしてもう一人。男子高生ルイ。離島で医者の母と暮らしている。
トツ子たちの学校生活は、お祈りに始まりお祈りに終わる。
規律違反をやってしまったなら、反省文と奉仕活動。
みんな良家の子女なのだろう。揉め事など特に無さそうだ。
トツ子には変わった能力がある。人の色が見える。
人ひとり一人には色が付いていて、彼女にはそれが見えるのだ。
中でも、色が鮮やかではっきりと見える人がいる。
その中の一人が ” きみ ” だ。黒髪ロングの子。
体育でドッジボールの時間。トツ子ときみのチームが対戦中。
きみの色に見とれていたトツ子。
” あの子、綺麗な青 ”
きみが投げたボールに気がつかず、顔面キャッチ。 きゃー。
” 大丈夫? ” と駆け寄ってきたきみ。 冷汗たらたら。
” 大丈夫… ” と応え昏倒するトツ子。 鼻血だらだら。
こんなきっかけでも、きみとの接触が嬉しいトツ子。
翌日、きみの姿を校内で探すが見当たらない。
数日後、きみの友人を見かけてきみのことを尋ねると
” 彼女、学校を辞めてしまったの ”
胸に穴。ぽっかり。そんなトツ子が耳にした噂。
” きみを街の本屋で見かけた ”
もう一度会いたくて、「 街の本屋」を探し歩くトツ子。
と、トツ子の足元に白いネコがすり寄ってきた。
白ネコに導かれるように付いて行った路地の先。一軒の本屋。
「…しろねこ堂」
店に入ると、訊いたことのある曲。学校の聖歌隊の曲だった。
そして、カウンターのそのまた奥に、” きみ ”がいた。
この店で、もう一人の登場人物との出会い。
ルイはたまたま入った店できみを見かけて気になり
きみもまた、入ってきた客=ルイの事が気になって。
トツ子が ” きみとバンドを組んでる ” とウソを言ってしまい、
その言葉にルイが反応する。
” 入りたい ”
こうして、この出会いの「何となく」の流れから、この3名のバンド
が結成することになるのであった。・_・
◇
その後の活動。
練習場所に、離島の古い教会を使用し
次第に演奏機器も増えて(ルイが拾ってくる ・_・♫)
学校を辞めたことを祖母に言えないでいる ” きみ ”のため
修学旅行に行ったコトにしなければいけない " きみ " のため
仮病を使って自分も修学旅行に行かないことにして、
きみを寮の部屋に泊めてあげるトツ子。…規則違反。
(結局バレて二人揃って奉仕活動… *_*)
離島に着た日に天候が荒れて連絡船が欠航となってしまい
帰れなくなったトツ子ときみが廃教会に泊まれるようにと
ルイが母に内緒で毛布とかを調達し一緒に泊まったり
そのことを報告したシスターが、3人が島に一緒にいるのはバン
ドの練習のためだから「必要な合宿」との計らいをしてくれたり
(良いシスター♡ ヘタすると無断外泊+不純異性交遊…)
3人それぞれが曲を作って、それをパレンタインコンサートで演奏
することを目標に、ゆるゆると頑張る3人。
果たしてコンサート演奏は成功するのか。
◇
この作品、好きです。
鑑賞後にじわじわと感じる幸福感。 といいますか。
ふわふわ くるくる
そんな形容が頭に浮かんでくる水彩画のような世界の中で
登場人物たちが織りなす、穏やかなお話を楽しみましょう。
スローテンポで派手なイベントも起きない内容です。人によって
は、物足りないと感じる人も出そうですが、この作品、
その地味なところをゆったりと味わう作品かと思います。
(あ 地味って言っちゃった ・_・; けど好きです)
鑑賞して良かった作品です。
充分楽しめました。
◇あれこれ
■舞台はどこ?
関西弁が聞こえた気がするのですが、関西から修学旅行で
いろは坂(日光?)って行くものでしょうか? とすると
関東?東海? うーん。舞台はいったいどこなのでしょう。
離島との往来がある世界。瀬戸内とか長崎とかかも? とも
思ったのですが、船が欠航するくらいの雪は降るのでしょうか。
気になってます。うーん。
■トツ子の髪の色
母親と同じ、クリーム色(金色?)でした。
欧米人と日本人のハーフという設定なのか、地色があの色なのか。
ミッションスクールに通っていること、寮暮らしをしていること。
それも何か理由があってのことなのか。 …気になります。
※トツ子が愛されていないとかでは無い。それは分かります。
あ、それと「トツ子」って名の由来も気になります。
…もしや 凸子? うーん。・-・
■色がキレイな人達
音楽とかバレエとか、芸術的な世界を内面に秘めているヒトが
鮮やかな色に見える …ということなのでしょうか。 はて。
思えばストーリーの早い内、トツ子の目にはシスター日吉子にも
綺麗な色が見えていました。シスターも何か特別な一面がある人
なのかな? と気になっていたのですが、シスターもこの高校の卒
業生で、在学当時バンドを組んでいたエピソードにつながる伏線
になっていました。
トツ子たちの演奏を聴きながら、くるくると周りながら会場を後に
す姿が印象に残ってます。
◇最後に
トツ子がバンドを始めた時、クラスメートに「ガールズバンド」と
言っていた気がします。コンサートでのバンド演奏当日、メンバーの
一人が「男」と分かり、問題となる展開なのでは? と心配したのです
が、杞憂でした。 残念…。あ、いえ。 ・_・;;
別にルイ君の女装姿が見たかった訳では…。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
いいんじゃないでしょうか?
