きみの色のレビュー・感想・評価
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in the pocket
3月に東宝がやっていたシークレット試写会に当たり、どんな作品が来るんだろうとワクワクしながら待っていたらまさかの「きみの色」。
2024年公開作の中でもかなり楽しみにしていた作品だったので驚きましたが、まだ公開日決まってない作品をいいんですか!?と心昂りながらの鑑賞。
色が見えるトツ子がその見える色にシンパシーを感じた子たちを誘ってバンドを組むというのが、学生ならではの勢いが感じられて好みでした。
きみちゃんの色にビビッときて、ルイくんの色にもビビッときて、そんな2人と自分を離してなるものかー!と勢いでバンド結成を持ちかけるってのが良いなぁってなりました。
ルイくん離島住まいだから2人で週末に島に行って音合わせするってのも小旅行みたいで良いですし、船酔いしたトツ子を膝にポンポンしてら膝枕してあげるきみちゃんがキュートすぎて胸撃ち抜かれました。
聖地巡礼したくなるくらい街並みが落ち着いていて、長崎が舞台ということもあり未到の地に行ってみたいという気持ちが高まりましたし、また詳しく調べて訪れてみたいなと思いました。
3人それぞれがちょっとした悩みを抱えていて、それを吐露したり、音楽に乗せてみたりでちょっとずつ解決していく流れが良かったです。
きみちゃんの学校中退やルイくんの家督の後継ぎだったりと少し特殊な悩みも全て曲に反映させていくスタイルも高校生という大人とも子供とも取れない曖昧なラインにいるからこそ思うことも多いよなぁとしみじみさせられました。
音合わせしたり、作った楽曲を共有したりするのはいかにもバンドだよなぁってなりました。ガチガチの音合わせってわけではなく、ゆるっと合わせているのもなんか雰囲気に合っていました。
3人揃って合わせて右往左往してみたり、普段のことを喋りあってみたり、ハプニングとはいえ合宿にしてみたりと特別な時間をこれでもかってくらい味わってる3人がとっても羨ましくて尊かったです。
演奏シーンがとても良くて、シンセの音が響きながら小刻みにステップを踏みたくなるようなサウンドは普段聴くジャンルとはまた違うのでとても新鮮でしたし、それでいてリズムから伝わる楽しさがとても好みでした。
仁王立ちってわけでもなく、かといって動き回るでもない、ライブ観てるわ〜ってなる絶妙なラインを突いてくる感じも好きでした。
水金地火木土天アーメンはもう脳内でリピートされまくってますし、歌唱という面で高石さんの新たな一面が観れてとても良かったです。
歌詞の日本語ってこんなに自由なんだって思えるくらい言葉遊びが多くて好きです。
"くるくる回ってきらきらとうとつ"だったり、"迷ってさまよって"だったり、"ふたりでたべたいな こってりラーメン"と韻を踏みまくってテンポが良いですし、いつ何時でも口ずさんでしまうくらいにはわたしの脳天 土天アーメンです。
あるくはしっとりしたバラードできみちゃんの考えだったり行動だったりが色濃く反映されていて聴き入っていました。
反省文〜はサイケデリックな感じ全開でこれまた体がユラユラできる曲でした。
体育館の微妙な音の響き具合もリアルでしたし、歪みまくってるわ〜と謎に嬉しくなりました笑
自分もステージで演奏した経験があるから、ステージに立つ前までは不安でも、立ってみたら広がる景色が本当に美しくてノリノリになっちゃうよなぁってなりましたし、生徒たちも先生たちもワクワクしながら小躍りなんかしちゃって観ているこちらも肩がユラユラしちゃうくらいには没入していました。
日吉子先生が過去にロックをやっていた事を言って、めちゃくちゃギターのリフについて語るシーンとか誰しも若い頃を思い出しちゃうんだよなぁと思いました。
