劇場公開日 2024年8月30日

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きみの色のレビュー・感想・評価

全157件中、121~140件目を表示

4.0まさかのテルミン、まさかのミスチル

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

幸せ

とても色彩豊かで綺麗で優しい作品。
基本は長崎のキリスト系の高校生の青春映画。
まさかのテルミン、ガラケー、時代設定が曖昧。

おばあちゃんが外出する時にあんな格好だとは、、、校長がまさかの、、、
( ・×・)オクチチャック
※ストーリーとは関係ありませんのでご安心を

ガッキーの声の存在感が凄い。

ちょっと期待感が高くてもう少しドラマがあるのかと思ってしまいました。なぜ学校やめたのかとか、、、恋愛とか
それでも大人たちの優しさとか、ストレートなストーリーにうるっと来ました。
アニメーションとしても良かったです。

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だるまん

4.5寄り添う様な作品

2024年8月31日
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けいおん!で有名な山田尚子監督の久しぶりの青春バンドアニメ
しかしバンドものに多々ある俺はこんな悩みがあるし目立たない主人公が
歌って盛り上がるぜぇー!的なモノではないので(全くない訳でもない)

誰かや何かとの距離感を計りかねている上手く出来ない3人が
出会いを通じて成長するだとちょっと大袈裟ですから、少しだけ見えるようになる
(理解出来るようになる)と言った感じ
押しつけがましくないドラマと終始美しい映像とフェティシズム感ある
山田監督らしいいい作品だと思います。

正直想像してたより面白く、色んな解釈や意図を拾う事も出来るとは思います。
あとは個人的にきみちゃんがかわいいw

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azuma

4.0素材を活かしきれているのか

2024年8月31日
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楽しい

知的

幸せ

世界観も空気感も非常に好きな作品で見たあとの満足感はすごかったです。

ただ全体的にふわっと進んでふわっと終わってしまった印象が拭えないままに終わってしまって残念でした。

個人的に一番首を傾げてしまったのが主人公が最後に見つけた自分の色についてで、作中に比較級というか参考となる描写がなかったことでどういう特性の色であるのか、またなぜ今まで見ることが出来なかったのかという作品の肝の部分までふわっとしていたのが本当に惜しい。

総評としてはここで終わる話というか、現実にある人生の一部を切り取ったような映画ですね。人生は2時間弱ではないので、彼ら、彼女らがこの先様々な経験を得て、自らの色を調色して行く過程の一端を見たのだと思えば十分に納得出来る作品であるのかなと若輩の身ながら感じ入りました。

余談ですが水金地火木土天アーメンを鬼リピしちゃうくらい音楽に力があります。

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プルコギ

4.0ミッションスクールとバンドを題材にした青春少女物語

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

序盤の彩色と作画、終盤の音楽と作画、
特出するそれら繋ぎ映像が素晴らしかった。

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褐色の猪

3.0色×音楽

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

ミッションスクールに通う少女たちの心の葛藤を描いたオリジナル長編アニメ。人が色として見えてしまう主人公のトツ子が突然退学した少女や音楽好きの少年と出会い、それぞれの悩みを抱えながらバンドを組んで友情を育んでいく青春ドラマ。色彩豊かな映像も刺激的で色と音楽の融合が印象的な作品です。

2024-145

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隣組

3.5山田尚子監督の実験的作品

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

声優の演技やアニメーション的演出は極力抑え、色彩表現と音響表現で主な登場人物の心象やシーンを表そうとする実験的な作品。作画もシーンごとに同系色の水彩画風味、主人公トツ子の主観・視線を通じ敢えて奥行き感を減じるような映像表現です。山田尚子監督の実験が成功したかどうか。それは鑑賞者に委ねられていると思います。とても美しい映画でした。