昔、小学校としては当時珍しいブラスバンド部の第一クラリネットを担当してソロ演奏などもこなした音楽の得意な子どもでしたが、中学生になると何故か音楽への興味が少し薄らいでしまい、兄の持ってたフォークギターの『F』がうまくおさえられないまま今に至っています。ただ演奏は断念したものの、鑑賞側では今でも幅広いジャンルの楽曲を聴く怪しいオジサンで、かつては『超ウルトライントロ』も結構当てられることを自慢してたことも!
兄は今でもオヤジデュオを趣味でこなすなど積極的な音楽活動をしていてなんだか羨ましく感じる今日この頃。青春と音楽、なんだかいい感じです。監督作品への過大な期待値からか色々賛否両論(否が若干目立っている気もしますが)あるのはわかる気がしますが、純粋に美しい映像と音、ちょっと歯痒さも感じる青春群像、嫌いじゃないですね。短い時間に収めすぎでキャラの説明不足感は否めない気もしますが、そこは想像力を駆使して観てみました。
ほっこり系のトツコ、『金の国〜』の王女を彷彿とさせます。「迷ったら困難な道を選びなさい!」でしたっけ?出色は主人公の女の子たちより重要な役どころのシスター(ガッキー)でしたね。彼女が学園祭(?)での演奏を提案した理由の伏線回収が(予想はできましたが)とてもよかったです。彼女のおかげで三人は一歩前に進めたのでは?
前半の(後半も?)緩やかな展開に少し眠気もありましたが、正直何の予備知識も先入観も持たずに鑑賞したおかげで爽やかな印象で観終えることができて幸せでした。続編あれば観てみたいです。いい作品じゃないでしょうか?私は好きです。
追伸
こんなこと書くとキモいオヤジと思われそうですがきみちゃんの足、キレイでした。
青春時代を美しく描く
................................................................................
主人公の女子高生・トツ子。クールな元同級生・きみ。
住んでる島で家業の病院を継ぐ宿命の男・レイ。
この3人がひょんなことからバンドを組むことに。
きみは学校を勝手にやめたことを祖母に言えてなかった。
なので修学旅行の日は帰ることができず、泊まる所がない。
でトツ子が仮病で旅行をサボり、寮にきみを泊めてあげた。
これが学校にバレて2人は奉仕活動をさせられるが、
生徒思いの先生は退学者のきみを、学園祭に誘う。
そこでバンドの演奏をしてみないかとのこと。
レイの島の廃協会での練習中、大雪で帰れなくなって、
そこで3人は語り合って友情を深め、勇気を得る。
レイは楽器を練習してることを母親についに言えて、
きみも自主退学したことを祖母に言えた。
母親や祖母も見に来てくれたそのライブは大成功。
................................................................................
純粋な少年少女がやりたいことを一生懸命やるというお話。
何故おれはこういう話に弱く、涙が止まらないのだろう?
おれの高校時代は人目ばかり気にする生き方で、
自信などなかったし、目立つようなことは全くできなかった。
自分のやりたいことが何なのかも分かってなかった。
仲のいい友人はいたが、共に何かに打ち込むなんてないから、
心から共感し理解し合うなんてことはなかったように思う。
そんなつまらん高校生活ゆえに勉強だけはちゃんとして、
その先に今の良い人生がある。だから後悔なんて全くない。
でも無いものねだり的な憧れが心の底に消えないのだろう。
若いうちから人目なんて気にせず真っすぐ生きられてれば、
若い頃にしかできない多くの経験ができたことだろう。
それを登場人物達が代わりにやってくれるから、
思わず感動して涙が出てしまうんじゃないのかな。
そういう涙の後は本当にスッキリする。いい映画だった。
それにしてもトツ子が作詞作曲した曲は実に名曲。
すいきんちかもくどってんアーメン~♪
見終わった後ずっと頭の中を回り、鼻歌で歌ってた。
高校生が思いつきそうな歌を上手く表現できてて秀逸。
ミッション系の学校だけにね。
期待外れ
本作が好きだと感じた人には、確実に気分を害する内容と思うので、読まないでください。
まず、他人の色が見えるという主人公の特性。
非SF作品でも、多少のフィクション要素が物語に彩りを与えるものだが、本作では主人公の特性が、物語の展開に全く活かされておらず、別にこの設定なくてよかったよね?としか思えなかった。
主人公は最後に、自分の色に気付くのだが、色とストーリーが説得的に結び付いていないので、だから何?という感想。
色の場面の演出も、センスを感じない。
きみの色という割に、色に物語上の必然性が与えられていないのは、いかがなものか。
次に、主要キャラの魅力のなさ。
上記のとおり、主人公の特性は全く展開に活かされないため、ただの不思議ちゃんである。
あからさまに冴えないよう描かれたルックスも相まって、現実世界なら陰湿なイジメの標的になっていてもおかしくないだろう。
きみちゃんは美少女で性格も良いようだが、これといったキャラづけもなく、ひたすら地味。
メガネ男子は見た目はイケメンだが、話し方が女々しい陰キャで、主人公やきみちゃんとの恋愛展開もない。
制作陣は何故わざわざ男子を配置したのだろう?
主人公は男子禁制の全寮制女子校で、異性との交流が固く禁じられている設定と思われたが、メガネ男子は当たり前のように主人公らと組んでバンド出演を果たし、そこに何の葛藤もない。
正直な話、知的で生白いイケメンとバンドを組んで青春を楽しみたかったという、オバ…中年女性の気味の悪い妄想を見せつけられたのではないか?
