きみの色のレビュー・感想・評価
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優しくも、設定ミスの作品?
同じ業界にいるので予習等一切無く、山田尚子監督だからという理由で鑑賞しました。山田尚子監督の領分は流石だな、と感じました。色と言うテーマに音楽を足しそこに青春を足す事により柔らかな作品になっていると思いました。テロメアの主役も何者に染まっていないと同様に、彼女の色『赤』を出す上で効果的だったなと思えます。ただ、脚本・原作立場で観ると、この上ない問題点が一点。この話し、ある離島の話しなのか、首都圏の話しなのか最後の場面で視聴者は混乱したでしょう。こういうの矛盾と言います。そして、途中で脚本家が、けいおん!の方に変わった気がします。もったいない、そう思える作品です。
監督と音楽監督に期待して
山田尚子さんと牛尾憲輔さんの「平家物語」がとても良かったので、このタッグに期待して見てきました。
なので画と音楽が目当てで、やはり随所に平家物語のアニメに通じる表現があって楽しめました。
音のエフェクトのかけ方とかが、牛尾さんらしいなとか。ただ、平家では全編にわたって牛尾さんの音楽でしたが、本作ではそういうわけにはいかないのでその点はちょっと物足りなかったです。平家の"purple clouds"のような牛尾さんのメインテーマ音楽が欲しかったところ。
画ではたとえば瞳の描写が平家のそれを彷彿とさせるものでしたし、本作では山田監督の美しい色彩をより堪能できました。
正直なところ何を訴えたいのかは私にはよくわかりませんでしたが、特にメッセージ性は無く青春の一断面を美しく切り取った作品として見ればいいのかもしれません。
けいおん!とは違った魅力のバンドストーリー
優しい映画
違和感を消化出来なかった
ミッションスクールの高校生のトツ子が人が色で見えるという設定は悪くないです。自分の好きな色に見える人は好きになれる人(人を好き嫌いに分けるのに便利な設定)なので、きみちゃんに惹かれ仲良くなれたという違和感。
学校を勝手にやめて古本屋でバイトをしてギターを練習しているきみはなぜ何日も保護者である祖母にバレない違和感。ミッションスクールなら保護者に連絡するよね。
バンドの練習場として離島の古教会を使わせてもらっている少年ルイが大雪で船便が欠航して泊まることになった教会に、トツ子ときみは数ヶ月の付き合いのルイが心配だから一緒に泊まるというのに対してOKしてしまう違和感。(どちらかと言うと家まで連れて来て母親に船便欠航を説明して家に泊まることにした方が違和感がない。)
なんかモヤモヤしていたら最後まできみの色のタイトルをトツ子は消化したのか分からないまま終わった。ルイの緑ときみの青で自分のは見えないと言っていたが、演奏終了後に心の中でジゼルをバレエしてトツ子は赤であることに気づくだけで、そのことの解析や説明がないのできみの色のタイトルが分からないままで終わりました。
追記、IMAXで2回目鑑賞。音の迫力が違うので楽しく聴けるかと思ったが、席が前めで地元のせいか歌詞より楽器の音が大きくて、髙石あかりさんのきみが歌う歌詞が聞き取れず。これは前に「FILM RED」でAdoの歌詞が聞き取れず25回のうち3回しかIMAXは行かなかった理由になったのと同じ。
今日で「きみの色」IMAXはやめる。(他の地域のIMAXなら音量調整が上手く聴けるかも)
2回目でしっかり感じたのは山田尚子監督の色は好きな色であるイエローで、綺麗な画像全体にフィルターの如く黄色がかっており(北野ブルーに対抗して山田イエローを名乗って良いかも)、現代の青春×音楽は黄色がかった風景の中で繰り広げられる淡いこころもようを映し出した世界に感じられた。☆は一つ増やしました。
別れのシーンのきみの叫ぶ「がんばれ~」の連呼は次の話へのつながりになっていてほしい。大学で頑張るルイがこのあと近い将来(2人が大学入学して上京するとかで)再会してバンド音楽を続ける先の話とかを観たい。
穏やかで暖かな青春。 大きな壁にぶつかり挫折するのではなく、新たな...