以下感想
まず、物語にカタルシスがなくストーリーを楽しむ映画ではないことです。これは大半の鑑賞者がややもすると不満に感じる点ではないかと思います。ミッション系の女学校が舞台ということもあり、色んな物事が抑制的に表現されます。主人公少女は自身の色覚特性により他者とのコミュニケーションが不得手であること。もう2人の主要人物もそれぞれに重荷を背負っており、めいめいが生き辛さを感じています。彼らが出会い、友情を深めていきますが始終淡々と物語は進んでいきます。結局のところ彼らは自らの重荷を克服することはできませんが、折り合いをつけ受け入れることでそれぞれの一歩を踏み出していきます。

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Japanese_Idiot

4.0それぞれの悩み

2024年8月31日
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楽しい

幸せ

カトリック系の学校や聖書とかの引用は馴染みの少ないモノが多かったので主人公の一人のトツ子の色が見える設定や世界観など含めてファンタジーみたいで新鮮でした。
あと登場人物全員良い人でした。根が善良だからこそ、相手が良い人だからこそ打ち明けられない悩みや葛藤が描かれてる作品なのかなと個人的に感じました。

主人公が抱える葛藤や悩みなどの内容や描写は他のバンドものや青春ものの作品と比べるとあまり描かれてなくて弱く感じる部分もありました。
いつかはバレるかもしれないけどずっと隠していけるようなずっと抱えていけそうな悩み。
そういう悩みも打ち明けるまでがとても怖くて打ち明けたら家族の反応はなんてことはない。って事も多かったりするんですよね。
観客からはあまり共感や感情移入されなさそうですが。

練習やライブシーンはとても楽しそうで観て聴いてとても楽しかったです。
エンドロールで芸人のやす子さんの名前見てちょっと驚きました。

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ゆきお

3.5色彩と雰囲気を楽しむビジュアル作品

2024年8月31日
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楽しい

幸せ

PVから監督・山田尚子推しで、パンフにも相当デカい文字で名前が表記されてる事から、今一番推されてる女性アニメ監督なのでしょうか。

本作は『雰囲気アニメ』としてはとても良好なビジュアルです。色彩豊かで画面いっぱいのカラフル且つ柔らかな雰囲気。タイトル通りの『色』表現です。
舞台は長崎、チョッと見かけた景色が出てきて(グラバー通りなど)、色明日や幻影太陽などの聖地と共通してて、観光兼ねての巡礼の楽しみも出来そう。でも佐世保鎮守府がチョッとソレとは解らないのと、離島のアチコチを集約してるので広範囲です。
ムチムチのキャラデザも、一部好き嫌いありそうですが個人的には問題なし。

気になる点は、色彩と雰囲気を全面に押し出した表現に対し、抑揚・メリハリと言った『展開のコントラスト』がフラットな事。山田尚子監督は『心情描写』に定評があるとのことで、本作はあまりその辺の濃度も感じられず、キャラの掘り下げも浅々でした。
聲の形ではあれだけ精神を揺さぶる作話だったのに、リズでは一転おだやかに、本作もそのリズの延長?位で、全体的に大人しい作品でした。

『人が色で見える』と言うネタも単に人を色別するだけの能力で、トツ子とその周辺の人物を関連付ける作用のみ。諸条件で色が変化する様子もなく、その能力が話の軸ではないのが微妙でした。
細かい所では、トツ子がキミに惹かれた切っ掛け(理由)が『色』という感覚だけなのはともかく、ソコをサラッと一目惚れ的に流すだけでは印象薄です。そしてキミが退学した理由が全く語られず、周囲もソレを知らないと言う不可解。またバンドを組む過程があまりにトートツ過ぎる事など、でしょうか。

何より「イイ作品だった」と心に残るものが薄いのが気になります。2時間と言う尺で巧く描く難しさでしょうか。でもルックバックは1時間でソレが出来てます。つまり情報量? 前後半2部構成、TVアニメ向きだったかも?
あ、3人の練習風景でテクノな楽曲を演奏してるシーンがYMOっぽかったデスネw ドッテンアーメンもキャッチーな曲で耳に残ります。