※中年のリビドーを反映した作品自体を否定するわけではないが、こちらは爽やかな(ほろ苦い)青春映画を期待して行ったのである、、
最後に、ストーリーの薄っぺらさも指摘しておく。
(観客の立場からは)よくわからないきっかけで、きみちゃんとメガネ男子は、家族と向き合うことを決意したようだが、そこの過程は殆どすっ飛ばされてしまった。
それぞれの家族にライブ観に来てくださいと懇願し、それに対する家族のアンサーも描かれることもなく、ライブの場面へ。
ライブ後は適当な後日譚が描かれ終了。
何なのこの茶番?
かといって音楽活動に向き合う描写もない。
主人公やきみちゃんは初心者だという割に、なんの葛藤もなく作品を完成させているし、メガネ男子も、親に隠れてという割に何の障害もない。
水金地火木土天アーメンは耳に残る良曲で、その評価としてギリギリ星0.5をつけます。
上映時間中、ひたすらつまらなく、苦痛でした。
本作が気になる方は、サブスク配信で十分です。
※追記
ある人が「この作品は、あえて嫌な部分を徹底的に排除して、女の子からみた綺麗な世界のみ描いている」とレビューされていたのを拝読し、腹落ちした。
なるほど、たしかに本作には主人公らに対して嫌なことを言う奴が全く出てこない。同級生も、教師も。
そういえば、父親も出てこない。
※見送りの場面で父親が出てくるとの指摘を受けたので、訂正します
主人公以外の二人は父親不在の家庭であることが明示されているが、両親がいるはずの主人公も、何故か、母親しか会話のシーンがなかった。周りの大人たちは、主人公らに暖かい声援を投げかけこそすれ、厳しく説教はしない。
そのような方針で作品を作ったようであることは、何となく理解できたが、なおさら、この作品を通して観客に何を伝えたいのか、私には理解できなかった。
※再追記
様々なレビューを読み漁ってみたが、結局のところ、本作はそれっぽい雰囲気とビジュアルを楽しむべきもので、(公式サイトの宣伝を事前に読んだ上で)青春映画として期待して観てしまったのが、そもそも間違いだったように思う。
酷いというより、私にとって期待外れでした。
ストーリーを省き過ぎ
大筋のストーリーは悪くはないのですが、各キャストの生い立ちや、各エピソードが細かく描かれていないので作品に入って行きづらいです。
極力、無駄を省いて雰囲気に浸る作品にしたかったのかも知れませんが、私はストーリーを細かく追いかけながら鑑賞するタイプなので、ちょっと物足りなさを感じました。
他人の色が見えるという設定についても同様で、細かい人物描写よりも雰囲気で表現したかったのだと思いますが、私としては色なんか見えなくていいから、ストーリーを細かく描いて欲しかったです。
映像美と設定が良い!観て良かったです!
総評
脚本と絵作りの勉強として観ました。とても勉強になりました。
アニメーションの表現が素晴らしく、また観たいと思える作品です。
以下、評価。私の戯言です。世間との良い悪いのズレがあると自分
でも感じています。
表記
主人公
青の女性
緑の男性
良かった点
〇始まりは設定の説明。主人公は他人の色が見える。
聲の形とかと一緒で、脚本の中に非日常要素、魔法が1つだけ使える
としたら、この設定は最高。すごい思いつき。
〇日常から青色の女性を好きになるシーン。そして、青色の女性が
突然学校を辞めて、主人公の日常からいなくなる事がきっかけで
1stターニングポイント。ここまでめっちゃ好き。
〇本屋で主人公が行動した事で、青と緑、縁が繋がった表現好き。
〇お楽しみシーン、音楽を通して仲良くなっていくシーンが、プラス
の事柄とネガティブな事柄がうまく回転していて、観ている人の心
を揺らすのが上手だ。
〇クリスマスプレゼントのシーン、色が視える演出好き。
〇音楽作ってる時、青の悲しみの音楽を緑が包み込むシーンが好き。
改善点
〇何を基準に良い色なのかわからない。悪い人、危険な人は何色なの?
色別する能力の説明不足。
〇あの本屋何?現実性皆無の表現は好みの問題なんだろうけど、ネコを
追ってジブリの世界にでも迷いこませたいのか。作者の想い?
