きみの色のレビュー・感想・評価
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うーむ🤔
それまで映画館で何度トレイラーを観ても心躍る要素がなく、全く観るつもりのなかったこの映画を観てみようと心変わりしたのは、朝の情報番組で自称(?)映画通の細田佳央太が絶賛していたから。トレイラーでは見られなかった他のシーンが流れ、ノリノリの『水金地火木土天アーメン♬』とミッション系お嬢様学校の女の子と思われる子がくるくる回りながら楽しそうに歌ってて。その曲も含め、終盤の学祭でのライブシーンはたっぷり10分時間をとってる、と聞いたらなんか興味湧いてきて。だから、よりによってIMAXで観たんだけどさ。失敗だったな……
なんかアニメーションの動きが雑。
そして変に特徴的な動きする。
どっかで観たことのある気持ち悪い動きだな〜と思ったら『犬王』か💦
あれは時代背景からしてもかなりファンタジー寄りの作品だったからクネッた不思議な動きしててもまだ許せるんだけど、高校生がバンドで演奏してる時にキーボード男子が体揺らしながらたまに空中浮遊して演奏ってありえんやろ。
冒頭に時間を割いて説明されたトッコの“色での解釈”。
映画のタイトルにもなってるほどだし、さぞかし大切なファクターなのだろうと思っていたけど、そんなこともなかった😅
そして肝心のお目当てだった学祭ライブのシーン。
『水金地火木土天アーメン』は良かったんだけど、それ以外の2曲が曲調違いすぎたー😭それぢゃなかったんよね、求めてたんは。
全体で100分と短い映画だけどあまりに何の障害もなく(いや、家庭の事情的なのはあったけど、それも知らぬ間に解決してるし)、淡々と話が進み、何を伝えたい映画なのかがあたしには全く伝わってこなかった〜
きみちゃんのおばあちゃんがライブにロックな出で立ちで現れなきゃ星2点台だったかな💦💦💦
これから高評価の方々のレビューを拝見してあたしでは理解できなかったキラ✨️ポイントを探っていこうと思います!
癒しの世界
平穏すぎて物足りなさも覚える半面、明るい色合いで描かれた心優しき世界がじわじわと広がってゆく独特な感覚は、けっこう心地いい
普通からはみ出すことを恐れ、周囲の期待に合わせてしまう。ティーンエージャーに限らず、自分を抑えがちな全ての人たちの背中を押してくれる物語だ。「映画 聾の形」、テレビアニメ「平家物語」などの山田尚子監督の最新アニメーションです。
●ストーリー
海に面した街のキリスト教系女子高校3年に在学する日暮トツ子は(声・鈴川紗由)、会う人固有の「色」が見えるという特殊な感覚を持っていました。寄宿舎で生活するトツ子はほかの生徒からは少し浮いた存在でしたが、「きれいな色」を感じた同学年の作永きみ(同・高石あかり)には密かに憧れを抱きます。しかしきみは突然学校に姿を見せなくなり、退学したらしいと生徒の間では話題にされていました。「本屋で働いているのを見た」という噂をもとに、トツ子は市内の本屋を探し回ります。そしてついにある古書店できみに再会するのです。ちょうどそのとき店を訪れていた男子高校生の影平ルイ(同・木戸大聖)が、きみに対してトツ子とバンドを組んでいると誤解して話しかけてきます。トツ子は「バンドのメンバーを募集している」とその場で持ちかけ、2人から賛同を得ます。
街から離れた島に住むルイをトツ子ときみは訪ねます。ルイは音楽の練習に使っている廃教会に案内して3人は意気投合します。以後、日曜日に3人は廃教会で練習し、ルイの提案でオリジナル曲を作ることになります。トツ子は、きみに憧れる思いを太陽系の太陽と惑星にたとえた歌を着想します。
一方きみとルイにはそれぞれ抱えた悩みがありました。きみは退学したことを世話をしてくれている祖母に隠しており、ルイは離島の診療所で医師を務める母の後を継ぐことを求められて音楽活動を公にしていませんでした。トツ子は修学旅行を仮病で欠席し、「修学旅行中」という建前で行く場所に困っていたきみを寄宿舎の自室に招き入れます。しかし、学校関係者に発覚してしまい、トツ子ときみは1か月間の奉仕活動と反省文の提出を課せられ、ルイのもとにしばらく通えなくなってしまいます。
学校に勤めるシスターの日吉子(同・新垣結衣)は、偶然きみの古書店に立ち寄り、反省文を歌にすることを提案するとともに、学校の聖バレンタイン祭にトツ子とバンドで出ることを勧めます。
クリスマスにトツ子ときみは島に渡ります。しかし天候が悪化して船が欠航となり、ルイの世話で廃教会に泊まることになります。トツ子が電話をかけてきた日吉子に事情を説明すると、日吉子は自分が何とかするから「合宿」していなさいと返答します。その晩はルイも廃教会に泊まり込み、3人は心に抱えていたプライベートを話し合うのです。
果たしてそれぞれが抱えた問題は解決するのでしょうか。そして聖バレンタイン祭に無事演奏はできるのでしょうか?