やっぱオタクくんもオタクちゃんも好きなことに対しては無意識のうちに早口になっちゃうのはあるあるすぎて頭ブンブンしてしまいました。
トツ子がくるくる回って自分の色を見つけたというのも小さな成長が感じられたのもとても良かったです。
トツ子が色を見たきっかけのバレエをしながら思い出すってのも回想込みで良いわ〜ってなりました。
最後のしばしのお別れのシーン、思いっきり頑張れ〜!って叫んで見送るシーンはもうなんかグッときた。10代、学生ってやっぱ特別だよなと改めて思いました。
ミスチルの「in the pocket」がこれまた主題歌で優しく包み込んでくれるので、エンドロールの映像込みで最初から最後まで製作陣の優しさがこれでもかと伝わってきました。
スマホで撮った水金地火木土天アーメンを楽しそうに歌いながら幕を引いていく感じも愛らしくて最高でした。
サイエンスSARUらしいアニメーションがポップでとても綺麗で表情がコロコロ変わるのもとっても好みでした。
動いてない場面が無いんじゃ無いってくらいには身振り手振り動かしてくれていますし、色彩豊かで淡い感じの色合いが街並み含めて美しさ全開で素敵でした。
衝動的でこれぞ青春っていう特別なものはやはりアニメからしか取れない大切な栄養で、その特別を凝縮した今作に出会えて感謝しかないです。
体験できなかった事、体験してみたかった事を味わえるのがアニメの魅力だと思いましたし、「けいおん!」をリアルタイムで体験できなかった自分は当時そのままでもありつつグレードアップした山田尚子色を堪能できだという点でも満足度がぶち抜けて高いです。
とてもハッピーな気持ちになれました。今年ベスト候補です。
追)IMAXで初日に行ってきました。
大画面で綺麗なスクリーンで再び味わえて感動ものでした。物販もしこたま買っちゃって余韻に浸りまくってます。サイコー!
鑑賞日 3/9
鑑賞時間 11:00〜12:41
鑑賞形態 試写会にて
諸君、私はむっちりが好きだ
諸君、私はむっちりが好きだ。
諸君、私はむっちりが大好きだ。
エルフさんは痩せられないが好きだ。
ぽちゃ娘は小悪魔がやめられないが好きだ。
ぽちゃまにが好きだ。
ぽちゃぽちゃ水泳部が好きだ。
むっちりプルコミが好きだ。
むっちりむうにいが好きだ。
田亀源五郎はガチムチだ。
アニメで 漫画で
youtubeで ニコニコ動画で
FC2で THIS AVで
同人誌で pixivで
街中で バイト先で
映画館で ライブハウスで
この地上でありとあらゆる、むっちり女の所作が大好きだ。
むっちり女が歩くたびに、二の腕の振袖が揺れるのが好きだ。
汗をかくたびに、脇汗がえらいコトになって服の柄が変わるとこが好きだ。
むっちり女が乗る自転車のサドルに嫉妬したことは内緒だ。
スーパーそに子を見た時は、初音ミクと結婚した人の気持ちがちょっと分かった。
地味なむっちり女と街中で会ったときに、イケメンを連れていた時は胸のすくような気持ちだった。
AVでむっちり女が蹂躙しているのが好きだ。
むっちり女が長い階段を上がり切る滝のように汗をかいている瞬間などは感動すら覚える。
むっちり女が間違って相撲のぶつかり稽古に巻き込まれてしまい、無茶苦茶にされるのが好きだ。
むっちり女が気の迷いでダイエットに成功して別人になるのは悲しいことだ。
食べれるからと言って食い放題に挑戦するも、食べ過ぎちゃって吐いているのを見るのは屈辱の極みだ。
諸君、私は地獄のようなむっちりを望んでいる。
諸君、私に付き合うむっちり愛好家の諸君。
君達は、一体何を望んでいる?
更なるむっちりを望むか?
情け容赦の無いむっちりを望むか?
むっちり!
むっちり!
むっちり!
よろしい、ならばむっちりだ!
むっちりぃぃぃぃー!!
