最後まで行くのレビュー・感想・評価
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砂漠のトカゲが二匹。
お金は、あるところにはあるんだよな。結局、お金に振り回されるのが世の中。その世の中、ひとつ何かをごまかすと、最後までごまかし続けなくちゃいけないのもお決まりごと。それに振り回される者(トカゲと言おう)にとっては災難でしかないが、それを見物する者(映画の観客)にとっては悪趣味な娯楽となる。
信長役(どうする家康)の岡田准一もいいが、どこかヘタレの岡田准一もいい。というか、むしろ活き活きしてるようにさえ見える。綾野剛の一切笑いのない狂気が、その滑稽さを増幅させている。ええ?その展開あるかよ!ってのもあるが、まあノンストップムービーの起伏として受け流して楽しみましょう。
シリアスとコメディの配分が中途半端で、どういう感情になったら良いのか戸惑う
岡田准一演じる刑事の3日間を描いた後に、綾野剛演じる監察官の4日間を描き、追う方も追われる方も、実は追い詰められていて必死だということを明らかにする構成は面白い。
しかし、2人一緒に火葬にしたら遺骨が2体あるとすぐにバレるのではないかとか、わざわざ娘を誘拐しなくても、ひき逃げをもみ消す代わりに遺体を渡すよう要求すればよかったのではないかとか、本部長や同僚の刑事を殺したら、いくら金を手に入れてもタダでは済まないのではないかとか、あれだけの悪事を働いている寺なのに住職等の存在感が全くないのは不自然ではないかなどと、色々と疑問に感じることが引っ掛かってくる。
何よりも、刑事も監察官も、遵法精神のかけらもない悪徳警官で、同情も共感もすることができず、絶体絶命の危機が「自業自得」に思えてしまうのはいただけない。
どうせなら、岡田准一のドタバタぶりだけでなく、綾野剛の不死身ぶりも合わせて、もっとコメディやブラックユーモアに振った方が良かったのではないだろうか?
ラストも、いつまでも2人でいがみ合っている場合ではなく、協力して、共通の敵であるヤクザの組長に立ち向かっていくべきではないのかと、釈然としない気分になってしまった。
観たい度○鑑賞後の満足度◎ 基本的には喜劇だと思う。大変楽しませて貰ったが、オリジナルの韓国版も観てみたい。
①意図的かどうかわからないが(スピード感を出す為か)、細かい部分がすっ飛ばされていたり、“?”というところもあるが、それらを振り返る暇もなく、主演二人の熱演と併せラストまでグイグイ引っ張っていく力業。そういう点ではコメディと云うよりマンガに近いのかも知れない。
②前半の岡田准一のコメディ演技はやや笑わせ側に傾き過ぎのところもあるが(シリアス演技になった時とのチグハグ感少しあり)、いつもの強面かつ強いヒーローではなく、殆んど小悪党といってもよい刑事ぶりの芝居が面白い。
③しかし、時に岡田准一を上回るのが画面ピクピクの綾野剛の怪演。
最初は如何にもエリートの監査官ぶりをクールに知的に見せて、こちらも面白い芝居しているな、と思っていたら、トンでもないあぶない奴だった。
その正体を表すシーンも唐突で面白い。
顔面ピクピクも含め、気色悪い顔面演技は観てて楽しい。
③如何にも行き遅れ(現在ではセクハラ表現)の代議士(?)の娘に、連続テレビ小説『花子とアン』でモガガールの曲者女流作家を演じて異彩を放った山田真歩を配するあたりなかなか面白いキャスティング。
④基本コメディであるという認識は変わりはせんが、巻き添えにされた駿河太郎扮する同僚刑事は可哀想でしたね。
⑤これも監督が意図したことかどうかわからないが(オリジナルもそうかもしれない)、岡田准一と綾野剛とが最後の死闘(かな?)をするのが、札束の山(金)と墓場(死)と人間の人生で避けては通れないものを舞台にしているのも意味深で面白い。
⑥最後にもう一発かましてくるラストはオリジナルもそうなのかしら。それとも日本版のオリジナルなのかしら。
しつこさギリギリの匙加減は、韓流(歴史)ドラマにあるアザとさ・しつこさ・そこまでやるか復讐劇、のテイストを仄かに感じたのだが。
⑦藤井直人は『ヴィレッジ』ではガッカリさせられたが、こういうエンタメ映画には向いているのではないかしら。
話の持って行き方はところどころ破綻しているが、粘り強い演出力はあると思う。