〇サブプロット色々詰め込んでるが回収されず、もしくは弱い部分がある。
〇特に最後まで引っ張った青色の女性が学校を何故辞めたのか、が
一番引っかかった。理由が弱い。
〇とにかく青色の女性の感情が弱い。観ている私には全部は伝わらなかった。
特にサブプロットで恋愛出すなら、これでは回収できてないと感じる。
淡い恋心を演出したいとしても、これでは物足りない。
〇緑の男性の秘密、葛藤も弱い。ただ親に隠し事してるレベルでは、何そん
な事なのって思ってしまう。
〇ミッドポイントで最高潮に達して、でもそこから一気に絶望の状況もない。
だから2ndターニングポイントもなく学園祭まで行くから、物足りない。
〇青と緑の親とかへの告白の答えが、学園祭のシーンだけでは回収不足に
感じる。だって、2人ともここまで葛藤して告白を引っ張ったんだよ。
それに対応する保護者との会話作ってもいいでしょ。
脚本考えるなら
〇青と緑のサブ恋愛入れるなら、一例として緑の男性がそもそも親への隠し事
じゃなくて、忘れられない女性がいて葛藤してる事にする。青の女性がそれ
でも好きで、想いを伝えてフラれて、雰囲気悪くなってバンド解散しようか
みたいな展開の方が見やすい。それに挟まれた主人公の葛藤もここで入れら
れるしね。だって、想いの強さとか恋愛感情を色で視れるんでしょ。
青がフラれるのわかっていながら、とかの葛藤作れるじゃん。色別の能力を
設定として出すなら、重要な場面で使わないと。こんな能力持っているのは
嫌だとかの葛藤も入れられるし。
ミッドポイントで皆で音楽を作ってる絶頂期に失恋シーンいれれば、そこか
ら解散危機の絶望へ入りやすい。
そこから2ndターニングポイント作って、学園祭あるから主人公が一緒にやろう
と仲介。練習の時に作ってたあの素人感あふれるしんみりした音楽が、
青春の失恋の切なさが入って、青色の女性の歌がより際立つ。最後の見送り
シーンもまたより深みが出る。
微妙かも。でも、アウトプットはしとく。
消化不良。設定の曖昧さがファンタジーではドラマはなりたたない。
青春の甘酸っぱい系のアニメなのだけれど、ちょっと設定などにわかりにくいところがあった。
主人公の女の子の人が色に見えるということ、そのことがうまく消化できなかった。
色弱という障害のことを言っているのか、それとも何か特殊な能力なのか、ファンタジー的な表現なのか。そこが未消化のままドラマが進んでいき、何が伝えたいのかよく理解できない、もやもやのまま進んでいった。
18歳の女の子が高校を退学するのに、保護者の同意無しで可能なのだろうか。お堅いミッションスクールらしいのに。物語の革新部分で設定の少しファンタジーな部分が見えてくると、どうなんだろうと消化できないまま、物語の進行を見つめることになってしまう。そこが微妙な感じがした。
また、音楽が少し残念だったかな。素人の子達が作り出すバンドの音楽なのだから、感動するような演奏を期待するのは間違いだとは思うのだけれど、ラストのライブのところでそれほどのれる感じの楽曲とは思えなかった。歌詞も聞き取りにくかった。
そして、ミスチルのエンディングがかなり唐突な印象があった。正直よくわからない。楽曲に歌詞とかあってる?みたいな。
還暦前のジジイを対象にしていませんと言われれば、それまでなのだけれど、そういった点を上手に織り込んでもストーリーは立てられたようにも思うのだけれど。
学校は長崎なのだろうか。主人公の女の子が自宅に帰る際の手土産(たぶんカステラ)の紙袋のデザインに見覚えがあった。
内容が薄く共感できないが音楽と映像は、良かった。
普段は、アニメの映画は、見ないのだけど、長崎、佐世保市が舞台と言うことで、期待してIMAXで見てきた。世代や性別が違うからか、共感があまり出来なかった。しかし、学園祭のバンド披露時は、音楽と青春を実感出来た。特に、3曲目で生徒、シスター、お婆ちゃん、お母さんが音楽に合わせてダンスするシーンは、涙がこぼれた。ただ、残念なのは、音は大きくて良かったが、歌詞が全然聞き取れなかった。また、映像で佐世保市を実感したかったが、長崎市は、実感できたが、できなかった。エンドロールで佐世保市が見えた時、ここか~って思った。期待が大きかったため残念な、作品に写ってしまった。
単なる映画ファンではわからないような気がする
台風の中の封切り。初のオリジナル作品。山田監督を観てきたからこそ、期待感は嫌でも高まっていた。。
第一所感。正直、レビューに困る。大方の方と同様、きれいだし、ストーリーもいい。イズムはそれなりにある……けど内容の起伏が少なく、映画としてのエンターテイメント性に欠ける。物足りなさは否めない。
今日は4日目の朝。
日を追うごとに自分の誤解、先入観を感じ入る。
山田さんがしたいことは何か?
この視点が無かった。
不思議だが、本作を観て思い浮かぶのは、唯だった。けいおんの唯。もちろん、系統は違うのだけれど、日常の平穏。まだ何者でもない純粋と優しさ。山田さんの根底はいつもここにある。脚本で確かに起伏は付くけれど、最も大切なのはそこなのだ。
本作の公開前にはびっくりするほどの宣伝があった。毎時間流れてくるトレイラー、記事、インタビュー、番組まであった。それをほぼシャットアウトして臨んだのだけれど、もしかしたらあまりに単純な、それでいて難解な作品のために、事前に答えを教えてくれていたのではないか?とも思う。
普通に映画を観る感覚で行ったら、私と同じようになるのではないか?それは、他の方のレビューを読めば確認できる。
でも、そこは天邪鬼なのかもしれない。答えを教えそうで教えない。迷路みたいに色々投げ散らかしては、そして、どうせこんな感想ばっかになるんだろうな、でも、実はね……みたいに曇りガラスの向こうから楽しんでいる。
どなたかのコメントで、2回目が感動した、と有りました。私もそれを感じて来ようかと思います。
やっぱり、山田さんは凄いな…そう感じた4日目の朝でした。
ガラス玉に光を透かしたかのようなきらきらした作品