そして締めの『ミスチル』は、個人的に本作に全くそぐわないと思いました。ナゼにミスチル?と思ってたところに、EDテロップ内に『川村元気』の名を見て、何か納得‥‥
最後に中の人問題。今作は『丸太』ではないにしろ、シーンに合わない台詞回しやシッカリ発声できていない所が散見。それがメインキャラ全てに。やす子位で丁度いいのかなと。
(文中敬称略)

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Geso_de_Nyoro

4.03人のゆるい関係性が魅力的だった

2024年8月31日
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最近、バンドをやる女子たちのアニメがやたらと増えている気がする。声優たちによるバンドを結成して音楽活動すればさらに金儲けできるからなのか。私自身はバンドをやったことがないが、バンドをやる人達の物語は結構好きだ。同じ目標を持って頑張る人達の姿に無性に感動してしまうから。いや、バンドをやるのに最初は目標なんてないか。やりたいからやるんだよな。
この映画に出てくる彼らもバンドを始めるときに目標なんてない。勢いで発言したお誘いの言葉が現実化しただけだ。バンドといってもドラムなしだったし、ここらへんが今どきっぽい。でも、一緒に合わせて、工夫して、試行錯誤して、練習しながら曲を演奏していくだけで楽しいんだよな(バンドやったことないけど)。人前で演奏するシーンも、本当に楽しそうで観ているこちらもワクワクした。やっぱりバンドは人前で演奏してナンボだよな(バンドやったことないけど)。
ここには音楽性の違いとか、いいものを作ろうとするが故の衝突みたいなものは描かれない。彼女たちの保護者の姿勢も基本的には温かい。思い出してみたら嫌なやつが全く登場しなかった。彼女たちがついた嘘も優しさからくるものだったし。バンドやっているメンバーに男女がいれば陥りがちな恋愛トラブルも表面的には浮上しなかった。
だから大きなトラブルを起こしたり、巻き込まれることなく物語が終わっていった。彼女たちが抱える問題も根本的に解決されたわけでもない。起伏のない話と捉える人もいるかもしれない。でも、個人的には大満足の映画となった。あの美しい色彩のアニメとトツ子の明るさ、そして3人のゆるい関係性に魅力を感じてしまったから。彼女たちに前向きな未来が待ち受けているとは限らない。でも、なんか明るく生きてほしいと思うし、そうなるんじゃないかと思わせる終わり方だった。エンドロールでプロデュースに川村元気の名前を見て驚く。またこの人にやられてしまったのか!と。
最後にあの曲のことも触れておかないと。あれ?、「ボーン・スリッピー」っぽいイントロ!と思っていたら本当にカバー曲だった。観ているこちらが楽しくなる、いい使われ方だ。またバンドをやってみたくなる(バンドやったことないけど)。

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kenshuchu

3.0大体カトリック学校のせい

2024年8月31日
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2024年劇場鑑賞217本目。
予告で見た時は面白そうだなと思ったのですが・・・。
人の印象を色で感じられるいわゆる共感覚の持ち主と、クールビューティーだが学校を突然やめた子、友達いない男の子がバンドを組む話。それぞれに色々思っていることがあるのですが、なんか映画の割にはあんまりそこをはっきりさせない。なんとなく誰が誰に好意を持っているとかわかるんだけどそこをあえてはっきりさせない。なんかもどかしい映画でした。
問題の半分は主人公がカトリック系に通っているからなだけな気が・・・。

