きみの色のレビュー・感想・評価
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青春の揺らぎ、悩みのカケラが、散りばめられているけれど、もどかしさを感じてしまう。
とても叙情にあふれる詩的な作品で、作画もパステルカラーで
ふんわりと美しい。
トツ子が、人の姿が、色で見える・・・
このテーマ、
明確な形に出来てない気がする。
きみちゃんは・・・青。
ルイ君は・・・緑。
トツ子は、
自分の色は・・・?
“分からない“と、答える。
色が見える・・・トツ子の心が揺れるとき、
…………………………トツ子の心が騒いでしまうとき、
…………………………エモーショナルな感情・・・
つまり、感動・・・それが“色“なのかな。
とも、思う。
《変えること出来ないものを、
《受け入れる、心の平安をください》
トツコは聖堂で毎日、毎日、祈っている。
トツコにとって《変えることのできないもの》
それは何だろう?
成績?
容姿?
身長?
体重?
性格?
案外この中にあるかも知れない。
きみちゃの退学の理由?
これはやはり知りたかった・・・
確かなことは、ルイ君、トツ子、きみちゃん、
この3人でバンドを組んで、
一つになり、
結果的に一つの答えは出た。
夢中になれるものを見つけるのが、
生きること・・・だと思うので、
結果的に、答えは出た。
ライブは面白かった。
“水金地火木土天アーメン“は
リズミカルで楽しく
盛り上がったね。
テルミンなんて楽器、
今でもあるのかなぁ!?
しろねこ堂のライブの後に、
ミスチルがエンディング曲を歌うのは、
賛否が分かれると思う。
ミスチルは、さすがの解釈で、この映画を完全に説明していて、
なるほどと感心したけれど、
(ミスチルの桜井さんに代弁、補足してもらうのは、
この映画のメッセージ性の弱さだと思う)
山田尚子監督の「聲の形」は、
生身の傷に塩を擦り込まれるような映画だった。
(この映画は、ずうっとマイルドで穏便・・・
(それが悪いわけでは勿論ない)
“水金地火木土天アーメン“で、盛り上がって7分間くらい
暴れ回って、
ロックして、
スタンディングオベーションの、
津波と洪水の嵐の中、
くるくるまれ、キラキラと、
で、終わっても良かったと、思う。
きみの色、
それはYouであり、
Yourだろう。
各々の、みんなの色が、
あってもいいというメッセージ。
ボヤーっとした文学性を感じるしメッセージはあるけど、エンタメ度が低いです。
評価が難しい作品です。最後まで見た印象は悪くないのですが、エンタメとしての盛り上がりがないので「面白かった」という感想は素直には出てきません。
テーマ性、私小説としての作家性などはあまり感じません。もちろん生き方に関する自分らしさ、自分の気持ちなどの含意はなくはないですが、あえてそこをボヤッとさせている印象があります。となると文学を目指したのかな?という気がしなくはないです。
一見人間に色がついて見える共感覚の持ち主トツ子がヒロインに見えますが「きみの色」のタイトルが示すとおり「きみ」という名の少女がどちらかと言えばヒロインです。内面描写も抱えている問題も「きみ」に焦点が当たります。
逆にトツ子はおそらくですが、無垢で純粋、色で人の本質が見える、音楽で踊り出す…などの性質は「聖性」なんですよね。カトリック系の学校であることと合わせて、トツ子の役回りは「天使」です。
そう考えると、生き方を迷っている「きみ」のところに舞い降りた天使に触れることで「自分らしさ」を確認する話なんだと思います。だから一緒にいてくれるんでしょう。
「きみ」の退学の理由とか、男の子ルイの葛藤とかそういうところを明確に描かないのは、その内容が大事なんじゃくて、そういう状態の人に向けてのメッセージを含むからと考えられます。
つまり「きみ」が意味するのは、ヒロインであると同時に我々視聴者のことでもあるということでしょう。感情移入するように、自分事として考えられるように、ヒロイン「きみ」の事情を明確にしなかったんだと思います。そこに高校生の進路を考える時や人生に悩んでいる人に対するメッセージがこめられているのかな、と思わなくはないです。
そういう「意図」がありそうなので、私が読み取れない何かが含まれているのかもしれませんが、1回見ただけではそれくらいしか感じ取れませんでした。そうなると、作品としてのエンタメ性がかなり不十分なので、一般的な評価は悪くなるだろうなあという気はします。
最後に素直な感想を言えば、面白くないわけじゃないし、感じられるものはありました。見て損だったとは思いませんでした。しかし、これを劇場まで行って見たら頭に来てたかも。作画が素晴らしいので逆に満足したのかもしれませんけど。
あーあ、今日で奉仕活動が終わっちゃうね!