人の大きな岐路の物語ではなく、不幸な人間が救われるわけではなく、強力なライバルが現れたり躓きに奮起する作品ではない。退屈だと思う人は多くいる作品かもしれません。
おそらく多く語る必要も深堀る必要もない、基本的に普通の人間たちばかりの物語なので、強い個性や所謂キャラクター性を愛でたい人にもあまり向いていないでしょう。
けれど人生をそれなりに送っていると悩みきっていたことが「話してみれば意外と」という機会は多いし、自分が硬く高い壁だと思っていた障害は実は薄いベニヤ板だったとみたいなことはよくあることだし、何よりキャラクター性の強い人間というのは実際のところあまりいない。この設定や世界観の抑揚の少なさは逆にリアリティを感じました。
この国のどこかにこんなにやわらかな愛ばかりに溢れた世界があったらいい。
きみちゃんの自主退職の理由とか、兄と家を出たとか、確かに気にかかるエピソードはありましたが、正直この映画の物語の中では語る必要はないと思ったので、個人的にはあまり気になりませんでした。
寧ろそういった終わってしまったことの深堀りはノイズになりそうだし、そもそもきみちゃんは自分のしたことの大きさも理解しているので反芻させる意味が無い。
きみちゃんがたくさんの優しさを受けて、ゆるやかにまた進み出せることに喜びながら鑑賞していました。
こういう友達が欲しかった、こういう大人にいて欲しかった、そういうものの疑似体験のようで、劇場から離れたくなくなるほどとても居心地が良かったです。
色がテーマというだけあって色彩と、何より光が美しく眩しい。
極彩色ともパステルカラーとも違う華やかさと穏やかさで、この色彩を浴びるだけでも行った価値があります。
劇中歌たちは彼らが白い画用紙に好きな色や画材で描いた絵で、しろねこ堂、そして「きみの色」は彼らの小さな展示室なのではないかと感じました。
なので「水金地火木土天アーメン」を主題歌にしなかったのは良い選択だったなと思います。様々な色を楽しむ作品なのに、水金〜だけを強調してしまうと、作品がトツ子ちゃんの色の絵ばかりになってしまうので。
彼らの音楽は彼らが自由に描いた絵なんだと教えてくれるミスチル、という構成が素晴らしく胸を打ちました。
自由に絵は描くのは実はとても難しくて、力がいる。彼らが自分の作品を舞台で披露できたということは彼らが小さな力と自由を手に入れた証明。
何よりかつて「大切なことを大切な人に伝えることができなかった」彼らが大きい声や音で好きなものを主張できたことはとてもすごいこと。人生を大きく動かすことはないけれど、人を少し良い方向に向かわせるような、半歩前に足を進ませるような経験なのだと思います。
子供が懸命に描いた作品が張り出されているを見て「この色がすてきだね」と言っていたい、そんな気持ちで心にちょこっと余白を作りながら観るととても楽しめる気がします。
ミスチルも言っています。堅苦しくならずに楽しんでいいんだって。多分これはそういう作品なのではないでしょうか。
(後日追記)
池袋グランドシネマサンシャインでIMAX、立川シネマシティで極音、川崎チネチッタでライブザウンドを観ました。
それぞれの音響設備の違いとこだわりに映画初心者は圧巻です、というのは余談。
回を重ねるごとに気付きがあり、とても驚いています。これは作品の中にというより、見る側がどれだけ考えながら視聴し、見終わったあと余韻に浸れるかなのではないかと思いました。かっこいいアクション大作のような見るだけで楽しい作品とは全く別の作品です。これはハンバーグとスルメくらい違います。
噛まないと味が薄いですが、噛めば噛むほど味が出る。受け身で見たい人にはあまりおすすめではないかも。
なのでストーリーを追うだけでは足りない二回目以降がとても良かった!
初見では作品の流れに任せていましたが、主にきみちゃん、そしてルイくんの救いの物語なんだなと思いました。
きみちゃんという女の子は純粋できれいなんだけれど押しに弱くて、良くない友達が出来たらきっと流されるしかなくなってしまうんだろうなという危うさを感じました。そこから自分で立ち上がる力もなく、拠り所がないからどんどん悪循環を重ねていってしまいそう。きっとあのままおばあちゃんから逃げていたらそう傾いていってしまって、事が起きてからようやく気付いてもらえるような気がしました。
学校に連れ込んだのもルール違反ではあっても、学校が子供を守る施設なのだから、学生という選択肢が少ない中でよく決断したなあと感心します。
きみちゃんが最悪の結末にならなったのはトツ子ちゃんの愛のおかげなんだよな……としみじみ思います。まあ、これはただの妄想で、きっとトツ子ちゃんは特に意識していないのでしょうが。
そんな子供間の優しさと、大人たちの子供に対する信頼が眩しい。
トツ子ちゃんとお母さんとの修学旅行の話が最も印象的で、お母さんはこの時叱らずに済ませたのは、トツ子ちゃんがきちんと状況を理解し、今後こんなことはしないという反省を自分の中で出来ているとわかっているのではないか、叱る必要がなくただ傷付けるだけになるという判断なのではないかと思いました。
これを優しさや愛と呼ばずに何と言うか、私には分かりません。
きみちゃんとおばあちゃんとの会話、ルイくんとお母さんの会話も根底には「自分の人生の決断に対する責任は自分できっちり持たねば」という心を感じ、これは三人が大人になる話なのだと思いました。
きみちゃんが学校を辞めたことを謝らず、秘密にしていたことを謝ったのが個人的にすごく良かったです。
きみちゃんにとって学校を辞めた判断は彼女が熟考した結果、それはリスクやこれからの大変なこともすべて自分のもので、他者に謝ることではないのだと思ったので。
そして何より、おばあちゃんがこれまでどれだけきみちゃんを大切にしていたかを言外に感じた気がします。
しかし普通年頃の男女が揃ってこっそりバンドをしていたら不純異性交友を怪しまれそうなものですが、そこで一切問題になっていないのは、彼らがこれまでそれだけ素行が良かったのか。
