きみの色のレビュー・感想・評価
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観るなら配信待った方がいいかも
美しい色彩、長崎の街並み、可愛い登場人物、EDのミスチル、癖になる水金地火木土天アーメン、ぜーんぶ薄っぺらいシナリオで一個も生きてない。
本当になんにもなさすぎる。きみの色が綺麗だからストーキングまがいの事をするトツ子も、理由を一切語られる事なく学校を辞めルイに想いを寄せるきみも、医者にならなければならないルイも別に家族に反対されたわけじゃない、全員行動がいきなりすぎて整合性が無く誰も怒られてない…
てか祖母に黙って学校辞めたきみちゃんは、普通の感覚ならバチクソ怒られまくると思うけどそれもない…
なんなの?薄っぺらいてか、情報がなさすぎる。
正規の値段で見るとお金がもったいない、ちょっと待ってから配信されるようになって、家事とか勉強とかのBGMに観たらいいと思う。
ちゃんと観なくてもちゃんと描かれてないから問題ない。
しみじみと、良い映画
表題の通り、見ている途中から、「良い映画だなあ……」と感じられるような、そんな映画だった。
大泣きするようなものでもなく、感情をものすごく揺さぶられるようなものでもないのだけど、良い映画だというのが、じんわりとしみてくるような、そんな映画。
シーンの一つ一つが本当に繊細で、参加している人が全員、丁寧に作業をしているような、腕の良い職人の仕事を淡々と見せてもらい、「ほぁー」と感心するような、そんな映画だ。
山田監督の作品としては、「けいおん!」以来のバンドものだけど、「けいおん!」とはまた違った、ろうそくのような温かさのある映画だった。
個人的にどうしても脚本に目が行ってしまうのだけれど、きみの「順番をいろいろと間違えちゃった」という台詞は、高校生という年代もそうだけど、その後の人生でも感じさせられる葛藤を、見事に言い表した言葉だと思う。そういう言葉がたくさん、ごく自然に、台詞に組み込まれている。
バンドのシーンも、音楽の順番がとてもよく考えられていたなと思う。最初にアップテンポだけど少し重めの歌詞の曲から始まり、葛藤を吐き出すような2曲目につながり、葛藤を吐き出したことでスカッと昇華されたような3曲目で、バンドを中心に全体をひとつにまとめていくのがとても素晴らしかった。「水金地火木土天アーメン!」は、あれがちゃんとした良い曲になっていくところがすごかったな。
その後のシーンでどうするのだろうと思っていたら、トツ子のダンスシーンが挟まって、大学に進学するルイ君をふたりが見送るシーンにつながる。あのシーンの「頑張れー!」は、良かったな。
エンドロールの後で、それぞれの未来を感じさせるようなシーンが一瞬入るところも含めて、しみじみと、良い映画だったなと感じる。
星がひとつ足りないのは、主役どころを何で声優さんにしないのかな、というところ。
かなりオーディションをしっかりやって選んでいるので、填まってはいるような気はするけど、それでもやっぱり本職の方と比較すると違和感を感じてしまう。この作品は、そういう違和感は最初だけで、話が進んで行くにつれて慣れていったけど。最初に感じる違和感がどうにも気になってしまう。
アニメ映画に声優以外の人を選ぶのは、いろんな理由があるんだろうけど、すでにマーケティング的な理由で俳優を起用する効果はほぼなくなっているのだから(いまさらそんな理由で、「普段アニメを見ない人でも見て大丈夫な映画です!」という宣伝効果などほぼないだろう)、アニメ映画なんだから新人の声優さんにもチャンスをあげれば良いのにな、と思う。脇に堅い声優を当ててるんだからなおさらそう思う。
描き方が心地よい
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター○
没入感◎
個人的好み◎
オリジナルアニメはなるべく見たいなと思い、前知識なしで視聴しました。
すごく良かった。
このストーリー好きです。
何となくモヤモヤっとしたのが、バンドに誘うところが色が見える特技が発揮されたところかと思うのだけれど、最後まで理由がわからなかった。
理解できないだけかもしれないけど、何となくモヤっと。
JKの見た目したリストラリーマン
キリスト系の学校に通う主人公。共感覚だったか、五感で何かを感じると凡人には感じ得ない他の五感の何かを感じるらしい。人と色を同時に感じる主人公。
まず、とてもいい映画でした。なんか分からんけど良かったねという感じの映画。しかし、問題点や疑問点は山ほどあります。
1.きみちゃんが学校を辞めた理由(ロックを目指すため?)