と、前置きはさておき
どのシーンを取っても、一枚絵として成立するアニメーションの作画はお見事。人が色に見える主人公が見た目とか性格とかじゃなく、好きな色を発光している友人を見つけてバンドやる話し。
長崎が舞台となっていて、ロケ地を回るとデジタルスタンプラリーが出来て景品が当たるとの事。
90分と短い作品なので、そこまで作り込んでいるわけではなく音楽映画なのに、ろくに練習もしていないのに学校の文化祭で三曲も弾けるのはさすがに不自然。
キャラデザインは、人が色で見える主人公トツ子のむっちり具合が絶妙で、制服越しにも分かるむっちり具合は眼福ですな。
半袖じゃなかったのが、とても惜しかったです。制服から、こぼれる二の腕のたぷんたぷんを見たかったなぁ。私服とか、部屋着とか見たかったなぁ。
尺が無いのは分かるけど、音楽映画って曲ができる過程の練習シーンが楽しいんじゃない?
ラブソングができるまでとか、シングストリートみたいにさ?あれだと、ほぼ一晩で曲が完成した事にならないかな?
文句ばかりだけど、予告でも流れていた「 水金地火木土天アーメン」 はキャッチーで初めて聞いても、ノレる名曲!この音源はデモテープとして、今どきカセットテープで販売しています。
上映開始から中々音楽が流れないから、まだかな?まだかな?と退屈しながら見ていたけど、ラストのライブシーンを見れて満足しました。
ラストのメッセージで、See You ってあったけど、続編あるのか?あるんなら音楽多めでお願いします。
ED曲のミスチルの曲は...、無駄に敵を作りたくないのでノーコメント。
「淡い」映画
「けいおん!」は見てないけど、サイエンスサルの作品は観てきたし「聲の形」や「平家物語」は好き、という、もしかするとこの監督のファンにとっては「にわか」に類するかも知れない。 例によって予備知識はほぼ入れずに観賞。 中高生のカップルから中高年の独り男まで、客層は幅広い感じだった。 人にそれぞれ「色」が見えるという特性を持った、ミッション系の女子高に通う女の子のお話。 登場キャラクターはそれぞれ魅力的だとは思うが、各人物について背景とか描写があまりないので、このコは今ナニを考えているのか、私の様な中高年男性にはイマイチ伝わって来ない。 それぞれ帰る場所はある。 家庭もお金にはそれほど困ってない。(むしろお金持ち?) 家族にも愛されている。 そんな、一般的には「恵まれた家庭」に育った思春期の彼女たちの「小さな嘘と冒険、自立と葛藤のお話」なので、全体としての印象はすごく小ぢんまりしている。 いわゆる「日常系」を得意とする監督の手腕として、ファンは喜ぶのかも知れないが、私の様な「にわか」には、やはり映画として物足りない。 そしてこういう「音楽」をテーマにした作品、特に映画オリジナルの楽曲を作中で重要なファクターとして扱う映画にはついて回る、「その曲が好きになれるか問題」が立ちはだかる。 案の定、ラストは主人公が作った「♪水金地火木土天アーメン」。 私には、初めてあの曲を聞いて文化祭で見ていた観客が世代構わずあんなに踊り出すとは到底思えない。 (あくまで個人的な見解です。) 主人公トツ子の、人の色が見えるという力も、昔習ったバレエの話も、時折差し込まれる割には、あまり物語の具体的な要素として絡んで来ないし、ルイはなぜテルミンをあえて使っているのか、きみはなぜ学校をやめたのか、その辺りもあまりちゃんとこちらが共感できる言葉では説明されていない気がする。 結果、あまりキャラクターとして掴み所のない3人が、最後にイベントで曲を披露。 それはノレないよね。 こういう、大きな波風の立たない映画、きれいな色や自然の風景、日々の生活の小さな動きを描く映画が好きな人にはいいんだろうが、私には全体に物語が「淡白」に見えてしまった。 あわせて、ミスチルのテーマ曲も正直、新鮮味に欠ける印象。