映画より映像を楽しむ作品かも
期待値が高かった 有料パンフ ホームページで学習済み しかし実際に見たら イマイチだった 俺が悪い
俺ホームページ動画 完全予習の繰り返し 事前フライヤーは 勿論 有料🈶パンフもう金曜に一部抜粋拾い読みだけども予習済み。 トツ子 ルイ きみ 大きな器に40パーくらいか 台風🌀影響か❓
長崎の離島的な 青春✖️音楽 色が綺麗やねん。
Mr.Children エンディング曲 『in the pocket 』
劇中バンドの曲 『水金地火木 土天 どってん アーメン』
これらもホームページ動画にあり ノリが良い
『聲の形』『けいおん』の監督 ときたら 俄然期待するがな
しっかし 午前に見た 江口のりこさんの『愛に乱暴』では目がギンギラ👀だったのに
期待値高かった本作の 展開が イマイチで 眠くなってきた🥱
絵がカラフルでいいのだけど おじさんが食いつくには ストーリーが淡白
寝ては🥱いないけど その一歩手前
コレ 事前学習なしの方が良かったね。
素直な青春ストーリー いきなり鑑賞 が正解✅と思った
トツ子さんのキャラが面白かったけど 事前にホームページ動画全部、複数回見てしまったのは俺的に失敗
変な客 がいて非常に迷惑 我田引水の自己中が 本作観てどうなるの❓ウルセェのはコッチだよ
まあいいや
まあ美術が美しく オリジナル キャラ立ちもされてるので 『聲の形』『けいおん』が良かった人は もっと高評価カモね
でも、ジジイ的には眠かった🥱
どうでもいいけど 古本屋って 神田の大古書街 小規模本郷・早稲田の古書街 とギリ健闘してるブックオフさん とネット古本屋
除くと ほぼほぼ絶滅危惧種だよねぇ その意味では良かったです。
有料🈶パンフは 絵がカラフルで良い 推奨します。
でも頭の固い 古さびたおじさんの頭 では ドラマー🥁のいないバンドは 飛車角落ち なのだった
にゃんごすたー 入れて欲しかった。
まさかのテルミン、まさかのミスチル
寄り添う様な作品
けいおん!で有名な山田尚子監督の久しぶりの青春バンドアニメ
しかしバンドものに多々ある俺はこんな悩みがあるし目立たない主人公が
歌って盛り上がるぜぇー!的なモノではないので(全くない訳でもない)
誰かや何かとの距離感を計りかねている上手く出来ない3人が
出会いを通じて成長するだとちょっと大袈裟ですから、少しだけ見えるようになる
(理解出来るようになる)と言った感じ
押しつけがましくないドラマと終始美しい映像とフェティシズム感ある
山田監督らしいいい作品だと思います。
正直想像してたより面白く、色んな解釈や意図を拾う事も出来るとは思います。
あとは個人的にきみちゃんがかわいいw
素材を活かしきれているのか
世界観も空気感も非常に好きな作品で見たあとの満足感はすごかったです。
ただ全体的にふわっと進んでふわっと終わってしまった印象が拭えないままに終わってしまって残念でした。
個人的に一番首を傾げてしまったのが主人公が最後に見つけた自分の色についてで、作中に比較級というか参考となる描写がなかったことでどういう特性の色であるのか、またなぜ今まで見ることが出来なかったのかという作品の肝の部分までふわっとしていたのが本当に惜しい。
総評としてはここで終わる話というか、現実にある人生の一部を切り取ったような映画ですね。人生は2時間弱ではないので、彼ら、彼女らがこの先様々な経験を得て、自らの色を調色して行く過程の一端を見たのだと思えば十分に納得出来る作品であるのかなと若輩の身ながら感じ入りました。
余談ですが水金地火木土天アーメンを鬼リピしちゃうくらい音楽に力があります。
うす塩味なほのぼのした作品
ストーリーは、全寮制のミッションスクールに通う女子高生2人と、離島に住む男子高校生が3ピースバンドを組んで、高校最後の学園祭で演奏する、って話。
山田尚子監督らしい、柔らかで繊細な絵と演出。タイトルの「色」については、まああまり気にしなくてもOK。同じく色をテーマにしたP.A.Works「色づく世界の明日から」と同じ長崎が舞台で、海とミッション系女学校の雰囲気は癒されます。
あと、キャラクターが「萌え」ではない、ってのが斬新でした。デデデデやルックバックでも感じましたが、特に女キャラクターを必要なく盛らない、ってのは最近の流れかもしれません。ルッキズムへのホワイト化がアニメにも、ってか、アニメから始まっているのかな〜。
女・女・男の3ピースバンドが学園祭でライブ、ってプロットを聞くと古いオタクには、ドロドロ三角関係が目に浮かびますが◯原◯希はいないので、安心してください。
山田尚子監督のオリジナルの長編は今回が1作目だと思いますが、こういう作風がやりたいんだな、ってのは分かりました。あ、たまこマーケットはオリジナルか〜。だとすると、やっぱりこの人のオリジナルは、こんな感じの「ゆるふあ」な作品なんですね。
リズの時は、ドロっとした人の内面も上手く綺麗に描くし、平家物語もオチはイマイチでしたが、途中のアクセントは上手かった。原作付きの方が活きる監督さんですね。