でもかっこつけたがりそうなバンドのライブで「昨日のごはんはあったかソーメン」をあんなに楽しそうに歌われてしまったら、毒気も抜かれてしまうかもしれません。
何度見ても新しくて眩しくて、人生でどれだけこんな作品に出会えるだろうと感じています。
苦労や不幸、ドラマチックな展開ばかりが物語ではないと教えてくれてありがとう。人の苦しみからくるものではなく、優しいからくる幸福を喜ばせてくれてありがとう。
これは私がずっと出会いたかった作品だったのではないでしょうか。ひとまず、わざわざアカウントを作って、こうして長いレビューを二度書くくらいには。
当初「あまり大衆受けはしなさそうだな」と思って4.5を付けましたが、とんでもない。世間が好きでなくても私が愛していればそれでよし。
私にとって大切な作品になるに違いないので5を付けます。私の世界に優しい光をありがとうございます。
説明不足はエモでゴリ押せてない
主人公トツ子が聖歌隊の次期トップとも言われるも急に学校を辞めたキミ、医者になるように親からプレッシャーを与えられてるルイの3人でバンドを組む話。主人公は他人のオーラが色で見える特性を持つが自身の色は見えない。でもバンドを組んで見えるようになったね♪で映画は終わるしバンドは速攻解散。
他のメンバーもあまり深掘りされずモヤモヤ感が残る。説明不足で何故学校辞めた未成年がいきなり古本屋経営?しているのか分からない。保護者も全く知らないって学校はなにしてんだ。最後のルイの別れ時の行動も他人が持ってたアイテム強奪して海に放棄したのもよく分からん。厳格シスターのキャラ付けと男子といるのバレたらまずいって言うシーンに意味はあったのだろうか。
けれど雰囲気エモ系が好きならきっと楽しめるし小さい子もカラフルな映像と音楽で喜びそう。主人公が作った相対性理論みたいな曲がすごく良かった。
退学は自己的な卒業
山田尚子と吉田玲子に期待、大衆路線(俳優起用やミスチル主題歌)には不安を抱いての鑑賞。
キャストに関しては、多少の違和感や物足りなさはあれど雰囲気にはしっかり合ってた。
最後の「がんばれ〜!」の声の揺れは見事。
ただ、やはり脇の悠木碧と寿美菜子がトツ子ときみをやった方が質は高かったのは間違いない。
主題歌は、作風からも劇中バンドの音楽性からもミスチルじゃなかったかなぁ…
作画や色遣いなどはやはり抜群。
『けいおん!』から『聲の形』や『リズと青い鳥』、そして『平家物語』の経験を強く感じる。
生き生きと動くキャラクターや色彩が目に楽しい。
しかし突き抜けたものを感じないのは、登場人物の物語(背景)の薄さ故か。
きみの退学理由が語られないどころか、「兄と家を出た」なんて言葉だけがサラッと出る。
祖母への秘密もルイのそれと一緒にアッサリ解決。
トツ子に関してはバレエを辞めたとかも特に活かされないし、大きな悩みも目標もない。
寮でのお泊りや、罰としての奉仕活動を入れた意味も感じず、“反省文”が多少関わったくらいか。
冷静に見てしまうと、なんとなくバンドを組んで、発表して、上手くいきました、ってだけになってる。
タイトルにある“色”関連やきみの恋愛感情の匂わせ含め、散りばめられた要素が有機的に絡んでいなかった。
相対性理論のような曲調の『水金地火木土天アーメン』演奏シーンの雰囲気は最高。
モブシスターはキャラ崩壊レベルのノリ方してたが。
最後が“See you.”だったことを考えると、続くのかな?(シスター日吉子の掘り下げは見たい)
生涯見てきた映画のなかで一番つまらなく、内容が薄かった
映画の色彩は美しいと思いました(そこだけはよかったです)が、内容の薄さと絵と音響のバランスの均衡がとれていないと思いました。そんな壮大な内容じゃない。
まず、主人公は周囲の人たちのオーラに色がついて見える、能天気な少女。特に深刻に悩むようなことでもありません。映画で掘り下げるような、そして学校の教会に足しげく通い、神に悩みを告白する?ようなものでもない。
黒髪の主人公の友だち「きみ」は学校をやめてずっと塞ぎ込んでいます。何かしら深刻な背景があり、物語が進めばわかるのかと思いきや、それは全く語られず、不完全燃焼。
この作品は全体を通して宗教(キリスト)色が非常に強いです…懺悔や許しや神という言葉がゴロゴロと出てきます。挨拶も「ごきげんよう」。馴染ない思想なので、この要素がないほうがまだすっきりと、違和感なく見れたと思います。キリスト教のテーマと物語がなんだか噛み合ってないような気がしました。
それを踏まえて…
眼鏡の男の子「ルイ(日本人です)」が登場し、上記の登場人物たちとバンドを組むことになります。やわやかい物腰の、おとなしい青年。それなのに久しぶりに会う時は、はしゃいで二人にがっしりと抱きつきます(違和感満載)。二人のキリスト教学校は男性との交流が基本禁止されています。二人はバンメンに男性がいることを隠そうとしますが、結局ルイも彼女たちの学校でバンドメンバーとして登場します。それなのにすんなりと受け入れられる違和感。女の子やシスターたちの衝撃的なリアクションもなし。バンドの曲もかなりのロック調。一曲で終わってくれるかと思いきや三曲も。かなり間延びしてました。普段厳格なシスターたちが笑顔でばりばり踊り出すのも、違和感しかなかったです。
ルイは母子家庭でお母さんはお医者さんです。家業を継ぐことを期待されています。彼はずっと何かにかなり深刻に悩んでいたようですが…最後にお母さんに打ち明けたのは、「自分はバンドをやっている。大学にはちゃんと行くから許してくれ」ということでした。バンドと言ってもあれは部活レベルです。バンドマンを目指すから大学行きたくない、というのならある程度重大(お母さんにとっては特に)になるかもしれませんが、やっぱり悩みもちっぽけ。
内容が薄く退屈過ぎて、途中で何度も席を立ちかけましたが、最後に何かどんでん返しでもくるかと思い座り直しました。でも最後まで内容がない。
一番最後にルイが海の上で色んな色の長い紙(?)テープを手放してしまう場面がありました。あたかも美しい演出のように描かれていましたが…これ、普通に考えたら海洋汚染では?