2.シスターのバンドの伏線はバンド名が彫られたベットフレームのみ
3.きみちゃんの兄
4.最初と最後で何が変わったか?
会社をクビになって、家族には言えずにスーツを着て公園で時間を潰す。それのJK版であるキミちゃん。
もっと掘り下げても良かったと思う。
きみちゃんと男はバンドを組むのはわかるけど、トツコはバンドに参加する理由あったか?
キミちゃんの退学やそれぞれの不安をあんなにも繊細に、リアルに描いていたのに、高校三年生であんなにかわいい女の子に囲まれて一切恋愛的な気持ちにならないルイというのが、あまりにアンリアリスティックに感じてしまった。
「頑張れ!」と観客にとっては不快に感ずる可能性があるレベルまで声を張る、それが凄かった。キミちゃんはクールなキャラで、やろうと思えば寂しそうに「応援してる」とかで済ませばいいが、現実は、私たちは、実際に送る側は本当に出来る限り大きな声で、最大限の気持ちが届く様に叫ぶ。それを表現する事は、大きい賭けであると思う。リアリティか雰囲気か。
そんな賭けに出てまでとったリアリティがある映画が良かった。私には衝撃でした。声優って優しい声しか出さないと思っていて、それをぶっ壊してくれる、気持ち良くて新しくて素晴らしかったです。
でもどこかで、結果的にですけど、きみちゃんが可愛いから楽しく見れたのかなって思ってます。
私の色
某アイドルグループの曲を思いだしてしまいましたが主人公?のトツ子は他人の色見ることが出来る能力を持っている少女。
全体的に穏やかな雰囲気で大きな展開がなく進むのでお話としては物足りなく感じるところもありますが、久しぶりにストレスを感じることなく観ることが出来ました。
あえてストーリー的に問題があるとすれば楽器経験がほとんどない子が「バンド入ってください!」と言い出すところはちょっと無理があるかなと感じました。
最後に自分の色を少し見ることが出来たのは良かったかな。
あと余談ですがエンディングのミスチルは唐突すぎて合ってなかった。
まあ人気バンドを使うことで人を呼べるからというのはあると思いますがね。
劇中の曲をエンディングに使ったほうがしっくりいったような気がします。
時間と金の無駄だった
きみちゃんって高校中退をずっと黙っていたわけ。
そもそも保護者と思しき祖母に内緒で高校を辞められるのかと言う疑問が一つ。
仮に他に保護者がいるとして、ずっと祖母には隠していたのを、中退した報告と同時に、バンドやってるから観に来て欲しいなんてお願いをすることがあり得るのか。
あり得たとして、すんなりと祖母が「OK!」ってなるとも考えられない。
日本で高校を卒業できなかった場合って、ものすごく生活に制限がかかるのに、軽く扱われていてモヤモヤする。
終いには、医学部に進学する彼に向かって「頑張れ!」と大声でエールは送るが、自分自身が進路をどうするのか不明なまま。
重大な問題のはずなのに、あまりに軽いよ。
これを評価している人たちは、世の中を随分甘く見てるんじゃないか。
実際に高校を卒業できなかった人たちの生き方って本当に大変なんだから。
アニメ作家から絶賛の声!
