劇場公開日 2023年5月26日

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波紋のレビュー・感想・評価

全158件中、21~40件目を表示

5.0本当の自分

2024年3月13日
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心のよりどころとして
宗教を支えに生きて…
それなのに…。

主人公が一番生き生きしていたのは、
ラストシーンで踊った時。

経典などを学ぶのも
一つの考え方や教えとして大事かもしれません。

でも、自分の姿を見つめて
自分の心の声を聞いて
自分らしく生きたとき
その人は、生き生きと見える。

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銀婚

4.5お見事!人のもつ本質を問いかけそれを魅せる、熟年夫婦が迎える旅路とは。

2024年3月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

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The silk sky

4.0解脱は「青天の霹靂」の如く

2024年1月8日
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鑑賞方法:映画館

至るところに生命の根幹を支える水のヴァリエーションとその多義性が描かれていてる。原発事故後の水に対する猜疑心の芽生え、水やり中の夫は雨降る中突然姿を消し、発汗は更年期障害から来る突発的なストレスの現れである一方で、不満をぶちまけるサウナでも流すことになる。チェスの駒のような配置で波紋が互いのエゴを牽制するバーチャルな池もその一つ。

そんな水の多義性を拒絶するように隣地境界に視界を遮る高いフェンスを設置し、秘儀的に仕立て上げた枯れた水の庭に立てる波には依子が空間を思いのまま支配しようとする志向性を感じる。

家父長制の残りカスを全身に引き受けたような陰気な主婦が夫の失踪を境に宗教を通じて自分の精神をより高い次元へ引き上げることを目指して崩れ去った精神の均衡を保とうと精進する。ただ、自分に向けられた理不尽な仕打ちには陰気な報復を選び、信者達には親族を利用して不幸マウントも厭わず自分の独善的な態度を隠さない。

そんな彼女もパート清掃員が発する毒の裏事情を垣間見た辺りから彼女の精神的発酵が進み出す。

死体の落下が波を乱す→大笑い。この現象は彼女なりの解脱だと思う。解脱後は文字通り自由になるのでとってつけたような最後にも納得。「当位即妙」から「当意即妙」に至るとはこのこと。枯山水の意図された均衡を踏み潰し道路にまで踊り出す。夫が失踪した日も雨だったが、今回は嘘のように晴れた空の下、精神的高揚が内的安定という内向きのベクトルを止揚し、自らを外界に晒すことで外へ外へ自己が開いていく予感がする。

他にも多々観るべき要素があるし、2度目鑑賞の方がよっぽどおもしろかった。何度でも観たくなる。

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ジャパニーズ先住民

1.0ゲージツ

2023年12月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

なのかな。
新興宗教にハマる女、
失踪してその原因を作った男、
しかも癌になったからとノコノコ戻ってくる。
とにかく観ていて苛つく。
よほど途中で観るのをやめようかと思ったが、
なんとか我慢して見届けた。
辛かった。
何でも震災に結びつけるんじゃねーよ!と感じる。

主演女優の方、熱演お疲れ様でした。

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みみず

3.5筒井真理子さんの圧巻の演技がお見事

2023年12月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

荻上直子監督作品ですが、過去作とは全く違うテイストのシニカルなブラックコメディ、これはこれで面白かった

失踪の末にガンを患って戻って来たダンナ、義父の介護と死、更年期障害、馬鹿な客相手のスーパーの店員、空気読めず無礼な息子の恋人、等々
と、ストレスMAXな中でも食いしばり、宗教を拠り所として生きる主人公の依子を演じる筒井真理子さんの演技に圧倒されます

特にバカ旦那の振る舞いに絶望と軽蔑の目つきを向ける表情は圧巻
そして、後半 大切にしている枯山水にひっくり返された棺桶から除く腕を見つめ、封印していた笑顔で最恐の高笑いと笑い転げるくだり、そしてラストの雨の中で長きに渡り全身を拘束してきたテンションの呪縛から解き放たれ、取り憑かれた様に踊り狂うフラメンコに圧倒されます
と、とにかく本作は筒井さんの圧巻の演技、その一言につきます

さらに
光石研さん、木野花さん、柄本明さん、キムラ緑子さん、江口のりこさん、平岩紙さん、磯村勇斗さん、安藤玉恵さんといった芸達者な役者さんが多数出てきて贅沢、荻上監督作品らしい不思議な空気感も醸し出していて、とても楽しい作品でした

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Jett

3.5おもしろかった、 なんか「お母さん」のいや〜な部分をめちゃくちゃ映...