はじめてのレビュー投稿ですが、時間がたまたま空いたので暇つぶしに見た映画で、時間とお金(しかもIMAXで鑑賞)をもっと有効的に使えばよかったと後悔をまだ引きずるような映画は今までなかったので投稿しました。早く帰ってTVでラピュタ最初から見たかった!
悪くはないが・・・
人物像の背景が薄すぎて、そう良かったねで終ってしまっている。
とつ子自体がなぜ親元離れてまで寮生活しているのか?突然退学してしまったのか?医学部受験前までにあの楽器に出会ったのか?全然ないままハッピーエンドは映画として昇華しているのか?そんな感じで見ていた。すいきんちかもくどってんアーメンは楽しかったw
in the pocket
3月に東宝がやっていたシークレット試写会に当たり、どんな作品が来るんだろうとワクワクしながら待っていたらまさかの「きみの色」。
2024年公開作の中でもかなり楽しみにしていた作品だったので驚きましたが、まだ公開日決まってない作品をいいんですか!?と心昂りながらの鑑賞。
色が見えるトツ子がその見える色にシンパシーを感じた子たちを誘ってバンドを組むというのが、学生ならではの勢いが感じられて好みでした。
きみちゃんの色にビビッときて、ルイくんの色にもビビッときて、そんな2人と自分を離してなるものかー!と勢いでバンド結成を持ちかけるってのが良いなぁってなりました。
ルイくん離島住まいだから2人で週末に島に行って音合わせするってのも小旅行みたいで良いですし、船酔いしたトツ子を膝にポンポンしてら膝枕してあげるきみちゃんがキュートすぎて胸撃ち抜かれました。
聖地巡礼したくなるくらい街並みが落ち着いていて、長崎が舞台ということもあり未到の地に行ってみたいという気持ちが高まりましたし、また詳しく調べて訪れてみたいなと思いました。
3人それぞれがちょっとした悩みを抱えていて、それを吐露したり、音楽に乗せてみたりでちょっとずつ解決していく流れが良かったです。
きみちゃんの学校中退やルイくんの家督の後継ぎだったりと少し特殊な悩みも全て曲に反映させていくスタイルも高校生という大人とも子供とも取れない曖昧なラインにいるからこそ思うことも多いよなぁとしみじみさせられました。
音合わせしたり、作った楽曲を共有したりするのはいかにもバンドだよなぁってなりました。ガチガチの音合わせってわけではなく、ゆるっと合わせているのもなんか雰囲気に合っていました。
3人揃って合わせて右往左往してみたり、普段のことを喋りあってみたり、ハプニングとはいえ合宿にしてみたりと特別な時間をこれでもかってくらい味わってる3人がとっても羨ましくて尊かったです。
演奏シーンがとても良くて、シンセの音が響きながら小刻みにステップを踏みたくなるようなサウンドは普段聴くジャンルとはまた違うのでとても新鮮でしたし、それでいてリズムから伝わる楽しさがとても好みでした。
仁王立ちってわけでもなく、かといって動き回るでもない、ライブ観てるわ〜ってなる絶妙なラインを突いてくる感じも好きでした。
水金地火木土天アーメンはもう脳内でリピートされまくってますし、歌唱という面で高石さんの新たな一面が観れてとても良かったです。
歌詞の日本語ってこんなに自由なんだって思えるくらい言葉遊びが多くて好きです。
"くるくる回ってきらきらとうとつ"だったり、"迷ってさまよって"だったり、"ふたりでたべたいな こってりラーメン"と韻を踏みまくってテンポが良いですし、いつ何時でも口ずさんでしまうくらいにはわたしの脳天 土天アーメンです。
あるくはしっとりしたバラードできみちゃんの考えだったり行動だったりが色濃く反映されていて聴き入っていました。
反省文〜はサイケデリックな感じ全開でこれまた体がユラユラできる曲でした。
体育館の微妙な音の響き具合もリアルでしたし、歪みまくってるわ〜と謎に嬉しくなりました笑
自分もステージで演奏した経験があるから、ステージに立つ前までは不安でも、立ってみたら広がる景色が本当に美しくてノリノリになっちゃうよなぁってなりましたし、生徒たちも先生たちもワクワクしながら小躍りなんかしちゃって観ているこちらも肩がユラユラしちゃうくらいには没入していました。
日吉子先生が過去にロックをやっていた事を言って、めちゃくちゃギターのリフについて語るシーンとか誰しも若い頃を思い出しちゃうんだよなぁと思いました。
やっぱオタクくんもオタクちゃんも好きなことに対しては無意識のうちに早口になっちゃうのはあるあるすぎて頭ブンブンしてしまいました。
トツ子がくるくる回って自分の色を見つけたというのも小さな成長が感じられたのもとても良かったです。
トツ子が色を見たきっかけのバレエをしながら思い出すってのも回想込みで良いわ〜ってなりました。
最後のしばしのお別れのシーン、思いっきり頑張れ〜!って叫んで見送るシーンはもうなんかグッときた。10代、学生ってやっぱ特別だよなと改めて思いました。