●解説
まずは理屈で筋を追うより、感覚を研ぎ澄ませて、ゆらめく色彩に陶酔すべき作品です。
バンドの練習場所は離島の古教会。長崎の街や五島列島の透明度の高い海などの実景から着想を得た背景に、みずみずしい色が重なり合います。移ろいゆく光、その一瞬を捉えた水彩画の質感。色で人を識別するトツ子から見た世界を表現したのでしょうか。そんなとっぴな設定もアニメーションだからこそ自然に表現できたのかもしれません。
問題なのは、きみもルイも美しい色を持っているのに、どこか陰を帯びていることです。家庭の事情で好きな音楽を我慢しているからなのでしょうか?でもバンド活動を通じて自分に向き合うにつれ、精彩を放っていくのです。若さが秘める無限の可能性と感受性の豊かさが伝わってきます。本作のもう一つの要である「音」が加わることで、ぼんやりとした色に輪郭を与え、学園祭のライブで盛り上がりはピークに達します。
ほろ苦い青春群像劇は、山田監督の得意分野といっていいでしょう。脚本はテレビアニメ「けいおん1」シリーズからタッグを組む吉田玲子。ライブの高揚感に対し、過程で描かれる3人の感情の起伏が乏しいように感じましたが、物事をサラリとこなすスマートさのほうがリアルなのかもしれません。利害を超えた、トツ子ときみの女の子同士の連帯感の強さも現代的といっていいでしょう。思春期のもろさとしなやかさを併せ持つ等身大の10代を造形しています。
ところで、相手の色に敏感なトツ子も、自身の色だけは見えません。本作における色は「個性」に置き換えられるのではないでしょうか。異なる個性と交わり、時にぶつかることで形作られるのが、自己だからです。模索し続ける自分らしさ、というメッセージは万国共通。本作が出品された仏アヌシー国際アニメーション映画祭や上海国際映画祭では、手拍子がわき起こるなど会場が一体となったというのも納得ですね。
秘密を抱えた3人が音楽でつながり、曲を奏でることで解放される青春音楽映画ではありますが、障害や葛藤を乗り越えて舞台ではじける、という一直線の展開にはなっていません。天真らんまんで楽天的なトツ子を中心に、3人は穏やかに友情を育み、音楽の楽しさを体験してゆくのです。周囲の大人たちも壁となって立ちはだかるより、叱咤激励する存在として配されています。
このへんが平穏すぎて物足りなさも覚えると評価の分かれるところです。半面、明るい色合いで描かれた心優しき世界がじわじわと広がってゆく独特な感覚は、けっこう心地よいけど、睡魔に注意です(^^ゞ
●感想
キリスト教系の女子校に通うトツ子は、2人の友人とバンドに興じます。しかし彼らの音楽活動が、葛藤や挫折や苦悩をともなわないのは、最初から趣味の範囲に留まっているからでしょう。クライマックスが趣味の祭典としての文化祭における演奏であるのもそのためです。初期の「けいおん!」と同じく趣味の肯定なのです。
ルイは家業としての医師を継ぐことを半ば強制されていました。彼は、そうした家の期待に逆らおうとせず音楽を趣味と割り切っていたのです。人物たちの大人しい利口さにはまったく葛藤など感じず、ただ趣味として楽しんでいるだけなのです。
ヒロインが歌う「カントリー・ロード」の歌詞にある「あの街」とは、現実とも理想とも解釈できる「ここではないどこか」。外の世界を目指す意思が歌われていました。
どんな趣味も、外にある「あの街」の存在を意識するときに、輝くものではないでしょうか。
但し本作は悩みを抱えた10代の男女3人がバンドを始める物語ですが、「成長」や「恋」の一歩手前の淡い移ろいを描くことが、ストーリー的には盛り上がりを欠いて、見ていて退屈しました。なにかハラハラ、ワクワクさせてくれる要素が欲しいところ。でも映像は圧倒的に美しいので、心が折れそうになった時、癒される効果のある作品でしょう。
プロデューサーは「君の名は。」で新海誠監督をメジャーに引き上げた川村元気であることも本作のカラーを決めている要因だと思います。猫が消えたりしませんけどね=^_^=
すごく美しい映画だった!