⑧「人間社会が順調に回っていくためには必要悪というものがどうしても存在する」という見方には反対しないけれども、まあこれだけ小悪党から悪知恵が底知れない狸爺まで揃えたもの。
結局“亀の甲より年の功”ですかね。
前半は良いが、後半がイマイチ
カイジ×世にも×バカリズム
鑑賞時の携帯のモードチェック必要(機内モードなどにしましょう)
今年162本目(合計813本目/今月(2023年5月度)19本目)。
どうも原作はまぁまぁ最近(2014年らしい)の韓国映画で、それならシネマートでやっていたのかなぁ…と見ていたのですが、どうも2023年3月くらいにこっそり(?)復刻上映をしていたようです。
元ネタが韓国映画という事情があり、日韓共通の文化は多いし、違う分野もかなり類推してみやすいという事情から理解はあまり深く求められない印象です。そもそも開始1分からトラブルが起きるので(この映画、携帯がしょっちゅうなります(実際の音でも、マナーモードでも))、とにかく考える暇がなく次々出来事が発生して気が付いたらもうどうしようもない、というパターンに「うまく誘導」しているように思います(原作がどうかは不明)。
原作を見ていないので個々不明な点もあるものの、原作にあるものないもの無理やり入れると問題になりますし、そもそも日韓だと文化の共通点や類推してみることができる点が多いところもあるので、そこは韓国映画の日本リメイクとはいっても、一般の映画とは当然違うし、上述の通りそもそも「視聴者に場面整理すらさせてくれない展開」がしばらく続くので、いったん落ち着くパート(ネタバレ回避)で、さて今何がおきてどうなって…を考える必要があります。
ただ、本作で原作(韓国版)をどこまで「なぞった」かは不明ですが、元が韓国映画のアクションものという事情があるので、「ここで終わりだろう」というようなところでは終わらず、さらに次の次…というのが待っています。まぁここは韓国映画の得意なところでしょうね。
とはいえ、法律系資格持ちなので、日韓共通でほぼ同趣旨でチェックは(そもそも、原作側でも)されていると思うのですが、個々気になる点や、理解がはまりやすい点が一応あります。
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(減点0.3/墓地埋葬法に関する説明について)
行政書士試験お得意のこの法律ですが(必ず学習する個別の行政法規。とある判例学習に必要なことから)、そもそも、墓地埋葬法というものは、結局は葬儀屋さんにお願いするとしても、多くの方は「法律の趣旨から」、代行してもらうとしても、1回や2回、多いと3回4回…と触れる法律です(だから、車を持っていないから道路交通法を知らない、というのとは違い、実は「ほぼ全員が触れたことがある」)。
「改装」、いわゆる「墓じまい」(お寺などが墓地事業をやめてしまうときに、それまでに受け取ったお墓をどう次に受け渡すか、というもの)というのはもっと手続きが複雑になるため、こちらは明確に地域ごとに行政書士の方が開業されています(現在ではほぼ全地域にあるため、割って入るようなスペースはほぼない模様)。
ちゃんと法律や施行規則、都道府県の条例(墓地埋葬は地域によって大きく文化が異なるため、法(墓地埋葬法)は最低限のみで条例で詳しく記述するという「地域の実情におまかせタイプ」の代表例)の知識があるとわかるのですが、映画のようなトリックは実は成立しません(代行業者さんが、墓地埋葬法や施行規則ほかを守っているという前提において)。この点、韓国でも文化の風習の細かい違いはあろうとは言え、日本の墓地埋葬法に相当する法律は韓国にもあるはずだし、誰も突っ込まなかったのかなぁ…という気がします(まぁ、これに突っ込むと映画のストーリーが破綻して成立しなくなるので、見逃し扱いか?)。
※ 墓地埋葬法は「亡くなった方にどのようにお葬式をするのか」を定めた法律ですが、「そんなところまで」法律があるのは、いわゆる「密葬」(事件性のあるものを勝手に焼いてしまうこと等)を防ぐという「事件性の有無のチェックだけさせてください」というものにすぎません。
(減点なし/参考/いわゆるお葬式の費用は誰が負担するのか)
