劇場公開日 2024年8月30日

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きみの色のレビュー・感想・評価

全258件中、1~20件目を表示

4.5悩みを共有しながら築かれる絆

2024年9月19日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

山田尚子の作品はゆるい雰囲気が特徴で、本作でも彼女の独自性が表れていました。

京アニ出身ということで、『けいおん』のバンド演奏や『リズと青い鳥』の心理描写など、過去作の要素がたくさん盛り込まれていました。近年の大ヒット作にありがちなリアルな背景と激しい動きとは異なるテイストになっており、絵本のような温かいタッチに癒されました。そのため、「こういうのが観たかった!」と思えるぐらい新鮮な気持ちになれました(勿論、大ヒット作ならではの面白さもありますが)。

メインの登場人物も魅力的でした。トツ子は相手の色が見える不思議ちゃんで、きみはクールで友達思い、ルイは2人を支える存在みたいで素敵でした。それぞれが悩みを共有しつつ、バンド練習を通して築かれる絆が素晴らしかったです。たとえ変えられない現実に直面しても、それを受け入れて3人が成長していく姿に感動しました。

池袋のIMAXで観ましたが、大画面を活かした派手な作品とは違った良さがありました。柔らかくて引き込まれるような色彩や、全身に響くギターと電子ビートの臨場感が凄かったです。特に最後のライブシーンは、学園祭に参加したような迫力がありました。「水金地火木土天アーメン」も、独特な歌詞とメロディが癖になるぐらい印象的でした。

全体的に平和で、不思議な感覚を味わうことがでした。ゆるい雰囲気が好きな人にはおすすめです。

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Ken@

5.0さて、トツ子さんは何色だったのか。

2024年9月7日
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猿田猿太郎

「衝突」ではなく「理解」で描く、暖かな青春物語。

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館
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すっかん

5.0音の良い映画

2024年10月31日
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鑑賞方法:映画館

山田尚子監督は、このところ張り詰めた緊張感の作品が続いていたのだが、久しぶりに軽やかな作風に戻ってきた。この軽やかさは『けいおん!』や『たまこ』シリーズの頃を思い出させるのだけど、退行では決してなく、進化した上でのあえての軽やかさといった感じだ。音楽を題材にしていることも含めて、懐かしさもあり、同時にサイエンスSARUに拠点を移して獲得した新しさもさらに突き詰めている。
色々な魅力がある作品なのだけど、ここでは音楽を含めた音について書いてみたい。山田監督の映像の心地よさというのは、音のセンスにもある気がしている。音楽に対してこだわりが強い人というのは、多分ファンにとっての共通認識だけれど、本作ではその意識が特に高い。色々な楽器が出てくるのも色々な音色をスクリーンで聴かせたいという現れだろうと思う。アニメは映像について語られることが多いのだが、映画の構成要素は映像と音である。山田監督はアニメ作家の中で、かなり音にもこだわりがあるタイプ。自然音もSEこすごい心地よい作品なので、これを味わうために、是非劇場で見てほしい作品だ。

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杉本穂高

4.5ことばに頼らない丹念で繊細な語り口

2024年9月30日
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村山章

4.0音と色、そして青春の息遣いが柔らかく沁み渡っていく

2024年8月30日
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鑑賞方法:試写会

主人公トツ子は何かにつまずいたり、壁に直面している女の子というわけではない。むしろ普通の子と同じ。でもだからこそ、この歳ならではの漠然とした感情を抱え、ふんわりとした穏やかさを持ちつつ、彼女は今日も教会堂で人知れず祈りを捧げる。人の色が見えるというトツ子。彼女がずっと友達になりたかった、綺麗な色を持つ同級生。さらにもう一人を交えて、突如組むことになった3人バンド。話はとんとん拍子で進んでいくが、淡いタッチで感情を柔らかく湛えるアニメーションや牛尾憲輔による虹色の音楽も相まって、彼らの友情の日々は澄み切ったハーモニーを奏でゆく。巨大なことを成し遂げるわけでも、大きな発見があるわけでもないし、よくある仲違いから和解へと至る物語というわけでもない。でもどうしてこんなに深遠に触れるのか。個々の音が重なり合う瞬間、無性に心が震えるのは何故なのか。鑑賞後も一筋の色がずっと胸中を照らし続ける作品である。