ミスチルは合わない
ちょうどピッタリ
映画館でこそ絵が映える
自分の10代を思いだせ!
アニメ平家物語の山田尚子監督の作品だと知って、是非鑑賞しなければと映画館に足を運んだ。
ついつい、お金払ってんだから、サービスしろよとか、つまんないと許さないよといった、受身に廻ってしまうことが多が
受身で鑑賞したらダメな作品!
説明がすくなく、どうしても行間を読む、または感じることが必要で、受身ではどうしようもない作品である。能動的に感じ考えるのである。
まず、自分の十代を思いだせ。
別に生活に困っていたわけでも、度を超えた圧迫を受けていたわけでもなく、平凡で平和な日常だった。そのとき、何に悩み、何を欲し、何を夢に見た?
それを思いださねば、この映画を味わうことはできないのではと思う。
詮索好きで興味本位的で受身な人生は、ダメということは、10代に薄々感じていた。でも、つい安きに廻って、自分本位に走ってしまう自分だったなぁ、としみじみと思いだす。
きみの色は?ぼくの色は?あの時の自分の色はどんな色?と思いながら、ラストのかろやかでしあわせそうな、ダンスをみると、やるせなさと、後悔が、じわじわと湧き上がってきたけど、それをぐっと飲み込んで、3人のこれからと自分のこれからに幸多かれと思考を能動的に切り替えたのである。
何度も観ないと、きちんと監督さんの意志が読みとれないなぁ。
世界は見方によって色を変えるのだよ
青春の1ページ。
全体的な色使いがパステル、やわらか。
画風もやわらかで漫画をそのまま動画にしたような。
主要キャラクターもジャンルの違う素敵さで魅力的。
ユーモラス&キュート。
クール美少女。
男の子もスマートでいい。
というか、序盤から少し書くことに苦戦している。スラスラ出てこない。
決してつまらなかった訳ではない。
ざっくり言ってしまえば特殊能力のある子の青春の1場面を切り取ったという、すごく強いテーマがある訳ではないように感じてしまうがだからこそキャラの愛おしさや楽曲により注目できるのかもしれない。
声優さん達は役者さん含め悪目立ちせずキャラとして生きていた。お上手。
キャラクターのかわいさとか楽曲にジワジワハマっていく系の作品。
個人的にホントにあのイベント行かなくてよかった?と思ってしまった。定番をやらないと後から後悔すんだよなーって。
大人になって理解ることなんだよな
音と色と動きで魅せる一本
純度100%山田尚子カラーの共感覚アニメ
山田尚子監督脚本のオリジナル作品。
【ストーリー】
ミッションスクールに通う日暮トツ子は、子どもの頃から、人や景色が独自の色で心に映っていた。
バレエスクールの練習生、先生、クラスメイト、自然物すべて。
自分がほかの子たちとはちがうと気づいてからは、隠すようになったものの、生来の楽天家でいつでもふわふわしていた。
そんなトツ子には、つよく興味を惹かれる同級生がいた。
作永きみ。
黒髪の美しい、声楽隊の同級生。
トツ子には、きみがきれいな青に見えていた。
だけど、ある時から学内でその姿を見かけなくなる。
きけば、学校を辞めたのだという。
通学圏内の本屋のレジをしていると小耳にはさんで、トツ子は路面電車で一つ一つ、本屋を順ぐりにめぐる。
とある商店街で、ほてほて歩くかわいらしい白猫に誘われて、入り組んだ小径の本屋にたどり着く。
「しろねこ堂」
そこで、きみは、ギターをつま弾きながら、レジのバイトをしていた。
テンション上がりすぎて意味不明なことを口走るトツ子。
圧倒されるきみ。
そんな二人に、さらに声をかける者がいた。
影平ルイ。
ユニセックスな雰囲気をかもす、電子音楽にくわしい男子。
トツ子の目に、ルイもまた美しい緑色を放って見えた。
3人はバンドを組み、そして内から湧きいずるメロディを見せあい、次々に曲として昇華するようになる。
全編山田尚子カラー。
音楽と色とアニメの融合という、すごい快楽をさぐってきます。