こちらでは遅ればせながら今から5日くらい前に上映開始になりました。
こちらのサイトでは全体評価で星3.5と、アニメ作品にしては少々辛口評価が気になりましたが、私には色々刺さった作品でした。
最近は日本女性もなかなかたくましくなっているし、ギャルだの頂き女子だの、したたかな女子が目につきがちですが、私の経験上、実際の女子高生は大半が優しくて真面目でおしとやかで頑張り屋でいい子ばかりです。
トツコちゃんの一見、天然で宇宙人のようなキャラにしても、いいとこで育った友達思いの優しい、典型的、敬虔なお嬢様だし、お菓子交換したり、片耳イヤホンしたり、色々見ていて癒されました。
どうしてもキミちゃんの退学理由がはっきりしない点だけモヤモヤしてリアリティに欠けましたが、あの体育館でのライブシーンは、友達がクラスTシャツを着ていたり、あんな感じで段々人が集まって盛り上がったりするところなど、めちゃくちゃ文化祭あるあるで青春みを感じて熱くなりました。
なんだかんだでヒヨコ先生が一番美しかったし、なかなかの秘密をぶっちゃけた、一番胸熱なキャラだったかなwww
エンディングのミスチルの歌も良かったなぁ。30年以上も第一線の、超スーパーバンドなのに、この曲はまるで高校生が体育館で演奏してそうな、特にドラムのシンプルさに心を持ってかれました。(もちろんあんな上手いボーカルは高校生に滅多にいませんが)
少子高齢化がどんどん進んでる日本とはいえ、大人たちもみんなが通ってきたあの眩しい青春時代を、不器用ながら真面目に頑張る登場人物に重ねて思い出させてくれるような、キラキラした作品でした。
no chemistry
思春期を描いた佳作
後味の良い映画だった。映画の画も音楽もそうだが最高を目指していない。どこにでもいる、どこにでもある話を描いている。
特筆するほど良い場面はないが、たんたんと丹念に描く監督の姿勢は好感が持てる。
最後が演奏会で終わるのもうまい終わり方だと思う。
音楽が凄く好きな人が脚本を書いたようだ。
主人公たちは音楽家を目指していない。
その意味このコンサートは唯一のハレの舞台だ。
監督は音楽を食い物にしてのしあがろうとする人たちを描きたかった訳ではない。
音楽に携わる名もしらぬ人たちを描きたかったのだ。
そういう意味で、成功していると思う。
個人的にはきみの横顔が好みだった。
絵は魅力的だった。
人がさりげなくうまいく描けている。
皆いい子で人間ドラマがない。絵が綺麗なだけならイラストで充分
絵はため息が出るほど美しい。演出もセンス抜群。でもキャラクターとストーリーが弱すぎた。
登場人物が全員いい人だから葛藤が生まれない。キャラ同士の相克がない。最初からみんな仲良し。親に対して秘密があっても、親もいい人だからどうせ分かってくれると話が読めてしまう。
後半はひたすらあくびが出た。
劇中歌がダサいとかカッコイイとか正直どうでもいい。最初から大した悩みも乗り越えるべき困難も何もなく、周りの大人も先回りして察して分かってくれる。これじゃ全くドラマが深まらない。こんな話は語る価値がない。
何も主人公と対立するのが悪人である必要はない。価値観や主張が違えば利害がぶつかる。それだけでいいのにみんな考える事が一緒。
平家物語が面白かったのは美しい絵にキャラクターの相克がしっかりと描かれていたから。オリジナルだと京アニっぽいぬるい内容になってしまうというなら、これからは原作モノでやってほしい。
近年まれに見る面白くない映画でした。。
素敵な青春映画
美しい映像美と等身大の登場人物
色が見える、不思議な女の子の物語。
物語における、大きな起伏というものがない。そこにあるのは小さな起伏だけ。だけど、それが作品に上手くマッチしていて心を震えさせられました。
誰一人とて悪い人がいない"優しい世界"というものをそう感じました。心穏やかな気持ちで見れて、とても良かったです。
色々な青春があっていい
青春を題材にした小説・ドラマ・映画、正直大嫌いです。これらのストーリに共通するのは、決まって、クラスの中心的な人物、友達がたくさんいて、彼女もいる、毎日が充実している、こういう人が主人公になっています。そして、そんないい所ばかりの主人公でも、こんな悩みがあって、こんな所に苦労しています、というストーリーです。
なので、大嫌いです。そんな主人公、どんだけ世の中にいるのでしょうかね?
この映画は、なんと、そんな画一的な青春物語ではないです。主人公の女の子を見てもらうとわかるのですが、見た目も含めて、普通の女の子。友人も少なく、どちらかというと暗い性格。そんな女の子が、思い切って人生を踏み出すことから、物語が進んでいきます。
ただ、どうしても商業的にでしょうか?脇を固める女の子は、かわいい子、男の子はイケメンになっています。まあ、仕方ないですかね。
ありきたりの青春物語が嫌いな方、色々な青春があるんだな、と気づかされる作品です。
善人しかいない映画もいいね
音楽はやっぱり良いですね!!
トツ子の色きみの色
どうしちゃったの?
山田尚子監督作品が好きでやっとのことで鑑賞
映像はホントにキレイ 作品の入りの部分で「色」がストーリー的にどう使われるのか引き込まれる感じ
なのに!その後の人物の扱いが薄い!それぞれに影がある設定なのに全然そこに触れへんやん!色もそれぞれに単色で見えるってだけやん!色の特徴だったり混ざったりとかなんかあるでしょ!
ライブシーンの楽曲は良かったけど変な盛り上がりの表現あるし先生の過去をベッドとセリフ一言だけ入れてそれをライブ見て昇華させるって過去がどれだけの重さか表現がないと気持ち良くはならんわ
各人に設定付けすぎたのかな…全然回収出来なかった感じ
山田尚子監督の作品はキャラクターそれぞれの特徴を丁寧に引き出してそれを表現する演出がすごく上手いって印象だったんやけど…期待が大きすぎたか…
ホントどうしちゃったの?
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