才能ある人たちが何かチグハグな形に収まった感
眠くなったのは体調のせい。『聲の形』は観ておらず。ただ色調と世界観に興味を持ち。それと音楽ものが好きなので。 冒頭から主人公の特徴である「人を色で捉える能力」の説明が入るが、設定がムズいな、と思った。近年のそこそこの邦画実写の傑作『恋は光』では恋する女性が光ってみえるとかいう特殊能力を持つ主人公が出てくるが、これをうまく回収していくには相応のストーリーテリングが必要で、その設定はストーリーやキャラクターに奉仕しなくてはいけなくなるが、この物語にそれがそんなに必要そうには見えないし、結果的に効いてない。それよりベットの堀傷のエピソードのほうがよっぽど効いている。 しかしその「いろ」設定を除けばあまり特徴のある設定はない。むしろかなり地味で驚きのないお話だ。実につるんとしている。メインキャストたちはみな何かを辞めたり、辞められなかったり、辞めたことを隠していたり、でしかない。バンドったっていわゆる目的や欲的にも機能していない。風光明媚な尾道に匹敵する長崎を舞台にした普遍的な青春ドラマは、自宅の一階がバレエ教室であってそれでバレエやっていたという設定も、なぜバレエを辞めたのか、このバンドとはなんか関係あるのかと思うと特にない。そのように、絵はとても美しいが、キャラクター設定がまったくドラマに生かされてない居心地の悪さがある。エンドロールのミスチルもそうだけど、取ってつけたような、といか映画のテーマと違って、何かバラバラなというかチグハグな感じがした。
とても長くて退屈に感じる色だったな。
台風10号とかけて、総裁選と解く、その心は・・・
ズバリ迷走しているでしょう。
こんな進路軌跡見た事ない。そして人知れず熱帯低気圧に・・・
迷走台風は現政権の如くやがて消滅へと。
昔は身の詰まった円形暴風雨だったのに、昨今はまるで浮き輪。
中心円の風が弱く周囲が豪雨で。迷走浮輪台風ですな。
そんな週末を避ける様に、公開初日に「きみの色」見ましたよ。
兎に角、色が全体に優しいね。女子力Maxって感じのふんわり感色。
人の存在、浮き出てくる感情色(オーラ)が見えちゃうミッション・スクールに通う女子高校生 日暮トツ子。このほんわりとしたオットリ性格の女子が主。
と或る事で同じ学校を辞めた作永きみと、島の医者の息子 悩める影平ルイと一緒にバンドを組んで周囲の人に自分たちの存在価値を曝け出して行く~って展開。
この手のバンド系作品はアっと言う間に 完成曲を幾つか聞いたら終わっちゃったってぐらい時間が短く感じる物なんだがな・・・
上映100分が凄く長く感じましたわ。
つまり ワクワク感やトキメキ感が少なかったって事なんでしょうね。
企画・プロデュース : 川村元気氏
監督:山田尚子氏
脚本:吉田玲子氏
上映時間:100分
------キャラCV
日暮トツ子:鈴川紗由さん
作永きみ:髙石あかりさん
影平ルイ:木戸大聖さん
シスター日吉子:新垣結衣さん
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シスタ―は新垣さんの声ね。シスタ―も昔バンドにハマってたとか。
でもこの振る舞い・・・”合宿と言う事にして” この発言。何か問題をヒタ隠そうとしてませんかね?