みたいな記事があるけど、アニメ会社って持ちつ持たれつだから、助太刀の評価はするでしょう。
ただ、そのせいで己の信用を無くすかもしれないってことには気を付けてほしい。
こんな金返せレベルの作品には、滅多に出会わない。
私の中で15年ぶりの悲劇だよ。
音楽が良い
すいきんちかもくどってんあーめん♪の曲が最高にかわいい。
キリスト教の学校的には許されるのかしら?と思いながら、ちょっとヒヤヒヤしながら聞きました(←全然平気みたいでしたが)。
他の曲もなかなかにかっこいい。テルミンの音色も素敵でした。
主人公の子は、絶対、黄色かオレンジだと思っていたけど、
まさかの情熱の赤でした。
リアルとファンタジーの境界が微妙なところもあったけど、
全体には甘苦い青春成長物語。
楽しめました。
終盤のみんなで踊るところ、ロッカーの先生には、はっちゃけて欲しかったな。
よかった
主人公がぽっちゃりしていて、うちの娘が高校生になったらこんな感じだろうかと思うとハラハラする。彼女はまっすぐ成長していて、そんな感じでいてくれたらいい。お友達の彼女は特に理由もなく学校を辞めたようで、中卒だぞ大丈夫か。離島で暮らす男の子はそれなりに勉強はしていたようだが特に苦労もなく医学部に合格したようだ。そんな彼らがバンド活動を始める。
今時なのか、キーボード2台とギターという編成だ。ベースもドラムも打ち込みで、演奏がめちゃくちゃうまい。もうちょっと素人っぽいタッチミスや音程を外すところなどかわいらしい演奏が見たかったのだけど、初ライブなのに緊張もあまりなく完璧だ。
高校生たちの負の側面がまったく描かれず、悪人も登場しない。主人公は人の色が見えて、きれいな色の人に魅かれる。汚い色の人はどんな色なのだろうかと思ったらそんな人も色も登場しない。差別的な表現になるから避けたのだろうか。
主人公は乗り物酔いがひどくて、日光への修学旅行をズル休みする。長崎から栃木に修学旅行なんてするのか。遠すぎないか。
この映画を見て音楽を初めてみたいと思う人がたくさんいそうだ。
授業の動画で太陽の周りを惑星が回転しながら、太陽も移動していくのを初めて見て、意表を突かれる。太陽は固定していて動かないイメージだった。
この映画自体が聖歌なのかも
良かった点
・ノリと勢いでバンドを組む点
・曲作って発表するの楽しそうに見える
ちょっと…な点
・水金…のダジャレ的な歌詞が恥ずかしく感じる
・ルイくんが抱きついてくるところ、合宿に自分も残ると言ってきたところが気持ち悪く感じてしまった
・学校辞めるのってそんな簡単??まーあんたは学校やめて暇な店でぷらぷらギター練習してても可愛い女の子からバンドに誘われ、将来医者と結婚するんでしょーね!と思ってしまった…笑
いや、意外と二度と会わないパターンもあるかもしれない…(現実だとそうだよね)
でも、色々端折ってなんかふわふわした世界なのは、監督の描いたユートピアだからかもしれないと思った。この映画自体が好きなことを歌った聖歌なのかもしれない。だから、特に何も起こらない現実世界と創作のファンタジーが混じった感じでこれはこれで良いのです。
普通に楽しめました(^^)
静かに物語が進み、最後の演奏シーンでは本物のライブ会場の音響さながらに、大音量で音楽が鳴り響きます。
まるで今までガマンしてきたかのように爆発するサウンドは、本当に今風(悪い意味ではありません)。
「けいおん」とは隔世の感がありますが、自分はこちらの作品の方が好きかな。
期待通りの山田尚子作品
まずは山田尚子監督にこの作品を作らせてくれる日本の映画界、アニメ界に感謝したいです。正直この映画は商業的な大ヒットは難しいと思いますが、ひたすら美しい画(え)で観客に引き込んでくれます。どこまでも柔らかい繊細な画をアニメという媒体に落とし込む労力と凄まじい作画カロリーに感激です。作品のテーマが音楽なので音もすごく良いです。
特に劇間に挟まれる長崎の美しいの風景がすごく良いです。
傾向的にはテレビアニメ平家物語やリズと青い鳥に近い作品なので、かなり芸術映画的な作品なので、ストーリーもふんわりしているし、キャラクター描写もふんわり繊細な感じでスッキリ見れる作品が好みだと合わないかもしれません。
ラストはやっぱり走ります。
リズと青い鳥は走ってたっけ?