・ ここも日韓で文化が違うかと思いますが、日本の場合、「喪主負担説」を一般的に取るので(名古屋高裁など。性質上、家族上でのもめごとになるので、最高裁判所の判例はありません)、一時的に負担した人が他の「負担すべきと思慮される人」に対して均等額を不当利得請求のように請求できたり、当然に連帯債務のようになるわけでは「ない」ので注意が必要です(もちろん、当事者がそれでも良い、払うというならそれでもかまわない)。
※ 日本で葬式費用の負担の規定を民法が欠いているのは、戦後の憲法でいわゆる宗教分離がうたわれましたが、どうしても「お葬式」というのは何らか宗教性を帯びる儀式なので、憲法の下位法である民法で「何とか式にしなさい」とかどうこう書けない、という実際上の問題によるものです(だから、墓地埋葬法に関しても、「お葬式は必ずしましょう」程度の理念条文ばかりで、何とか式がどうだのといった話は一切でません)。
※ この点のやっかいなのは、誰がどう負担するかといった「ケチな話」ではなく、「確定申告にまで関係してくる」(当然想定される普通の費用は、かかった費用として税務署から認めてもらえます)という、「税金の申告に波及してくるので面倒」といったことに大半全部つきます(これらは年末調整では当然会社はしてくれません)。
自分がどつかれている気分
狂気の綾野剛、めちゃくちゃの映画…⭐︎
珍しく公開初日に鑑賞。
韓国のリメイク版とのことだったが、それよりも藤井道人監督作品とのことで予告編も含め楽しみにしていたのだが…。
物語は、岡田准一演じる刑事が危篤の母親(結局亡くなってしまう)のところに行く途中で人を跳ねてしまう
ところから始まる。
それからが、まさにジェットコースターのような展開。
えっ⁈ありなの???みたいな感じで次から次にとエピソードが現れ、途中で始めの日付に時間を巻き戻して
辻褄を合わせ、またどんどんとめちゃくちゃに進む。
うーん…ちょっと好み分かれそうな作品。
岡田准一と綾野剛が出ていなかったら、見に行かなかったかなぁ…
岡田准一のダメ男ぶりも面白いが、何よりも綾野剛の狂気の演技がすごい。
凄みが後半に行くほどにまして、最後に登場する時は狂っているとしか思えない演技。
それにしても、タイトルが出ない映画だと見ていたらあのタイミング!
本当に「最後まで行く」なんだと笑えてしまった。
殺される役だけで、磯村勇人を使う贅沢さと柄本明はやっぱりヤクザが似合う。
柄本明は、邦画を良く見る人にはちょっと出演し過ぎ感あり。
リメイク考えないで観たほうがいい作品
最後まで行くは韓国映画のリメイク。未鑑賞だが、むしろリメイクを考えないで観たほうがいい作品。内容はハラハラドキドキ観て良かった。演出はさすが藤井監督でさすが。リメイクを意識するとちょっと物足りなさを感じる作品の印象を受けた。藤井監督作品は今年2作目だが、個人的にはヴィレッジ>最後まで行くの評価。脚本は単純。
何でそうするの?
岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を...
岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。
主人公の工藤を岡田が演じ、工藤を追い詰めるエリート監察官の矢崎役で綾野剛が共演。そのほか広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明ら豪華キャストが共演する。
一番悪い奴は誰!?
ある独りの男を隠したい刑事と、その独りの男を追う刑事の話。
雨の中、危篤の母親が入院してる病院へ向かう工藤(岡田准一)、道路を飛び出してきた男を跳ね、その男をトランクへ押し込んで逃げてしまう事で始まるストーリー。
韓国映画のリメイク、韓国版はNetflixで観れるんだけど岡田君と綾野剛君のリメイクで観たいと思いスルー。
跳ねてしまった工藤、跳ねられ、追われてた尾田(磯村勇斗)、尾田を追ってた矢崎(綾野剛)、そこに警察、ヤクザと絡んでくる話なんだけど伏線が色んなシーンへ織り込まれており楽しめた!
綾野剛演じる矢崎が結構いちゃってる奴でオマエはゾンビかい!と思う位しつこい!
車に乗り込んで爆破のシーンは流石に死んだでしょ!と思ったけど、その後もシーン変わってまた追ってくるから怖っ!て感じでした!(笑)
ある意味一番怖いと思ったのは尾田の女と思いきや実は仙葉の女だったって事と、裏で尾田を操ってた仙葉組長(柄本明)。
岡田君の主演作品ってホント外しないねー!楽しめた!綾野剛君の怪演ぶりも良かった!
