「青春群像劇の(数回の鑑賞後に評価アップ)」きみの色 マーマレードさんの映画レビュー(感想・評価)
青春群像劇の(数回の鑑賞後に評価アップ)
プロットのような、基本形をなぞったような作品。
しかし見所や面白さがない訳ではないので、鑑賞に耐えうるに充分だと思う。
まずトツ子ちゃんがとても可愛いこと。
容姿ではなく性格や行動がとても可愛らしい。
彼女は人が発する色が見え、たまに変な子扱いされるらしい。
キミちゃんは優等生である重圧に耐えられず学校を辞めた女の子。
聖歌隊のエースであり育てのお婆様も学校の卒業生であることから、もしかすると彼女は将来的にシスターになることを期待されていたのかも。それが自分のしたいことなのかを悩んでの退学だったのでしょうか。
ルイ君は音楽がやりたいが、離島の医師をする母の跡継ぎになる為に期待を受けている。
そんな3人がひょんな事からバンドを組み交流が始まります。アオハル、青春です。
2時間弱に収める為に掘り下げが無いのが残念だが最後のライブシーンはとでも良かった。
キミちゃんのお婆様とルイ君のお母さんがとても美人で素敵だ。
人の期待に応える為に自分を律するのは辛いが、期待を裏切るのはもっと辛い。
その辺りはトツ子ちゃんが帰省先から帰る時に両親からいっぱいのお土産を持たされてるシーンや、キミちゃんのお婆様がパート先で修学旅行のしおりを持つ女子校生達を見掛けるとこで観て取れる。
私も早くに親元を離れたのでトツ子ちゃんのお見送りシーンは結構くるものがありました。
ライトに創られた作品ですから気分の落ちてる時に観ると良い作品ですね。
とにかく絵が優しく綺麗です。
最後にルイ君が離島から大学へ行く為に旅立ちますが、この3人の話はまだ続くのかもしれません。
エンドロール後3人が動画におさまるシーンの後、end、finでも 終 でも無く "see you " とありましたので続編があるのかもね。
期待してます、トツ子ちゃんにまた会いたいですね。
追記
数回見直して印象が変わりました。
何度も観ることで彼らに感情移入してしまいます。
最後のライブの後のトツ子のバレーダンスシーンに魅了されます。何度観ても飽きませんし、ずっと観ていたい。
もっと評価されていい作品です。
伸び伸びと踊って、手のひらをかざすシーン、最高ですよね!あのシーンがあるからこそ、トツ子というキャラクターが活きるし、それまでの言動について考えさせられます。
あえて多くを語らない作風が良かったなぁと思います😊