皆、色々と嘘ついてヤバくなって。それで これではイカンと、親に先生に本当の事を話して。地味だけど 理解してもらう所、そこは良かったかな。
でもシスタ-の ”合宿と言う事で”って・・・唐突な戸惑いが。
男女が古い壊れた教会で一晩をって。心配して どんなけ純なんだよ~。
なんか今時じゃ無いなと思うんだよね。そこは観客の感じた思いと乖離してしまいそう。もっと違う表現に変えられたと思うんだけどな。
最後の聖歌発表で皆の前でバンド演奏。この3曲はまあまあ良かったかな。
3曲目は力入ってたと感じたけど。
そして 春から大学生になり遠くへ船で行くルイ。
トツ子ときみの二人が 船に向かって大きく手を振り
最後に船上からルイが手にしたカラ-紙テープが大空に舞ってゆく~。
とっても美しい場面に思えますが、うーん ココだけでしたでしょうかね。
純粋に偏り過ぎててモノ足りない、そんな気がします。
3人イイ子過ぎるでしょう。もっと悩めよ、若者たち。
シスターが新垣さんなので、”違国日記”と 被って見えましたわ。
ご興味ある方は
劇場へ。
楽曲がテクノポップで好き
予告の時からなぜミスチルと思っていたけど、劇中で演奏してくれてた楽曲で締めてくれて良かった。 山田監督のコンテらしく、けいおんやたまこを彷彿とさせる主人公の仕草や動きに癒されて、ほんわかしていた。 ああいう男の子はありなのだろうか。 きみさんの背景描写とかはあえて割愛したのか、尺の都合か、物足りなさはあったけど、オリジナル曲はそれぞれ良くて、テルミンとか演奏技術はよくわからないけど、あんなにできていいのかなとは少し思いつつ、楽しめた。
主人公が好きになれるなら登場人物の色を考えながら楽しめる作品
予告も結構見かけて気になり、主題歌が良かったしで観賞。 主人公であるトツ子が受け入れられない人だと、この映画は無理だろうなぁ…と思います。 一緒に行った人は主人公にイライラしてしまい音楽は良かったのに楽しめなかったと言われました。 今後のメディア展開で明かされるかも…とは思いますが、序盤で少し説明を端折ってしまっている所があります。 そこを気にしなければ、トツ子が明るく引っ張っていく所が楽しめますし、バンド活動を頑張っている姿が応援できて楽しめます。 予告でもあったバンドの部分は曲も良く、それがその人の色であり、そこに至るまでに乗り越えた内容から感動しました。 ポップコーンはSサイズでも余してしまいました、音楽も全体的に良いですし見入ってしまったので… 思春期の考えだからこそ考えさせられ、見入ってしまう部分が多いと感じました。
きみちゃんという新たなキャラクター
きみちゃんというキャラクター、私的にはアニメ作品で初めて見るタイプのキャラクターでした。 こういう人いるんだけど、今まで見た事はなかったため、新鮮でした。 ビジュアルや音楽など技術的な面はとても楽しめました。 内容に関しては、 確かに薄いし弱いけど、それでいて101分もったんだから評価されるべき映画だろうと思います 山田さんは作家気質なところがあるため、 Garden of Remembranceも見ましたが、難しい事やっているし好きなことを精一杯やっていてこういう人が一人いるだけでアニメーション映画業界はいい方向に向かっていけるんだろうと私は思います。まぁ、そのセンスは嫉妬もので、監督自体天然なあざとさ(→自覚ありのピュアさ)がある方だなあといつも感じていますが(笑)、けどそれが作品に良い影響をもたらしているので、必要な事なのでしょう。 (やっぱ眼鏡男子好きなのかな…?とは思いましたが笑) オリジナルじゃなくてもいいから、こういった作品を是非続けていってほしいです。
すごく好き
『聲の形』が好きだし、予告編も良さげだったから、なんとなく軽い気持ちで観たら、すごく好きな映画だった。 柔らかいタッチの作画に、穏やかな声、青のきみちゃんと緑のルイくん、おそらくトツ子は暖色系だろうなぁと思っていたら、まぁ。 ちょっと懐かしくもあり、羨ましくもあり、若いっていいなぁ、青春っていいなぁなんて、はるか昔の高校生の頃を思い出す。 ベッドの回収も唐突で良かった。 ライブは初めのザワつきから盛り上がる王道展開プラス踊るシスター、素晴らしい。 そして人差し指で演奏するトツ子かわいい。 曲も3曲ともテイストが違って良かった。 ラストは青春映画としてベタすぎるくらいだけど、きみちゃんが感情を爆発させてグッときた。 あの時のきみちゃんはきっと赤。
繊細なタッチだけど王道展開
「けいおん」「リズと青い鳥」の山田尚子監督作品 「リズと青い鳥」のような繊細なタッチで音楽と色についての作品だった。 バンドは今っぽい歌ものテクノ系 テルミンがアニメでけっこうな割合ででてきたり、なかなか面白い(アンダーワールドのボーンスリッピーのカバーの劇版はちょっとびっくり) 物語は王道の文化祭演奏でラストの終わりも爽やかだった
抑制の利いた演技と美しい映像
アニメを見る人が求めているものなのか、記号化された表現と声の出し方。 映画を見る人がもとめる作者の明らかな作為。 そんなものを、綺麗な映像と抑制の利いた演技でだまらせる。 伏線の回収や説明セリフすら排除する。 私は好きでした。 出会いからバンド結成までが、ご都合主義に見えるので、それ以降は静かに展開。 でもライブはかっちり良い音。 素晴らしい。
期待通り音楽は良かったけれど?