ギターヒロインの雰囲気がWhite Album2の冬馬かずさに寄せてたり、白ネコが出会いを誘導したり(「耳をすませば」ではデブ猫)、何より「スーパー」アイスクリームはセルフオマージュですかね〜これには椅子から落ちそうになりました。
聖書の引用やミッション系女学校って設定なんかも、なかなか凝った設定で、うす塩味ですが、エンタメ的には楽しめる作品かと思います。
【”♬水金地火木土天アーメン♬。そして、各々の色彩。”悩みを抱える若き3人の男女の出会いと結成したバンド”しろねこ堂”の演奏シーンを柔らかく美しい絵柄で描く。テルミンの演奏シーンは珍しいな。】
ー 山田尚子監督作は、どれも好きである。今作でも展開される柔らかく美しい色彩で描かれる若者達の姿。
但し、今作ではストーリーテリングはやや粗い。
だが、キリスト教系女子高の寮生で生活しながら高校生活を送るノンビリ屋の”人が色で見える”トツ子や、美少女で青い色に見える高校を中退し古本屋しろねこ堂を営むきみや、後継ぎを期待されていながら音楽創作をしているルイのキャラが良く、ホンワリとした気持ちで観れる作品である。-
◆感想<Caution!内容にやや触れています。>
・面白かったのは、ルイがテルミンを演奏している事である。私は、映画ではテルミン演奏シーンを初めて観た。少し、嬉しい。
・尺が100分しかないので、きみが高校を中退した理由や祖母と暮らしている理由はハッキリとは描かれないし、ルイが後継ぎを期待されている事もやんわりとしか描かれない。
だが、ここはこの作品の穏やかな流れに身を任せるのが良いと思う。けれども、寝ちゃだめだよ!
・トツ子の寮の部屋のベッドに刻まれていた”Gods Almighty"という言葉。それを刻んだのがシスター日吉子だった事が分かるシーンも、”若き時は、好きな事をやって良いんだよ。キチンとした大人になるよ。”何て、勝手に思ったりしていたな。
素敵なシーンだったな。
■何よりも良かったのは、トツ子、きみ、ルイが結成した”しろねこ堂”が学園祭でエレクトリックロックを演奏するシーンである。
それまで、比較的静的トーンで淡々と進んできた物語が、この演奏シーンで一気に色彩を増すからであるし、”水金地火木土天アーメン”も、ポップで良い曲である。
何よりも、色々と柵を抱えていた3人が楽しそうに躍動しながら演奏する姿が良いのだな。ルイがテルミンを演奏するシーンも良い。
<今作は大きな出来事は起きないが、悩みを抱える若き男女が音楽を通じて心が一つに成り成長する姿を柔らかいトーンで描いた作品である。
そして、ラスト、旅立つルイが乗る船に向かってトツ子ときみが”頑張れ!!”と叫び、ルイが持っていた五色の別れのテープが空に舞うシーンはとても美しかったのである。>
山田尚子監督の実験的作品
声優の演技やアニメーション的演出は極力抑え、色彩表現と音響表現で主な登場人物の心象やシーンを表そうとする実験的な作品。作画もシーンごとに同系色の水彩画風味、主人公トツ子の主観・視線を通じ敢えて奥行き感を減じるような映像表現です。山田尚子監督の実験が成功したかどうか。それは鑑賞者に委ねられていると思います。とても美しい映画でした。
以下感想
まず、物語にカタルシスがなくストーリーを楽しむ映画ではないことです。これは大半の鑑賞者がややもすると不満に感じる点ではないかと思います。ミッション系の女学校が舞台ということもあり、色んな物事が抑制的に表現されます。主人公少女は自身の色覚特性により他者とのコミュニケーションが不得手であること。もう2人の主要人物もそれぞれに重荷を背負っており、めいめいが生き辛さを感じています。彼らが出会い、友情を深めていきますが始終淡々と物語は進んでいきます。結局のところ彼らは自らの重荷を克服することはできませんが、折り合いをつけ受け入れることでそれぞれの一歩を踏み出していきます。
それぞれの悩み
カトリック系の学校や聖書とかの引用は馴染みの少ないモノが多かったので主人公の一人のトツ子の色が見える設定や世界観など含めてファンタジーみたいで新鮮でした。
あと登場人物全員良い人でした。根が善良だからこそ、相手が良い人だからこそ打ち明けられない悩みや葛藤が描かれてる作品なのかなと個人的に感じました。
主人公が抱える葛藤や悩みなどの内容や描写は他のバンドものや青春ものの作品と比べるとあまり描かれてなくて弱く感じる部分もありました。
いつかはバレるかもしれないけどずっと隠していけるようなずっと抱えていけそうな悩み。
そういう悩みも打ち明けるまでがとても怖くて打ち明けたら家族の反応はなんてことはない。って事も多かったりするんですよね。
観客からはあまり共感や感情移入されなさそうですが。
練習やライブシーンはとても楽しそうで観て聴いてとても楽しかったです。
エンドロールで芸人のやす子さんの名前見てちょっと驚きました。
山田尚子節ふたたび!
