「クリスマスを葬りたかったオヤジが、サンタを信じ抜いた少女に負ける」バイオレント・ナイト Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスマスを葬りたかったオヤジが、サンタを信じ抜いた少女に負ける
ゴア描写たっぷりなのに、気分は悪くならずにむしろ晴れてくる、不思議な映画でした。
1名VS大勢の殺し合いがテンポ良く美しかった、とにかくデヴィッド・ハーパー演じるサンタがイケメン、酒飲みなのに真っ当な部分が残っていて、トゥルーディの想いを大切にしていた……などがその理由。
◉鋭い武器より重い武器
この作品を制作した87ノースプロダクションがジョン・ウィックやブレット・トレイン、Mrノーバディも作っていることを後から知って、なるほどと非常に納得。敵の屍がどんどん増えていく感が迫力でした。
そしてサンタの殺しに鋭利な刃物はふさわしくないことにも気づいた。いや、元々サンタは殺し屋じゃないし、やはり、ヨッコラセと言った感じの力技が似合う。ハンマーやクリスマスグッズとかで、窃盗団のメンバーを叩き潰していく。壁に敵の首から上だけが貼り付いて残されるのは、強烈です。
うーん、しかしこれがクリスマスシーズンの真っ只中に上映されるのは、刺激強すぎだったかなとも思います。
◉煙突は天国への近道
愛に関わる家族の確執、財産絡みの親子・兄妹の確執で荒みかけたファミリーに、厭世気分いっぱいのお疲れサンタが加わって繰り広げた血塗れ物語。
サンタと、大人っぽいようでお茶目なトゥルーディは混迷を打開し、憂さを晴らすかのように、血を振りまきながら、ギャングたちを狩り尽くしたのだった。
グランマのガートルードの一撃で傭兵隊長は頭を吹っ飛ばされ、クリスマスの哀しい想い出を吹っ切れない窃盗団のボスは、サンタの煙突殺法で昇天した。あの技は魅力的ですね。屋根から思いっ切り突き落とす、仕掛人の必殺技がありましたが、その逆をゆく圧殺と窒息の技。
一段落ついたところで、ヘトヘトなのにトナカイを率いて残りのプレゼント配りに急いで出かけたサンタ。こう言う生真面目さにも、心が惹かれたのでした。
Uさん
コメント&共感をありがとうございます。
韻とか踏んでましたか?
意識してませんでした。嬉しいです。
「Mr.ノーバディ」「ジョン・ウィック」「ブレット・トレイン」を制作したプロダクションだったんですか?
流石のバイオレンス!!納得です。
悪党の皆殺され率100%・・・本当ですね。
トゥルーディちゃんの可愛さがピカイチでしたね。