「ロウソクをもう一本…。」いつかの君にもわかること MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ロウソクをもう一本…。
余命僅かなシングルファザーが、息子の養子縁組として新しい親を探すが・・・といった物語。
終始静かな展開の中にも、息子と離れる哀しさや、協力してくれるソーシャルワーカーとの軋轢、事を知ってか知らぬか、ジョンに優しく接する人々などなど、様々な感情が見え隠れする作品。
これは非常に難しい問題ですね。
既に特別扱いしてるというワーカーさんの話もわかるし、とはいえ愛する息子を思えば、決断に至れないジョンの気持ちもねぇ。。
恐らく、自分の置かれた状況は普通ではないとうっすら理解しているであろう息子も、健気で良い子で。
他作品の受け売りにはなりますが、やはりこういうのって子どもを欲しがる大人の気持ちより、その子どもを幸せにできる大人か、って点が重視されるべきですよね。
この人達は自分本位でマイケルを語っているか、マイケル第一で物を語っているか、そんなとこに注目しながら話を聞いていました。
独り者のワタクシがいうのもなんですが、改めて子を持つことの大変さや責任がひしひしと伝わってきますね。その日が近いとわかっていながら、最後まで働かなくてはならないのもまた。
そして、息子の為と言いつつ、別れの決意が出来てなかったのはジョンの方だったのかな。どうかはわからないけど、全てを回収していく流れはググっときた。
涙腺崩壊!とまではいかなくとも、わざとらしく泣かせに来てないところは逆に良いし、涙よりも心にじんわりと熱が広がるような、そんな作品だった。
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