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ガゾーサ

3.5それぞれの色を持った3人の青春の1ページ

2024年8月31日
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楽しい

終始穏やかな映画でした。
特別に何か大変な事が起こるわけでもなく、高校生3人のそれぞれの思いを描いた優しい作品です。
何より絵がきれいです。
そして声が良かったです。トツ子、きみ、ルイの声を担当した鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖。この3人の声がそれぞれのキャラクターにとてもマッチしていると思ったのです。
きみやルイに色を感じても自分自身の色が見えないトツ子。
勝手に学校を辞めた事をおばあ様に言えないでいるきみ。
母が願う将来と自分の好きな事の間で悩むルイ。
この年代は様々なことで悩むのは当然ですよね。
離島で過ごすバンド活動を通して生まれる友情や恋心。お互いのことを語り、励まし合ってゆっくりと進む時間もまた大切なものです。この年代が様々なことで悩むのは当然なのですから。日吉子先生のような良き理解者がいたことも良かった。
学園祭のライブも今の自分を表現する大切な場所。見に来てくれたおばあ様や母親にも気持ちは届いたでしょう。
新しい生活に旅立つルイと見送るきみも様々な経験を通して更に成長して行きますね。
トツ子もようやく自分の色を見つけたようだし、ここから先の自分が楽しみなのではないでしょうか。
それぞれの色をまとった3人の未来を感じる穏やかな作品でした。
いい映画を見ました

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たつのこ

4.0幸福感を煮詰めたような映画

2024年8月31日
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作中に数回出てくる「ニーバーの祈り」というのはアメリカの神学者ラインハルト・ニーバーが書いたもので、少し長くなるが「変えなくてはならないものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして変えられるものと変えられないものを見極める賢明さを、神様、私にください」。これは、自分の居所を求めつくり出そうとしている人のための警句のようなものだと私は解釈している。
さて、この映画では、嫌な人間は一人も出てこないし、主人公たちを追い詰めるような逆境も描かれない(きみ子の退学はそれにあたるが詳細は示されない)主人公たちは、長崎の美しい風景や、街並み、充実した学園生活などに囲まれ経済的にも精神的にも安定した環境で暮らしている。でもそれは与えられたものであり自分たちからもとめもとめられたものではない。だから主人公たちは自分たちの居所を探して疾走する。それが「わたしたちの色」探し、つまり自分のパーソナリティとそれを受け入れてくれる仲間、そして「わたしたちの音」探しなのである。
主人公たちの望みは実現し、観客である我々も束の間の幸福感に浸ることができる。それは山田尚子の他の作品でも同じ(もう少しにがい味のものもある)。彼女の作品は幸福感を純粋無垢に取り出して差し出してくれる装置であるということなのだろう。そんなの押し付けだししょせんは絵空事だっていう人もいるかも。でも音楽であってももしかして絵画作品なんかでも幸せな瞬間を作り出してくれるクリエーティブっていうものはあるわけで得難い価値がある、四の五の言わないで黙って受け取りなさいよって思うんだが。

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あんちゃん

4.5ソウルカラーが繋ぐ友情

2024年8月31日
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 相手のオーラを色で感じることができる主人公のトツ子。名前も見た目も地味な女子高生だけれども、ソウルが放つカラーに導かれ、バンドを組むことに。

 透明感のあるアニメーションは、美しい。トツ子から見える相手のソウルカラーの表現は、日本ならではの表現。水彩画ベースでCGでは表現できない質感を感じる。

 声の方では、高石あかりの演技が光る。エンドロールで作永きみの声が彼女だと知ったが、役にベストマッチ。クールでありながらも、自分を見失っている思春期の高校生の心情が、こちらに伝わってくる。

 山田尚子監督、脚本が吉田玲子というタッグなのでハードルを高めに鑑賞してしまうが、まあ、さすがといったところでございます。

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bion

4.5求められる知識はやや高そう。ただ、高石あかりさんのファンならぜひ。

2024年8月31日
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今年313本目(合計1,405本目/今月(2024年8月度)38本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 ここでは否定的な感想が多いみたいですね。確かに理解はできるものの個人的には良かったかなといったところです。