主人公3人組、それぞれ背景はしっかり作られてますが、ドラマ性はそっと隠されています。
テレビアニメの『平家物語』とおなじ、筋立ては追うけど人間関係のきつい衝突の場面は伏せておく、あの語り方です。
この物語の中核は音楽と色と動きのケミストリーで、それは3人それぞれ体に流れてる色とメロディと心のはたらきのケミストリーとして表現されます。
プロになりたい、とかバンドとして評価されたい、といったモチベーションは描かれず、ひたすら互いのケミストリーからどんな曲が湧きいずるのかという部分に、フォーカスするんですね。
ゆえにストーリー性とドラマ性は弱く、物語を牽引するのは3人の仲のよさから生まれる音楽。
書きながら、えらい面倒な課題の仕事しちゃってるなあ山田監督、としみじみ思います。
でも、野心的、とか冒険的、というような意気込みではなく、山田監督がやりたい事やったら、この『きみの色』ができちゃった。そんなイメージを受けます。
もちろん音楽と演出は、こだわるだけこだわってますから、非常に高度ですよ、山田監督の真骨頂ですから。
YMO的でありながら、その後の80〜90年代の音楽シーンを思わせる、ネイチャー系の風格がそなわってます。
3人から生まれたインストっぽい曲は、シルクロードを思わせる民族音楽を作風にとりこんでいたバンド「ザバダック」の『椎葉の春節』を思い出しました。
ザバダック、何回もライブ行ったなあ……。
ドラマが弱いと言いましたけど、最後の聖バレンタイン祭のチャリティーライブは、完成曲でガツンと盛りあがらせてくれます。
それにしても、週一でフェリーで島に通う天守堂の美しさときたら。
あんな場所に、こんな3人が集まったら、そりゃ讃美歌の一つもできあがるでしょう。
山田監督の新しい足跡。
音楽が好きな方に、ぜひ。
京都芸大出身の、なぜかアニメーション作家の描く「美」
音楽で言えば、坂本龍一さんがポップスを作る、みたいな雰囲気で好ましいです。
上品で、程が良くて。
教養主義、と言うと古いようだけど
それが、心地良い人には
いい映像と音。
3次元座標(仮想)と時系列、絵と音。
独特の感性です。
映像、音響表現として楽しむのも
いいものです。art。
また、キャラたちを人間性を持って描く所も素晴らしい。
長崎に、行きたくなります。
深読みすると重いものもありますが、
それは、どんなお話にもありますね。
例えば、ハイジの出自とか。
どんな時代であれ、それぞれに
生きて行くのがステキなので
ハイジは、楽しいお話になりました
このお話も、そうですね。
穏やかな島で、いい人たちと
暮らしていく彼ら。
ゆっくり、穏やかに育てられたのでしょう。
なぜか音楽は、テクノロジーポップスふうなのですけれど
そこは、都会と同じ音楽を聴いているから、でしょう。
テクノロジーにも、均一に触れられる時代のお話、のようです。
物語は、自然で
心安らぐもので
スピンオフで「けいおん」みたいな
コメディがあっても面白そう。
sister act とか(^^)
天使のお仕事、とか。
ギャグ好き(^^)
そういう種類の映画に見慣れてると
違いがわかる男のゴールドブレンド(^^)
♪だばだー
と言う感じですが
どちらかと言うと、音楽の
プロモーションビデオみたいな
感じ(楽器屋さんコラボだし)。
長崎県コラボでもあって。
新しい映像作品。
既存の映画と比較するより、素直に楽しむもの、なのかな。
きれいな色と音楽にふれるだけで充分。
映画館は、音が派手なの。
どちらかと言うと、家で
いいオーディオで聴きながら観たいです。
ソニーのバイラルとか。
新しい表現ですね。
例えば、美術館に
シャガールを観に行くとします。
絵のメッセージとか、作品の主張。
そう言う楽しみ方もある。
見て、何かを感じる。
そう言う楽しみもあります。
この作品は、そんな楽しみがありますね。
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