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牛津厚信

4.0きみって名前だったのね

2025年12月1日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

全寮制のミッションスクールが舞台。
憧れのお姉様とのアレやコレや(想像)、、じゃなくて、青春物語。
自分の先生もシスターだったのでちょい懐かしい。

色が見えるって、オーラみたいな?音の色も見えるのかな。
音と色が綺麗に混ざり合って。
きみちゃんもルイ君も綺麗だけど、トツ子が一番可愛い。

ウソをつくのは悪いこと。でも告解すれば良い。その通り。
不器用そうに見えたトツ子が一番最初に作曲する。
水金地火木土天アーメン、名曲だよ。

シスター日吉子最高。

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くろすけ

1.5いろいろひどい

2025年11月2日
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宮西瀬名

5.0楽曲がいい

2025年9月28日
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鑑賞方法:VOD

作品性もさることながら、楽曲の良さにビックリです。
とにかくおススメです。

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Yui

4.0仕草で伝えるアニメーション

2025年9月27日
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予告編で判断してはいけない、と映画好きであるならば何度も胸に刻んだはずでしたが、なんとしても劇場で観ておきたいはずの映画でした。
ノットフォーミーな映画、なはずもなく、その動き、目線、音の出方、(ボーン・スリッピー!ブルーマンデー!)、を愛せる私たちにはたまらない2時間の映画でした。
カットが変わるタイミングはまさにここだというタイミングで、もうこれは私の映画でした、というしかなかったです。
何ものでもない、何も得意でもない私たちを祝福したい、その想いをアニメーションの動きと色彩で表現したい、それをたくさん受け止めました。
サイエンスSARUでは夜明け告げるルーのうたでも音楽を作成していますが、それに感じた小っ恥ずかしさはまるで感じず、音楽に救われた経験をおもだしました。
素晴らしかったです

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あした

2.5あったかソーメン

2025年9月26日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

癒される

カトリック系(かな?ちょっとその辺は疎くてわかりませんが…)の学校を舞台に最初は淡々と過ぎていきますが、途中から急展開で進んでいきます。

教会が舞台となっているため、少し暗い感じも赦しや教えとして進んでいくので、楽しく最期まで暗い気持ちにならずに観られます。

学校に通う女の子と学校を辞めてしまった女の子、その子が働いている本屋で出会う男の子と3人でバンドを組み、それぞれの秘密や後悔や不安等を音楽を通して受け入れていく様が描かれています。

途中で恋なんじゃないか?みたいなニュアンスがありながらも最期まで敢えて触れなかったのは良かったと思います。

匂わせるだけ匂わせて最後観た人がどう感じるかは自由というやり方は割と好きな見せ方です。

星3にはギリギリ届かないぐらいにしたかったのですが、0.5刻みなので2.5とさせて頂きました。

追伸、ミスチルが歌ってることに驚きましたが、作中の水金地火木の方が惹かれました

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あの巨匠!安岡 遊次郎

3.5ニーバーの祈り

2025年9月24日
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鑑賞方法:VOD

きっと誰もが色を纏っている。

高校生のトツ子は、人が「色」で見えるというある種の特殊能力を持っている。同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女きみに憧れを抱いているが、ある日突然きみが学校を退学したことを知る。どうしてもきみに会いたいトツ子は本屋でバイトしている噂を元に彼女を探し始めて…ってあたりが序盤のあらすじ。

全体的に優しいトーンで優しい色で語り口までぜんぶ優しい。トツ子は誰にでも穏やかできみちゃんもルイくんも落ち着いた印象。でもバンドを組んで結束感が高まると徐々にテンションも上がっていくのがよかった。

3人が秘密の共有も何だか絆を深くさせたような…きみちゃんは学校を勝手にやめたことを祖母に言えないでいて、ルイくんは医者を継ぐことを願っている母に音楽が好きなことが言えない。トツ子は一見何もなさそうに思えるんだけど、子供の頃に通っていたバレエ教室でジゼルが踊りきれずにやめてしまった事が心の傷になっているように思えた。あんなにバレエが好きだったのに。もしかしたらトツ子が自分の色だけ見えなかったのは、自己肯定感の低さからかもしれない。

結局、きみちゃんとルイくんはちゃんと秘密を明らかにして家族をライブに見てほしいと言う。ライブシーンがとても良くて、最終的には観客も踊り出すぐらいに盛り上がる。いつも味方になってくれたシスター日吉子がいちばん嬉しそうにも思えた。

トツ子が幼少期に踊りきれなかったジゼルを校庭で踊るシーンがとても好き。太陽にかざした手が鮮やかな赤色に見えて、トツ子の心がやっと解き放たれたように感じた。

ラストのきみちゃんの『がんばれー』って叫ぶ大きな声にちょっと泣いた。

『きみの色』ってタイトルはきみちゃんのことを指しているのかと思ってたけど、観客に向けた言葉なのかもしれないね。誰もが自分の色を持っていて、それが少しでも鮮やかに人生を彩れるように日々を大事に生きていきたいと思えるようなお話だった。