 たしかに「多くのことを詰めすぎ」という点はあります。キリスト教文化に始まって音楽の話に飛んだり、一方でこの映画の舞台は長崎ですが(このことは上映前に「本映画は長崎をテーマにしているので長崎に旅行においで」みたいな宣伝CMがある)、一方で長崎市なり地名が一切出てこない等色々あろうかなと思います。

 ただ、この年代の子が「息苦しい」キリスト教学校(ミッション系学校)からちょっと「飛びぬけて」音楽活動を頑張ってみるという趣旨自体は理解できるし、ミッション系学校というのは長崎を象徴するシンボルなので(同じ被爆地でも長崎のそれは、キリスト教との関係(教会の破損ほか)とつながって議論されることが多い)、そこは許容範囲かなといったところです(ただ、「告解する」(こっかいする)は、ある程度の国語力がないとこの字を思いつかないのでは…)。

 個人的には音楽好きなので音楽を扱うテーマの映画は基本的に選ばず見に行くし、ましてこの映画は高石あかりさんが声をあてられているので意識的にチョイスしたのですが、基本的には良かったかな、といったところです。確かに「わかりにくい」点はいくつかありますが、迷ったらおすすめといったところです。

 評価に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.3/高校生が勝手に退学届けを出すことはできるか)

 そもそも未成年者は親の同意なく(お小遣いの処分等認められた範囲を超えて)法律行為をすることができず、取消し原因になります(民法参照)。一方、「現在の」高校では未成年者と成年者が(高校3年を中心に)混在しているのは確かですが、公式サイト等みても、「あの子」が(ネタバレ回避)いくつなのかは書かれていないのですよね…。

 また、高校が「準義務教育」であるという事情から、たとえ成人していたとしても退学希望に対しては法律上「校長の承認を必要する」という扱いです(法律上の規定)。これは、高校卒業が社会人の一歩を踏み出せるか否かという点に大きくかかわるが故に、成人していても一応「校長の承認」にかからしめて、「成人しているんだから好き勝手にできる」という民法の大原則の例外を作っている例です(この事情が高校の特殊性にあることは繰り返すまでもない)。

 この点、ちょっと解釈が変かな(未成年者だとするとそもそも取り消しうる行為なので、心裡留保や共通錯誤等が問題になっても常に未成年者は保護されるし、成人者としても上記のように学校の校長から一通り確認は取られる)といったところです。
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yukispica

3.0無数の色に無数の名前

2024年8月31日
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単純

幸せ

映画館告知でめちゃくちゃめちゃくちゃ流れてドッ転ソーメンねー ミスチルねーくらいしか思ってなかったのですが不意に見に行きました

予告時点でおしゃれ雰囲気映画かなーと思ってましたがそんな感じでしたね
いきなり予告でも言ってた色について説明するんだなーと最後のエピローグで語ると勝手ながらに思ってました😆

トツ子は人を見ると色が見える設定は、ァー面白くなりそう!その人の本質的なものがふわっと見えるのか?それで苦しんだりしながらも自分の色を探していくのかー?と思っていました が淡々と進んでいきましたね(笑)
日常アニメが好きな人には良い雰囲気ありますので楽しめると思います

学園祭✕バンドはこういうアニメだとありがちというか王道なんですかね

出番前に一言二言話すから演奏シーンはめっちゃ良かった(笑)王道ですな
歌詞は何言ってるか全くわからなかっただけで😵
水金地火木〜のイントロ凄いかっこいい
あれだけでも十分です
終わり方も悪くなかったかなと

ただ…!個人個人の葛藤やバンドの下りがアッサリアッサリだったのがなー ぶつかり合ってギスギスは別にだけど
お互いの苦悩を乗り越えた先の最後の演奏シーンならカタルシス増したのになぁ〜

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ゆうき

3.0自分に素直に

2024年8月31日
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生きていれば、いろんなしがらみがあるけれど、
自分に嘘をついたり自分をごまかしたりして生きていくよりも、
自分に素直に生きていこうぜ・・・的なメッセージかなと感じました。