追い詰められた岡田准一がこっけいでもある。
追い詰められた岡田准一のヒリヒリする緊張感と不安感が伝わってくる。なのに事態を何とかしようと一生懸命にもがく岡田准一の姿が喜劇的で滑稽でもあり思わず笑ってしまう。
ラスト、おそらく日本映画史に残る綾野剛の不気味さとともにホントに最後までいく。
観賞後、オリジナルが韓国だと知って、エグさとしつこさに納得した。
韓国色が強く、いろいろな要素が入ったてんこ盛り映画
最後の笑顔にゾクゾクした。
予告編だけ情報入れて観賞しましたが、
全体的にテンポがいいです。
クライムサスペンスとして魅力的な作品でした。
上映時間が2時間半越えなどがザラにある昨今ですが、
これは二時間以内に収められているので比較的見やすいのもありがたい。
結構血を見る作品なので苦手な方は注意。
いわゆる都合のいいシーンや
「それで生きてるの!?」なシーンが何度かあって、シリアスな映画のためそこは賛否分かれるかも知れませんが個人的にはそういう所も映画の魅力だと思ってて、なによりも面白いのでアリです。
ネタバレかどうかは微妙ですが
ラスト、アノ二人の笑顔にはゾクゾクしたし、上がりました。
タイトル通り、最後まで行く作品です。
岡田さんや綾野さんはもちろんですが
やはり柄本明さんは最高です。
汚職は続くよ何処までも... 小悪党二人が人生最大の危機にエゴと保身の火花と血飛沫を散らせ、諸共突っ込むバニシング・ポイント映画!!
剣豪,狂犬刑事,凄腕殺し屋等の超人がすっかり板についた岡田さんが怯え泣き喚く姿を観られるだけで尊い‼
藤井監督の奉じる肉感的暴力性に加え、二転三転のコンゲームとホラーまでてんこ盛り…原作と全く異なる結末に刮目せよ!
2014年の韓国映画のリメイク作品ですが、既に2017年に中国版、2022年にはフランス版のリメイクが製作されており、今回の日本版が3回目ということのようです。
それだけ何度も下敷きにされるということはさぞや名作なんだろうというところですが、原典の韓国版は長いものに巻かれて小さな不正を重ねてきた小狡い公務員がモラルに惑いながらもあれよあれよという間に罪を重ねていってしまう展開が日常のリアルと非日常のスリルを上手いこと包摂しており、たしかにどこの国に置き換えても普遍的なドラマとして機能しそうです。また、韓国映画にしては珍しく丸2時間で収まりどんでん返しも多用されず比較的ストレートに話が進んで蛇足が無いため、リメイク時に物語展開のアレンジがし易いのもあったかと思います。
【”砂漠の中の蜥蜴たち。悪徳VS凶悪。”拝金主義の人々を強烈に揶揄するハード・バイオレンスムービー。狂気性を帯びた綾野剛は矢張り凄い俳優である。最後に嗤う”極悪”の掌の中で踊る人々を描いた作品。】
ー 綾野剛は好きな俳優の一人であるが、今作の県警本部の矢崎監察官を演じた姿は凄かった。「日本で一番悪い奴ら」が脳裏を過った。ー
◆感想
・年末年始の4日間に凝縮されたストーリー展開が、面白い。工藤刑事(岡田准一)が危篤の母親の元に駆け付けていた時に、突然道路上に出て来た男(磯村勇斗)をはねたところからの怒涛の展開。
ー それを日付を12月28日に戻す、中盤の見せ方。
序盤は、オリジナルに忠実に工藤刑事の行いをコミカル要素を交え描いているが、後半、藤井監督は複数の黒幕の暗躍が際立つ人間ドラマにしている。-
・”金があれば何でも出来る”と言う拝金主義思想の矢崎と娘を結婚させた極悪県警上司の関係性も恐ろしい。
ー 娘と矢崎の結婚式で、自分が関わった裏金を保管してある金庫の指紋認証を矢崎が使っていた男の仲間の女に騙されて取られた事に対し、ゴルフのドライヴァーで矢崎を打ち付けるシーンや、にこやかにギリギリと矢崎の靴を踏みつけるシーン。
だが、矢崎も一線を越えて義理の父である極悪県警上司の頭を車に何度も打ち付けるシーン。そして、矢崎の顔に頻繁に現れるチック。
何故か、綾野剛が人を何度も何度も殴打するシーンは、狂気性が迸り、重いパンチの風合が漂うのである。ー
・特に、寺に納められたマネーロンダリングした金を隠していた墓地での矢崎と工藤との金を撒き散らしながらの一騎打ちからの、屋外での壮絶な肉弾戦シーンは凄い。
ー 満身創痍の中、工藤刑事が矢崎に放ったバックドロップ。新年の朝日が差す中、ピクリとも動かない矢崎。ー
■で、新年の朝、血だらけの工藤刑事が離婚寸前の妻(広末涼子)に”もう一度、やり直さないか・・。”と車内から電話して、良かった良かった、と思ったら、死んだと思っていた矢崎が、腫れあがった顔で物凄い笑いを浮かべながら、追突して来て・・。
ー あの矢崎の物凄く気持ち悪い、笑い顔は凄かった。暫く夢に出て来そうである。
”自分にはもう先が無い。後はお前を道連れにするだけだ・・。”ー
<今作は前半は、人を轢いてしまった工藤刑事が何とかしようと藻搔く姿を、ややコミカル要素を絡めて描き、中後半からは様々な黒幕に弱みを持つ工藤と矢崎の姿を、悲哀感も仄めかしながら描いたハードバイオレンスな人間ドラマである。>
■最後に一言。
・愛知県は砂漠じゃないぞ!藤井監督。
こんなサイコな綾野剛見たことない
ダメダメ刑事の工藤と、エリート監察官の矢崎、対極にあるように見える二人の本気の追いかけっこがめっちゃ面白かった!