現実
日常系アニメ、というジャンルが確立して久しいが、個人的にこのジャンルの最名手である山田尚子監督の作品である。監督らしい青春の瑞々しい切り取り方、アニメ的キャラとリアリティの結び付け方は秀逸だと思う。
穏やかで天然系の主人公・トツ子、思いつめすぎる女の子・きみ、母親に将来を決められた男の子・ルイの三人が話の中心で、その三人がバンドを組み青春を見つけ、心の成長を遂げていくストーリー。
正直、なんでもない話と言えばなんでない話である。けれど、そこに何かキラリと輝くものが感じられる。一応の話の盛り上がりとしては三人のバンドが学園祭のステージで曲を披露する所が山場だしメインビジュアルにも使われているが、話としてはその前の合宿のシーンが重要だった気もする。どこが好きか・盛り上がったかは人にかなり別れるのではないか。
引っかかった最大のポイントは、ルイの心情がほとんどわからないというか何を考えているか理解できなかった。やたら細く描かれているし、女子二人を何とも思っていない様子だし、「実は性同一性障害だった」、とかそういうオチになるのかな、と勘繰ってしまう程だった。自我が無いように見え、しかも周囲(特に女性)の言いなりになる感じ、瀬尾まい子の小説で同じようなモヤモヤを覚えたのを思い出した。
勉強のストレスで音楽にのめりこんだ、という説明があったが、自作の曲を作りつつ多分医学部にも合格してるって凄いな、いや、アニメにそこの現実感は求めていないけども。ストレスのはけ口に音楽を選んだきっかけはもう少し丁寧にやって欲しかった気もする。
きみが学校を辞めた理由とかきみがルイを好いている部分も曖昧にされすぎてストレスに感じた。あんな真面目な女の子が学校を辞めるというのはかなりのエネルギーを発揮しないと無理だと思うのだが、そういったエネルギッシュな描写が殆どないのも引っかかる。
明確に描く事も良し悪しだと思うし、ニュアンスで伝えるのも良し悪しだと思う。このあたりのさじ加減は正直好みでは無かった。
昨今、日本のアニメは隆盛を極めている。新海誠が注目を浴びたり鬼滅の刃や呪術廻戦やゲゲゲの鬼太郎が大ヒットを飛ばしたり、映画館に行ってもアニメ作品が非常に目立つ。その風潮を否定したいのではない、むしろ戦国時代にあってアニメ映画を作るのは非常に大変だろう、と素人ながらに想像する。そんな中、キラリと輝く独自色を持って映画を作り続ける監督は応援したいし今後も観たいと思う。
期待しすぎた
snsの評価が良かったので何も情報入れずに見に行ったけどイマイチ。
バレエ
学校を辞めた理由
辞めたのに保護者に一才連絡をしない学校
適当なとこがある学校なのに何故か厳格さもある
色が見える設定
わざわざ船に乗ってまであの本屋に来た理由
謎のテルミン
他にもあるけれど全てが中途半端な状態で特に意味があったかと言われればなくても成立しそうな小道具や設定で消化不良。
エンドロールのミスチルも絶対いらなかったしこれなら作中曲流してた方が100倍いい。
川村元気の入れ知恵か?と感じた。知らんけど。
IMAXで見る必要無し
きみの色というタイトルできみがキーマンなんだと思ったのに、きみが学校を辞めた理由もふわふわ、楽器をやっているのも初心者でバンド組んでプロになりたい!みたいなことでもなさそうだし、最後は学園祭で盛り上がって終わりというサクセスストーリーとしても弱いし、なんだったんだろう。
きみがボールを投げる前のあの色の意味は?
