最後まで行くのレビュー・感想・評価
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汚職は続くよ何処までも... 小悪党二人が人生最大の危機にエゴと保身の火花と血飛沫を散らせ、諸共突っ込むバニシング・ポイント映画!!
剣豪,狂犬刑事,凄腕殺し屋等の超人がすっかり板についた岡田さんが怯え泣き喚く姿を観られるだけで尊い‼
藤井監督の奉じる肉感的暴力性に加え、二転三転のコンゲームとホラーまでてんこ盛り…原作と全く異なる結末に刮目せよ!
2014年の韓国映画のリメイク作品ですが、既に2017年に中国版、2022年にはフランス版のリメイクが製作されており、今回の日本版が3回目ということのようです。
それだけ何度も下敷きにされるということはさぞや名作なんだろうというところですが、原典の韓国版は長いものに巻かれて小さな不正を重ねてきた小狡い公務員がモラルに惑いながらもあれよあれよという間に罪を重ねていってしまう展開が日常のリアルと非日常のスリルを上手いこと包摂しており、たしかにどこの国に置き換えても普遍的なドラマとして機能しそうです。また、韓国映画にしては珍しく丸2時間で収まりどんでん返しも多用されず比較的ストレートに話が進んで蛇足が無いため、リメイク時に物語展開のアレンジがし易いのもあったかと思います。
こんなサイコな綾野剛見たことない
ダメダメ刑事の工藤と、エリート監察官の矢崎、対極にあるように見える二人の本気の追いかけっこがめっちゃ面白かった!
沢山笑ったし文字通りびっくりしすぎて震えた(いや、数センチ飛び上がった)場面も笑。
始まりから終わりまですごいスリルと疾走感でドキドキが止まらん。
どれが味方で敵かわからないから、信用できる人が良く分からず、ずっとハラハラしっぱなし。
綾野剛ってこんなんだったんだ、と思うくらい迫力の演技、岡田君はコミカルな役がとても上手だなと改めて思った。
ラストシーンがすごい好き。
ヴィレッジでも思ったけど、始まりの掴みと音の使い方が上手くてカッコいい。
ヴィレッジもこれも音楽は同じ人が担当してるのかな。
どちらもズゥゥンって音が心をざわつかせてくれて、次に何が来るかドキドキしながら世界観に入り込んでしまった。
藤井監督いいなあ。
他の作品も観てみたくなりました。
世界一不幸な男たち
藤井道人監督が韓国版のリメイクした作品。
岡田准一さんと綾野剛さんのタッグで世界一不幸な男を描かれていた。
母親が死んだその日に不幸にも人を跳ねてしまった。まさかの事態にその引いた男の死体を隠蔽した事によって、思わぬ事態に巻き込まれてしまう事になる。
その事実を知っているのは、引いた本人とその裏に関わる男だった。
韓国版もシリアスなシーンなのに何故か笑ってしまうくらいにふざけていた。
日本版は、脚本も変わっていたがそれ以上にふざけていた。
思わず笑い声を殺してしまった。
引いた男の仲間の女と電話は、絶対に狙ってるなと思いながら見ていました。笑
日本版では、追われる方と追う男が2人とも不幸という設定でどこか同情してしまいそうになった。
敵の男が無敵なのは、韓国版でも同じであったり、電話からいきなり殴るシーンなどちゃんと網羅されているなと感心していました。
日時の設定が年末というのも不幸が終わり、また新しい年を迎えればいい年を迎えれるという暗示でもあった。
けれども、そこ世界一不幸であるから
それからまた逃げる年が始まっただけでもあった。
全体的にボケとツッコミの様なテンポとシリアスなシーンが相まってめっちゃ面白かったです。
2人の演技も素晴らしく、シリアスなのに笑かしにいってるなと思ってしまった。
深いメッセージを探ってみるよりももっとエンタテインメントとしてみるとただ笑ってしまいそうで楽しかったです!