というのも、主人公トツ子は人が「色」として見える能力をもっていることから
トツ子をごまかすことはきっとできないんですよね。
で、トツ子の接する人がことごとく、トツ子には素直だったりする。
トツ子は、きみのために嘘をついてりするのに。
ただ嘘ってわかりやすいのがトツ子というキャラなんでしょう(笑)

前半は主要キャラ3人の関係性が築かれていき、
後半になって、それぞれの深掘りがなされていく。
そして私は本作のメッセージに気づく(これは人それぞれの感じ方でしょう)。
で、心にじんわり沁みる。
そんな作品でした。

きみ=君=作永きみ なのかなと思いました。
ルイも出てきますが、基本、トツ子ときみの物語なのだと思います。
見事に3人の役者が演じきっていました。
特に髙石あかりの新たな魅力を見つけた気がします。

アニメーションも劇中音楽もエンディングのMr.Childrenの楽曲も全て素晴らしかったです。
多くの人々に本作が届くことを祈っております。

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ひでちゃぴん

3.5ふわっとしてる

2024年8月31日
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単純

幸せ

萌える

長編アニメ作品は大好きなので、公開初日にさっそく鑑賞して来ました。優しい絵柄で紡ぐ優しい物語でしたが、率直な感想としてはちょっと物足りなさが残る印象です。

ストーリーは、全寮制のミッションスクールに通うトツ子は、幼い頃から周囲の人が放つ色が見え、同じ学校に通う少女・きみの放つ美しい色に魅了され、彼女が働く古書店で偶然出会った少年・ルイとひょんなことからバンドを組むことになり、それぞれに悩みを抱えていた3人は音楽を通じてしだいに心を通わせるようになるというもの。

トツ子は、人の色が見えるものの自分の色は見えず、キラキラした色を放つ他者、とりわけきみに惹かれます。自分のありようを模索するかのようなトツ子にとって、きみは憧れの存在であり、そこに自分でも気づかない恋愛感情のようなものがあったからかもしれません。しかし、祖母と二人暮らしのきみも、学校を辞めてしまったことを祖母に言えずにいます。離島の医者の息子であるルイも、跡を継ぐことを期待され、好きな音楽は続けたいことを言えずにいます。

この3人の偶然の出会いとバンド結成が、それぞれの閉塞感から抜け出すきっかけとなります。音楽を通じて心を通わせる姿がまぶしく、青春の1ページを彩るこの思い出は、この先の人生で大きな意味を持つことになるのでしょう。似たような経験をもつシスター日吉子が、3人の活動を陰ながら応援する姿もなかなかよかったです。

主人公のトツ子は見た目は地味で、それほど魅力的に映らないのですが、彼女の純粋さや人柄のよさが物語を牽引し、それにつれて輝きを増す感じがとてもよかったです。そんなトツ子のバックボーンが垣間見える、中盤での帰宅シーンが印象的です。学校での規則違反を咎めることなく、その行動の裏にある思いに寄り添う母や、学校に戻るトツ子にお土産をどっさりと持たせて駅で見送る両親の姿から、トツ子が愛情いっぱいに育てられたことがうかがえます。

一方で、きみやルイの背景の掘り下げが浅く、この二人の悩みに共感しにくかったのは残念です。また、クライマックスとなる演奏シーンも、歌詞が聴き取りにくくて3人の思いを受け止められず、雰囲気だけしか味わえませんでした。他にも、トツ子の「人の色が見える」という特殊能力が、思いのほか機能してなかったような気がします。そんな感じで、全体的にふわっとした印象の作品です。

とはいえ、鑑賞後に振り返ってみて、タイトルの「きみの色」は、「あなたの色」のほかに「きみちゃんの色」という意味もあったのだと気づき、作品の印象がちょっと変わりました。トツ子が、きみに惹かれて見つけた自分の色は赤。そこに、きみの青、ルイの緑が加われば、光の三原色です。この3色がどんな色でも作り出せるように、3人ならどんな未来も描けるというメッセージを受け取った気がします。