この作品の色はかなり淡かった気がします。きみの色、ということを強調するためなのか、全体にぼやぼやーっとした印象で、個人的には光の雰囲気を出すこのぼやぼやした部類のアニメーションは嫌いです。メリハリのあるところも随所で見られたので、対比をつけようとしたのかその意図は感じ取られなかったので、特に前半の大半は残念な感じでした。せっかくの被写体深度を多用したイカした演出も、ぼやぼやっと・・・ 宗教とか絡んでくると、ちょっと苦手だなぁなんて思ってしまうんですけど、この作品の内容はかなり面白かったです。ストーリー、展開、セリフ、いずれの要素でも楽しめたので、だから余計にぱきっとした映像で全部しっかり見たっかたなぁという気持ちです。少しオシャレな映像とか遠景など、キレイだったし効果的だったと思ったのですが、それと全体の平面的な映像とを見ると、ちょっと映像そのものへの演出が過ぎたんじゃないかなぁという、なんか偉そうでテキトーな意見ですけど、面白い作品!最高の音楽!と思っただけに、シンプルでキレイな絵を欲しちゃった次第です。 とにかく、水金地火木ドッテンアーメン♪・・・最高過ぎます(>_<) ノスタルジックでもあり、青春讃歌・応援歌な作品だったような・・・劇場には若い子はいなかったし、そもそもバンドという概念自体古いのかもしれません。かなり斬新なスリーピースでしたけど。
映像の力と、観客が補完するということ。
それぞれに事情や青春の鬱屈を抱える高校生たちがバンドを組み自己を表現する、というような具合に、あらすじはとてもシンプルです。
この映画にとって重要なのは、アニメでしかできないさまざまな手法を用いた色とりどりで美しい映像表現であり、それが単純なストーリーにも深みを与えています。そして、キャラクターそれぞれの事情や鬱屈があまり深く描かれることはありません。具体的なことはわからないことだらけですがそれがフラストレーションにならないのは、描かれる必要がないからでしょう。観客の殆どはそれぞれの経験の中で皆そのような感情を経験しているはずで、観客自身が勝手に補完するということを計算の上で表現されているものと感じます。必要以上に内面に深入りしないことによって、観客に必要以上にネガティブは感情を生じさせず、気持ちの良い映画体験を生んでいます。それが薄っぺらに感じられないのは、映像の美しさに加えて、キャラクターのいきいきとした繊細な芝居がもちろん大きな要素としてあります。
それにしても、確かめようがありませんが、テルミンの演奏がアニメでこんなに本格的に描かれたのは始めてのことなのではないでしょうか。劇中バンドの楽器編成や音楽もとても面白く、逆に普通のロックバンドものであるかのように見えてしまうポスタービジュアル(演奏シーンの3人)が残念になってきます。エンディング主題歌のチョイスと言い、おそらく一般的に幅広い層への訴求を狙ったものでしょうが、山田尚子監督の名前を知らない人たちにはよくあるバンドものとしてあまり魅力的に伝わらず、山田尚子監督を知っている人たちには何だか山田尚子作品っぽくない感じと受け止められてしまったのではないかと思います。色とりどりの美しい映像表現が感じられるビジュアルにしてほしかったというのは個人的な感想です。
いずれにせよ気持ちの良い映画ですし音楽も素晴らしいので、音響のよい劇場でもう一度観るつもりです。
若者のキラキラした青春を描くことに定評がある山田
山田は今回も、高校生くらいのヤングの日常生活に散りばめられたきらめく一瞬を丁寧に、鮮やかに描いてくれましたね😀45分くらいで「やめてくれぇ...もうキラキラはたくさんだぁ...やめ...」ってなるくらいキラキラした青春映画でした 主人公はけいおんの唯ちゃんをもっとフワフワにした妖精みたいな子で、主人公たちに対して否定的な人も、意地悪や醒めたことをいう同級生もいないので、現実的な舞台設定の割には物語的にちょっとリアリティーないというかぬるくて「それでいいの?」となる部分もありましたが、そういう世間との軋轢を表現したい作品でもないと思うのでまぁいいのかな 個人的には、なんとなく見終わったあとの感じがバグダッドカフェ見た後の様な後味でした おばあちゃんのヴィヴィアンっぽいジャケットとかキャラが立ってて良かったです🤗