沢山笑ったし文字通りびっくりしすぎて震えた(いや、数センチ飛び上がった)場面も笑。
始まりから終わりまですごいスリルと疾走感でドキドキが止まらん。
どれが味方で敵かわからないから、信用できる人が良く分からず、ずっとハラハラしっぱなし。
綾野剛ってこんなんだったんだ、と思うくらい迫力の演技、岡田君はコミカルな役がとても上手だなと改めて思った。
ラストシーンがすごい好き。
ヴィレッジでも思ったけど、始まりの掴みと音の使い方が上手くてカッコいい。
ヴィレッジもこれも音楽は同じ人が担当してるのかな。
どちらもズゥゥンって音が心をざわつかせてくれて、次に何が来るかドキドキしながら世界観に入り込んでしまった。
藤井監督いいなあ。
他の作品も観てみたくなりました。
世界一不幸な男たち
藤井道人監督が韓国版のリメイクした作品。
岡田准一さんと綾野剛さんのタッグで世界一不幸な男を描かれていた。
母親が死んだその日に不幸にも人を跳ねてしまった。まさかの事態にその引いた男の死体を隠蔽した事によって、思わぬ事態に巻き込まれてしまう事になる。
その事実を知っているのは、引いた本人とその裏に関わる男だった。
韓国版もシリアスなシーンなのに何故か笑ってしまうくらいにふざけていた。
日本版は、脚本も変わっていたがそれ以上にふざけていた。
思わず笑い声を殺してしまった。
引いた男の仲間の女と電話は、絶対に狙ってるなと思いながら見ていました。笑
日本版では、追われる方と追う男が2人とも不幸という設定でどこか同情してしまいそうになった。
敵の男が無敵なのは、韓国版でも同じであったり、電話からいきなり殴るシーンなどちゃんと網羅されているなと感心していました。
日時の設定が年末というのも不幸が終わり、また新しい年を迎えればいい年を迎えれるという暗示でもあった。
けれども、そこ世界一不幸であるから
それからまた逃げる年が始まっただけでもあった。
全体的にボケとツッコミの様なテンポとシリアスなシーンが相まってめっちゃ面白かったです。
2人の演技も素晴らしく、シリアスなのに笑かしにいってるなと思ってしまった。
深いメッセージを探ってみるよりももっとエンタテインメントとしてみるとただ笑ってしまいそうで楽しかったです!
悪
久しぶりに公開初日に鑑賞🎬✨
韓国の映画は見てないので新鮮な気持ちで見れました
これがリアルだと笑えないんだけど、作り物だと思ったら面白い
最初は岡田くん演じる工藤パート
警察なのに、人をひいてしまい、車のトランクに隠す、しかし検問やら、署内の人達にバレそうになるハラハラ感が岡田くんの鬼気迫る演技がもうコメディなんだよ笑
音楽とかめっちゃハラハラさせてるんだけど、岡田くんの演技がめっちゃ笑かせる
なので、最初、これはコメディ映画なのかと思った笑
しかーし
綾野剛演じる矢崎パートから方向が変わる
冷血な酷い警察官を素晴らしい演技で演じてる👍
こうゆう役とても上手いですね
前半ではわからなかった矢崎の事情が分かってくる
2人のぶつかり合いが続く、続く、、、
この人達、人間なの?ってくらいのやり合い笑。なかなか死なない。
最後はおそらく、柄本明を倒しに行くのではと思ったが、どうだろう
こんな悪に染まった警察ばかりだと嫌だなぁ
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