主人公が今まで自分の色が見えなくて最後見えた意味は?
伝えたいことはなんだったの?
やりたいことを詰め込んだ結果、全部浅くなっちゃったのかなと感じとりました。
歌が頭から離れない
50代のオッサンで、高校生時代にダラダラと無駄に過ごしてきた自分には共感できる部分は少ないのかな。
でも、当時それなりに悩みもあったし、今も悩むことは多いです。
聖書からの“変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。“という言葉がちょっと響いてしまいました。
初詣行ったり、クリスマスはケーキ食べますが、基本的に出られません無宗教ですが、年取ってからおぉ!と思わせられることが宗教問わず有りますね。
そんな言葉に出会えただけでも、僕にとっては収穫です。
水金地火木の歌は、作ってるときから頭に入り込んで、消えてくれないので、CD購入しました。届くのが楽しみです。
ライブでは3曲とも歌詞が聴き取りづらかったので、しっかり聴きとれるとうれしいな。
わかりやすい伏線だったかもしれないけど、日吉子先生がバンドやってて、god almightyだったエピソードは気に入ってます。だからきみちゃんに反省文を歌にすることを勧めたんですね〜
おばあちゃんがライブに来ないと思ったら、ライブファッションでキメキメにするのに時間かかったんでしょうね。これも気に入ってます。
とにかく主人公のキャラクターに幸せになる。応援してしまう。
人が色で見える女子高生のトツ子は、とあるきっかけで三人組のバンド活動を始める。
そして、三人は学園祭で初ライブに挑む。
何といってもトツ子の、天然ともいえる、ふんわりとしたキャラクターが観ていて幸せになる。
その優しい雰囲気で全編が覆われている。
画面の絵柄もパステルカラーが基調で、淡く美しい。
特に、彼女がボールに当たってしまう話や、バンドも無いのに突然バンドに誘ってしまうシーンが楽しい。
三人の家庭ではそれぞれ事情を抱えているが、詳細はあえて描かないのだと思う。
この雰囲気が壊れるから。
また、恋愛がほとんど描かれていないのも良かった。
堂か、この三人の幸せな時間が続きますようにと、願わずにはいられないお話でした。
日常アニメを映画でやってるような感じ?
山田尚子監督のオリジナルアニメ映画
人の色が見えるトツ子が
同じ学校のきみに興味を持つが
きみは学校をやめてしまう
トツ子はきみが本屋でアルバイトをしているウワサを聴いて
人探しを始める
そこできみを見つけたときに
偶然音楽の話をしたことでルイと3人でバンドを組むことになる
この映画は基本的に
最後のライブシーンに至るまでは
日常アニメっぽくてストーリーの起伏があまりない
一応、トツ子はきみを寮に入れたことや
雪で島から帰れなかったことなど起こるが
そこまで極端ことは起こらない
なので、最後のライブシーンまではストーリーは個人的には退屈だった
この映画は好き嫌いが分かれそうだな
ルイは医者を継がないといけないことなど
家庭の事情っぽい内容も語られていたが基本的に
ストーリーには関係ない部分が多い
トツ子が通っている学校は
キリスト教系の学校みたいでそこそこ厳しい感じがする
きみが学校を辞めたのは周囲のプレッシャーに耐えられなかったらしい
でも、学園祭で部外者を入れたバンドが演奏することはいいんだな
キャストのやす子はなんとなく不安だったが個人的にはそこまで違和感がなかった
ボーン・スリッピー
滑って生まれてきてもとりあえずはなんか生きなきゃなんない。青春期はいろんなことが押し寄せてきて、そりゃ毎日大変ですよ。
色、バレエ、ルームメイト、聖歌、祈り、イザヤ書、白猫、バンド、島、廃教会、カップアイス、テルミン、リッケンバッカー、太陽系、赤いラジカセ、お泊り会、GOD Almighty、フィードバックノイズ、ジゼル、紙テープ、etc.