2023年12月6日
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鑑賞方法:VOD

おもしろかった、
なんか「お母さん」のいや〜な部分をめちゃくちゃ映像化できてて多くのひとの心当たりを得たんじゃないかな

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zzzzz

4.0この映画のキャッチコピーは「絶望エンターテイメント!!」

2023年11月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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琥珀糖

3.0干渉を鑑賞

2023年9月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

宗教にはまっている精神不安定の女が家族や周りと対話をする話。

良い点
・強かな客
・婆
・ラスト

悪い点
・波紋で戦うのを期待してしまった。波紋はそれほど重要ではないように思える。

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猪古都

4.5釘を打たない…

2023年7月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

楽しい

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アリエンTea

3.5居場所から逃げられない女性の心情リアル

2023年7月20日
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鑑賞方法:映画館
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komagire23

4.0痛快爽快の絶望エンタメ

2023年7月16日
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鑑賞方法:映画館

社会問題になっている題材を中心にコメディも交えながら描いた痛快爽快の絶望エンタメ。主演の筒井真理子を中心に実力派揃いのキャスト陣の素晴らしい演技に引き込まれる。テンポが良くて誰もが共感できるような見応えある作品。

2023-105

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隣組

3.5なんとも気持ち悪い感じでした

2023年7月14日
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悲しい

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shigeshigeshigeo

3.5ブラックユーモア

2023年7月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

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まこやん

3.5波紋は人の数と同数で発生する

2023年7月3日
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鑑賞方法:映画館

荻上直子監督作品。公開時見逃したが、予想通り直ぐにサンサン劇場で再映されたので鑑賞。
去年見た『川っぺりムコリッタ』が思っていた以上に心に残り好きだったので、本作はどのように料理されているのか興味津々で鑑賞しました。
個人的には『川っぺり~』の方が好きなテーマでしたが、本作は映画単体として面白く興味深く見させて貰いました。

よくあるハートウォーミング作品の紹介というか感想で「悪人が登場しない映画」とか「登場人物全て善人」とかの定型文がありますが、それを裏側から見たような皮肉を込めたブラックコメディという印象の作品でした。
人間なんて、全てが極悪非道の人間なんていないし、その逆の品行方正・清廉潔白な人間も現実では見たことないのに、映画の中ではどちらも存在します。
少し前に見た『パリタクシー』もそんな映画ではありましたが、節度が保たれていましたので良かったのですが、極端だと逆に鑑賞者のストレスにもなってしまいます。
そういう意味で本作はそうしたストレス解消の為の、悪人とは呼べないまでも、鈍感で空気を読めず自分勝手で自分の欲得優先の偽悪的・偽善的な日常の振る舞いに対しての摘発映画の様な気がしました。
本作ではそれがあくまでも主婦(主人公)目線ではありましたが、そうした自分に対する攻撃(暴力)的波動のことを本作では“波紋”として具象化していて、それは、鑑賞者の誰しもが実生活で経験することなのである程度共感出来て面白かったです。
私も見ていて(主人公の周辺にいる)こういう人達は絶対に心から信じられないし、私の実際の人生の中にも登場人物のような人間は一杯いたなぁ~って、次々と思い出していましたよ。
但し本作では、主人公も含め波紋は全ての登場人物から発生し他者に影響しているという事を映像で見せていました。
なので、相手にとっては自分が波紋を起こしている円の中心であるのかも知れないのだという事も気づかせてもくれていました。
正直言って私も決して多くの人に好かれるタイプでもないし、自分でも気づかない部分で人を傷つけているのかも知れないという自信のなさも強くある人間なので、本作は波紋のシーンで共感と反省と半々の作品となりましたよ。
ということで、本作は“大好きな作品”とは言いませんが、大いに刺激的で勉強にもなり、今後ますます荻上直子監督作品から目が離せなくなりました。

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シューテツ

4.0いくつかの波紋が人生をいろどる。

2023年7月1日
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悲しい

知的

やはり、みんなそれぞれ、自分の地獄を持っているんだな。

波紋がたくさんあった。
見える波紋と。見えないけど、心情の中の波紋が。

自分の中に差別や、自分が忌み嫌っていたものが、思わぬ事態で突然現れてくる。そしてそれを抑えられなくなる自分が一番怖いかも。
常識的な反応の仕方はわかっているのに、もう以前のようにはふるまえない自分。
何が変わってしまったのか、なぜこうなってしまったのか…

でも掃除のおばさんの本当の姿を知った時、彼女の中にある地獄を見た時、主人公は自分の素直な感情を出す事ができた。
それが救いだ。
主人公の中で何かが終わったのか。
波紋の輪の広がりが、静かにおさまっていくような…

ラストのフラメンコは圧巻。
彼女の中の全てをほとばしらせながら夢中で自分の感情のままに熱く踊るさまは美しかった。
過去に情熱的な踊りを習っていたような、感情が激しい内面を持ち合わせている女性だったのね。
何か人生、一回、二回、回って戻ったような。
本来の自分自身に戻ってきたような。
波紋が何回か起こり、そして静かな水面に戻るような…
人生ってなんだろう。
なかなかうまくいかないね。
何かにすがってしまったり、自分はそういう人ではない、と思っていたのに実はそういう人になっていたり。私もあるな。