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ゆみな

3.0染みるアニメーション

2025年9月23日
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意外とミスチルが合ってて驚いた

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まこりんご

3.0無色透明にはなりたくない

2025年9月21日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

癒される

少し天然が入っていて、人が色で見える女の子、不満は多いけど優しい女の子、医者を継がなければというプレッシャーに耐える男の子、三人の高校三年生の成長物語。
いろんなトラブルが起きるけど、親を含めた周りの大人たちが、ちょっとだけ手を貸して見守る。
あたたかい絵柄とキャラのちょっとした弾けっぷりが微笑ましい。

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いやよセブン

3.0淡い色と緩やかに流れる時間🩵

2025年9月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

高校生の女の子二人と男の子一人ときたら、当然好いた好かれたが幅を利かせて入ってくるかとおもいきや、最後まで淡い色と緩やかに流れる時間で押し切った、そんなんできるんだ。ともかく全体的雰囲気が何か心に刺さりました^_^

長崎とか、また或いは広島とかそんな海に近い街にある女子のミッションスクールで話が始まる。学校がある街の描写も緩やかな雰囲気でとても良い。

話はと言うとそれなりの秘密とそれなりの共有とそれなりの達成感を得ておしまい、という感じ。これは何かを成し遂げたり何かの未来を期待したり何かの憤りや喜びを期待するタイプの映画ではなく、一緒にその世界を"体験"する感じの映画に思えた。そういう意味では体験型アトラクションや、ロールプレイングゲームというかそんな感じです。

この映画の良いところだか、もしかしたら情報に溢れ溺れそうになってる2020年代だからこそ、モノやメディアといった点では、まだまだ何にも無い昭和の感覚を残し、ゆっくりした時間の流れと言うか、小さな出来事の積み重ねを求めている人に刺さるのかなと。自分も含めて。

追伸
エンディング曲はいらんかったか…。

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sas

3.0水金地火木・土天アーメン~♪

2025年9月21日
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odeoonza

3.5水金地火木土天アーメン

2025年9月21日
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鑑賞方法:VOD

癒される

 バンドにはドラマーがいて、ベーシストがいる。という従来のロックの常識的な感覚は今やもう化石のようなものなのか。偶然と必然が入り混じったシチュエーションからバンドを始めようといった展開は好きだけど、もう誰々の楽器が何々でと考える必要もない時代なんでしょうね。時代はDTMからスタートで、ベースもドラムも要らない。これもYOASOBI効果かもしれません。

 きみのギターはビートルズで有名になったリッケンバッカー。ルイが使っていたDAWソフトは多分CUBASE。さすがにテルミンのメーカーはわからん!それにしてもゴミ置き場にヤマハのDX7?が置いてあったのは凄い。オレでも持って帰るわ!

 やっぱルイ君は医者を目指してるだけあって頭がよさそう。テルミンなんて高校生は使わんぞってか、知ってる人はどれだけいるのやら。ネットで調べてみると、使用楽器を色々乗せてあるサイトも見つけた。ギターアンプやエフェクター、シールドまで。そういや、きみのシールドの巻き方がリアルだったなぁ・・・そしてメトロノームの代わりに「ニュートンのゆりかご」も。

 『けいおん』もそうだったけど、ゆるい感覚でバンドを始めるのが現代的。まぁDTMがあれば楽器弾けなくても音楽理論知らなくても作曲できますからね。何をやりたいのかわからない、何かを変えたいって人には向いている作品だったかと思います。「色」に関してはそれほどストーリーに絡んでこなかったのが残念なところ・・・

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kossy

3.5⭐︎3.8 / 5.0

2025年9月20日
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鑑賞方法:VOD

9月20日(土) @ AP映画(2024)
きみの色
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昔何かを諦めたって経験がある人には凄く響く作品🙂‍↕️ミスチルの歌詞も染みるし🥹ただきみのギターがリッケンなのは贅沢w
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#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい

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まー。

4.0そんなささいなことで?

2025年6月8日
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純文学とエンタメを分類するのに「刺激的にしようとしているかどうか」という視点を個人的に持っている

その点では今作は私にとってエンタメではなかった

ミッション系の高校に通うトツ子。密かに憧れる同級生きみちゃん。学外で交流を持つルイ君

三人がバンドを組む過程が淡いビジュアルと、
それとは真逆に思えるようなリアルな人物描写によって描かれていく

きみちゃんは序盤で唐突に自主退学してしまう。そのことを保護者にも告げずに

なぜ彼女は退学したのか? 保護者との間に何かあるのか?

観客が当然抱く疑問は明かされぬまま映画は進んでいく

エンタメであればこの「謎」が求心力となり、答えが明かされるところが一つの刺激となるだろう

しかし、今作では取りようによっては肩透かしとも思えるような展開が待っている

だが、私にはそれこそが今作の持つ魅力そのもののように思えた

現実で誰かが悩んでいるとき「そんなささいなことで?」と言えるだろうか?

刺激的ではない。ぬるま湯につかる心地良さを求める作品でもない

私は彼女達のそのままを見せてもらったのだ

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