きみの色、わたしの色、山田尚子の色
『リズと青い鳥』以来5年ぶりとなる山田尚子監督の長編アニメ映画。 オリジナルとなる新作で描くのは、『リズと青い鳥』や出世作で代表作である『けいおん!』同様、監督の得意とする“青春×音楽”。バンドを組んだ女子二人と男子一人。 思春期を描かせたら右に出る者が居ない繊細な心理描写と現アニメ界随一の映像センス。8年前の重たい題材の『聲の形』も大ヒット。川村元気がプロデュースで山田作品に初参加し、細田守や新海誠に続けるか…? 今年のアニメ映画の中でも注目と期待の一本だが、賛否両論。 “賛”は期待通りの山田作品の声だが、“否”は作風や内容などを指摘する声多々。 しかし、これが山田作品ではなかろうか。 昨今のアニメーションはどうしても、個性が立ったキャラ、メリハリのある展開、劇的な感動などが求められる。作る側もそれを意識し、見る側もそれを期待。人気や大ヒットに繋がる。 『けいおん!』などで“日常系アニメ”が人気を博したのは一昔前。アニメーションで“日常”を描くのはなかなかに難しい。 山田監督はそれを描き続けている。何気ない日常の一コマやナチュラルな姿。『けいおん!』は元より、『たまこまーけっと』はその極み。ずっとこのスタイル。重たい題材を扱った『聲の形』が稀だっただけ。 内容については一理ある部分も。トツ子は何故人の感情が“色”で見えるのか。きみが中退し、祖母と暮らす理由。母親からの跡継ぎに悩むルイ。これらの背景が今一つ描き込み不足。 説明過多な描写は端から描くつもりは無かったのかもしれない。あくまで、3人の青春が織り成すハーモニー。 そうなってくると、内容や作風云々より、感性の好み。これが自分に合うか、否か。 “人の感情が色で見える”というトツ子の設定も独特の感性。『聲の形』でも人の顔に✕印が見えるのと同様に、“青春”という視点を具現化。思春期の複雑な年頃に見たくないもの、その時しか見えないもの。その視点が秀逸。 好みの問題は仕方ない。しかし個人的には、期待通りの山田ワールド。 繊細で自然でありつつ、ふわっと温もり豊か。とにかく終始、心地よかった。あまりに心地よくて、このまま眠りに就きたいと感じたほど。 3人が組んだバンド“しろねこ堂”による劇中オリジナル曲。 きみのしっとり系やミスチルが手掛けた本作の主題歌もいいが、トツ子のユニークな“♪︎水金地火木土天アーメン”。『けいおん!』の“放課後ティータイム”や“ふわふわ時間(タイム)”と通じる青春の可愛らしさ。 トツ子は唯やたまこタイプのおっとりマイペース。 きみは澪タイプのクール美少女。高石あかりが歌声も披露。『ベイビーわるきゅーれ』で気になってから、売れっ子ぶりが嬉しい。 ルイの繊細さと優しさ。テルミンを使うのも目新しい。 3人の友情とも淡い恋とも言える関係。その距離感も絶妙。 “シスター・ガッキー”が昔やっていたというロックなバンド“ゴッド・オールマイティー”が気になるぅ~。さわちゃん先生みたいな…? 3人各々が抱える悩みや感受性。 ネガティブな事ばかりじゃない。 美しさ、明るさ、楽しさ。 それらを全て込めて歌う。今この青春の時を。 別れ。旅立ち。「頑張れー!」のエールも立派な歌だ。出会った喜びと幸せ。 『けいおん!』『たまこまーけっと』の可愛らしさ。 『聲の形』の複雑さ。 『リズと青い鳥』の繊細さ。 本作もまた“らしさ”たっぷり。 これが山田尚子の“色”だ。
何もかもが悪い意味で『甘い』駄作
まず前提として自分はリズと青い鳥の大ファンです。何回も見てその繊細な感情描写と、甘えのない客観的かつ愛に満ちたふたりへの目線に感服しました。
聲の形も、展開が強引なところはあったがそこそこおもろかったです。
だけど、今回の映画。
なんですか、これ?