ミスチルの「in the pocket」がこれまた主題歌で優しく包み込んでくれるので、エンドロールの映像込みで最初から最後まで製作陣の優しさがこれでもかと伝わってきました。
スマホで撮った水金地火木土天アーメンを楽しそうに歌いながら幕を引いていく感じも愛らしくて最高でした。
サイエンスSARUらしいアニメーションがポップでとても綺麗で表情がコロコロ変わるのもとっても好みでした。
動いてない場面が無いんじゃ無いってくらいには身振り手振り動かしてくれていますし、色彩豊かで淡い感じの色合いが街並み含めて美しさ全開で素敵でした。
衝動的でこれぞ青春っていう特別なものはやはりアニメからしか取れない大切な栄養で、その特別を凝縮した今作に出会えて感謝しかないです。
体験できなかった事、体験してみたかった事を味わえるのがアニメの魅力だと思いましたし、「けいおん!」をリアルタイムで体験できなかった自分は当時そのままでもありつつグレードアップした山田尚子色を堪能できだという点でも満足度がぶち抜けて高いです。
とてもハッピーな気持ちになれました。今年ベスト候補です。
追)IMAXで初日に行ってきました。
大画面で綺麗なスクリーンで再び味わえて感動ものでした。物販もしこたま買っちゃって余韻に浸りまくってます。サイコー!
鑑賞日 3/9
鑑賞時間 11:00〜12:41
鑑賞形態 試写会にて
諸君、私はむっちりが好きだ
諸君、私はむっちりが好きだ。
諸君、私はむっちりが大好きだ。
エルフさんは痩せられないが好きだ。
ぽちゃ娘は小悪魔がやめられないが好きだ。
ぽちゃまにが好きだ。
ぽちゃぽちゃ水泳部が好きだ。
むっちりプルコミが好きだ。
むっちりむうにいが好きだ。
田亀源五郎はガチムチだ。
アニメで 漫画で
youtubeで ニコニコ動画で
FC2で THIS AVで
同人誌で pixivで
街中で バイト先で
映画館で ライブハウスで
この地上でありとあらゆる、むっちり女の所作が大好きだ。
むっちり女が歩くたびに、二の腕の振袖が揺れるのが好きだ。
汗をかくたびに、脇汗がえらいコトになって服の柄が変わるとこが好きだ。
むっちり女が乗る自転車のサドルに嫉妬したことは内緒だ。
スーパーそに子を見た時は、初音ミクと結婚した人の気持ちがちょっと分かった。
地味なむっちり女と街中で会ったときに、イケメンを連れていた時は胸のすくような気持ちだった。
AVでむっちり女が蹂躙しているのが好きだ。
むっちり女が長い階段を上がり切る滝のように汗をかいている瞬間などは感動すら覚える。
むっちり女が間違って相撲のぶつかり稽古に巻き込まれてしまい、無茶苦茶にされるのが好きだ。
むっちり女が気の迷いでダイエットに成功して別人になるのは悲しいことだ。
食べれるからと言って食い放題に挑戦するも、食べ過ぎちゃって吐いているのを見るのは屈辱の極みだ。
諸君、私は地獄のようなむっちりを望んでいる。
諸君、私に付き合うむっちり愛好家の諸君。
君達は、一体何を望んでいる?
更なるむっちりを望むか?
情け容赦の無いむっちりを望むか?
むっちり!
むっちり!
むっちり!
よろしい、ならばむっちりだ!
むっちりぃぃぃぃー!!
と、前置きはさておき
どのシーンを取っても、一枚絵として成立するアニメーションの作画はお見事。人が色に見える主人公が見た目とか性格とかじゃなく、好きな色を発光している友人を見つけてバンドやる話し。
長崎が舞台となっていて、ロケ地を回るとデジタルスタンプラリーが出来て景品が当たるとの事。
90分と短い作品なので、そこまで作り込んでいるわけではなく音楽映画なのに、ろくに練習もしていないのに学校の文化祭で三曲も弾けるのはさすがに不自然。
キャラデザインは、人が色で見える主人公トツ子のむっちり具合が絶妙で、制服越しにも分かるむっちり具合は眼福ですな。
半袖じゃなかったのが、とても惜しかったです。制服から、こぼれる二の腕のたぷんたぷんを見たかったなぁ。私服とか、部屋着とか見たかったなぁ。
尺が無いのは分かるけど、音楽映画って曲ができる過程の練習シーンが楽しいんじゃない?
ラブソングができるまでとか、シングストリートみたいにさ?あれだと、ほぼ一晩で曲が完成した事にならないかな?
文句ばかりだけど、予告でも流れていた「 水金地火木土天アーメン」 はキャッチーで初めて聞いても、ノレる名曲!この音源はデモテープとして、今どきカセットテープで販売しています。
上映開始から中々音楽が流れないから、まだかな?まだかな?と退屈しながら見ていたけど、ラストのライブシーンを見れて満足しました。
ラストのメッセージで、See You ってあったけど、続編あるのか?あるんなら音楽多めでお願いします。
ED曲のミスチルの曲は...、無駄に敵を作りたくないのでノーコメント。
全83件中、41~60件目を表示