メビウスの輪のような…波紋のような。
それでもなんとなく終わっていく人生。
その時は地獄だったのに、なんでもないように終わっていく人生。

だからこそ、「今」を生きていかなければ。
もう、「今」しかない。「今」のあなたしかないんだ。と言われてる気がした。
自分の周りでも静かに起こっていそうな出来事に、なんだか安堵したのはなぜ?
みんな少なからず似たもの同士なのかも。

にしても、宗教の踊りのバージョンが何バージョンあるのか?何度も吹き出しそうになってしまって楽しかったです。

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マルマル

4.0何に生きがいを見出すか

2023年6月29日
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幸せとは何か、、。
新興宗教、蒸発した夫、その夫の残した義父の介護、一人息子が久々の帰省で突然連れて帰ってきた恋人、日常とどう向き合ってどう生きるか。
孤独な主人公が出会うパート先の清掃のおばちゃん。

どこからか澱んでいた水が少しづつ流れ始める。
いい映画でした。

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ぽな

3.0水繋がり❔共鳴はしないのか…

2023年6月25日
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鑑賞方法:映画館

難しい

女性的目線でつくられていて、勉強になりました
一つ一つの言葉や行動が波紋を発生させ、どう波及していくのかが、とても面白かった
カマキリにホースで水をかけるシーンは、旦那の心境を如実に表現してた
奥さんはあのあと自由をつかめたのか

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ろくさん

4.0作品の中でもいろんな所で波紋の起きる姿が描かれますが、観ている側の心情にも少なからず波紋を巻き起こしてくれる、そんな人間のエゴや弱さを見事に描いた作品です。

2023年6月25日
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もりのいぶき

3.5主人公が人生を生き直す、これからを感じさせるラスト

2023年6月25日
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笑える

悲しい

怖い

これまでと作風をガラリと変え、ブラックユーモア万歳に人間の醜い面を、ドミノ倒し的に描き出す

無害に見えて性根の腐ったクズ旦那の光石研、健気な息子と見せてただの甘ったれの磯村勇斗、逞しい老女かと思いきや孤独に潰されかけていた木野花ら、役者陣がみんな素晴らしい

そんな中で、主人公がどこまでも報われないパターンのストーリーながら、ラストシーンには不思議な爽快感を与える筒井真理子の女優魂は圧巻

ムロツヨシが、一見ムロツヨシとわからない姿で出演してるのは、前作の「川っぺりムコリッタ」に出演した際監督に、今までのムロツヨシを無くして演じろ、みたいなこと言われたからだと勝手に推測

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しほ

4.0女性俳優筒井真理子をとことん味わうための映画

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

2023年映画館鑑賞34作品目
6月21日(水)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円

監督と脚本は『バーバー吉野』『恋は五・七・五!』『かもめ食堂 』『川っぺりムコリッタ』の荻上直子

夫の蒸発後に新興宗教にハマった主婦の話
そんなある日に夫が戻ってきた
癌で長くないという
東京を離れ九州で就職した長男が恋人を連れて帰省した
恋人は6歳年上で聾唖者だった

監督初のブラックコメディーという意欲作
なにかしら思うところがあったのだろう
インタビュー記事を読んでもよくわからないけど

とにかく主演の筒井真理子の芝居に尽きる
とことん味わってもらいたい

サウナで水木さんが依子に「男を甘やかしてダメ」などと説教していたら男性客がどんどん席を立つシーンが面白かった

時折何かしら叩く音がうざかった
必要性を全く感じなかった
ラストで何の音がわかった
フラメンコだ
荻上直子監督にとっては重要だったのだろう

都内の庭で枯山水とはなんと贅沢な
しかし棺桶を運ぶときは歩きにくいったらありゃしない
ほらいわんこっちゃない
落ちた棺桶から出てきた夫の遺体を見て大笑いする依子とそれを見てドン引きする息子は印象的なシーン

あのホームレスがムロツヨシだったとはあとでわかったことでエンドロールでは「あれ?ムロツヨシ出てたっけ」と思ったくらい

福島原発事故のエピソードはどうしても必要だったのかな

あと妻が6歳年上ってなにがいけないのか自分は理解できなかった
生まれつきの難聴に関してはわからないではないが遺伝するとは限らないだろう

配役
スーパーのレジ係としてパートをしている須藤依子に筒井真理子
蒸発後戻ってきて再び共同生活を始めた依子の夫の須藤修に光石研
依子と修の息子で宗教にハマる母に嫌気がさして九州の大学に進学しそのまま就職した須藤拓哉に磯村勇斗
須藤家の隣に住む主婦に安藤玉恵
依子がハマる宗教団体の信者の小笠原ひとみに江口のりこ
依子がハマる宗教団体の信者の伊藤節子に平岩紙
拓哉の子供を身篭り結婚する予定の珠美に津田絵理奈
寝たきりの修の父に花王おさむ
レジで半額を要求するカスハラ常習犯の門倉太郎に柄本明
依子が働くスーパーの清掃係の水木さんに木野花
依子がハマる宗教団体のリーダーで教祖と信者のパイプ役の橋本昌子にキムラ緑子
修に話しかけるホームレスにムロツヨシ

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野川新栄
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