主要キャストは、鈴川紗由さん、髙石あかりさん、木戸大聖さんで、声優ではありませんが、まずまずの演技で悪くなかったです。脇を固めるのは、新垣結衣さん、悠木碧さん、寿美菜子さん、戸田恵子さんら。

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おじゃる

5.0物語は壮大でなくてもいい

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

山田尚子監督の作家性が存分に発揮された作品で、合う合わないが大きく出るので低評価レビューを書き込まれている方がいるのも理解できます。
物語の規模感や起承転結の波が小さく、凪いだ世界観の中で観客側が想像力を膨らませる必要があります。
物語の推進力になる部分をあえて語らないことで空白が生まれ、観客一人一人の中にそれぞれの『色』が塗られていくのです。
それが合わないタイプの人にとっては退屈極まりない作品だったことでしょうが、個人的には大満足でした。

作画や音楽の点でも映画館で鑑賞する意味は大いにあるので、IMAXで観たことも正解だと思っています。
大迫力でグリグリ動き回る絵と爆発音だけがシアターで鑑賞する理由ではない、というのがよく分かります。

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ぞんどる

4.5「上海国際映画祭」

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

今年193本目。

第26回上海国際映画祭アニメーション部門、最優秀作品賞。納得です。音楽が素晴らしい。
変えられる物を変える勇気。
変えられない物を受け入れる。
シスターの哲学いい。

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ヨッシー

4.5賛辞を送りたい

2024年8月31日
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可愛くて、楽しくて、青春っん!って感じで、よい作品でした。
いろいろ修飾した賛辞を送りたくなりました。
「可憐な」「珠玉の」「感動の」などなど。

恋愛も、心の傷も、コンクールも、バンド対決も、不治の病も、世界の危機も要素にないので、何かを成し遂げるような、大きなドラマのない、捉えどころのない作品に思われるのかもしれない可能性はある。
けれども、友情とか、懸命に生きてるとかいう学生時代の輝きがしっかりと描かれていて、彼女たちの「生」に寄り添って、葛藤や喜びなどの感情を「共に体験する」フィルムに仕上がっていたように思います。

実写なら『1999年の夏休み』『エコール』『ピクニック at ハンギング・ロック』のようなスリラーなんだけど、どちらかというと思春期の心の揺れ動きに軸がある映画。
アニメーションなら『ゆるキャン△(TV一期や映画)』『ぼっち・ざ・ろっく』、山田監督自身の撮った『けいおん!』『たまこマーケット』のように、少女(少年)たちがわちゃわちゃ騒ぎながら笑いながら日常を過ごす楽しさを描いた作品などが、近いのではないだろうか。

歌や演奏のシーンから、作画・演出とも逃げてないのがよかった。
指の動きなどを省略したり、イメージの止め絵を使ったりなどという作画枚数を削るテクニックは用いず、しっかり歌い、楽器を弾き、踊り、表情からつま先まで感情をほとばしらせる演技をさせていました。

髙石あかりとガッキーは、声優としてもいいっ!
声質が合っていた。

それから猫がたまらない。
白とトムキャットの2匹。
ちゃんと猫の動き、形状で、猫にも演技をさせていた。

唯一文句を言いたかったのは、主題歌のミスチルが(いい歌だけど)作品から浮いていたってことくらい。
劇中歌「水金地火木土天アーメン」がみんな印象をもっていっちゃうのだ。

エンドロール後にもシーンがあるから、明るくなるまで席を立たないことを推奨。
それと、歌詞を聞き取りやすいよう&ちょっとした波の音などで世界に浸れるように、音のいい劇場をお勧めします(だからIMAXもいい選択肢)。

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コージィ日本犬