いろんな要素が表れて消えたり残ったり。
まったく根拠はないけれどあの3人はたぶん大丈夫だろうなという心地よい余韻が残りました。
山田尚子監督作品、初挑戦でしたがとても面白かったです。
拍子抜け感
山田尚子監督作品ということで個人的に期待を膨らまして見に行ったが、拍子抜け感が拭えなかった。
映像美は素晴らしい。人それぞれの「色」が見える主人公、その目を通して見える世界は眩く色鮮やかに表現されていて、感じる色のなかに思春期特有の機微や憧れ、わくわくやドキドキが目一杯映し出されていたとは思う。音楽もいい。見慣れない楽器を取り入れることで興味が引かれたし、「水金地火木土天アーメン」なんて耳に残るフレーズと編曲の上手さ。主人公の素の朗らかさから生まれた曲にバンドらしいビートが加わる演出は観ていて楽しくなるところがあった。
だけど、他の方々も書いているとおりどうも中途半端というか、登場人物の内面に肉薄しているわけでもなく、葛藤も特になく、特別な行き違いやすれ違いが生まれるわけでもない。平凡な、無味乾燥とまでに言えてしまうストーリー。
まず密着感がない。誰か一人に真っ正面からフォーカスを当てているわけでもないので、彼らの現状を示されたところでふーんで終わってしまう。何かこの映画ならではの後悔や葛藤があれば別のだが、ありきたりで彼らも特に壁にぶち当たったり苦しみを吐露するわけでもなく、現代風の人物像なのかやけにあっさりと自分の境遇を捉えていて、強い共感を感じることもできない。ゆえに、それらのキャラクターを特に好きにもなれない。人間の臭いところが特になく、ただのいい子達なのではっきりいえばこんな奴らをメインキャラクターにすんなよとさえ思った(これは言いすぎだけど)。
山田尚子監督作品ということで、感情の揺れ動き、些細な言動によってさざ波のように起こる変化や、特別な感情のようなものを見せてくれると思ったのだけだ、結局嫌なところが見えない当たり障りのないキャラクターたちにしかいなかったので、そんな映像美を出されたところでなんか表面的だな、と感じてしまった。
設定が生かしきれていないのだろう。メインとなるキャラクターは主に3人だが、ぽんぽんぽんとそれぞれの見せ場や内面、現状を視聴者がわかる程度に描いてあとはライブシーン。映画という短い尺のなかでオリジナルをやるんだったら、一人にフォーカスを絞ってその関係性のなかで生じる揺れ動きに注力してほしかった。人を「色」で捉える主人公の性質がただ映像を派手にするための設定になっているようで空しい。
私はユーフォニアムを観ずに「リズと青い鳥」を観て山田尚子監督のファンになった。その作品の背景やキャラクターを知らなくても引き込まれて好きになったのでオリジナルでも面白いものが作れる人だと思う。映画館のスクリーンで経験したあの空気感は、ちょっとほかの人には作れないと思う。また面白い映画を作ってくれることを期待しています。
ミスチルだから見たけど点数はミスチル関係ない
事前に評価を見て、見るのをやめようかと迷いましたが
結果的には見てよかったです。
全体的にふわっとしてるけど、
登場人物は前向きに考える人が多くて、結構好きでした。
色が見える、ていうのは、
結局なんだったのかは正直わからないけど、、
直感で、この人とは仲良くなりたい、とか自分にもあるけど、
それが何の理由かわからない時もあって、
「綺麗な色」てのは、その類なのですかね。
相手のことを思うが故に
本当のことを言えなくなることってあって、
逆にそれを打ち明けられた時、何で早く言わないの!
とか思ってしまうけど、
相手が何を考えていて言えずにいたのか、
こちらも考えないと、負のスパイラルだよなーと考えさせられました。
この映画の登場人物は、全員それがわかっていて
素敵な世界でした。
実際はそんな世界じゃない!?
まあ、いいじゃないですかね、こんな世界も。
前向きにいきましょう。
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