「前半コメディっぽい展開で何故か笑いが。最後は蛇足感あり」最後まで行く The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
前半コメディっぽい展開で何故か笑いが。最後は蛇足感あり
ここのヤフ-映画もあと2ヶ月程で閉鎖なのね。
今年初めにGYAOが無くなると聞いたとき
ここの閉鎖に繋がるのは薄々分かっていたけども。
仕方が無いけど残念な思いです。
日本ではyahoo映画、映画.com、Filmarks位が代表格かと
思うけども。
この一つを支える思いで今までレビュ-を綴ってきたんだけどな。
グラフデ-タ化されてるのここだけだしね。
今後がどうなるのかは見守るしかない。
配信業者のオリジナル作品も評価できる形に
各社を横断拡大して変身していけると良いと思ってたけどナ。
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作品の話。
この前 公開当日に「最後まで行く」 観に行きました。
藤井監督作品ですね。元は韓国映画作品でリメイクだそうで。
すでにプライムビデオでオリジナルは見れますね。
幾つかの国でもリメイクもされてて、日本では今作となります。
話スジは、
土砂降りの雨の夜、酒飲んで運転して危篤の母の病院へ向かう工藤刑事。
偶然にも暗闇で人を跳ねてしまった事から端を発する。
既に被害者の息がない。
スグに所轄と救急に連絡すれば良いのに、飲酒がバレるので電話できない。
そうこうしてる内に母は亡くなり 今すぐにでも病院へ。
仕方なくトランクに被害者を入れて走行。
(平行して、闇の裏金の授受に関して 監査官の取り調べが行われる話が入って更に焦る工藤刑事)
ところが 検問に引っかかり、トランクを開けようと指示される羽目に。
そこに なぜか県警の矢崎監察官が間髪入れずに登場~。
この検察官の計らいで間一髪で逃れられた工藤刑事。
工藤は捜査上、実はヤクザ組幹部から裏金を受け取っていて
署内や、県警監察官より目を付けられていたのであった ~~。
この辺り、前半はコメディっぽく思えて、工藤が焦れば焦るほど
何故か笑えてくる。岡田さんの表情は凄く良かったかな。
後半は、矢崎監察官の裏の顔が見えてきて、
車に引かれた男の素顔、秘密。既に銃弾受けて死んでいたことや
坊主に渡っていた裏金をヤクザが狙う事など。政界とヤミ金の癒着。
これが 一見表向きの流れ展開を 尽く崩していくのは
見事かな。観ていて非常に面白かった。
確かに ネタ元の韓国映画はあって そちらも観たけども
スジは大体同じだが、脚本はこちらの方が良いと思うね。
ただ、ラストの 組親分(柄本さん)が金を巻き上げていく所
以外は不要に思う。あれは蛇足ですね。
爆発と水没で矢崎は死んだとするのが正解かな。
だから 金の隠し倉庫での戦いは組員との銃撃が良いんだけど、
インパクト持たすとなると 矢崎の再登場となるんだろうね。
そこが 最も思考点のとして惜しい展開かな。
工藤刑事は最後、元妻と子供に電話で話して
寄りが戻りそうに思わせておいて 車内で息絶えるのが良いだろう。
あの後の 矢崎との車での追いかけっこ場面は
観ていて味気ないねぇ。
そう 思う。
本作がオリジナル作品ではなく、惜しい展開もありましたが
韓国作より面白い部分もあり
これはこれで 良いんではないでしょうか。
興味ある方は 是非劇場へ。