人の色が観えるとつ子が、きみ…ルイと本屋で出会い…バンド結成する話!
すこし、とつ子は感情移入しにくいキャラクターです!ストーリーがついていかない感じがしました。山田尚子監督作品にしては?最後まで観ると素晴らしい作品でした。
色彩と雰囲気を楽しむビジュアル作品
PVから監督・山田尚子推しで、パンフにも相当デカい文字で名前が表記されてる事から、今一番推されてる女性アニメ監督なのでしょうか。
本作は『雰囲気アニメ』としてはとても良好なビジュアルです。色彩豊かで画面いっぱいのカラフル且つ柔らかな雰囲気。タイトル通りの『色』表現です。
舞台は長崎、チョッと見かけた景色が出てきて(グラバー通りなど)、色明日や幻影太陽などの聖地と共通してて、観光兼ねての巡礼の楽しみも出来そう。でも佐世保鎮守府がチョッとソレとは解らないのと、離島のアチコチを集約してるので広範囲です。
ムチムチのキャラデザも、一部好き嫌いありそうですが個人的には問題なし。
気になる点は、色彩と雰囲気を全面に押し出した表現に対し、抑揚・メリハリと言った『展開のコントラスト』がフラットな事。山田尚子監督は『心情描写』に定評があるとのことで、本作はあまりその辺の濃度も感じられず、キャラの掘り下げも浅々でした。
聲の形ではあれだけ精神を揺さぶる作話だったのに、リズでは一転おだやかに、本作もそのリズの延長?位で、全体的に大人しい作品でした。
『人が色で見える』と言うネタも単に人を色別するだけの能力で、トツ子とその周辺の人物を関連付ける作用のみ。諸条件で色が変化する様子もなく、その能力が話の軸ではないのが微妙でした。
細かい所では、トツ子がキミに惹かれた切っ掛け(理由)が『色』という感覚だけなのはともかく、ソコをサラッと一目惚れ的に流すだけでは印象薄です。そしてキミが退学した理由が全く語られず、周囲もソレを知らないと言う不可解。またバンドを組む過程があまりにトートツ過ぎる事など、でしょうか。
何より「イイ作品だった」と心に残るものが薄いのが気になります。2時間と言う尺で巧く描く難しさでしょうか。でもルックバックは1時間でソレが出来てます。つまり情報量? 前後半2部構成、TVアニメ向きだったかも?
あ、3人の練習風景でテクノな楽曲を演奏してるシーンがYMOっぽかったデスネw ドッテンアーメンもキャッチーな曲で耳に残ります。
そして締めの『ミスチル』は、個人的に本作に全くそぐわないと思いました。ナゼにミスチル?と思ってたところに、EDテロップ内に『川村元気』の名を見て、何か納得‥‥
最後に中の人問題。今作は『丸太』ではないにしろ、シーンに合わない台詞回しやシッカリ発声できていない所が散見。それがメインキャラ全てに。やす子位で丁度いいのかなと。
(文中敬称略)
3人の色と音が奏でる。
全寮制のミッションスクールに通い、人の事が色で見える日暮トツ子の話。
学校を辞め書店で働きながらもギターの練習に励む作永きみと、その書店に通う影平ルイ、トツ子、きみ、ルイの3人が書店で出会いバンドを結成することになるが、それぞれに違った感情が芽生え始める…。
それぞれの家庭の環境と事情だったりで悩みがある学生達が音楽に取り組む姿は楽しそうで良かった。学校で披露した3曲の3曲目がアップテンポで良かったけれど、YMOは全く世代じゃないけれど何かそっち系の曲に聴こえてしまったし、何かあんな雰囲気の曲なかったっけってなっちゃった。
ラスト、ルイが乗る船を見送り「頑張って~」と叫びながら見送るトツ子ときみの姿には何か涙が出た。
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