「消化不良。設定の曖昧さがファンタジーではドラマはなりたたない。」きみの色 八べえさんの映画レビュー(感想・評価)
消化不良。設定の曖昧さがファンタジーではドラマはなりたたない。
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青春の甘酸っぱい系のアニメなのだけれど、ちょっと設定などにわかりにくいところがあった。
主人公の女の子の人が色に見えるということ、そのことがうまく消化できなかった。
色弱という障害のことを言っているのか、それとも何か特殊な能力なのか、ファンタジー的な表現なのか。そこが未消化のままドラマが進んでいき、何が伝えたいのかよく理解できない、もやもやのまま進んでいった。
18歳の女の子が高校を退学するのに、保護者の同意無しで可能なのだろうか。お堅いミッションスクールらしいのに。物語の革新部分で設定の少しファンタジーな部分が見えてくると、どうなんだろうと消化できないまま、物語の進行を見つめることになってしまう。そこが微妙な感じがした。
また、音楽が少し残念だったかな。素人の子達が作り出すバンドの音楽なのだから、感動するような演奏を期待するのは間違いだとは思うのだけれど、ラストのライブのところでそれほどのれる感じの楽曲とは思えなかった。歌詞も聞き取りにくかった。
そして、ミスチルのエンディングがかなり唐突な印象があった。正直よくわからない。楽曲に歌詞とかあってる?みたいな。
還暦前のジジイを対象にしていませんと言われれば、それまでなのだけれど、そういった点を上手に織り込んでもストーリーは立てられたようにも思うのだけれど。
学校は長崎なのだろうか。主人公の女の子が自宅に帰る際の手土産(たぶんカステラ)の紙袋のデザインに見覚えがあった。
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