日本版も良かった!サスペンス好きにお勧め‼️
秒で終わる。観る人を選ばないエンタメムービー。
信じられないくらいあっという間に終わった。心拍数が上がりっぱなし。とにかく画と音楽のノリがいい。なので本当はもっと音響がいいスクリーンで上映してほしかった。終わって外に出た途端に誰かと話したくなる衝動にかられるので、一人で行くとちょっと寂しい。なので誰かと一緒に行くのがおすすめ。観る人を選ばないエンタメムービー。
構成力、笑い、アクション、全部揃ったエンタメ
邦画の枠を振り切った超楽しいエンタメ!とんでもない行動がどんどん積み重なってダメ男岡田准一がどんどんピンチになっていくのが面白い上にそれを超ゾンビみたいな綾野剛が気持ち悪さ全開で追いかけてくるの、もう笑うしかないでしょ。
アクションもほんと流石で凄い!全てに完成度が高い。
ほんとに冒頭からあっという間に最後まで行く!
待ってたよ!綾野剛!
柄本明は悪役がよく似合う
俳優綾野剛と岡田准一による、 危険アクセル全開の、 己を賭けた、プ...
最後はどこ?
最後まで行け〜!
見たことのない顔!顔!顔!
岡田准一さんがダメダメなおっさんにしか見えない。笑
他の役者さんも全員がキャリア史上最高の顔を見せてくれます!
(あくまでも個人の主観ですが、ここは力強く断言したい!)
綾野剛さんはこれまでも様々な難役をこなしてきたけど、過去一ヤバイ。
広末涼子さんのくたびれ加減もひどい。よくOKしたなと思うほど。
ベテランの柄本明さんまで、最高の笑顔を見せてくれます。
山田真歩さんは声でわかったけど、いつもとは違う役どころで驚きました。このキャスティングは嬉しい。
そして、とにかくストーリーが面白い。
矢継ぎ早に降りかかってくる災難。
ピンチの連続にドキドキハラハラする……だけではない!思わぬ展開が待ち受けています。
2時間に満たない映画とは思えない濃厚さ。
これはリメイクしたくなる筈です。
印象的な音楽が更に緊張感を増してきます。
そもそも韓国映画の、社会派でもきっちりエンタメに落とし込んでくるスタンスが大好きなのですが、
藤井道人監督×スターサンズよりもエンタメ寄りです。
タイトルは『最後まで行く』ですが「最後まで行け〜!」と応援したくなる。
決してそんなシチュエーションではないのに。
爽快だけど悲しく、希望があるようでどん詰まりで、真剣だけど滑稽。
主観と客観が入り混じって感覚がバグる、不思議な高揚感に包まれること間違いなし。
序盤に、主人公が車のフロントガラス越しに前方を見ているカットだと思ってたら、そのままパーンして運転席の主人公を捉えるシーンがあって、視線が変わる違和感にドキッとしました。
普通ならカットを割るところなのに。主観的な目線だと思っていたら客観的な目線だった。。。
さだまさしが「自分の人生の中では誰もがみな主人公♪」と歌っていて、今まで確かにそうだと思っていましたが、この映画を見て「自分の人生だと思っていても、他人が書いたシナリオの登場人物の1人になっている場合もあるな。」と感じました。
全体像が見えていない立場からの主観で描くと、謎が謎を呼びそれだけで良質なミステリになるのか。
一線を越える者はみな、何かに追い詰められているから一線を越える。
トカゲのシッポ切りの要領で、黒幕は決してシッポを掴ませない。
藤井道人監督は『ヤクザと家族』で行き場のない若者の居場所を描いていたと思いますが、この映画では闇バイトで搾取される若者が浮かび上がりました。
誰かのシナリオに乗っかるのは楽だけど、自分で書いたシナリオで「最後まで生きろ〜!」
自分でも感覚がバグっている自覚がありますが、そんなメッセージを感じました。
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