ただただ思いつきと作者の都合で流れていく強引な展開、その割にドラマの軸もなく散漫で、山田尚子さんの好きをぼんやり並べただけの価値のないもの。
キャラクターの葛藤も浅く、その解決もやりたい演出のオマケで「なんとなく形だけ整えた」ようなもの。
なんか名作作った監督さんって、自分に甘くなって視野が狭くなって、こういう作品に逃げ込みがちですよね。
押井守がパト2、攻殻機動隊以降、パッとしない思い込みの垂れ流し的作品を続けてたことにも近いです。
原作キャラをお借りして、足りない部分を埋めてもらって、良い距離感で作品作ってた一番評価されてた時期を忘れないで生涯謙虚に創作してもらいたいものです。
後、作品内での「音楽」の置き方が本当に雑で、響け!ユーフォニウムというあれだけ真剣に音と向かい合った作品からなんも学んでないんかなと。
練習もろくにせず、才能裏付けもなく(色がどうこうといった曖昧なものはありましたが)、思いつきでパッとやったものが、何故か大評価されて客は踊りだす…みたいな作者の内面願望ご都合世界。
そもそも見せ場のライブシーンに関してもたいしたドラマがなく、とりあえず置いただけの家庭の事情が「なんとなく」解決するだけで感動のかけらもない。
雰囲気だけで良いという一部のファンだけ見て、これで良いんだと突っ走ることがないように、謙虚に初心に帰ってほしいと山田尚子監督には心から思います。
大好きだった作家が、これから一生自己愛垂れ流していくだけの作家に変貌することほど悲しいことはないので。
でもまぁそういうの心地良いんでしょうね。
そういう「気持ちよく作ってるな」というのだけは悪い意味で伝わってた映画でした。
まぁとりあえずご都合なキャラの発作で話を展開させる開き直り、演出家のエゴだけは最低限なくして欲しいものです。
ぽい、がツマラン。平家物語は快作だったが。
ぽい、がツマラン。 結果出来たとの劇中の駄曲ゆえか。 傑作山下敦弘リンダが既にある世で これを撮る意義は? 無垢ドジ不思議ちゃん、 綾波系クール美少女、 中性的理系優等生男子、 今の子らは 流行りキャラの何れかに自らを寄せて生きてるな。 快作平家物語と同監督ゆえ観た。 作品選びを。
ガッキー
のシスターが良いですね。おじじが見たらくすぐったくなるような演出あるかなと思ったら、丁寧に作られていてある意味裏切られました。しろねこ演奏は圧巻で何を観るか迷っているならおすすめ出来る佳作です。とつ子ちゃんの色は予想より少し濃い色でした。
危なっかしい
殆ど初心者の3人でバンドを組んで、人前で披露するなんて何だかとても危なっかしい感じがしましたが、それなりにまとまってたし、みんなも乗ってくれて良かったですね。何となく色んなものから逃げていた3人が前を向いて行くキッカケになって良かったです。
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